看護師

レクリエーション介護士になる方法は!?働き方や業務内容も解説!

「レクリエーション介護士になるメリットは?」

「レクリエーション介護士になるにはどの資格が必要?」

このように悩んでいませんか?

本記事では、レクリエーション介護士になるメリット格習得までの道筋を紹介します。

レクリエーション介護士とは、介護施設の利用者が日々健康的に暮らせるように支援する働き方の1つです。

一言にレクリエーションといっても、施設内の環境や利用者の状態を良い方向に変えるのに活躍する重要なポジションとなります。

介護士を目指している人、介護士からワンランク上の働き方を目指している人は必見です。

1.レクリエーション介護士とは

レクリエーション介護士とは

レクリエーション介護士とは、介護施設で定期的にレクリエーション時間を取り、レクリエーションの企画を通じて利用者の生活の質を高める職のことです。

主に施設で生活する高齢者を笑顔にして積極的にコミュニケーションがとれるようにサポートし、介護施設でも楽しく過ごしてもらうことで日々の健康維持や健康促進に繋げます。

レクリエーション介護士の資格では介護士が日々行う日常生活の介護知識と合わせて、高齢者が安心して楽しく過ごすための声掛け方法や関わり方を身につけることが可能です。

レクリエーション介護士になるとコミュニケーション能力・企画力・実行力の3つが培われるようになります。

また、施設内でのプレゼンやボランティア活動先でも役立つスキルの習得が可能です。

求人サイトによるレクリエーション介護士の年収は約200万~300万円で、月収は約14万~22万円になります。

勤務先や勤務形態によって年収に変動はありますが、介護職員初任者研修からスタートして実務者研修になり、介護福祉士にキャリアアップすることで昇給が可能です。

2.レクリエーション介護士になる4つのメリット

レクリエーション介護士になるメリット

レクリエーション介護士になるための方法は、資格を習得することです。

資格を保有していることで「レク企画を任せてもらえる」「リーダーとしてレクの運営ができる」ので、介護士としても多くの経験が積めます。

レクリエーション介護士の資格を取得することで得られるメリットは、以下の4つが挙げられます。

  1. 質の高いレクリエーションを提供できる
  2. 施設全体の質が高まる
  3. レクリエーションのマンネリ化を少なくできる
  4. 介護士としての価値が高まる

