介護士として転職したいなとお考えですね。
福祉業界は人手不足で求人率は高いので、求人情報を見ると転職したくなる気持ちも分かります。
しかし、残念ながらサービス残業をさせたり必要配置人数を確保せずに運営したりするブラック施設も多いです。
このようなブラック施設に転職してしまうと、厳しい状況の中で働かなければなりません。
せっかく転職したのに、すぐに転職活動を始めなければならないでしょう。
そこで、今回は介護士の転職を成功させるコツや施設ごとの特徴をご紹介!
必ず介護士の転職を成功させ、今より自分らしく働ける職場を見つけましょう。
目次
1.目的があるなら転職を決めてOK!前向きに転職活動をしよう

転職しようと思ってもなかなか決意できずにいる人もいるでしょう。
結論から言うと、しっかりと転職に目的を持っている人であれば前向きに転職活動を始めることをおすすめします。
たとえば、以下のような人であれば、早めに転職活動を始めましょう。
- 利用者に寄り添った介護をしたい
- 給与を高めたい
- プライベートを大事にしたい
- 人間関係に悩んでいる
転職することで、プラスになることが多いです。
早めに転職活動を始め、自分らしく働ける職場を見つけましょう。
2.介護士が転職を決める前に知っておくべき施設ごとの特徴
介護士の転職先はたくさんあります。
しかし、転職先を決定する前に施設ごとの特徴を知っておくべきです。
- 有料老人ホーム
- 特別養護老人ホーム
- デイサービス
- 訪問介護
施設ごとに少しずつ仕事の内容や働き方が異なります。
イメージで転職を決めてしまわないよう、違いを分かっておきましょう。
施設1.有料老人ホーム
有料老人ホームとは、自立度の高い高齢者向けの入居サービスです。
24時間介護スタッフが常駐し、入居者の身の回りのお世話をします。
民間企業が運営していることが多く、サービスの内容はさまざまです。
自立している高齢者が多いため、身体介助の必要があまりなく、肉体的に楽に働けるでしょう。
ただし、24時間体制なので正社員であれば夜勤も必須となります。
有料老人ホームについて、もっと詳しく知りたい人は『有料老人ホームで働く介護士のメリットは何?具体的な仕事内容や給料の目安も紹介』を参考にして下さい。
施設2.特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームとは、在宅での生活ができなくなった要介護3以上の高齢者のための入居サービスです。
福祉法人や自治体などの公的機関が運営しており、安定した働き方ができます。
介護度の高い利用者がほとんどなので、介護スタッフの肉体的負担も大きいです。
また、24時間体制なので正社員なら夜勤なしでは働けません。
ただし、医師・生活相談員・栄養士・ケアマネージャー・調理員・事務員など役割ごとにスタッフが揃っています。
介護の仕事に集中して働けるといったメリットがあります。
特別養護老人ホームについて、もっと詳しく知りたい人は『介護士が特別養護老人ホームで働くメリットは?仕事内容も徹底解説!』を参考にして下さい。
施設3.デイサービス
デイサービスとは、高齢者が自宅での生活を続けられるように通所してもらう介護施設です。
身体能力の維持・向上や認知症予防、食事・入浴のサービスなどを行います。
日帰りで通所してもらうため、夜勤はありません。
また、デイサービスの利用者の半分以上は要介護2以下なので、身体介護が少ないです。
肉体的負担が比較的少ない職場と言えます。
デイサービスについて、もっと詳しく知りたい人は『介護士としてデイサービスで働こう!業務内容や給料、やりがいを解説』を参考にしてください。
施設4.訪問介護
訪問介護(ホームヘルパー)とは、利用者の自宅で介護サービスを提供することです。
具体的には、食事や入浴、排泄のサポート、洗濯・掃除などの家事のお手伝いを行います。
できるだけ在宅で生活できるよう、利用者の生活を支援することが目的です。
訪問介護は日中に行うため、夜勤の必要はありません。
1対1で利用者や家族と向き合いながら、利用者にぴったりの介護サービスを提供するため感謝されることも多く、やりがいを感じやすいです。
転職するには、訪問介護事業所に就職する必要があります。
訪問介護について、もっと詳しく知りたい人は『訪問介護をわかりやすく解説!業務内容や給料、求人サイトも紹介!』を参考にして下さい。
3.介護士が転職を成功させるために知っておくべき4つのコツ

