介護師

介護士から作業療法士になるには?転職方法や給料・待遇など徹底解説

介護士から作業療法士へとなれるかどうかでお悩みですね。

ご安心ください。

介護士から作業療法士への転職は可能です。

実際に転職した人のなかには、実務未経験でも作業療法士になったという人は多くいます。

そして作業療法士になってからも、介護士としての経験が活きてくる場面は多いです。

この記事では具体的に、作業療法士になる方法やメリットをお伝えします。

あなたが今抱えている悩みを解消して、作業療法士になるみちしるべを見つけて、一歩踏み出せるようにしてくださいね。

1.介護士から作業療法士にはなれます!

介護士から作業療法士になることはできます

とはいえ、異業種への転職なので、「本当になれるのかな」と不安に感じられると思います。

ご安心ください。

あなたが介護士として過ごしてきた時間が、その不安を和らげてくれるはずです。

例えば、身体介護や利用者とのコミュニケーションスキルは、作業療法士になっても即戦力で活かすことができる頼りになります

作業療法士として活躍する場所が変わっても、介護士としての経験が、あなたを助けてくれるでしょう。

加えて、作業療法士は、介護実務未経験の学生でも、取得することができる国家資格です。

ですから、正しい時間の使い方と、努力を行うことで、高い確率で作業療法士になれるといえます。

あなたはまだ、作業療法士になる方法を知らないだけです。

ここからは詳しく作業療法士の魅力や、なり方をお伝えします。

「知らない」という不安を取り払って、理想とする作業療法士になる道しるべにしてください。

2.作業療法士になるメリットは?

介護士から作業療法士になるメリット

ここまで、介護士から作業療法士の転職は可能というお話をしました。

この章では、実際に作業療法士になるメリットを3つお伝えします

どの内容も、あなたの今後の仕事に役立つ大きなメリットです。

  1. 現場で重宝される人材になれる
  2. 働く先の選択肢が増えて可能性を広げられる
  3. 利用者の支えとなるやりがいを感じられる

一つずつご紹介します。

(1)現場で重宝される人材になれる

作業療法士は国家資格なので信頼度が高く、医師や、看護師、介護職の人たちにとても重宝されます

例えば、リハビリテーションの専門職として、職場で重要な役割を担うことができるなどです。

重要な役割として日々仕事をするので、スキルアップとなり、実務経験として今後に活かせる場も増えます。

加えて、利用者からの信頼も厚く、責任感を高く持ち続けて、仕事に取り組むことができるはずです。

同じ職場の仲間からも、利用者からも必要とされる役割で働くことができるのは、作業療法士という国家資格だからこそのメリットと言えるでしょう。

(2)働く先の選択肢が増えて可能性を広げられる

作業療法士として働くことでキャリアプランが広がり、将来の選択肢が増えます。

なぜなら、作業療法士が必要とされる職場や、職種は多く、常に求人が充実しているからです。

キャリアプランとしては以下のような一例があります。

意外に幅広い分野から求められていることがわかるはずです。

  • 勤務している病院で経験を積み、リハビリ科長へと昇進
  • 特定分野での研究を進めて学会へ進む道
  • 自助具を開発している民間のメーカーへの転職
  • 大学、専門学校で作業療法士の育成に注力し、教育分野と転身

作業療法士は、活躍できる職場が多く、その経験がいろんな分野に応用できる職業です。

作業療法士になることで、あなたの可能性を今以上に広げることができるでしょう。

(3)利用者の支えとなるやりがいを感じられる

利用者の状態の改善が目に見え、やりがいを大きく感じることがメリットです。

作業療法士は、利用者を精神的、肉体的に支援して、「生きがいを取り戻す」サポートをします。

だからこそ、介護士よりも一人の利用者と接する密度が濃く、一体感が生まれやすく、やりがいを大きく感じられるわけです。

そして、利用者本人をはじめ、家族からとても感謝されます。

そのため、「必要とされる実感」を介護士よりもたくさん感じながら働くことができるでしょう。

利用者の人生に、心から寄り添う作業療法士は、大きな社会的意義とやりがいを感じることができる仕事といえます。

作業療法士は、働くあなたに留まらず、関わる人全員を幸せにできるすばらしい職業です。

ぜひ働くメリットを感じて頂き、次の章から説明する、作業療法士のなり方を見ていきましょう。

3.介護士から作業療法士になるには?

