「介護職が未経験で、ちょっと不安。」
「介護未経験者におすすめな職場ってどこ?」
そこで今回は介護は未経験でも働けるのか、おすすめの施設や資格など徹底的に解説します。
未経験でも介護に興味を持ったみなさまに、分かりやすく説明していくのでぜひ参考にしてみてください。
◆本記事の要約
- 介護職が未経験でもおすすめの理由5選
- 介護職未経験者におすすめの職場5選
- 介護未経験なら知っておきたいおすすめの資格
ここでは介護は未経験でも働けるのか、おすすめの施設や資格などついて解説していますが、資格や給料体制の細かい情報はこちらで紹介しています。
あわせてチェックしてみてください。
目次
介護職が未経験でもおすすめの理由5選

介護職に限らず、何事も未経験だと不安に感じますよね。
しかし介護職が未経験でもおすすめの理由があるので、まずは確認していきましょう。
- 人材不足で採用されやすい
- 好きな時間に働ける
- 資格不要でも就業可能
- やりがいがある
- 人間性を成長させられる
1つずつ、詳しく解説します。
人材不足で採用されやすい
介護職が未経験でもおすすめの理由、1つ目は「人材不足で採用されやすい」からです。
実は日本では2020年時点ですでに人口の約30%が高齢者となっており、このままの状況が変わらなければ「2065年には約40%が65歳以上になる」といわれています。
もともと介護業界は約30万人もの人手不足であり、高齢者の増加とともに介護士の負担はさらに大きくなっていくでしょう。
介護業界には80代で働いている方もいるので、それほど深刻な人材不足です。
これから高齢者はさらに増加するので、そう考えると採用されるハードルはかなり低いですよね。
また厚生労働省が発表している「介護労働の現状」では30代が24%と1番多く、つぎに多いのが40代。そのうち84.7%が中途採用者です。
人材不足で採用されやすいので、介護職は未経験でもおすすめといえるでしょう。
好きな時間に働ける
介護職が未経験でもおすすめの理由、2つ目は「好きな時間に働ける」からです。
たとえば通所型施設の場合は、介護職員に夜勤はありません。
- 9~17時(実働6時間・休憩1時間)
- 9~13時(実働4時間・休憩なし)
- 11~14時(実働3時間・休憩なし)
上記のように朝から夕方にかけての勤務のため、夜勤をしたくないという方は通所型施設に入社することで働きやすくなります。
また他にも子どもが幼い、家に要介護者がいるなどの理由から時短勤務を希望する人も。
好きな時間に働けるので、介護職は未経験でもおすすめといえるでしょう。
資格不要でも就業可能
介護職が未経験でもおすすめの理由、3つ目は「資格不要でも就業可能」からです。
結論からいうと、介護職は無資格者・未経験者でも働けます。
介護職は人手の圧倒的足りなさから、技術職では珍しく無資格者・未経験者でも大歓迎。
給料の高さが気にならなければ、そのまま無資格で働き続けることも可能です。
しかしほとんどの人が介護資格を取得して、仕事の幅を広げたり給料を上げたりしています。
介護は人と接する仕事ですが実務で覚えていくようなことが多いので、未経験でもおすすめといえるでしょう。
やりがいがある
介護職が未経験でもおすすめの理由、4つ目は「やりがいがある」からです。
(公財)介護労働安定センターによると、介護職を経験している人や現役の方がこの仕事を選んだ理由は以下の順になります。

