「もっと働きやすい施設で仕事をしたい!」
「環境の良い施設でストレスを減らしたい」
働きやすい施設に行きたい、と考える介護職の人は少なくありません。
しかし、介護業界には長時間労働をさせるブラック施設もあり、働きやすい施設に出会えるか不安に感じることもあるでしょう。
そこでこの記事では、介護職にとって働きやすい施設の特徴と施設の選び方を解説します。
自分に合った、環境の良い職場でより快適に働きましょう。
目次
1.介護職にとっての働きやすい施設とは?
介護職から見る、働きやすい施設には共通した特徴があります。
新しく職場を探す際や、今の職場を見直す際は働きやすい施設の特徴と比較してみましょう。
介護職にとって環境の良い施設の特徴は、以下の通りです。
- 福利厚生で従業員をサポートしている
- 余裕を持って人員を配置している
- 嫌がらせやいじめをする人がいない
それぞれ詳しく確認し、自分の働く環境をチェックしましょう。
特徴1.福利厚生で従業員をサポートしている
働きやすい施設は福利厚生が充実しており、従業員のサポート体制が整っています。
多くの介護施設で一般的に導入されている福利厚生制度は、以下の通りです。
- 有給休暇制度
- 社会保険
- 昇給あり
- ボーナス・交通費の支給
この他、働きやすい施設ではさらに以下のような福利厚生制度を用意しています。
- 育児休暇制度
- 介護休暇制度
- 生理休暇
- 出産祝い金
長く働くなら、ライフステージの変化にもしっかり対応しておきたいものです。
今は使わないかな、と思える制度でも将来役立つ可能性があるので、福利厚生が充実した施設を目指す介護士は多いです。
特徴2.余裕を持って人員を配置している
人手不足に悩まされず仕事ができる施設は、余裕を持って人員を配置していることが多いです。
介護士を現場にどれくらい配置するかは、法律の範囲内で施設が決定できます。
そのため、利用者1〜2人に対し介護士1人の施設もあれば、要介護1の場合利用者10人以上に対し介護士1人の施設も少なくありません。
配置されている介護士の人数が少なければ、その分業務負担が増え心身のストレスは大きくなります。
特に仕事に慣れないうちは配置されている介護士が多い施設のほうが働きやすいでしょう。
特徴3.嫌がらせやいじめをする人がいない
嫌がらせやいじめをする人がおらず、職員同士の中が良い施設ならストレスを溜めずに働けるでしょう。
介護施設の中には、仕事のストレスから特定の職員をいじめる介護士も存在します。
しかし、いじめや嫌がらせのある職場では安心して働けないため長期的な勤務は難しくなるでしょう。
一方、職員が優しく、職場の雰囲気も良い施設は離職率も低いと言えます。
自分らしく楽しく働くには、職員同士の関係が良好な施設を選ぶ必要があるでしょう。
以上が、介護士にとって働きやすい施設の特徴でした。
環境が良く、楽しく明るく働ける職場なら、仕事の辛さも乗り越えることができます。
介護士としてしっかり経験を積むため、働きやすい施設を積極的に選びましょう。
次は、働きやすい施設を見分ける具体的なポイントを解説するので、ぜひ参考にしてください。
2.転職・就職で働きやすい施設を見分けるポイント
介護業界にはブラックな施設もあるため、介護職の中には転職・就職で不安を感じる人もいます。
もし自分に合わない、環境の良くない施設に勤めてしまうと、ストレスから仕事を続けられなくなるかもしれません。
そこで、ここからは就職活動・転職活動中に介護職が働きやすい施設を見分けるポイントを以下の通り解説します。
- 求人がなかなか出ない施設か
- 施設見学を快く引き受けてくれるか
- 面接官が優しく接してくれるか
就職先を決める前に確認しておきましょう。
ポイント1.求人がなかなか出ない施設か
環境の良い施設に出会うため、まずは転職・就職サイトにどれくらいの頻度で求人が出ているか調べましょう。
働きやすく、離職率の低い施設は頻繁に人を募集する必要がないので、求人がなかなか出ません。
ここ1年で1〜2回ほどしか求人を出していない施設なら、すぐ辞める人が少ないと言えるでしょう。
一方、ブラックと言われる施設ではすぐに人が辞めていくため、常に求人を出しています。
いつ見ても求人を出している施設には、気をつけたほうが良いでしょう。
ポイント2.施設見学を快く引き受けてくれるか
働きやすい施設は、自分たちの施設の良さを多くの応募者に知ってもらうため、施設見学を快く引き受けます。
職員や利用者が笑顔で毎日過ごせている施設なら、いつ施設見学に来られても困ることはありません。
一方、職員へのケアが十分できていない施設では、職員の表情が暗く、全体的な印象も良くないので見学を断ることもあります。
そのため、施設見学を提案した時にぜひ来てください、と答えてくれる施設を選ぶのがおすすめです。
また、見学の申込みの際にかけた電話の応対もチェックしておくと良いでしょう。
人手に余裕があり、働きやすい施設は応対が丁寧で相手が電話に出るまでのスピードも早いと言えます。
油断せず、電話のときから相手の反応をしっかりチェックしておきましょう。
ポイント3.面接官が優しく接してくれるか