介護士から作業療法士になる方法

ここまでは、作業療法士になるメリットをお伝えしました。

この章では、具体的に作業療法士になるための道標をお伝えします

おおまかには、下記のようなステップを踏めば、作業療法士になることができるでしょう。

  1. 養成課程を修了する
  2. 国家試験に合格する
  3. 実務経験を積む

それでは、一つずつご紹介します。

(1)養成課程を修了する

まず、養成課程を修了する必要があります。

養成課程は、4年制の大学、3年制の短期大学、3年制または4年制の専門学校で受講が可能です。

社会人向けに、夜間の専門コースもあるので、働きながら受講もできます。

学費の目安を表に表すと以下の通りです。

どちらのコースも、取得しなければいけない単位数は多く、また3年〜4年の履修という、まとまった時間が必要なことがわかります。

【昼間学校】

公立 私立
250万円~300万円前後 550万円~800万円前後

【夜間専門学校】

3年制 4年制
350万円~500万円前後 550万円~800万円前後

学費は高いと思われるかもしれませんが、奨学金制度や、給付金制度も充実しており、資金面のハードルは下げることができます。

石の上にも3年といいますが、「養成課程は必要経費」と思い切って、コツコツ集中して修了を目指しましょう。

(2)国家試験に合格する

作業療法士の国家試験は、80%の合格率と高水準です。

この高い数値は、3〜4年の学校でしっかり時間をかけて勉強するからこその数値といえます。

例えば、普通自動車免許の合格率は70%前後です。

作業療法士の国家資格の合格率は約80%ですから、その高さがわかるでしょう。

そして学校としても、合格者率を100%に近づけるために、講義や、教材の質の向上に励み続けています。

さらに、「学校を卒業をすることで、はじめて作業療法士の受験資格を得られる」という制度を用いる学校が多くあります。

この制度を導入することで、学校としては、合格者率維持のために、受講生をしっかりフォローすることができるからです。

そして、受講生としては、試験に合格できるという大きな安心感を得られることができます。

このことからも、学校で学ぶことが、作業療法士になるための第一歩といえますね。

  • 昼間にしっかり時間を取れるなら「中間学校」
  • 介護士として働きながら資格取得を目指すなら「夜間学校」

このように、あなたのライフスタイルに合わせた学校選択と万全の準備で、国家資格取得に臨みましょう。

(3)実務経験を積む

作業療法士になるために、国家試験合格はあくまでスタートラインと考えておきましょう。

なぜなら、身につけるべきスキルが非常に多いため、実務経験を重ねることが大切になるからです。

この実務経験の段階で、介護士として培った実務経験が活きてきます。

例えば、身体介護や、利用者とのコミュニケーションスキルは現場ですぐに活かすことができるはずです。

そして、作業療法士としての実務は、先輩や上司の作業療法士の指導を受けながら、日々経験を積みます。

さらに、作業療法士は医学的な知識を必要とする分野です。

業務終了後の症例検討会に参加したり、休日に協会主催の講習会に通い、医学的知識を深めることもあるでしょう。

つまり、常に勉強する姿勢が求められるのです。

こういった日々の実務経験や、勉強する姿勢を大切にすることで、作業療法士としてのキャリアの可能性は大幅に広がります。

作業療法士は求められる職場が多く、とても頼りにされる職業です。

資格取得で満足することなく、将来の可能性を広げるためにも日々努力を欠かさないようにしましょう。

次の章では、作業療法士の仕事内容などを再確認していきます。

4.そもそも作業療法士とは?

