「介護士だけど悩みがあり仕事が辛い」
「今抱えている悩みを解決する方法が知りたい」
介護士が毎日働く上で悩みはつきものです。
しかし、仕事で悩みを持っている介護士は、早めに自分なりの対処法を見つけストレスを軽くすることが必要でしょう。
この記事では、介護士のよくある悩みと解決法を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
早く悩みを解決し、やりがいを感じながら明るく働けるようになりましょう。
目次
1.介護士の抱える悩みとは?よくある悩みを紹介
仕事でストレスを感じている介護士は少なくありません。
現役で働く介護士は、実際にどのような悩みを抱えることが多いのでしょうか。
ここからは、介護士が抱えがちなよくある悩みを以下の通り紹介していきます。
- 職場に苦手な職員がいる
- 頑張りの割に給与が低い
- 自分の都合で休みが取れない
- 利用者からハラスメントを受ける
- 足や腰に痛みがあり勤務が辛い
- 家事や子育ての両立が大変
悩みがあって仕事を続けるのが苦しい、という人はぜひ読んでみてください。
悩み1.職場に苦手な職員がいる
介護士は職員同士協力して仕事をする場面も多いので、苦手な職員がいると大きな悩みになります。
挨拶をしても返してくれない、いちいち嫌味を言ってくる、など細かな点であっても働き続けると気になってしまうという人は多いでしょう。
いくら仕事に集中して頑張りたいという気持ちがあっても、人間同士の関係なのでどうしても苦手な人は出てきてしまいます。
関わりを減らせれば良いのですが、直属の先輩や上司が苦手だと仕事中ずっと嫌な気持ちになり悩む人もいるでしょう。
悩み2.頑張りの割に給与が低い
介護士は利用者の命を預かる責任の重い仕事でありながら、給与面で十分評価されている訳ではありません。
もちろん勤めている施設や、資格の有無で給与は変わってきます。
しかし、体力的にも精神的にもハードな仕事なので、「もっと給与をもらわないとやっていけない」と思う人は多いでしょう。
中でも、残業代や手当が出ないブラックな環境で働いている介護士は、給与面で自分の仕事が評価されていないと感じ、大きなストレスを感じます。
悩み3.自分の都合で休みが取れない
年中無休で開いている介護施設は非常に多いので、なかなか自分の都合で休みを取るのが難しい状況です。
介護士が十分にいないことから年末年始でも実家に帰れず、自分の家族に申し訳ないと感じる人はたくさんいます。
また、介護士は自分の行きたいイベントや旅行に合わせて連休を取るのも難しいので、不満が溜まりやすいです。
有給休暇ももちろんありますが、人手不足の職場では短時間でも休むのは申し訳ないという気持ちになってしまいます。
プライベートで用事がある介護士にとって、休みの希望を思うように出せない日々は大きな悩みでしょう。
悩み4.利用者からハラスメントを受ける
利用者から暴力・暴言などのハラスメント被害を受けると、大きな精神的ダメージにつながります。
利用者から感謝をされたり、話をしたりするのが楽しいという理由で、介護士を続けている人は多いでしょう。
しかし、利用者から理不尽なハラスメントを受ければ、仕事が大きな苦痛になります。
利用者からのハラスメントはなかなか話題になりませんが、以下の記事で解説している通り、被害を受けている介護士は非常に多いです。
ハラスメントの被害を我慢すれば、精神的ダメージが大きくなりやりがいを感じられなくなるでしょう。
悩み5.足や腰に痛みがあり勤務が辛い
身体に痛みがある状態で、ずっと立ち仕事を続けるのは非常に大変です。
介護士は利用者の介助や掃除、洗濯など身体を使う仕事を毎日こなす必要があります。
そのため、腰痛や膝痛がひどく、職場に行けなくなる介護士も少なくありません。
すでに身体の痛みを感じている人は、今後も介護士として働けるのか悩んでしまうでしょう。
悩み6.家事や子育ての両立が大変
子育てや家事、家族の介護と仕事をなかなか両立できず、時間の使い方に悩む介護士は少なくありません。
介護士は夜勤に出たり休日に出勤したりすることもあるので、プライベートの事情を優先できない場合もあります。
私生活を含め自分のやるべき仕事が終わらず、時間に追われる毎日は大きなストレスになるでしょう。
また、結婚・出産でライフスタイルが変わり、これまでの勤務を続けるのが難しくなる介護士もいます。
今後の生活を考え、キャリアをどうやって築いていくか悩んでいる人も多いでしょう。
以上が、介護士の悩みでした。
次は、ここでは紹介できなかった他の介護士の悩みも紹介していきます。
介護士がどんな不安や悩みを抱えながら働いているのか知り、今の自分の気持ちを整理しましょう。
2.介護士の悩みは様々!自分を責めないことが大切
介護士の悩みは、職場やプライベートの環境によって様々です。
先程挙げた以外にも介護士の悩みはたくさんあり、1つ悩みが解決してもまた次の悩みが発生することもあるでしょう。
公益財団法人介護労働安定センターがまとめたデータによると、介護士が他に抱えがちな悩みは、以下の通りです。
- 業務に対して社会的な評価が低い
