介護師

ケアマネジャーになるには?受験資格と仕事のメリットを紹介

ケアマネジャーになるにはどうすればいいかとお悩みですね。

ケアマネジャーは、介護職の中でも花形で目指す人が多いといわれています。

資格取得が難しく、受験資格まで時間がかかることもあり、その専門性の高さからプロフェッショナルと認められているキャリアだからです。

とても難しそうに感じてしまいますが、実務経験さえあればあとは試験に合格するだけで取得できます。

この記事ではそんなケアマネジャーになるための方法や、ケアマネジャーだからこそのメリットをお伝えします。

ケアマネジャーになる方法を分かった上で、受験資格獲得を目指して、日々の業務の糧としてください。

目次

1.ケアマネジャーになるには受験資格を得るのが最優先

ケアマネジャーになるための条件

ケアマネジャーになるためには、受験資格を得ることが最優先です。

一般的に受験資格を得るまでの道のりが長く、ハードルが高い資格といわれています。

その受験資格とは、指定業務で「5年以上かつ900日以上の従事」です。

指定された業務だけで5年以上が必要なので、とても取得までに時間がかかる資格といえます。

受験資格を得られなければ、ケアマネジャーになることはできません。

まずは、指定された業務で「5年以上かつ900日以上の従事」を目指すようにしましょう。

詳しい取得までの流れは後述します。

そもそもケアマネジャーとは

ケアマネジャーとは、正式名称で「介護支援専門員」と呼ばれる相談員業務のひとつです。

資格自体は国家資格ではありません。

ケアマネジャーは介護職におけるいわば「大黒柱」です。

ケアマネジャーがいなければケアはスタートされず、各業種との調整もままなりません。

なぜなら、ケアマネジャーが作成した「ケアプラン」とよばれる、介護プランの道筋を示した書類をもとに全ての介護サービスが提供されるからです。

介護サービスは非常に多くの種類が存在し、複雑です。

その中からケアマネジャーが適切な介護施設や、ケア内容、解決すべき課題や目標などを設定しなければなりません。

その内容がケアプランに書き込まれ、どんなケアを利用者に提供するのかを明確にします。

ケアマネジャーを起点にケアが行われること、資格取得の難易度が高いことから社会的評価も高い職業です。

そんなケアマネジャーを目指す具体的なメリットを次の章で3つご紹介します。

2.ケアマネジャーを目指す3つのメリット

ケアマネジャーになるメリット

社会的評価が高いケアマネジャーですが、目指すべきメリットは以下の3点です。

  1. 介護士のときより収入が増える
  2. キャリアの専門性を極められる
  3. 転職先が増えて可能性が広がる

具体的にどういうことなのか、1つずつ見ていきましょう。

メリット1.介護士のときより収入が増える

介護士よりも収入が増えることが大きなメリットのひとつです。

平成30年度の厚生労働省の調べによると、平均給与は以下の通りで、介護士よりも約50,000円高い水準となります。

年間で換算すると、約600,000円も違う数字なので、介護士の時よりも高収入が期待できるでしょう。

ケアマネジャー(介護支援専門員) 350,320円
介護職員 300,970円
生活相談員・支援相談員 321,080円
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士又は機能訓練指導員 344,110円

