「介護業界で転職したいけどブラック施設が怖い」
「次の転職では待遇の良いところに勤めたい!」
今の職場に不満があり、転職を検討する介護士もいるでしょう。
しかし、自分に合わない職場を選んでしまい、転職に失敗してしまう人は少なくありません。
この記事では、介護士が転職での失敗を防ぐポイントや、良い施設の見分け方を解説します。
納得のいく転職を実現し、働きやすい職場で明るい毎日を過ごしましょう。
目次
1.介護業界の転職は失敗も多い?
介護業界は職場は職場によって働く環境が全く異なるので、転職したものの職場に合わなかったと悩む人も多いです。
焦って転職先を決めてしまうと、自分に合わない職場を良いと思い込んでしまい失敗につながります。
失敗のパターンは「よくある介護職の転職失敗談と予防法」でも解説しますが、労働条件が違う、希望の仕事ができない、キャリアアップが目指せない、などが代表的です。
せっかく時間をかけて転職したのに、自分に合わない職場では介護の仕事自体が嫌になってしまいかねません。
介護転職を成功させるには、条件や立地だけでなく、働いている人の雰囲気や実際の業務内容に目を向けることが大切です。
介護業界は人手不足ですが、何度も短期離職を繰り返しているとどんどん転職しにくくなってしまいます。
将来、本当に働きたい職場に出会ったとき問題なく転職できるよう、じっくりと転職先を検討しましょう。
次は、「良いと思って入った施設がブラックだった!」という失敗を防ぐために、ブラック施設の見分け方を解説します。
働いた分、きっちり給料が出る健全な施設でキャリアを積むため、転職をする予定の人はぜひ参考にしてください。
2.失敗を防ごう!ブラック施設の見分け方5つ
介護業界で転職をしたいけれど、ブラック施設の噂を聞いたことがあり不安という人は少なくないでしょう。
中には、「今働いているのがまさにブラック施設だ」という人もいるかもしれません。
どれだけ介護の仕事にやりがいを感じていても、給料が満額出ない、パワハラやセクハラが横行している、といった環境では長年の勤務が難しいです。
転職の段階で、ブラック施設はしっかり見分ける必要があるでしょう。
ブラック介護施設の見分け方は、以下の通りです。
- 求人がずっと出続けている
- 残業や手当について求人に書いていない
- 面接官や職員の態度が高圧的である
- 短時間の面接だけで内定が出る
- 労働条件について聞いてもはぐらかされる
環境の良い職場で自分の力を存分に発揮しましょう。
見分け方1.求人がずっと出続けている
転職サイトなどに求人をずっと出し続けている施設は、短期離職する人が多いと考えられます。
一時的に人手が足りず、求人を出す施設は多いですが数ヶ月に渡って求人を下げない施設は不自然です。
人が入ってきてもすぐ辞めるような、環境の悪い職場である可能性があるので気を付けたほうが良いでしょう。
ただし、本当に人材が足りず求人を出し続けている良い職場もあるので、不安に感じたら施設見学に行き環境を実際に確かめることが重要です。
見分け方2.残業や手当について求人に書いていない
求人票のどこをみても、残業や資格手当について書かれていない施設には注意しましょう。
優良な職場であれば、優秀な介護士に転職してもらうため手当やその他福利厚生サービスについてしっかり記述するはずです。
手当について書いていない職場は、残業代がしっかり出なかったり、従業員の資格を軽視していたりする可能性があります。
ひどい場合は、求人票に書いてある給与すら出さず長時間労働をさせることもあるので、給与について細かく書いてある施設を選びましょう。
見分け方3.面接官や職員の態度が高圧的である
求人票で違和感がなくても、面接や見学に行った際、面接官や職員の態度が高圧的な職場は避けましょう。
職員が生き生きと働いている職場であれば、これから一緒に働くことになるかもしれない仲間に偉そうな態度を取ったりしません。
高圧的な態度を取る職員が多いのは、普段から新人や転職者を適当に扱っているからだと言えるでしょう。
労働条件がどれだけ良くても、人間関係でトラブルを抱えてしまえば元気に働けません。
職員や面接官の態度に不快なところを感じたら、転職について考え直した方が良いでしょう。
見分け方4.短時間の面接だけで内定が出る
ろくに経験を聞かず、短時間の面接だけで内定を出す施設には注意をしてください。