資格を取得することで様々なスキルを習得できるようになるので、資格を持っていない人におすすめです。

それぞれのメリットについて順番に確認していきましょう。

メリット1.質の高いレクリエーションを提供できる

資格を保有していない介護士と比べて資格保有者は、質の高いレクリエーションを入居者に提供できます

理由としては、レクリエーションの意義・入居者との関わり方・楽しませ方を知っているからです。

レクリエーション介護士の資格を習得すると、高齢者とのコミュニケーションの取り方や接し方を専門的に学ぶことができます。

また、介護士としての働きながらレクリエーション企画・実施の中心に携われるので、企画力・プレゼンが鍛えられやすいです。

介護施設内のレクリエーションは、介護施設を利用している高齢者に対して喜びや生きがいを与えて、日々元気に過ごしてもらう意図があります。

レクリエーションの専門家がいると施設ごとに限られた予算内で工夫しながら、レクの目的を最大限に達成することが可能です。

例えば趣味で手芸に詳しい場合は、予算内で高齢者でもできる手芸専門のレク企画ができるようになるので指先を使うレクリエーションに関してプロになれます。

レクリエーションの時間が充実していると、高齢者たちの笑顔が増えて前向きに過ごしてもらいやすくなるため、結果的に心身共に元気に過ごす手助けになるのです。

メリット2.施設全体の質が高まる

レクリエーションの時間を通じて施設全体の質が高まります

理由としては、食事補助や日常生活のケアのときも入居者が笑顔で過ごしてもらいやすくなり、施設内の雰囲気も常に明るく維持できるからです。

また、レクリエーション介護士は高齢者とのスムーズなコミュニケーションのとり方を学んでいるので、レクリエーションを通じてお互いに信頼関係が築きやすくなります

そのため、コミュニケーションが頻繁に取れるようになり、日常生活のケアを安心して任せてもらいやすいです。

メリット3.レクリエーションのマンネリ化を少なくできる

レクリエーション企画を得意とする介護士がいれば、高齢者のレベルに合わせた企画を実行できるのでマンネリ化しにくくなります

例えば、認知症の予防を目的が同じでも、今週は頭の使い、来週は手を使うといったように入居者ができる行動範囲内で企画できるのです。

レクリエーション介護士はレクリエーションを通して入居者を活動的にし、日々できることを増えていくように企画します。

少しずつレクリエーションの内容は進化し、結果的に毎回同じレクリエーションにはなりません。

いつも楽しんでもらえる環境を提供できるのは、レクリエーション介護士ならではのメリットです。

メリット4.介護士としての価値が高まる

レクリエーション介護士は企画力・実行力がアピールポイントになるため、介護士としての価値が上がりリーダーとして活躍しやすくなります

リーダーとしての経験は、新人へのサポートや介護士との連携にも繋がるので、周りからも評価を得られやすいです。

また、レクリエーション介護士としての資格を保有していると、資格を持っていない人に比べて就職・転職が有利になりやすいメリットがあります。

もし、介護士として働くことを考えている場合は、レクリエーション介護士の資格を習得してから就職活動をするのも考えてみても良いでしょう。

3.介護士からレクリエーション介護士になるためには?

介護士からレクリエーション介護士として働くためには、2級の資格習得が必須です。

レクリエーション介護士の資格については、以下の表をご覧ください。

資格制度の概要 介護の基本知識を知り、レクリエーションを通じて高齢者と円滑なコミュニケーションが取れることを認定する
2級の受験資格 経験・年齢・資格不問
1級の受験資格 ・レクリエーション介護士の2級保有者であること
・介護関連の事業者や利用者とスムーズにコミュニケーションがとれること
・介護レクリエーションの意義・役割を理解し、人に伝えられること
申し込み方法 資料請求
合格基準 2級:選択式問題50問中60点以上
1級:実技100点満点中60%以上、筆記試験120点満点中60%以上

参考:レクリエーション介護士2級 試験内容
参考:レクリエーション介護士1級 試験内容

レクリエーション介護士2級は、介護知識のない人や経験がない人でも習得できる資格のため、誰でも受験資格があります。

ただし、レクリエーション介護士1級を受験するには、先に2級を習得しなければならないので気をつけましょう。

合格すると日本アクティブコミュニティ協会から認定証が届き、レクリエーション介護士として名乗れるようになります。

まずはじめにレクリエーション介護士2級を習得するための方法について、次の見出しで詳しく紹介していますので確認していきましょう。

4.レクリエーション介護士2級を習得するには

レクリエーション介護士2級を習得するには、日本アクティブコミュニティ協会が提供している講座の受講が必要です。

受講方法は主に以下の2通りが選べます。

  1. 通学制で2級を習得する
  2. 通信制で2級を習得する

日本アクティブコミュニティ協会に資料を請求したら、自分のライフスタイルに合わせていずれかの学習方法を選びましょう。

すべての講座を受講したら筆記試験に進み、60点以上で合格です。

筆記試験に合格するとレクリエーション介護士2級を習得した証となる認定証が届きます。

レクリエーション介護士2級では、以下のスキルを習得できます。

  • 介護に必要な基本知識
  • レクリエーションの企画力・実行力
  • 高齢者とのコミュニケーションスキル

レクリエーション介護士2級を保有している介護士は、周囲のスタッフと協力してスムーズにレクリエーションを実施できるよう務めるのが主な役割です。

資格を保有していると高齢者に対してどのように対応すれば良いのかコツを知っているので、人間関係の築き方が他の介護士と比べて有利になります。

高齢者が元気で活発的に過ごすためにレクリエーションはかかせない時間なので、レクリエーションの意義を意識しながら仕事をこなしましょう。

(1)通学制で2級を習得する

通学制でレクリエーション2級を習得するまでの手順を「ケアカレッジ学校」を例に紹介します。

ケアカレッジ学校での講座内容は以下の通りです。

学校名 未来ケアカレッジ
受講場所 新宿教室
受講料 37,950円
学習期間 2日(13時間)
通学時間 10時~17時半
教材 テキスト+講習+テスト
試験方法 筆記試験+添削課題