ここまでは、作業療法士について説明して、なり方のイメージは掴んでいただけたはずです。

この章では、作業療法士の仕事内容を詳しく説明します。

作業療法士とは、さまざまな「作業」を通して、日常生活に必要な能力を高める身体、精神面のリハビリを行う職業です。

利用者に「生きがい」を取り戻してもらうサポートの役割が大きいといえるでしょう。

例えば、食事、入浴、排泄といった日常作業から、手芸や遊びなどの趣味の領域の作業まで、広く支援します。

さらに、パソコン操作や、計算の訓練など、職業訓練領域も支援し、社会復帰までの全般を支援すこともあるでしょう。

こうした、生きがいを取り戻す手伝いができるのが、作業療法士というわけです。

精神的リハビリも重要な役割

作業療法士は精神的なリハビリも業務の一つです。

認知症やうつ病、統合失調症、アルコール依存症など、何らかの精神疾患を抱えた利用者を精神的な面からサポートします。

具体的には、利用者の不安や悩みの相談に乗ったり、利用者家族と面談をして、利用者の環境改善をするなどですね。

他にも、地域活動への参加を促すことで、社会的に孤立することを防ぎ、生きがいを見い出してもらうこともあります。

特に、利用者が高齢者の場合、身体的なリハビリだけでは、劇的な回復の可能性が低いケースがあり、精神的なリハビリが重要さが増すでしょう。

介護士の身体介護がメインのコミュニケーションよりも、深く利用者の心を通わせることで、より利用者と密接な関係になる必要があります。

介護士から作業療法士になることで、より密なケアをすることもできるはずです。

こうした役割に踏み込んでいけることも、転職のメリットとなるでしょう。

では、次の章で作業療法士の1日の仕事の流れを紹介します。

より作業療法士として働く具体的なイメージをもってくださいね!

5.作業療法士の1日の仕事の流れは?

ここまで作業療法士の仕事内容を解説しましたので、「どんな1日を過ごすのだろう…」と気になる人もいらっしゃると思います。

そこで、この章ではとある作業療法士の1日の流れを表にしてみました。

1日の大半を占めるのが、リハビリとなっていますね。

時間 業務 内容
8:30 出勤・朝礼 夜間の患者の状態の確認と、1日のスケジュール確認
9:00〜12:00 リハビリ(外来患者向け) リハビリ室で、外来患者にリハビリ施術を行います
12:00〜13:00 昼食休憩 施設内食堂などでリフレッシュ
13:00〜16:00 リハビリ(入院患者向け) 更衣動作や、食事動作などの日常動作リハビリ
16:30〜17:00 デスクワーク カルテの記入と、リハビリプログラムの構成など
17:00〜18:00 勉強会 医師や看護師と勉強会。日々知識を新しくする
18:00〜 退勤 基本的に定時上がり

作業療法士ごとに、担当する利用者と時間がタイムテーブルで決まっており、それに沿ってリハビリなどの業務を行います

また、およそ担当利用者は数人〜10人前後でから、利用者の病状や施設に応じて前後することはあるはずです。

ですが、スケジュール管理がしっかり行われているので、残業することもほぼなく仕事と生活のメリハリがつけられます。

ここまで読めば、1日の流れをイメージできたはずです。

次の章では介護士と作業療法士の働き方や待遇の違いについて詳しくお伝えします。

6.介護士と作業療法士の働き方の違いは?