簡単に内定を出す施設は足りない人員を補充することしか考えていないため、従業員はいくら働いても成長できません。
ひどい施設だと、経験を問わず人材だけ入れて何年も雑用させるケースもあります。
介護士として今後も働いていくなら、経験を積み資格を取得しなければいけません。
従業員の成長を手助けするという意識のない施設は、避けたほうが良いでしょう。
見分け方5.労働条件について聞いてもはぐらかされる
労働条件について何度聞いても曖昧な回答しかしない施設は、手当や給与を十分に支払っていない可能性があります。
介護士を含め、労働者は労働条件について、労働条件通知書という書面で明示されなければいけません。
書面を見せず、説明もしない施設は悪い労働条件を隠そうとしていると考えられるでしょう。
長時間のサービス残業を強いられる、有給休暇が取れない、給料が求人票より低い、といった環境では、介護の仕事を満足に続けられません。
求人票に書かれている条件だけ見て転職先を決めるのではなく、労働条件についてもしっかり確認しておきましょう。
以上が、介護転職におけるブラック施設の見分け方でした。
ブラック施設でに転職してしまうと、心身ともに疲弊し介護の仕事を続けるのが難しくなります。
これからも元気に明るく働くため、見学に行ったり、直接施設に問い合わせるなどして不安な要素は転職前に解消しておきましょう。
次は、介護転職の失敗パターンについて解説していきます。
「次の転職、絶対失敗したくない!」と思っている人は、ぜひ事前に読んでおいてください。
3.よくある介護職の転職失敗パターンと予防法
前向きに介護転職を決断しても、様々な理由で失敗してしまうこともあります。
多くの介護施設で人材が不足していることから、選べる仕事は豊富です。
一方、求人がありすぎて自分に合っている職場が見極められず失敗したという人もいるでしょう。
介護転職では、失敗しがちなパターンを頭に入れ、失敗を防げるよう転職先を慎重に選ぶ必要があるのです。
よくある介護職の転職失敗パターンは、以下のようになっています。
- 思っていた労働環境と違った
- 自分のやりたい仕事と違った
- 希望に合った職場が見つからなかった
失敗の理由とその予防法を解説するので、ぜひ求人選びに役立ててください。
失敗1.思っていた労働環境と違った
想像していた労働環境と実態が大きく異なり、失敗したと感じる人は多いです。
事前に聞いていた労働条件と実態が違えば、戸惑いと今後への不安からすぐに退職を考える人もいるでしょう。
研修制度があると聞いていたのに実際はなかった、面接時に説明されていたよりも給料が低い、といった悪質な施設もあります。
また、条件自体は問題ないものの、いじめや嫌がらせが横行し人間関係でトラブルを抱えるケースも少なくありません。
労働環境に関する失敗を防ぐには、事前に必ず施設見学に行ったり、施設の人とたくさん話したちしてリアルな情報を知る必要があるでしょう。
もし大きな施設であれば、SNSでも口コミが出ている可能性があるので、事前に調べておきましょう。
失敗2.自分のやりたい仕事と違った
自分の軸を決めず安易に転職した場合、自分のやりたい仕事ができず苦しむ人もいます。
例えば、マネジメントの経験を積みたいと思って入ったのに、実際はこれまでと変わらない現場業務だった、というケースです。
自分のキャリアプランと実際の仕事にズレがあると、「本当にこのままで良いのかな」と不安になってしまいます。
転職前に今の自分にはどんな仕事が必要なのか把握し、それが実現できる職場を選ぶことが大切です。
実際の仕事内容については、面接時に詳しく聞ける施設がほとんどでしょう。
自分の中で「将来のためにこれが必要!」「こんな仕事がしたい!」という明確な希望を決めておき、転職先を選びましょう。
失敗3.希望に合った職場が見つからなかった
介護の仕事は全国各地にありますが、タイミングがあ悪く近隣で希望の仕事が見つけられないというケースもあります。
すでに自分の中で転職先に求める条件が定まっている人ほど、転職先探しが長期化する可能性は高いです。
なかなか自分の希望に合う求人が見つからず、収入も安定しない転職活動中は強い不安を感じるでしょう。
なるべく早く、希望に沿った職場を見つけるには複数の転職サービスを利用して1件でも多く求人情報を集めることが大切です。
また、転職のタイミングも求人の量に関係してきます。
