介護士から福祉用具専門相談員になれるかどうかでお悩みですね。
難しく考えなくても問題ありません。
介護士から福祉用具専門相談員への転職は可能です。
実際に転職した人のなかには、実務未経験でも福祉用具専門相談員になったという人は多くいます。
福祉用具専門相談員になってからも、介護士として培ったスキルが活きてくる場面は多いです。
この記事では具体的に、福祉用具専門相談員になる方法やメリットをお伝えします。
あなたが今抱えている悩みを解消して、福祉用具専門相談員になれるイメージができれば幸いです。
そして、福祉用具専門相談員になるための一歩を踏み出してみてくださいね。
目次
1.福祉用具専門相談員はなりやすい職業!
福祉用具専門相談員は、非常になりやすい職業です。
なりやすいといえる理由は大きく以下の3点があります。
介護士として働いてきた経験によって、就職しやすいことも大きな点です。
- 介護業界が未経験でも働ける職業であること
- 介護の知識があれば資格取得は簡単にできること
- 介護の経験があることで働き就職しやすいこと
どれもハードルは高くないので、簡単になれそうなイメージを持っていただけたのではないでしょうか?
福祉用具専門相談員は簡単になることができます。
その上で、あなたはまだ知らないという不安を抱えているだけです。
具体的なことを知らないと怖いですよね。
次の章からは、福祉用具専門相談員について、知らない不安を少しずつ解消できる、お手伝いをします。
まずは、介護士から福祉用具専門相談員になるメリットを紹介しますね。
2.介護士から福祉用具専門相談員になるメリット

介護士から福祉用具専門相談員になることは簡単という内容をお伝えしました。
この章では、さらに、詳しいメリットを3つお伝えいたします。
あなたの今後の可能性を広げてくれる、素晴らしいメリットです。
- 違った形でケアに携われる
- 視野を広げて介護の質が高まる
- 働ける職場を増やすことができる
それでは、一つずつご紹介します。
(1)違った形でケアに携われる
介護士とは違った形でケアに携われることがメリットです。
なぜなら、福祉用具専門相談員は、福祉用具を介して、色々な人と接するからです。
例えば、施設の利用者とは、福祉用具の使い方のレクチャーを通して、コミュニケーションをとります。
そして、福祉用具を納品する施設の関係者と、どの用具を導入するべきかの相談など、施設
の運営に関わる機会も増えるでしょう。
このように、介護士とはまた違ったアプローチでコミニュケーションを取れるのです。
また、利用者はじめ、連携する施設の関係者の数が増えるので横の広がりも増えます。
福祉用具専門相談員は、たくさんの人と携わるので、仕事を通して、「あなたがいる価値」を広げられます。
(2)視野を広げて介護の質が高まる
福祉用具専門相談員として働くことで、あなたの介護の質を高めることができます。
あなたは、介護士として働いているときに使う福祉用具は、どうして選ばれたのかを考えたことがあるでしょうか。
使われている福祉用具は使いやすさだけではなく、ADLをどのように助けていくのかまで考えられて決められています。
もちろん、福祉用具専門相談員だけが決めるのではなく、ケアマネジャーの意見も取り入れられているでしょう。
利用者のケアは、身体介助だけではなく、福祉用具選びでも可能です。
その他にも、リハビリの観点や医療的観点も含めて選ぶことがあるでしょう。
このように福祉用具専門相談員は、多種多様な意見を聞き視野を広げることができます。
働くことで、あなたの介護の質をより良いものに変えるきっかけにもなるはずです。
(3)働ける職場を増やすことができる
福祉用具専門相談員の資格を持つと、働ける職場を増やすことができます。