転職するのであれば、成功させたいと誰でも思いますよね。
介護士が転職をするときに、成功するコツは以下の4つです。
- 自分の転職の目的を明確にする
- 施設の情報を正確に把握する
- 資格取得を支援してくれる職場を選ぶ
- 相談できる人を作っておく
どの形態の施設であってもこれらのコツを知っていれば、転職の成功率はグッと高くなります。
しっかり確認していきましょう。
コツ1.自分の転職の目的を明確にする
自分の転職の目的を明確にしましょう。
転職をしたいと思う人には、何かしらの理由があるはずです。
たとえば、以下のような目的が考えられます。
- 年収を50万円以上上げたい
- 肉体的負担を減らすために夜勤なしで働きたい
- 家族との時間を確保するまでに残業なしで働きたい
- 介護スキルを身につけたい
このように目的がはっきりしていると求人探しで迷いが出ません。
たしかに、年収も上がって夜勤や残業もなしの職場があれば良いと誰しも考えるでしょう。
しかし、実際、夜勤や残業なしで考えるのであれば年収は下がりやすいです。
転職の目的をはっきりさせ、目的達成できる職場を選べば転職は成功します。
コツ2.施設の情報を正確に把握する
施設の情報を正確に把握しましょう。
というのも、なんとなくのイメージで入職してしまうと「こんなはずじゃなかった!」と後悔するかもしれません。
しっかりと求人票から労働条件を読み取りましょう。
たとえば、給与や賞与の実績、残業の有無、年間休日、福利厚生の内容などは求人票から確認できます。
さらに、職場の雰囲気を知るために職場訪問をすることもおすすめです。
現場で働く介護スタッフやマネージャーと話すことで、どのような雰囲気で働けるのか転職後のイメージが掴みやすくなります。
入職前後のギャップをできるだけなくすためにも、施設の実情をしっかり把握しましょう。
コツ3.資格取得を支援してくれる職場を選ぶ
今後、資格取得を支援してくれる職場を選びましょう。
というのも、働いている中で「資格を持っていた方が良い」と思うシーンが多いからです。
より上位資格を持っている方が仕事の幅が広がり、任せてもらえることが増えます。
もちろん責任の範囲も増えますが、給料も高くなりやすいです。
求人票に「資格支援あり」と書かれた求人を選べば、取得費用の補助や試験前後のシフトを融通させてくれます。
転職後、「この職場を選んでよかった」と思えるはずです。
コツ4.相談できる人を作っておく
転職について相談できる人を作っておきましょう。
なぜなら、転職活動は一人で行うため、孤独に感じる人が多いからです。
気軽に相談できる相手がいれば、悩みや愚痴を聞いてもらうことができます。
話を聞いてもらうだけでスッキリして前向きに頑張るきっかけにもなるでしょう。
できれば介護業界で働いている人の方が業界に詳しいので、的確なアドバイスがもらえます。
積極的に相談することで、転職活動でプラスに働くはずです。
4.転職を成功させたいなら使うべき!おすすめ転職サイト3選

転職を成功させたいなら、転職サイトを使うことをおすすめします。
なぜなら、転職サイトなら自分に合う条件に合わせて一度に求人検索できるからです。
介護職に特化した人気の転職サイトは、3つあります。
- カイゴワーカー
- かいご畑
- マイナビ介護職
順番に確認していきましょう。
サイト1.カイゴワーカー
カイゴワーカーは、7万件以上もの求人を後悔しているエージェント型の転職サイトです。
会員登録をして条件に合う人だけが知れる非公開求人も充実しています。
求人数が多いと悩んでしまいそうですが、専門のキャリアアドバイザーに転職の目的を明確に伝えることで、あなたにピッタリの求人を紹介してもらえます。
また、面接対策や雇用条件の交渉もカイゴワーカーを通じて行うことが可能です。
登録しなくても公開求人なら詳細まで確認できます。
「自分ひとりでは転職活動に不安がある」という人は、ぜひ使ってみましょう。
サイト2.かいご畑
かいご畑は、資格取得を積極的に支援するエージェント型の転職サイトです。
未資格・未経験でも安心して介護業界で働けるよう、学校で研修を受けられるキャリアアップ応援制度が充実しています。
求人紹介はもちろん、0円で初任者研修・実務者研修・介護福祉士の資格取得を目指せるのです。
介護資格を持っているコーディネーターがカウンセリングや求人紹介を担当してくれるので、的確なアドバイスが期待できます。
未経験の人はもちろん、今よりも上位資格の取得を目指しているなら、使ってみましょう。