従業員のことを第一に考える、働きやすい施設では面接時の対応も非常に丁寧だと言えます。
必ず笑顔で応募者の話を聞く、これまでの経歴について時間をかけて質問してくれる、など面接で応募者への気遣いが見えるのは良い職場の証です。
「内定が出るかは分からないけど、良い面接官さんだったな」と思える施設を選びましょう。
一方、ブラックな施設はすぐに人手を確保するため、適当な面接で内定を出すことが多いです。
経歴についてほとんど聞かれず、雑な対応をされたのに内定が出た場合は気をつけましょう。
以上が、働きやすい施設の見分け方でした。
求人票を見ただけで、環境の良い施設がすぐに見つかるわけではありません。
施設見学や面接での印象を含め、自分に合った施設なのか総合的に判断しましょう。
次は、初めて仕事をする介護士にとって働きやすい施設を解説するので、ぜひ参考にしてください。
3.初めて仕事をする介護士が働きやすい施設
介護施設にはそれぞれ特徴があり仕事内容も異なるため、どの施設が自分にとってベストなのか考えることは非常に重要です。
仕事の何度や必要とされる経験も違うので、初めて仕事をする介護士は無理なく仕事を覚えられる施設を選ぶべきでしょう。
初めて介護職として働く人におすすめの施設は、以下の通りです。
- 特別養護老人ホーム
- 介護老人保健施設
- デイサービス事業所
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
施設1.特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームとは、要介護認定3以上の人が入居できる公的な施設です。
入居者が多いため施設の規模は大きいことが多く、その分たくさんの介護士が在籍しています。
特別養護老人ホームでは、掃除や洗濯、利用者介助のほか、看取りや夜勤への対応もあるので、様々なスキルを伸ばすことが可能です。
また、規模が大きく新人への教育制度がしっかりしている施設も多いので、介護が初めての人も着実に仕事を覚えられます。
まずは介護の基本的な仕事をしっかりこなせるようになりたい、という人は特別養護老人ホームで働き始めると良いでしょう。
施設2.介護老人保健施設
医療やリハビリについて興味や知識がある人なら、介護老人保健施設への就職が良いでしょう。
介護老人保健施設とは、リハビリや医療ケアを通して利用者が日常生活へ復帰できるようサポートする施設のことです。
介護老人保健施設ではたくさんの利用者と関わるため深い交流を持つのは難しいですが、元気になっていく利用者を間近で見る楽しさもあります。
医療の知識や経験が活かせる施設なので、これまで医療関係の施設で働いたことのある人ならスムーズに仕事を覚えられるでしょう。
施設3.デイサービス事業所
身体的な負担が少ない環境で働くなら、デイサービス事業所が適しています。
デイサービス(通所介護)事業所とは日中、介護が必要な人にサービスを提供する日帰りの施設です。
デイサービスを利用する高齢者は要介護1〜2の方が多く、身体的な負担は他のタイプの施設より少ないと言えます。
また、デイサービス事業所には夜勤が無く、日曜休みの職場も多いので家事や子育てとも両立しやすいでしょう。
日中のみの勤務で少しずつ業務を覚えていきたい、という人はデイサービス事業所を検討してみてください。
以上が、介護の仕事が初めての人が働きやすい施設でした。
就職する介護施設を選ぶなら、労働条件だけでなく施設のタイプが自分に合っているかどうかもしっかり考える必要があります。
様々な施設の情報を集めて、自分が働く姿を想像してみましょう。
次は、働きやすい施設を効率的に探すための重要なポイントを紹介します。
どんな施設が自分に合っているか分からない、という人はぜひ参考にしてください。
4.働きやすい施設探しなら転職エージェントを使おう
介護職にとって働きやすい施設を効率的に探すなら、転職エージェントを利用するのが良いでしょう。
転職エージェントでは担当にアドバイザーに相談をすることで、これまでのキャリアや希望に沿った求人を紹介してもらうことが可能です。
また、転職エージェントによっては、職場の雰囲気や離職率など、施設に直接聞きにくい内容も確認してもらえます。
求人を出している施設にの詳しい情報をあなたに代わって調べてくれる転職エージェントは、以下の通りです。
自分で働きやすい施設を見つけられる自信がない、という人はぜひ利用してください。
エージェントの利用料金は無料であり、自分に合うアドバイザーが見つからなければエージェントを途中で変えることも可能です。
エージェントにも相性があるので、働きやすい施設を見つけるため様々な人に相談してみましょう。
まとめ
介護施設で長く働くには、働きやすさが最も重要です。
自分に合った最適な介護施設を探すため、この記事で紹介した良い介護施設の見分け方を参考に施設を探していきましょう。
また、職場の雰囲気や離職率などを詳しく知るには、転職・就職エージェントの利用がおすすめです。
後悔しない施設選びができるよう、気になる点があればエージェントとも協力して詳しく調べておきましょう。