なぜなら、福祉用具を扱う場所が年々増えてきているからです。
介護施設はもとより、ホームセンターや、福祉用具の販売専門所など、一般企業で働く選択
肢もとれます。
働ける職場が増えるということは、将来選べる選択肢を増やすことにつながりますね。
そして、高齢者は今後ますます増えていくので、福祉用具を必要とする場所は増えることが予想されます。
例えば、一般のオフィスに、当たり前のように福祉用具が置かれる時代になったとしましょう。
そうなると、設置のために適切に指導できる、福祉用具専門相談員の需要は高まります。
今でも伸び続けている需要は、より良いケアの未来に向けてより増えていくことになるはずです。
福祉用具専門相談員が持つメリットはおわかりいただけましたか。
次の章では、具体的な福祉用具専門相談員になる方法を詳しくお伝えします。
3.介護士から福祉用具専門相談員になるには
ここまでは、福祉用具専門相談員のメリットを詳しくお伝えしました。
メリットも多く、魅力的な職種でしたね。
では実際に、福祉用具専門相談員になるための方法を3つに分けてお伝えします。
- 福祉用具専門相談員の講習
- 福祉用具専門相談員の修了評価試験を受験
- 企業への就職
一つずつ解説します。
(1)福祉用具専門相談員の講習
福祉用具専門相談員になるには、まず50時間の講習を受ける必要があります。
「50時間って結構かかるな…。」と思った人も多いはずです。
とはいえ、1週間前後で終わる講習内容なのでご安心ください。
講習内容としては以下のような内容を学びます。
- 介護保険制度等に関する基礎知識
- 個別の福祉用具に関する知識・技術
- 福祉用具の利用の支援に関する総合演習
講習は各都道府県知事の指定を受けた事業所が実施しています。
そして、受験資格も必要なく、どなたでも受けれる間口の広い資格です。
講習費用は会場によって異なりますが、30,000〜60,000円で済みます。
時間も費用も大きく掛からず、取得できる資格なので気になったらぜひ取得に向けて動いてみましょう。
(2)福祉用具専門相談員の修了評価試験を受験
先ほどお話した50時間の講習後は、そのまま修了評価試験を受験します。
この筆記試験を受講、合格後に福祉用具専門相談員としての資格が得られるのです。
合格率が100%に近い数字といわれていることから、試験内容は決して難しい内容ではありません。
これは試験の特色が、落とす試験ではなく、学んできたことをしっかり理解できてるかの色合いが強い試験だからです。
難易度は決して高くないので、安心して受講してくださいね。
(3)企業への就職
福祉用具専門相談員の資格を晴れて取得したのち、就職活動が必要です。
介護施設や、民間企業へエントリーシートの送付や、面接といった一般的な就職活動の手順をふみます。
介護士から、民間企業で福祉用具専門相談員になれば、利用者と接してきた経験や、福祉用具を実際に使ってきた経験を活かし即戦力が期待できますね。
このように、福祉用具専門相談員になるにはそこまで大きなハードルはありません。
しかし、本当に自分が目指すべき職業なのか気になる人も多いはずです。
それでは、実際に福祉用具専門相談員の仕事内容を次の章でご紹介します。
4.何をするの?福祉用具専門相談員の仕事内容

福祉用具専門相談員になるのは簡単という説明をしました。
では、実際にどんな仕事をするのかを解説していきます。
主な仕事内容は以下の3つです。
どの仕事も利用者、施設に欠かせないとても重要な仕事といえるでしょう。
- 選定相談
- 利用計画作成
- モニタリング
それでは、一つずつ紹介します。
仕事内容1.選定相談
選定相談とは、利用者に合わせた福祉用具を選ぶサポートをすることです。
福祉用具専門相談員のメインの仕事といえますね。