サイト3.マイナビ介護職
マイナビ介護職は、全国の求人を探しやすい介護職専門の転職サイトです。
大手人材会社のマイナビが運営していることもあって、安心して登録できると言う人も多いでしょう。
マイナビは全国19箇所にオフィスがあり、転職相談会を開催しています。
まだ転職を決めきれない人も今の悩みを相談できるので、気軽に対面で相談に乗ってもらいましょう。
また、サイトを見てみると「お給料でお悩みの方」「子育てとの両立でお悩みの方」など、転職の目的別で特設サイトが設けられています。
今抱えている悩みを積極的に解決したいと思うのであれば、ぜひ活用しましょう。
5.転職サイトを効率よく活用するための転職活動の流れ
ここまで人気の転職サイトを紹介しましたが、どのように転職活動を始めれば良いか分からない人もいるでしょう。
そこで、ここからは転職サイトを活用したときの転職活動の流れを確認します。
転職サイトを効率よく活用するには、以下の6つの流れに沿って転職活動を進めていきましょう。
- 登録する
- キャリア相談をする
- 求人紹介をしてもらう
- 書類作成サポートや面接対策をしてもらう
- 面接を受ける
- 入職する
事前に6つの流れを知って、転職を成功させましょう。
流れ1.登録する
まずは、気になる転職サイトに登録しましょう。
効率よく進めるためには、2〜3つの転職サイトを同時に登録することをおすすめします。
なぜなら、1つのサイトだけだと自分の希望に合った求人サイトが見つからないかもしれません。
一通り求人紹介を受けてから新しくサイトに登録すると、その分時間がかかってしまいます。
最初から複数サイトに登録しておき、多くの求人の中からより良い求人を選べるようにしておくと効率的です。
流れ2.キャリア相談をする
転職サイトに登録すると担当アドバイザーから連絡が来るので、キャリア相談をしましょう。
カウンセリングは対面もしくは電話で行います。
このとき、希望の転職先について詳しく聞かれるので、最低でも以下のことはスムーズに答えられるようにしておきましょう。
- 転職の理由
- 今までの職務経験
- 自分の強み・弱み
- 希望する転職先の条件(エリア・給与・夜勤の有無)
具体的かつ正確に要望を伝えることで、より理想の求人を紹介してもらえます。
流れ3.求人紹介をしてもらう
キャリア相談のあと、求人紹介をしてもらいましょう。
基本的には1つだけでなく、3〜5つほど紹介してもらえます。
もちろん、その中から転職先を選ぶ必要はありません。
「せめて基本給24万円以上が良い」「駅から徒歩五分以内が良い」など、気になる点を具体的に伝えると再度探してもらえます。
気になる求人情報があれば、応募する意思を伝えましょう。
流れ4.書類作成サポートや面接対策をしてもらう
応募したい求人が決まったら、書類作成サポートや面接対策をしてもらいましょう。
というのも、施設によって理念や考え方が違うため、対策の仕方が変わるからです。
そのため、転職成功率はかなり高まります。
もし、面接前に職場見学をしたいのであれば、担当アドバイザーに伝えましょう。
流れ5.面接を受ける
書類選考が通ったら、面接を受けましょう。
面接の日程は、担当アドバイザーを通じて調整してもらえます。
また、希望すれば面接に同行してもらえるかもしれません。
面接では、自分のアピールをしっかりしましょう。
以下のことはよく聞かれるので、すらすら答えられるように準備しておくことをおすすめします。
- 自己紹介
- 職務経歴
- 持っている資格
- 自分の強み・弱み
- 転職の理由
- 志望理由
頭で考えるだけでなく、声に出して答える練習をしておきましょう。
流れ6.入職する
内定が出たら、入職に向けて準備しましょう。
内定後に労働契約を交わしますが、気になる点があれば担当アドバイザーを通して条件交渉してもらうことが可能です。
また、スムーズに退職できるようなサポートも受けられます。
退職から入職までは慌しくなりますが、アドバイザーのサポートがあれば落ち着いて1つずつ対処できるでしょう。
まとめ
介護士が転職をするのであれば、前向きな理由で転職をしましょう。
ブラック施設も少なくないため、しっかりと転職先を見極める必要があります。
転職を成功させたいのであれば、転職サイトの利用がおすすめです。
キャリアの相談に乗ってもらいながら、自分に適切な求人を紹介してもらいましょう。
転職を成功させ、次のキャリアへ繋げてくださいね!