他の介護職と比較しても高水準です。

介護職の中で、比較的給与水準が高いことはケアマネジャーを目指すメリットになりうるでしょう。

メリット2.介護職としての専門性を極められる

ケアマネジャーになると、介護職としての専門性を極めることができます。

なぜなら、ケアマネジャーは関わる人が多く、知識を使う場面が多いからです。

介護職員や、利用者、施設関係者はもちろんですが、施設運営に関わる人との窓口になるパターンが多く見られます。

例えば、行政・地域の担当者、福祉用具を調達する際には福祉用具専門相談員、医療サービスを組み込むために主治医師との連携が挙げられます。

とにかく関わる人が多く、その関係者と連携する日常業務で、介護知識が豊富に身につくことでしょう。

また、ケアプランの作成では介護保険や、介護関連の法律の知識が必須です。

さらに、介護関連の法律は日々アップデートされるので、最新の情報を吸収し続ける中で知識はどんどん蓄積されるでしょう。

このように、介護職としての専門性を極めた姿がケアマネジャーといえます。

介護職として長く働く上で専門性を追求できることは、ケアマネジャーを目指すメリットです。

メリット3.転職先が増えて可能性が広がる

ケアマネジャーになると転職できる業種が増えて、今後の可能性が一気に広がります

居宅介護支援事業所や、老人ホームなど介護施設全般で働くことが可能です。

また介護施設だけではなく以下の施設でも働くことが出来ます。

  • 病院
  • 地域包括支援センター
  • 市町村など自治体管轄の在宅介護支援センター

介護施設以外にも、選択肢を増やすことができるので、将来の選択の幅がぐっと広がります。

またケアマネジャーで培ったマネジメント経験を活かして、施設長などの管理職にキャリアチェンジもできるでしょう。

このようにケアマネジャーになると、可能性が大きく広がります。

ケアマネジャーのメリットは分りましたね。

次の章からは、まずケアマネジャーの受験資格かあるかどうかを詳しく見ていきましょう。

3.ケアマネジャーの受験資格があるか知ろう

ここまではケアマネジャーになるメリットをお伝えしました。

この章ではまず、ケアマネジャーの受験資格があるかどうかをチェックしましょう。

簡単に説明すると条件は、指定された業務で「5年以上かつ900日以上の従事」だけです。

「指定された業務」でも国家資格かどうかで変わるので以下2つに分けて説明します。

  1. 特定の国家資格がある人
  2. 国家資格を持っていない人

それでは一つずつ見ていきましょう。

(1)特定の国家資格がある人

まず、特定の国家資格がある場合で、「5年以上かつ900日以上従事している」パターンを紹介します。

ここでいう特定の資格とは、以下の資格をいいます。

特定の国家資格一覧
医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士(管理栄養士含む)、精神保健福祉士

この記事を読む多くの人は「介護福祉士」もしくは「看護師」から目指すケースが多いでしょう。

介護福祉士の資格を持っていたとしても、営業をしていたなどの場合は業務日数にカウントされません

その資格に基づく介護業務をしていた期間が対象になるので注意をしましょう。

(2)国家資格を持っていない人

「国家資格を持っていないよ」という人でもケアマネジャーになることはできます。

厚生労働省の資料によると、相談援助業務として「5年以上かつ900日以上従事している」ことが条件です。

相談援助業務とは、以下の4つです。

  1. 生活相談員
  2. 支援相談員
  3. 相談支援専門員
  4. 主任相談支援員

これら4つの相談援助業務でも、働いている施設や業務内容によって受験資格として認められるかどうかが変わります

以下の表で相談援助業務のなかで、一例を示しますので確認しましょう。

相談援助業務 受験資格として認められる施設
生活相談員 介護老人福祉施設、介護予防特定施設入居者生活介護など
支援相談員 介護老人保険施設
相談支援専門員 計画相談支援/障がい児相談支援
主任相談支援員 生活困窮者自立相談支援事業

自分に受験資格があるかどうかわかりましたか?

受験資格が分かったので、ケアマネジャーを取得するまでの大まかな流れを見ていきましょう。

4.ケアマネジャーを取得するまでの大まかな流れ

ケアマネジャーまでの流れ

ここまではケアマネジャーの受験資格があるかどうかを確認できましたね。

それでは、ケアマネジャーを取得するまでの流れを見ていきましょう。

大きい流れは以下の4つです。

  1. 受験の申し込みをする
  2. ケアマネジャー試験を受ける
  3. 合格したら介護支援専門員実務研修を受ける
  4. 登録できたらケアマネジャーとして働ける