一言に福祉用具と言っても、種類は豊富にあります。
利用者の状態に合わせて、適切な種類を選ぶことは重要な役割です。
利用者一人ひとりの身体的、精神的状態と、どんな状況で福祉用具を使用するか把握することが重要なポイントとなるでしょう。
難しそうに感じるかもしれませんが、あなたは介護士として働いて実際の悩みを多く聞いてきたはずです。
福祉用具の専門知識をたっぷり活かすことができる、代名詞ともいえる仕事内容です。
仕事内容2.利用計画作成
ケアマネジャーのケアプランをもとに、福祉用具の利用計画を立てる仕事です。
「福祉用具を使うことで、生活をどう変えたいか」という利用者の希望に沿って、福祉用具をどのように使うのか考えていきます。
もちろん、利用計画は立てて終わりではなく、以下の手順で利用者に届けられることになるはずです。
- 計画作成
- 利用者とその家族に説明し同意
- 利用計画を利用者に交付する
- サービス提供の開始
福祉用具専門相談員が適切と考えた計画が、利用者からすると、適していなかったというケースもあります。
こうしたズレがないように、日頃から利用者や施設の関係者とコミュニケーションをとることが大切です。
仕事内容3.モニタリング
モニタリングとは、福祉用具が適正に使われているか、また事故の可能性がないかのチェック全般を指します。
福祉用具は、本来、自立支援や介護負担の軽減に繋がるのですが、メンテナンスを怠ると、事故が発生する可能性を捨てきれません。
そんな不幸な事故を防ぐためにも、年2回利用者に訪問、施設で点検の時間を設けるなど対策を取ることが義務付けられています。
利用者の安全と介護施設や、会社の信頼を守る意味でもとても大切な業務です。
福祉用具の知識は使って終わり、ではなくしっかりフォローするまでということを意識させられる重要な仕事といえるでしょう。
では、次の章で福祉用具専門相談員の1日の仕事の流れを紹介します。
より福祉用具専門相談員として働く具体的なイメージをもってくださいね!
5.福祉用具専門相談員の1日のスケジュール
ここまで福祉用具専門相談員の仕事内容を解説しました。
「どんな1日を過ごすのだろう…。」と気になる人も多いかと思います。
そこで、この章では福祉用具専門相談員の1日の流れを表にしてみました。
1日の大半を占めるのが外回りで、活動的な1日が想像できますね。
時間 | 業務 | 内容 |
8:30 | 出社 | 挨拶や、情報共有を行います。 |
9:00 | 業務開始 | 作業車に荷物の搬入。1日の仕事の準備。 |
10:00〜11:00 | 利用者宅にて作業 | 福祉用具の搬入や、モニタリングを行います。 |
12:00〜13:00 | 休憩 | 移動の合間に営業車で休憩。 |
13:30〜14:30 | 介護事業所の訪問 | 利用者訪問の間を縫って、自社サービスの営業活動なども行います。 |
15:30〜16:30 | ケアマネジャー同行で訪問 | 福祉用具を利用する相談を受けたため、ケアマネジャー同行で素早いフォローに向います。 |
16:30〜17:30 | 帰社 | 業務報告書の提出など、事務処理。 |
18:00〜 | 退勤 | 基本的に定時上がり。 |
福祉用具専門相談員は、外回りの時間が多く、利用者はじめ様々な人と接する時間が長くなります。
外回りが多い理由は、打ち合わせから、納品、メンテナンスまで一人のスタッフが専属でつくケースが多いためです。
福祉用具を介して、一人の利用者と深い信頼関係を築ける魅力が再確認できますね。
ここまで読めば、1日の流れを把握できたと思います。
それでは、次の章で、介護士と福祉用具専門相談員の待遇の違いを一緒に見ていきましょう。
6.介護士と福祉用具専門相談員の待遇の違いは?
