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セクハラに悩む介護士は多い!セクハラの実態と対処法を知って職場を改善しよう

「利用者からセクハラを受けていて辛い」

「施設内のセクハラを少しでも減らしたい」

介護士のセクハラ被害は非常に多く、大きな問題です。

介護士は利用者相手に強く注意できないため、黙ってセクハラを我慢せざるを得ない状況の人もいるでしょう。

ですが、改善できないからと言ってセクハラ被害を放置すれば、深刻な心の病につながってしまいかねません。

そこでこの記事では、セクハラが起こりやすい理由と対処法を解説していきます。

セクハラが辛いと言えない、仕事に行くのが怖い、という人はぜひ自分に合った対処法で環境を改善していきましょう。

1.介護士の多くがセクハラ被害に悩んでいる

介護士のセクハラ被害

セクハラ問題に悩む介護士は多いため、自分を責める必要はありません。

日本介護クラフトユニオン」の調査によると、ハラスメント被害を受けたのは介護職員のうち74%です。

さらに、そのうち約4割がセクハラ被害を訴えています。

そして、セクハラを受けた人のうち「強いストレスを感じた」が55%、軽いストレスを感じたが34%であり、ストレスを感じる介護職員がほとんどです。

セクハラを相談して「あなたに落ち度があったんじゃない?」と責めるような先輩・上司もいます。

しかし、セクハラ被害を受けている介護士が多いことを考えると、セクハラへの対処は介護業界全体の大きな問題であり個人の責任ではありません

自分さえセクハラを我慢すれば良い、と無理をせずに自分の被害をしっかり言葉にして職場を改善しましょう。

次は、どんな事例がセクハラに当たるのかを解説していきます。

「自分の受けた被害がセクハラなのか分からない」

という人は、ぜひ参考にしてください。

2.これはセクハラ!自分の被害を言葉にしよう

介護士のセクハラ被害の内容

セクハラ被害を受けている人の中には、「具体的に何がセクハラなのか分からない」という人も多いです。

セクハラとは、性的な言動によって被害を受けた人が傷ついたり、仕事の邪魔になる行為を言います。

受けた被害がセクハラかどうかを判断するのは本人ですが、具体的な事例は以下の通りです。

  • 介助中にお尻を触られる
  • 胸の大きさについて指摘される
  • 性的な経験について聞かれる
  • アダルトビデオを無理やり見せてくる

セクハラ被害を受けたら、周りの人に被害実態を伝えられるよう記録を残すことが大切です。

何月何日に誰からどんな被害があったか詳細に書き出し、手元に残しておきましょう

次は解決策を考えるため、介護士のセクハラ被害が多い理由を解説します。

どうして介護士へのセクハラが起こってしまうのか、知っておきましょう。

3.介護士にセクハラ被害が多い理由とは?