それでは1つずつ解説します。

流れ1.受験の申し込みをする

まずは受験の申し込みをしましょう。

都道府県により申込先や申し込み方法が異なるので、お住まいの都道府県の要項で確認が必要です。

東京都を例に出して申し込みの流れを説明します。

申し込みは簡易書留の郵送しか受け付けてもらえません。

必要な書類は以下の通りです。

  • 受験申込書
  • 実務経験(見込)申込書
  • 国家資格免許証の写し

必要書類を送付の上、以下の期間中に払込を済ませると申し込みが完了します。

払込金額 12,900円
払込期間 令和2年6月1日~令和2年6月30日

毎年一回しか試験がなく、払込期間をすぎると申し込みができなくなるので注意しましょう。

流れ2.ケアマネジャー試験を受ける

申し込みが終われば、次はケアマネジャーの試験を受けます。

介護支援専門員実務研修受講試験とも呼ばれる試験です。

試験日は全国共通で毎年1回10月に実施され、2020年は10月11日に実施されます。

東京都で申し込んだ場合、勤務地の都道府県で受講しなければいけないので気をつけましょう。

試験問題は全国共通で、以下の分野で合計60問を回答します。

分野 区分
介護支援分野 介護保険制度の基礎知識
要介護認定等の基礎知識
居宅・施設サービス計画の基礎知識等
保健医療福祉サービス分野 保健医療サービスの知識等
福祉サービスの知識等

厚生労働省の調査結果によると、令和元年度の合格率は19.5%です。

しっかり対策をして臨みましょう。

計120分の試験時間で、五肢複択方式でマークシートにて回答する方式です。

流れ3.合格したら介護支援専門員実務研修を受ける

見事ケアマネジャー試験に合格すれば、次は介護支援専門員実務研修を受けます。

試験で知識が身についているかを確認して、実務研修を通して技能向上を目指す仕組みです。

具体的には、ケアプランの作成や、モニタリングの実施など87時間以上の講習と実演を行います。

自治体によっては、講義はDVDを用いてリモートで履修することも可能です。

実演に関しては実際にケアマネジャーの仕事現場で行われる内容なので、即戦力として働くことが期待できます。

例えば、ケアプランの作成をとっても具体的な疾患に応じたそれぞれのケアプランを作成するので、実践的といえるでしょう。

最後に研修評価を受けて合格すれば、研修修了書を受け取ることができます。

おめでとうございます!

研修修了書を受け取れば、あとはケアマネジャーとして登録するだけです。

実際に登録前後の流れをみていきましょう。

流れ4.登録できたらケアマネジャーとして働ける

介護支援専門員実務研修を修了したあと、3ヶ月以内に登録申請を行います。

都道府県ごとに申請方法が違うので、注意が必要です。

東京都を例にすると、以下の書類を用意して郵送をします。

  • 介護支援専門員証交付申請書
  • 証明写真

登録申請のあと、介護支援専門証が交付されるのですが、1ヶ月前後かかることが多いです。

介護支援専門証の交付されると、ケアマネジャーとして働くことができます。

この介護支援専門証には5年間の有効期限があることを知っておきましょう。

介護分野は日々新しい技術があるので、資格の更新が必要です。

ケアマネジャーを更新する場合は、更新研修の受講を忘れないようにしましょう。

ここまで大まかなケアマネジャーを取得するまでの流れを説明しました。

では、合格率がどれくらいなのか、過去の推移と合わせて解説します。

5.ケアマネジャーの試験合格率はどのくらい?

ここまでケアマネジャーになるまでの方法や流れを説明しました。

この章では、厚生労働省の発表をもとに試験合格率をまとめています。

実際の合格率も下記の表より参考にして、ケアマネジャーを目指す参考にしてください。

年度 合格率
2014年 19.2%
2015年 15.6%
2016年 13.1%
2017年 21.5%
2018年 10.1%
2019年 19.5%

2014年〜2019年の平均を見ると、合格率は16.5% です。

低いなと感じられた方もいるのではないでしょうか。

受験資格からもわかるように、ケアマネジャーを目指されている多くの人は、仕事をしながら勉強する必要があります。

なかなか勉強時間を確保できずに臨む人がいることもこの数値の原因の一つと考えられるでしょう。

まずは、就業前後、休みの日の3時間といった形で、まとまった勉強時間を確保することが大切です。

6.ケアマネジャーを目指すときに知っておきたい注意点

ケアマネジャーを目指す注意点

ケアマネジャーを目指すにあたって知っておきたい注意点を解説します。

解決策を踏まえて、お伝えすることは以下の3点です。

  1. 2018年から対象外になった資格がある
  2. 5年おきに更新と講習が必要
  3. かかる費用は都道府県ごとで違う

それではひとつずつ見ていきましょう。

注意点1.2018年から対象外になった資格がある

介護職員初任者研修、ホームヘルパー2級、実務者研修など、2018年から受験資格として廃止された資格があります。

「従来の受験資格があるから大丈夫と思ったら、受験できない」

ということにならないように、下記の表でしっかり確認してください。

2017年までの受験資格 2018年からの受験資格
①国家資格等に基づく業務経験5年 ①国家資格等に基づく業務経験5年
②相談援助業務経験5年 ②相談援助業務経験5年