介護士から福祉用具専門相談員に転職するとしましょう。
「待遇はどう変わるのかな?」と不安に感じてしまいますよね。
ここからは、そんな不安を解消するために、具体的に介護士と作業療法士で、働き方がどう違うのかを以下の2つに分けて紹介します。
結論から言うと、待遇はよくなることが多いです。
- 給与面
- 勤務面
それでは、ひとつずつご紹介します。
(1)給与面
給与面は、介護士より高くなるケースが多いです。
福祉用具専門相談員の給与には、資格手当だけではなく営業手当も含まれます。
そのため、頑張り次第では給与をより高めることもできるはずです。
しかし、就職先によって条件は変わるので、この点はよくチェックして下さいね。
福祉用具専門相談員の資格を持っているだけで、給与が激増するということはあまりないです。
ですが、利用者に寄り添い、的確な福祉用具を選ぶことができれば営業の成績は意識しなくても意外に良くなります。
そうすることで、自分が思っている以上に給与は自然に増えていくことになるでしょう。
自分の頑張り次第で、待遇の上がり幅が変わる点はやりがいに直結するともいえるでしょう。
(2)勤務面
勤務面では、仕事と生活のバランスがとれる点がメリットです。
福祉用具専門相談員は介護士と違い、夜勤がないので、一定のリズムで働くことができます。
簡単に説明すると、普通の会社員のような生活スタイルです。
残業や、休日出勤もほぼないので、平日はしっかり働いて、土日はプライベートな時間を満喫することができます。
介護士ですと、シフト制で夜勤や、休日出勤があることで休みってとりにくいですよね。
福祉用具専門相談員なら、連休や長期休暇をしっかり保証してくれる事業所も多くあります。
休みが増えることで、リフレッシュした日々を過ごせるでしょう。
このように、福祉用具専門相談員は、給与、待遇どちらも介護士より向上できる傾向が強いです。
とはいえ、福祉用具専門相談員にも大変なことがあるので、次章で説明します。
7.福祉用具専門相談員の大変なこと

介護士から福祉用具専門相談員になると、待遇が向上することを説明しました。
「良いことばかりで大変ことはないの?」と不安に思われてはいませんか。
もちろん、福祉用具専門相談員にも大変に感じる場面はあります。
代表例であげられる、以下3つは押さえておきましょう。
- 意外に体力を使う仕事である
- 専門知識を学ぶ必要がある
- ノルマが設定されていることもある
大変な分、やりがいも大きい仕事内容です。
それでは、一つずつご紹介しますね。
(1)意外に体力を使う仕事である
福祉用具専門相談員は意外に体力を使う仕事が多いです。
例えば、電動ベッドなどの搬入・組み立てや撤去など肉体労働の側面があります。
電動なのでとにかく部品が重く、組み立てが難しく設置も一苦労です。
しかし、全ての現場で電動ベッドの設置が必要な訳でもなく、全ての場面で体力を酷使する訳ではないので、ご安心ください。
また、電動ベッドの設置は大変ですが、利用者の生活を便利にできるので、とても感謝され、やりがいにつながるといえるでしょう。
(2)専門知識を学ぶ必要がある
専門知識を学び続ける必要があることが、大変に感じてしまう人がいます。
なぜなら、介護用品は日々新しい製品が出続けており、知識を加え続けなければいけないからです。
さらに、福祉用具専門相談員の営業相手は、ケアマネジャーのことが一般的です。
ケアマネジャーは、職歴が長く介護知識が豊富で、いわば介護のプロが勤めています。
そんなケアマネジャーから信頼を得るためには、福祉用具分野での知識の引き出しが多く必要です。
福祉用具専門相談員のなりたての頃は、自分よりも知識のある人と仕事をすることに不安を感じてしまうでしょう。