介護士のセクハラ被害が多いのは、理由があります。

セクハラの改善策を施設全体で考えていくため、何がセクハラにつながる要因なのかしっかり理解しておきましょう

介護士にセクハラが多い代表的な理由は、以下の通りです。

介護士へのセクハラが多い理由

  1. 利用者との身体的距離が近い
  2. セクハラは悪いと理解してもらえない
  3. 利用者相手に注意しにくい

辛いですが自分の受けた被害や職場の環境を思い出しながら、原因を探りましょう。

理由1.利用者との身体的距離が近い

介護士はどうしても利用者と身体的な距離が近くなるため、利用者側が誤解してセクハラにつながることもあります。

介護の仕事では、利用者の身体を支えたり、身体を拭いたりなど近い距離でケアを行わなければいけません。

仕事として必要なことだと分かってくれる利用者ならまだ良いです。

「自分に気があるんだろう」

「自分の事が好きなんだ」

と考える人もいます。

そうした利用者は介護士との距離感を見誤ってしまい、セクハラ発言をしたり、プライベートなことを聞いてきたりするようになるのです。

理由2.セクハラは悪いと理解してもらえない

利用者の中には、セクハラがそもそも悪いことだと分かっていない人も少なくありません。

介護施設を利用するのは高齢者と、今の働く世代との価値観は異なります

利用者が現役で働いていた時代にはセクハラという言葉が無いので、注意しても悪いことだという意識を持ってもらいにくいです。

また、認知症の患者が相手の場合、注意した内容をなかなか覚えてもらえず、セクハラがくり返されることもあります。

まずは利用者にセクハラは悪いことだと分かってもらうまでに時間がかかるので、なかなか事態が改善されないのです。

理由3.利用者相手に注意しにくい

介護はサービス業としての側面もあるため、利用者に強い言葉で注意するのが難しくなります。

特に、介護の現場ではほとんどの利用者が介護職員より年上です。

年上の人に対し、厳しい言葉で注意するのをためらってしまう職員は少なくありません

また、もし利用者の家族が文句を言って来たら困る、という考えから利用者に厳重注意ができない人もいます。

トラブルを防ぐには、現場の介護士が我慢することが大事と考える上司も多く、セクハラが放置されてしまうのです。

以上が、介護士にセクハラ被害が多くなる理由でした。

介護士は、セクハラの改善が難しい職場で働かざるを得ません

しかし、なかなか注意できないからといって被害を放置すれば、自分だけでなく同僚や後輩がセクハラのを受ける可能性もあるでしょう。

そこで次は、介護士がセクハラに対処する方法を3つ解説していきます。

これ以上セクハラで辛い思いをしたくない、という人はぜひ参考にしてください。

4.介護士がセクハラに対処する方法3選!

介護士のセクハラ被害への対策

介護士が辛いセクハラに対処するには、何度も声を上げることが必要です。

セクハラは我慢するのではなく、被害を周りの人に伝えて対策を取れば減らすことができます

自分から動き、施設全体のセクハラを無くしていきましょう。

介護士がセクハラに対処する具体的な方法は、以下の通りです。

介護士がセクハラに対処する方法

  1. セクハラの被害を同僚に伝える
  2. 利用者と1対1にならない
  3. 上司に相談して環境を改善してもらう

それぞれしっかり確認していきましょう。

対処法1.セクハラの被害を同僚に伝える

まずはセクハラを我慢せず、どんな被害を受けているか同僚に伝えましょう。

同じく介護職員として働く同僚なら、あなたと同じようにセクハラ被害を受けた経験があるかもしれません。

同じ状況の同僚と悩みを共有すれば、精神的にも少し楽になるはずです。

また、セクハラ被害の情報を共有すれば、担当を複数人にする、部屋の配置を変えるなど職員同士で対策を取ることもできます。

同僚としっかり話し合い、自分たちにできる対策を考えましょう。

対処法2.利用者と1対1にならない

セクハラを頻繁にしてくる利用者とは、なるべく1対1になる環境を避けましょう。

他の介護士と一緒に担当する、または他の人が同じ部屋にいる環境でケアをするよう心がけてください。

もしなってしまった場合でも、セクハラ被害を受けたら我慢せず利用者に「やめなさい」と注意をしましょう

笑ってセクハラを流していると、利用者はセクハラが悪いことだと思わずまた繰り返します。

できる限り強い口調で、セクハラに注意をするよう意識してください。

対処法3.上司に相談して環境を改善してもらう

セクハラがなかなか改善されないときは、上司に相談して対処してもらいましょう。

担当を外してもらう、上司から利用者に注意をしてもらうなど、上司ができる対策は多いです。

また、セクハラの実態を上司から利用者の家族に伝えてもらい、家族が利用者を見守ることでセクハラ被害が減少したケースもあります。

さらに、施設の利用規約を変え、セクハラがあった場合は利用を辞めてもらうよう設定することも可能です。

上司とも協力し、セクハラをした利用者に対しては厳しい態度で臨みましょう。

以上が、セクハラ被害を受けた介護士が取るべき対処法でした。

セクハラは我慢せず、同僚や上司に相談することが大切です。

セクハラが大きなストレスになる前に、被害を周りの人に伝えましょう。

一方、セクハラを相談してもなかなか事態が改善しないケースも少なくありません。

次は、どうしてもセクハラが解決しない場合の対処法を解説していきます。

「上司に相談したけど動いてもらえなかった」「セクハラを我慢するよう言われる」という人は、ぜひ読んでみてください。

5.それでもセクハラが解決しない職場もある?

上司に相談しても、セクハラが解決しないケースは少なくありません。

日本介護クラフトユニオン」の調査では、上司に相談したものの状況が改善しなかった事例は約半数にも登ります。

利用者やその家族からのセクハラに強く注意することは非常に難しいので、積極的に解決策を探さない上司も多いのです。

しかし、施設内でセクハラに対応できないからと言って、諦める必要はありません。

セクハラ被害がある場合、労働基準監督署や弁護士事務所など、外部の機関に相談して動いてもらうことも可能です。

外部の機関に相談すれば、セクハラに対する問題意識の強さが上司にも伝わります。

また、悪質なケースでは外部から施設に対し指導を行うことができるので、上司が動いてくれる可能性は高いです。

セクハラ被害は我慢せず、様々な人に相談して解決していきましょう。

まとめ

セクハラの被害に悩む介護士は少なくありません。

施設で対策が取られていない場合は、セクハラ被害を受けていると声を上げ、同僚と情報を共有することが大切です。

上司に相談してもセクハラが改善されない場合、外部の機関に相談することも必要になります。

我慢してセクハラを受け入れるのではなく、同僚や今後施設に来る後輩のためにも環境の改善を求めましょう