参考:日本アクティブコミュニティ協会 資格取得の流れ

まずはじめに日本アクティブコミュニティ協会で資料請求し、受講スタイルにて通学講座を指定しましょう。

次に自宅に届いた資料に同封されている受講申込書で「未来ケアカレッジ新宿教室」を指定し、受講料を支払います。

開校日に通学し、受講日の日程をすべて履修して試験に合格することでレクリエーション2級の習得ができます。

短期間の学習で試験を受けられるようになるので、時間のない社会人も負担が少ないのが特徴です。

もし、通学制でレクリエーション介護士2級を習得したい場合、以下のポイントを押さえて学校を選びましょう

  • 開催日
  • 通学時間帯
  • 受講料
  • 自宅から通いやすいこと(日程は2日間のため)

通学制は学校によって開催日・通学時間帯が異なるため、資格を習得したいタイミングで開校している学校を探しましょう。

(2)通信制で2級を習得する

通信制でレクリエーション介護士2級を習得するには、ユーキャンのホームページから資料請求をしましょう。

理由としては、レクリエーション介護士2級の通信講座を取り扱っているのは、ユーキャンのみだからです。

通信講座 ユーキャン
受講料 一括払い:35,000円
分割払い:月々2,980円×12回
学習期間 約3ヶ月
教材 テキスト+DVD+テスト
試験方法 筆記試験+添削課題

参考:日本アクティブコミュニティ協会 資格取得の流れ
参考:ユーキャン レクリエーション介護士2級講座

通信講座で学ぶために日本アクティブコミュニティ協会から資料請求を行い、受講スタイルに通信講座を指定します。

次に届いた資料に同封されている受講申込書からユーキャンを申込みして、受講料を支払います。

届いた受講セットを自宅で勉強し、筆記試験・添削課題を終えたら返送用封筒でユーキャンに郵送しましょう。

合格基準に達していたらレクリエーション介護士2級の習得になります。

通信講座は自分のペースで学習できるメリットを持っている分、学習期間が約3ヶ月と長いのが特徴です。

じっくり勉強できるので介護経験が少ない人や知識がない人でもしっかり学ぶことができます。

通信講座は主に以下の点に当てはまる人に向いている学習方法です。

  • 近くに受講できる学校がない
  • 仕事が多忙なので自分の生活に合わせて学習を進めたい
  • 介護士の知識を深めたい
  • 自宅で手軽に試験を受けたい

いずれかに当てはまるなら、通信制でレクリエーション介護士2級を習得することをおすすめします。

5.レクリエーション介護士1級を習得するには

レクリエーション介護士1級取得の流れ

レクリエーション介護士1級を習得するには、2級を保有していることが必須です。

また、レクリエーション介護士としての意義や役割をしっかりと理解し、周囲のスタッフや利用者と円滑なコミュニケーションが取れることが求められます。

ここでは、通学制の申し込みから認定までの流れを紹介します。

  1. 日本アクティブコミュニティ協会から資料請求
  2. 通学による必須講座の受講(全4日間)
  3. 実技試験で合格
  4. 筆記試験で合格
  5. 介護現場で現場実習
  6. 認定証の発行

レクリエーション1級を習得するのにかかる受講料は91,300円(税込み)で、テキスト代や実技・筆記試験の手数料1回分が含まれています。

レクリエーション介護士1級を習得すると、以下のスキルを磨くことが可能です。

  • 高齢者の状態に合わせたレクリエーションの企画力
  • 介護施設が目指す方針に合わせたレクリエーションの計画・実施
  • リーダーとしての立ち回り

レクリエーション介護士1級の主なポジションは、リーダーとなってレクリエーションの重要性を伝える役割になります。

6.レクリエーション介護士の働き方・業務内容

レクリエーション介護士は介護施設を利用している高齢者の補助・ケアに携わりながら、レクリエーションの時間に合わせて高齢者の健康促進を目的としたレクリエーションを企画・実施する働き方になります。