しかし、徐々に信頼を積み重ね、頼りにされる実感が増えてくるとこの上ないやりがいを感じることができます。
転職したてで自信が持てず不安を抱えることは誰もが通る道です。
すこしずつ知識を増やして、信頼を得ていきましょう。
(3)ノルマが設定されていることもある
福祉用具貸与・販売事務所で営業兼務として、働くとノルマが課されることが多いといえます。
なぜなら、民間企業である以上、常に売り上げの拡大が必要だからです。
このノルマに対して、大変だとプレッシャーを感じてしまう人がいます。
しかし、ノルマを達成すると給与に反映されるので、結果が見えやすく昇進しやすい点はやりがいといえるでしょう。
またノルマは、数字を追うと考えてしまうと大変に思えてしまいます。
お客様からの、信頼の積み重ねが売上に繋がる、という考え方をしてみると、前向きに向き合えて、やりがいが上がりますね。
こうした大変な面を、どれだけポジティブに変換できるかができるかが重要です。
では、どのような人が福祉用具専門相談員に向いているかよりイメージしてみましょう。
8.福祉用具専門相談員の向いている人

ここまで、福祉用具専門相談員の大変な側面を説明しました。
大変な側面も考慮して、福祉用具専門相談員にどんな人が向いているのかを説明します。
下記の3つのどれか少しでも当てはまれば、福祉用具専門相談員に向いているでしょう。
- コミュニケーション能力に優れている
- 細かな変化に気が付く人
- 好奇心旺盛な人
それでは、ひとつずつ紹介します。
(1)コミュニケーション能力に優れている
コミュニケーション能力が高い人は、福祉用具専門相談員に向いています。
なぜなら、利用者含め、施設の関係者など、関わる人が多いからです。
利用者とのコミュニケーションに関しては、介護士としての経験を活かすことができます。
ケアマネジャーなどと一緒に仕事をする際は、自分より知識のあるケアマネと上手く立ち回れるか、信頼を勝ち取れるかが重要です。
ですから、相手が今何を欲しているのか、何を不満と感じているのか、など推し量らなければいけない場面が多くあります。
そういった場面でコミュニケーション能力に優れていると、仕事を上手く回せますね。
介護士の経験で培った、コミュニケーションスキルの幅を広げられることができれば、福祉用具専門相談員でも活躍できるでしょう。
(2)細かな変化に気が付く人
細かな変化に気がつく人は、福祉用具専門相談員に重宝されます。
利用者を取り巻く環境は日々変わっていくはずです。
例えば、家庭環境が変わり、メンタル面で傷ついていた場合、普段は使える福祉用具が使えなくなる可能性もあります。
利用者の細かな変化を察知して、福祉用具の使い方を変えたり、もしくは、福祉用具を再選定するなど、柔軟な対応が重要です。
人と関わることが好きで、日頃から細かい気遣いが得意であれば、問題ありませんね。
(3)好奇心旺盛な人
好奇心旺盛であれば、福祉用具専門相談員で活躍できるでしょう。
福祉用具の世界は日進月歩で進化しています。
昨日なかった技術が今日出てくるかもしれません。
そういった技術革新を柔軟に吸収できる好奇心があれば、前向きに仕事に取り組めます。
他にも、福祉用具の展示会に参加することで情報収集も可能です。
日頃から、インターネットやSNSを活用して常に情報収集をしている人や、新しいもの好きの人にはうってつけの職種といえますね。
以上の点は、介護士として、活躍してきたあなたなら、持ち合わせているのではないでしょうか。
安心して、福祉用具専門相談員にチャレンジできそうですね。
次の章では、福祉用具専門相談員が就職できる代表的な施設を3つご紹介します。
9.福祉用具専門相談員の就職先はどこがある?