  1. 生活相談員
  2. 支援相談員
  3. 相談支援専門員
  4. 主任相談支援員

に限定

③介護資格+介護等業務経験5年

  1. 介護職員者初任者研修
  2. 実務者研修
  3. ホームヘルパー2級
廃止
④介護等業務10年(無資格可) 廃止

介護業務に無資格といえど10年以上従事していれば受験資格と認められていましたが、その要項が廃止されています。

この変更は、ケアマネジャーの専門性や質の向上のためと考えられています。

対象外となった資格内容をしっかり確認して、試験に臨むようにしましょう。

注意点2.5年おきに更新と講習が必要

ケアマネジャーの資格は5年おきに更新が必要です。

厚生労働省の資料によると、介護支援専門証は交付された日から5年間の有効期限があります。

5年の有効期限内に合計88時間の更新研修を受けなければなりません。

有効期限内に受講して更新ができなければ失効してしまい、ケアマネジャーとしての仕事ができなくなるので注意しましょう。

この有効期限を更新する講習はケアマネジャーとしての従事経験有無や期間によって研修内容が変わります。

ケアマネジャーを合格しても、更新があることを覚えておくようにしてください。

注意点3.かかる費用は都道府県ごとで違う

受験費用は都道府県ごとに違うことを押さえておきましょう。

一例として、東京都での受験費用を下記にて表記しています。

ケアマネジャーの試験に合格したとしても、研修や更新で費用がかかることを予め覚えておくと良いでしょう。

研修種別 費用
介護支援専門員実務研修受講試験 12,800円
介護支援専門員実務研修 52,800円
更新研修 23,800円〜58,300円

ケアマネジャーを目指すにあたっての注意点を紹介しました。

それでは、ケアマネジャーにどんな人が向いているのか見ていきましょう。

7.ケアマネジャーに向いているのはこんな人

ケアマネジャーに向いている人の特徴

ここまでケアマネジャーの仕事内容や、注意すべき点を説明しました。

この章ではどんな人ならケアマネジャーに向いているのかを解説します。

お伝えしたい適性は以下の2点です。

  1. コミュニケーションをとることが好きな人
  2. 向上心があり学ぶことに喜びを感じる人

詳しく解説しますので一緒に見ていきましょう。

(1)コミュニケーションをとることが好きな人

コミュニケーションをとることが好きな人はケアマネジャーに向いているでしょう。

なぜなら、ケアマネジャーは人と関わることがとにかく多い仕事だからです。

利用者やその家族をはじめ、福祉用具専門相談員や行政・病院関係者、地域包括センターなど施設の窓口としてたくさんの人と関わります。

このコミュニケーション量の多さも無闇にとればいいというわけではありません。

例えば、利用者への施設環境改善のために福祉用具を新調する場合で考えてみましょう。

福祉用具専門相談員との会話の中で、新しい用具がどんな機能なのか、利用者にとってどんなメリットがあるのかを聞きとる「ヒアリング力」が大切になります。

また利用者にとってのメリットは普段から利用者の声を聞いていなければ反映できません。

だからこそ、普段から利用者の声を聞く「気配り力」も必要です。

福祉用具を新調するだけ業務を一つ切り取っても様々な視点が求められます。

ケアマネジャーは普段から質の高く、種類の違うコミュニケーションを取る必要があるのです。

コミュニケーションを幅広く、質高く取ることができる人がケアマネジャーに向いているといえるでしょう。

(2)向上心があり学ぶことに喜びを感じる人

ケアマネジャーは、向上心と学ぶことに喜びを感じる人が向いているといえるでしょう。

5年毎の研修に加えて、介護保険制度の改修や新しい介護サービスなど知識を常に蓄積する必要があるからです。

ケアマネジャーは制度上でも一度取ってしまえば、終わりという資格ではありません。

ケアマネジャーは介護施設の大黒柱である以上、ケアマネジャーの質が施設の質を左右するといっても過言ではないでしょう。

常に知識を学び続けることは施設の質の向上、ひいては利用者に喜ばれる施設になることへつながります。