介護士から作業療法士に転職するとしましょう。

「待遇はどう変わるのかな?悪くならないかな?」と不安に感じてはいませんか。

ここからは、そんな不安を解消するために、具体的に介護士と作業療法士で、働き方がどう違うのかを紹介します。

結論から言うと、待遇は介護士のときよりも良くなることが多いです。

といっても、わかりにくいはずですので以下3つに分けてお話していきます。

  1. 待遇面の違い
  2. 給与の違い
  3. 施設ごとの給与目安

それでは、一つずつ詳細にご紹介します。

(1)待遇面の違い

作業療法士はメインが日勤業務です。

夜勤はなく、仕事と生活のメリハリがつけやすいことが魅力といえるでしょう。

例えば、介護士の場合、夜勤を担当しなければならないケースが多くあります。

また、夜勤が原因で、介護職を続けたくても続ける事ができない人もかなり多いです。

作業療法士なら日勤がメインであるため、体力的にも続けやすく、年齢を重ねても続けやすいと言えます。

また、女性でも作業療法士なら、子育てや家事との両立がとりやすくなるでしょう。

このように、作業療法士は職場環境の整備がかなり整っている点が魅力的です。

(2)給与の違い

作業療法士は、介護士と比較すると給与が高いです。

厚生労働省の、平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要によると、下記の表の通り、月給に4万円前後の差が生じています。

介護士 300,970円
作業療法士 344,110円

介護士から作業療法士に転職することで、給与も待遇も上がる事がわかりますね。

月4万円ですと、年間でおよそ50万円の年収の差です。

作業療法士は勤続年数と収入が比例して上がるので、この差は少しずつ大きく開いていきます。

そして、作業療法士は介護士よりも必要とされる職場が多く、キャリア形成がしやすいです。

介護士からの作業療法士への転職をすると、現在そして未来の待遇どちらもよくなりますね。

(3)施設ごとの給与目安

作業療法士の給料

作業療法士は、いろいろな施設で求められる職業です。

そのため、医療施設、介護施設、福祉施設など活躍の場は広いといえます。

各施設での給与目安は以下の通りです。

活躍の場で年収が違いますね。

施設 年収 特徴
医療施設 350万円~450万前後 作業療法士のおよそ7割が従事
管理者レベルなら600万前後
介護施設 500万円前後 人手不足で年収が高い
介護資格手当で給与が増える
福祉施設 250万円~400万円前後 作業療法士としては年収は低め
介護度が低く体力的負担が小さい