これまで、福祉用具専門相談員に向いている人をご紹介してきました。
では具体的に、作福祉用具専門相談員として活躍できる職場の例をお伝えします。
どこで働いても、とてもやりがいを感じる事ができるはずです。
それでは、ご紹介します。
(1)福祉用具貸与・販売事業所
福祉用具貸与・販売事業所とは、利用者に向けて、適切な福祉用具の販売・貸与を行う事業です。
営業職として兼務することも多く、介護士とは違ったやりがいを感じることができる職場といえます。
福祉用具専門相談員の資格を活かして就職する場合、事業所に就職するケースが多いです。
事業所によっては、職歴が浅くとも、結果次第で役職を与えてもらえる場合があるなど、切磋琢磨できる職場といえるでしょう。
(2)別の仕事と兼務することも
福祉用具貸与・販売事業所によっては、別の仕事と兼務する可能性もあります。
なぜなら、居宅介護支援事業や、住宅改修工事事業といった福祉の関連事業も手掛けている事業所もあるからです。
同じ事業所である以上、異動などで別の仕事と兼務する可能性が捨てきれません。
福祉用具専門相談員として働きながら、新しい仕事にすぐチャレンジできる環境ともいえますね。
こうした機会は積極的に利用していけば、将来の選択肢の幅は広がるでしょう。
福祉用具専門相談員として培った知識はいろいろな介護の現場で役に立ちます。
そして、今後も活躍できる場所は増えそうですね。
それでは、最後に次の章で、求人サイトを通して、福祉用具専門相談員の仕事を見てみましょう。
10.福祉用具専門相談員の仕事を見てみよう
ここまで福祉用具専門相談員がどのように活躍できるかなどを詳しく解説しました。
まずは、求人サイトから、どんな仕事があるのかを見てみて、よりイメージを深めてみてください。
ご紹介するサイトは以下の3つです。
- ジョブメドレー
- 求人ボックス
- インディード
それではひとつずつご紹介します。
(1)ジョブメドレー
ジョブメドレーは、医療介護求人に特化した検索サイトです。
ジョブメドレーを通して採用が決定すると、「祝金制度」で報酬があります。
この制度を利用すると、最大数千円〜最大2万円までもらうことが可能です。
支出が多くなる転職時期には嬉しい制度といえます。
実際に、「福祉用具専門相談員」で検索すると求人数はおよそ500件ヒットしました。
ジョブメドレーはとても使いやすく、1度は確認しておきたいサイトです。
会社名 | 株式会社メドレー |
住所 | 東京都港区六本木3-2-1 住友不動産六本木グランドタワー22F |
対応エリア | 全国 |
TEL | 03-4520-9820 |
公式サイト | https://job-medley.com/ |
利用手数料 | 無料 |
(2)求人ボックス
求人ボックスは、雇用形態や業態を問わず、一括検索できる求人サイトです。
クリック率や、ユーザーの動向を分析した結果を、検索する際に反映するシステムで、あなたにあった求人を探しやすいです。
福祉用具専門相談員の求人数は、6,200件もあり、日本最大級の求人数があります。
「どんな仕事があるのか、まずはみてみたい!」
という場合はうってつけのサイトです。
会社名 | 株式会社カカクコム |
住所 | 東京都渋谷区恵比寿南3丁目5番7号 デジタルゲートビル |
対応エリア | 全国 |
公式サイト | https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/ |
利用手数料 | 無料 |
(3)インディード
インディードは世界でNo1の掲載数を誇る求人検索サイトです。
AIが検索を最適化してくれて、あなたにあう求人を推奨してくれる機能が持ち味といえます。
実際に、福祉用具専門相談員と検索すると3,000件もの求人が見つかります。
Google検索のような操作感で簡単に求人をチェックできるのも便利な点です。
お手軽にまずは仕事を見てみたい場合はインディードをチェックしてみましょう。
会社名 | Indeed Japan株式会社 |
住所 | 東京都港区三田1-4-1 住友不動産麻布十番ビル6階 |
対応エリア | 全国 |
TEL | 0120-34-3140 |
公式サイト | https://jp.indeed.com/ |
利用手数料 | 無料 |
まとめ
介護士から福祉用具専門相談員への転職は、非常になりやすいということを説明しました。
介護士としての経験は福祉用具専門相談員でも、活かすことができるのでご安心ください。
福祉用具専門相談員になると、他の仕事との兼務で、新しいことにチャレンジするパターンもあると思います。
あなたがまだ、自分自身で気づいていない可能性が見つかるかもしれません。
福祉用具専門相談員になることがきっかけで、新しいキャリアの選択肢が広がることもあるでしょう。
変わらない理由を探すことは簡単です。
しかし、変わりたい理由をとことん考えてみて、一歩踏み出すことができれば、今まで見えていなかった世界が広がります。
このページにたどり着いたあなたなら、もう変わる準備ができているはずです。
まずは一つずつ行動してみましょう。