主な業務内容は入居者の状態に合わせてレクリエーションを企画・上司にプレゼンし、レクリエーションを実施することです。

レクリエーションでは認知症予防や利用者の精神状態の安定化を図り、コミュニケーション力・社交性の向上など良い効果をもたらすします。

そのため、レクリエーション介護士は周囲のスタッフ・利用者にレクリエーションの意義・重要性を理解してもらうことが大切です。

また、福祉施設・介護施設・ボランティア活動・両親の介護時に役立つスキルを身につけられるので多くの場面で活躍できます

7.レクリエーション介護士になるなら知っておきたいこと

レクリエーション介護士は、介護施設内でも重要なポジションになりますが、働く前に知っておいたほうが良いことを紹介します。

資格を習得して働いてみたものの「思っていたよりつらい仕事だった」「こんな扱いを受けているけれど普通?」といったギャップを出さないためにも、事前に以下の2つは確認しておきましょう

  1. 給与は増えにくい
  2. レクリエーション介護士の知名度が低い

それぞれ順番に解説していきます。

(1)給与は増えにくい

レクリエーション介護士の資格を保有している場合でも資格手当は発生せず、年収はおよそ200万~300万円のため、介護士とさほど給与の変化はありません

介護職員初任者研修から実務者研修、介護福祉士とキャリアアップすることで給与を増やすことはできますが、増えにくいのが現状です。

また、仕事内容は介護士よりも増えているものの、給与は増えにくいので不満を感じることも多い働き方でもあります。

もし給与面が不満という場合は、レクリエーション介護士としての実績を評価してくれる施設に変えるのも手段の1つです。

特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの施設が比較的給与が高い特徴があり、レクリエーション介護士の需要もあるのでおすすめです。

自分の今後の働き方をしっかり考えてからレクリエーション介護士として活躍しましょう。

(2)レクリエーション介護士の知名度が低い

レクリエーション介護士は知名度が低く、介護施設内での認知や理解度が低い難点を抱えています。

レクリエーションの重要性が広まっていない施設の場合だと、利用者に合わせて企画してもスタッフや利用者からレクリエーションの意図が理解されず、レクリエーションがもたらす効果を発揮しづらくなります。

そのため、高齢者の健康維持・促進に効率よく繋げるためにも、レクリエーション介護士としての働き方やレクリエーションの意義を施設内に広めることが大切です。

レクリエーション介護士として働く場合は、施設内でのレクリエーションの意義をスタッフ同士しっかり確認し、お互いの認識を合わせるようにしましょう。

8.レクリエーション介護士はどんな人に向いている

レクリエーション介護士に向いている人

レクリエーション介護士として働くのに向いている人は、以下のような人物です。

  • 介護士としてキャリアアップしたい人
  • 家族や身内に介護を必要とする人がいる人
  • 年配者を楽しませたい人
  • みんなと良い関係を築きたいと考えている人

話し上手かつ聞き上手で、相手のペースに歩幅を合わせられるような人材が向いており、コミュニケーションを得意とする人にぴったりの職です。

もし、介護現場に深く関心を持っており、高齢者を笑顔にする働き方を目指している人はレクリエーション介護士として働くことをおすすめします。

まとめ

介護士からレクリエーション介護士になるには、日本アクティブコミュニティ協会の講座を全て履修し、試験に合格してレクリエーション介護士2級を習得することで誰でもなれます。

通信講座・通学講座など好きな学習方法が選べるので、介護士としての仕事が忙しい場合は通信講座、時間に余裕があり早く資格を習得したいときは通学講座を選ぶと良いでしょう。

ぜひ、資格を習得してレクリエーションのプロフェッショナルとして活躍しましょう。