介護士から、作業療法士を目指す方なら、そのまま介護施設で従事しても、年収をあげる事ができます

作業療法士になると給与、待遇どちらも介護士より向上できる傾向が強いです。

とはいえ、作業療法士にも大変なことがあるので、次章で説明します。

7.作業療法士の大変なこと

作業療法士の大変なこと

介護士から作業療法士に転職すると待遇が向上することを説明しました。

「そんなに良いことばかりなの?」と不安に思われたのではないでしょうか。

もちろん、作業療法士にも大変に感じる場面はあります

代表例である以下2つは最低限知っておきましょう。

  1. 常に勉強が必要
  2. 患者への説明が大変

大変な分、やりがいも大きい仕事ともいえます。

詳しく説明しますね。

(1)常に勉強が必要

作業療法士は、常に勉強していることを必要とされます

なぜなら、医療技術は日々めざましい勢いで進歩しており、常に新しい知識を取り入れる必要があるからです。

例えば、リハビリの技術は日々新しい技術が生まれています。

そこで、いかに利用者へ適切に取り入れる事ができるかを勉強する必要があるのです。

他にも、進歩に追いつくために、業務終了後や休日などに、勉強会や、症例検討会を実施している施設も多くあります

こうした勉強し続けることに、負担を感じる人がいることも事実です。

しかし、この日々の努力を利用者のリハビリへ活かす事ができます。

利用者から感謝されるだけでなく、結果を出せる作業療法士は事業所としても貴重な存在です。

大変ではありますが、勉強の場がある職場なら他の業界にないやりがいを見つけることができるでしょう。

(2)患者への説明が大変

作業療法士は、患者への説明が大変と感じてしまいます

なぜなら、認知症や、脳機能障害などを患っている利用者が多く、最初から理解してもらうハードルが高いケースが多いからです。

これは、精神的なリハビリをおこなう作業療法士独特の辛さともいえます。

例えば、利用者にリハビリの意図を伝えて、理解してもらう事ができなければ、リハビリに大きな効果は期待できません。

粘り強く、しかし、利用者のことも思いやって何度も、何度も説明を繰り返すことが必要になります。

ときには、利用者に理解されず苦しむこともあるでしょう。

そんなときに、介護士であったときの知識が活きるはずです。

介護士であったあなたは、相手のことを考えて、適切に伝える方法を知っています。

作業療法士としての技術と、介護士としての言葉で快方に向かう利用者を見る事ができるわけです。

説明が大変という部分は、言い換えると自分の持っているスキルをフルに活かせる場があるとも捉えられるようになるでしょう。

こうした大変な面を、どれだけやりがいと感じる事ができるかが重要です。

では、どのような人であれば作業療法士に向いているのかよりイメージしてみましょう。

8.作業療法士に向いている人

ここまで、作業療法士の大変な側面を説明しました。

大変な側面も考慮して、作業療法士に向いている人がどんな人なのかを説明します。

結論から言うと、「弱った心に寄り添える、優しさと強さを兼ね備える人」が向いているといえます。

なぜなら、作業療法士が担当する利用者は、心身になんらかの患いを抱えており、とても不自由で不安な状態だからです。

利用者と接していると、心ない言葉や、嫌な態度を取られ、リハビリに取り組んでくれない事がたくさんあります。

そんな時に、利用者のことを突き放すのではなく、不安定な気持ちに寄り添える「優しい心」が大切です。

そして、やっとのことで取り組んでくれたリハビリも、快方に向かうには時間がとてもかかり、一朝一夕で結果が出ません。

利用者よりも作業療法士の自分の心が先に折れてしまわないように、「強い心」が必要です。

そんな優しさと強さを兼ね備えた心の持ち主なら、作業療法士として活躍できるといえるでしょう。

次の章では、作業療法士が就職できる代表的な施設を3つご紹介します。

9.作業療法士が就職できる施設

これまで、作業療法士に向いている人をご紹介してきました。

では具体的に、作業療法士として活躍できる職場の例を3つお伝えします

どの施設も今まで述べたような、やりがいを感じる事ができるはずです。

  1. 医療施設
  2. 介護施設
  3. 公務員

それでは、一つずつご紹介します。

(1)医療施設

医療施設では、けがや病気によって心身が不自由になってしまった利用者のリハビリをメインに行います

医療施設に居る利用者の症状ははさまざまです。

なので、通常リハビリ室などで訓練を行う動作に不安を抱える利用者に対しては、病室を回ってリハビリを行います。

医療施設には、完全に元通りの生活を取り戻すことが難しい人が多いです。

そんな利用者に対しても、残された身体機能で可能な限り、不自由なく過ごすための支援をすることが、医療施設での作業療法士の役割といえるでしょう。

(2)介護施設

介護施設では、病状が安定しているケースが多く、利用者の「その人らしさ」を尊重することがメインの業務といえます。