介護業界では、繁忙期である11月〜3月、ボーナスをもらい退職する人が増える6月、7月頃求人が少し増える施設が多いです。
希望の職場に出会うチャンスを広げるため、なるべく求人の多い時期に転職活動をしてみましょう。
以上が、介護転職でありがちな失敗と解決方法でした。
介護転職における失敗のほとんどは、転職先施設とのミスマッチです。
転職先を決める前に情報収集を十分に行い、自分にとって働きやすい施設なにか慎重に考えて決断しましょう。
次は、介護転職成功のため転職サービスを使うべき理由を解説します。
やりたい仕事をやりたい環境でやれる施設を見つけるため、ぜひ参考にしてください。
4.転職サービスを使い自分に合った職場を見つけよう
介護の転職で失敗を防ぐには、介護専門の転職サービスを利用するのがおすすめです。
転職サイト・転職エージェントの中には、求人を出している介護施設の環境について、代わりに調べてくれるところもあります。
また、アドバイザーが付く転職エージェントなら、履歴書の書き方や面接対策も依頼することが可能です。
転職が始めての人も、転職に慣れている人も転職サービスを使って有利に転職を進めましょう。
介護業界に詳しいおすすめの転職サービスは、以下の通りです。
転職サービスを利用することで、今出ている求人情報が把握しやすくなります。
複数のサービスに登録して、自分に合った職場を慎重に探しましょう。
次は、補足として介護転職の面接で上手く自分をアピールするポイントを解説します。
「初めての転職で面接が不安」「希望の職場に採用されたい!」という人はぜひ参考にしてください。
【補足】転職面接で自分をアピールする方法3つ
介護転職を成功させるには、希望する職場に採用されなければいけません。
しかし転職が初めてだと、面接で何をアピールすれば良いか分からず困ってしまう人も多いでしょう。
そこでここからは、退職理由や志望動機を面接で効果的に話すコツを以下の通り解説します。
- 退職の理由をポジティブに伝える
- 応募先に適した志望動機を話す
- 明確な目標を伝える
行きたい施設で働けるよう、ぜひチェックしてみてください。
方法1.退職の理由をポジティブに伝える
転職面接で前の職場を退職した理由を聞かれたら、悪口は言わずポジティブに理由を話しましょう。
いくら前の職場の環境が悪くても、「上司がひどい人で…」「長時間時働くのに疲れてしまって…」とネガティブなことを言うと印象が落ちてしまいます。
前の職場については、「忙しく、研修を受ける時間を取れなかったため」「自分の希望する働き方と合っていなかったため」など、客観的な理由を話しましょう。
退職の理由を延々と話すより、手短に答えて志望動機や自己アピールに時間を割くよう意識してください。
方法2.応募先に適した志望動機を話す
志望動機は、どこでも通用するものではなく応募先の環境に合ったものを話しましょう。
「この施設の将来性に惹かれました」といったような、よくある志望動機では面接官に覚えてもらえません。
好感度を上げるためには、「見学に行った時施設の人が温かく接してくれた」「入居者の方が生き生きとしていた」など直接見て得た印象を元に志望動機を作ることが大切です。
なぜその施設に入りたいと思ったのか、面接官にしっかり伝わる自分なりの志望動機を用意していきましょう。
方法3.明確な目標を伝える
志望動機を話すのに加え、これからやりたい仕事や取りたい資格などを具体的に話しましょう。
具体的な動機や目標があれば、この施設でなければいけない理由がはっきりと分かるはずです。
「この施設に入り、3年後には資格を取りたい」「今まで働いたことのない特別養護老人ホームで経験を積みたい」と話すことで、成長したいという思いを伝えましょう。
一方、「仕事をもらえれば何でもします」という姿勢は良いように思えますが、主体性がないと判断されることも多いです。
自分からやりたいことを具体的に話す姿勢が、高評価につながるでしょう。
まとめ
今の職場が嫌になり、転職を考える人は少なくありません。
しかし、安易に転職先を選んでしまうと自分の望む仕事ができず苦しんでしまいます。
転職をするなら、求人の情報収集をしっかりと行い、自分に合った職場を選ぶことが大切です。
条件に合う求人探しを効率よく進めるには、転職サービスを利用すると良いでしょう。
複数のサービスに登録し、慎重に職場を決めてください。