- 夜間に何か緊急の事態が起こるのではと不安になる
- 感染症や怪我への不安がある
- 労働時間が不規則になりがち
- 医療行為をすることに不安がある
- なかなか正規職員になることができない
介護は利用者の命を預かる仕事なので、責任感から大きな不安を感じる人は多いです。
また、派遣やパートとして真面目に働いているものの、なかなか評価されないと悩む人もいます。
介護士の悩みが大きなストレスにならないようにするには、自分を責めないことが大切です。
今の自分にできる努力をしたなら、それ以上自分が悪いと考える必要はありません。
職場の環境により悩みが発生することは非常に多いので、ある程度割り切って改善策を考えていきましょう。
次は、介護士が悩みを解決する方法を解説していきます。
今抱えている悩みを少しでも軽くしたい人は、ぜひ参考にしてください。
3.介護士のよくある悩みを解決する方法
介護士が悩みを解決するためには、まずは無理のない範囲で行動することが大切です。
我慢が大きなストレスになる前に、周りの人に相談してみましょう。
- 上司に今の悩みを伝えて改善を求める
- ケアマネを通して家族に事情を伝える
- 有給を使い働く時間を減らす
- 自分の家族に働き方を相談する
自分にできそうな対処法で、悩みを少しでも軽くしてください。
方法1.上司に今の悩みを伝えて改善を求める
悩みがある場合、まずは上司に相談して、環境を改善してもらいましょう。
給与がしっかり払われていない、いじめを受けているなど、職場環境に関わる悩みは上司が解決していく必要があります。
上司が改善に積極的なら、未払いの給与を支払う、いじめをする人に注意をするなど具体的な対策を取ることが可能です。
普段はなかなか上司と話さない人も、勇気を出してまずは相談してみましょう。
方法2.ケアマネを通して家族に事情を伝える
利用者からの暴力・暴言がある場合は、まずケアマネジャーに相談し利用者の家族に事情を伝えてもらうことが大切です。
暴力や暴言の被害を受けるのは、大きな精神的負担になります。
少しでも被害があれば実態をケアマネジャーに伝え、利用者の家族に相談してみましょう。
家族から利用者に注意してもらうことで、状況が改善されることもあります。
また、悪質な場合はケアマネジャーや上司を通し、別の施設に行くよう家族にお願いすることも可能です。
まずは恐れず、被害を伝えてみましょう。
方法3.有給を使い働く時間を減らす
人間関係や体力面で悩み、職場に行くのが苦痛になっている場合は有給を使い働く時間を減らすのも良いでしょう。
しっかり休息を取ることで、悩みが軽くなり前向きな気持ちで働けることは多いです。
身体と心に疲れを感じたら、まずは丸一日休んでみましょう。
また、悩みが原因でメンタル面に不調を感じている場合、医師に診断書を書いてもらい休職するのも効果的です。
介護士はストレスを抱えやすいので、うつや適応障害など、メンタル不調に悩む人もいます。
精神科や心療内科で専門家の意見を聞いて、自分に合った休息の方法を取りましょう。
方法4.自分の家族に働き方を相談する
子育てや家族の介護で悩みが生まれている場合、自分の家族との相談も必要です。
家事や子育て、自宅での介護があり、なかなか働く時間が確保できないと悩む介護士は少なくありません。
今のままでは休める時間がなくしんどいなら、家族に相談して家事や育児の分担を変えましょう。
また、介護の仕事に出る頻度を減らし体力的な負担を軽減するのもおすすめです。
もし家庭の事情でなかなか頼れる人がいない場合、公的機関に相談し保育園や介護施設を積極的に利用してください。
以上が、介護士の悩みに対処する方法でした。
悩みを抱える介護士は多いですが、無理をして今の環境のまま仕事を続ける必要はありません。
色んな対策を試したけれどどうしても今の職場で働くのが難しい、という場合は転職をして働き方を変えるのがおすすめです。
次では、介護士が転職を検討すべき職場の特徴を解説するので、ぜひ参考にしてください。
4.介護士が転職すべき職場の特徴とは?
職場が原因で改善できない悩みがある場合、転職するのも良いでしょう。
悩みを解決できないまま、我慢して働き続ける日々は大きなストレスになります。
特に、労働環境が非常に悪い「ブラック施設」からは心を守るため早めに逃げるべきでしょう。
転職すべきブラック施設の特徴は、以下の通りです。
- 人員配置の基準より職員が少ない
- 資格の無い人が医療行為を行っている
- 長時間労働を改善しない
- パワハラをする上司や先輩がいる
- 残業代や手当を出さない
- 休日に無給で呼び出しをする
- 職員が利用者に暴力を振るっている
施設自体にこうした問題があると、どれだけ上司に改善を訴えても効果がない場合もあります。
もっと良い環境で経験を積むためにも、ブラック施設に勤めている人は転職を検討してください。
まとめ
普段から様々な悩みを抱えつつ働いている介護士は少なくありません。
しかし、悩みをそのまま我慢してしまうと大きなストレスにつながる可能性もあります。
悩みが解消されないときも自分を責めず、周りの人に相談しながら自分なりにできる対処法を見つけていきましょう。