ですから、医療施設でよくある身体機能の回復を目指したリハビリとは違う点が多いです。
例えば、介護や、介助の一環としてのリハビリの使い方が違うなどですね。

リハビリの中に、ゲームや手遊びなどレクリエーションを多く取り入れることも介護施設ならではの方法です。

他にも、介助の観点から作業療法士ならではの手法を取り入れることもできます。

さらに、病状が安定しているので、記憶力・認知力の低下防止、精神状態のリラックスを図るなどもできるはずです。

介護施設では、こうした予防としての役割が強いのが介護施設の作業療法士の特徴といえるでしょう。

(3)公務員

公務員として、作業療法士のキャリアを活かすケースがあります。

作業療法士は、さまざまな作業を通して利用者がその人らしさをサポートすることが役割です。

なので、職場は臨床現場だけではありません。

公務員なら、保健センターや保健所、市役所の健康増進課から高齢サービス課まで幅広く就職先があります

つまり、現場だけでなく、こういった行政職に就く事で介護、医療政策などを企画立案する立場として関わることもできるわけです。

作業療法士が公務員として働くケースは、ある程度病院でキャリアを積んでからが良いでしょう。

活躍の場が多岐に渡るのは、作業療法士の資格の強さを再認識することにもつながります。

ここまで、作業療法士になったときの活躍の場をご紹介しました。

最後に、次の章で作業療法士の仕事が見つかるサイトを3つご紹介します。

10.作業療法士の仕事が見つかるサイト3選

ここまで作業療法士がどのように活躍できるかなどを詳しくお伝えしました。

たくさん魅力的なところもあり、興味もたれたのではないでしょうか。

まずは、求人サイトを見てどんな職場がるのか、よりイメージを深めてみてください。

ご紹介するサイトは以下の3つです。

  1. ジョブメドレー
  2. 求人ボックス
  3. インディード

それではひとつずつご紹介します。

(1)ジョブメドレー(JobMedley)

ジョブメドレーとは、医療介護求人に特化した検索サイトです。

採用が決まると、「祝金制度」として、数千円〜最大2万円までもらえる制度があります。
支出が多くなる転職時期には嬉しい制度ですね。

作業療法士の求人数はおよそ3,700件あり、豊富な求人数です。

会社名 株式会社メドレー
住所 東京都港区六本木3-2-1 住友不動産六本木グランドタワー22F
対応エリア 全国
TEL 03-4520-9820
公式サイト https://job-medley.com/
利用手数料 無料

(2)求人ボックス

求人ボックスは、雇用形態や業態を問わず、一括検索できるサイトです。

求人ごとのクリック率といったユーザーの動向を分析することで、あなたにあった求人を推奨してくれるシステムが特徴です。

作業療法士の求人数は、50,000件もあり、日本最大級の求人数があります。

きっと、希望にあう求人が見つかるはずです。

会社名 株式会社カカクコム
住所 東京都渋谷区恵比寿南3丁目5番7号 デジタルゲートビル
対応エリア 全国
公式サイト https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/
利用手数料 無料

(3)インディード(indeed)

インディードは世界でNo1の掲載数を誇る求人検索サイトです。

あなたに近いユーザーがかつて検索した内容を参考に、最適化された職場を提案してくれるシステムがあります。

作業療法士と検索すると13,000件もの求人が見つかります。

Googleの検索のような操作感で求人を検索できるので、手軽に求人を見つけたい場合はインディードをチェックしてみましょう。

会社名 Indeed Japan株式会社
住所 東京都港区三田1-4-1 住友不動産麻布十番ビル6階
対応エリア 全国
TEL 0120-34-3140
公式サイト https://jp.indeed.com/
利用手数料 無料

まとめ

介護士から作業療法士になることは可能です!といろいろな理由を踏まえてご紹介しました。

正しい努力と、時間の使い方をすれば介護士から作業療法士への転職は可能なうえ、将来の選択肢は大きく広がります。

作業療法士として働く事で、自分の新たな一面が見えて、キャリア形成ができるかもしれません。

その上で、まず大切なのは決断し、第一歩を踏み出すことだと思います。

人は誰でも、「変わりたくない」と心のどこかで感じ、その思いが行動することにブレーキをかけています。

このページにたどり着き、ここまでお読み頂いたあなたでも、きっとどこかで「変わりたいけど、変われない」と感じているのではないでしょうか。

その思いは、行動する事で必ず払拭されます。

例えば、このサイトで紹介した、求人サイトを見てみて、気になった条件にアクセスして問合せを入れてみる

これだけでも、昨日のあなたより少し違うはずです。

この小さな行動の積み重ねこそが、あなたを介護士から作業療法士へと転職してくれる唯一の方法です。

まずは一歩ずつ、行動できることを増やしてみてください。