日進月歩で成長する介護業界で、知識を蓄積し学び続けることに喜びを感じる人は向いているといえるでしょう。

補足:ケアマネジャーの求人を見てみるのもアリ

ケアマネジャーの求人サイトを覗いてみて見るのもアリでしょう。

求人サイトを見てみると求める人物像や、働きかたなどが詳しく書いてあるので、よりイメージしやすくなります。

例えば、「プライベートも充実して責任のある仕事をしたい」という具体的な人物像も分かります。

施設よって異なるのであなたにぴったりな人物像が見つかることでしょう。

実際に施設を見てみて、よりイメージを深めみることをおすすめします。

下記にケアマネジャーの求人サイトと求人数をまとめていますので、参考にしてください。

サイト名 ケアマネジャー求人数
ジョブメドレー 7,500件
きらケア 1,400件
カイゴジョブ 740件

ケアマネジャーに向いていると思ってもらえましたか。

それでは最後にケアマネジャーに気になる疑問をQ&A形式でまとめているので見ていきましょう。

8.ケアマネジャーに関する知っておきたいQ&A

ここまでケアマネジャーに向いている人を紹介しました。

最後にケアマネジャーに関して知っておきたいQ&Aをまとめています。

これ知っておきたかったんだよね」という内容を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

Q1.ケアマネージャーじゃないの?

一般的にケアマネージャーと呼ばれることもありますが、正式名称はケアマネジャーです。

厚生労働省の資料上でもすべてケアマネジャーで統一されています。

また、履歴書や職務経歴書に書くときもケアマネジャーで書くようにしましょう。

Q2.施設・居宅のケアマネで違いはある?

施設・居宅のケアマネジャーでは働き方に違いがあります。

働き方の大きな違いは、担当ケアプランの数の違いです。

居宅ケアマネジャーが35件前後に対して、施設ケアマネジャー100件前後と3倍近い差があります。

居宅ケアマネが施設ケアマネに比べてケアプランが少ない理由は、利用者への訪問の必要があるからです。

施設ケアマネは施設にいる分、作成したプランがスタッフや利用者の負担になっていないかの観察が求められます。

同じケアマネジャーでも時間の使い方や、役割は違うことを予め知っておきましょう。

Q3.実務経験証明書って何?

実務経験証明書とは、その施設で働いた日数や年数を記録するための書類です。

ケアマネジャーの受験資格である、従事日数を証明するために必要になります。

従事している事業所の担当者から発行してもらう必要があるので、ケアマネジャーの試験を受ける前に発行してもらうようにしましょう。

Q4.ケアマネジャーの試験は免除できる?

ケアマネジャーの試験は免除ができなくなりました

免除とは具体的に、保有資格に応じて回答しなくてもいい問題があるということです。

2014年までは、介護福祉士など一部の国家試験を保有していればいくつかの試験免除がありました。

しかし、2015年以降はケアマネジャーの質の担保と専門性の向上のため廃止されています。

試験を受ける上で、有利不利な資格はないので覚えておきましょう。

Q5.ケアマネジャーになるのに学歴や年齢は関係ある?

ケアマネジャーになるうえで、学歴や年齢は関係ありません

受験資格で学歴や年齢は求められていないからです。

受験資格は指定業務で「5年以上かつ900日以上の従事」を満たすことが前提条件となります。

学歴や、年齢は気にすることなくまずは受験資格を満たしているかどうかをチェックするようにしましょう。

まとめ

ケアマネジャーになるための受験資格や、メリットなど様々な情報をお伝えしました。

ケアマネジャーになるには容易な道ではありませんが、介護職のプロフェッショナルとして社会的信用がある資格といえるでしょう。

ケアマネジャーになることができれば、転職先を増やすことができたり、収入を伸ばしたりすることも可能です。

あなたが介護の道を進む上での可能性をグッと高めてくれるいわば登竜門といえる資格でしょう。

長く険しい道にはなるかと思いますが、ケアマネジャーになったその先の可能性の広がりに期待しながら、ぜひケアマネジャーを目指してください。