- 働き甲斐のある仕事だと思ったから
- 資格・技能が活かせるから
- 今後もニーズが高まる仕事だから
- 人や社会の役に立ちたいから
- お年寄りが好きだから
- 介護の知識や技能が身につくから
- 自分や家族の都合の良い日時に働けるから
- 身近な人の介護の経験から
- 生きがい・社会参加のため
- 他に良い仕事がないため
1位にあげられたのが「働き甲斐のある仕事だと思ったから」である通り、介護職は難しいほどやりがいがあると分かります。
なにをやりがいと定義するのかによって変わりますが、介護職は生きがいになることも多いので未経験者にもおすすめできる仕事といえるでしょう。
人間性を成長させられる
介護職が未経験でもおすすめの理由、4つ目は「人間性を成長させられる」からです。
介護職とは、利用者のサポートをする仕事。
実際に利用者の身体に触れるため、責任の重い仕事といえるでしょう。
たとえば入浴介助中に、浴槽のなかで事故が起こるなんてことも可能性としてはあります。
しかし当たり前ですが、介護士は絶対にそういった事故を起こしてはいけません。
そんな責任感や緊張感をもって仕事をすることで、規律性などが育まれます。
また優しさや思いやりの心、適度な気遣いなど、今までの自分ができなかったことができるようになるのも介護職のメリット。
人間性を成長させられるので、介護職は未経験でもおすすめといえるでしょう。
介護職未経験者におすすめの職場5選

さて、ここからは介護職未経験者におすすめの職場を5つ解説します。
- 特別養護老人ホーム
- 介護老人保健施設
- 病院
- デイサービス
- 有料老人ホーム
介護職が未経験ということもあり、どんな施設でどういった仕事をしているのかイマイチ把握できていないという方は参考にしてみてください。
その前にまずは基本的な介護士の仕事内容を、軽く羅列しておきます。
- 食事介助
- 入浴介助
- 排泄介助
- 体位変換
- シーツ交換
- 口腔ケア
- 服薬介助
- 機能訓練の補助
- レクリエーションの企画・実行
- 送迎やお見送り
施設によって増減しますが、基本的に介護士の仕事は上記になります。
では1つずつ、介護施設と仕事内容について説明していきます。
特別養護老人ホーム
介護職未経験者におすすめの職場、1つ目は「特別養護老人ホーム」です。
特別養護老人ホームとは、入所型施設のことで比較的重症の方が利用しています。
介護未経験におすすめな理由としては、特別養護老人ホームは固定シフトでまわりやすいというところ。
たとえば正社員の場合、以下のような働き方になります。
- 早番:7~16時(実働8時間・休憩1時間)
- 日勤:9~18時(実働8時間・休憩1時間)
- 遅番:11~20時(実働8時間・休憩1時間)
- 夜勤:16~10時(実働16時間・休憩2時間)
入居施設は24時間で稼働しているため、介護士には夜勤が必須です。
一見、介護未経験者には荷が重い職場といえますが、特別養護老人ホームなどの大きい施設ではスタッフの数も多いためシフト通りに働けます。
まずは介護業界の王道で働くというのが、後の経験にもつながるでしょう。
また夜勤は実働16時間で2日分のシフト計算となるため、翌日はかならず休日です。
20・30代くらいであれば今のうちに夜勤を経験しておくと、将来の選択肢が増えますね。
介護職未経験だからこそ、特別養護老人ホームで働いてみるのをおすすめします。
介護老人保健施設
介護職未経験者におすすめの職場、2つ目は「介護老人保健施設」です。
介護老人保健施設とは、主にリハビリを中心とした通所型施設のことを指します。
介護未経験におすすめな理由としては、比較的仕事内容が簡単だというところ。
仕事は大変なのですがそこまで複雑ではなく、理学療法士の指示に沿った介助を行うので働きやすいといえるでしょう。
介護未経験者でも業務内容が分かりやすく、基本的には夜勤がないタイプなので時短勤務も可能です。
病院
介護職未経験者におすすめの職場、3つ目は「病院」です。
病院での介護は、主に看護師助手のような形で行われます。
介護未経験におすすめな理由としては、今まで挙げた職場のなかではもっとも重労働なのですが介護士として働いている実感ができるところ。
介護をしたいと考えているのであれば、病院で徹底的に学ぶというのがおすすめです。
デイサービス
介護職未経験者におすすめの職場、4つ目は「デイサービス」です。
デイサービスは完全に通所型施設であり、夕方以降は家に帰ります。
そのため通所型施設には、夜勤がありません。
- 9~17時(実働6時間・休憩1時間)
- 9~13時(実働4時間・休憩なし)
- 11~14時(実働3時間・休憩なし)
上記のように朝から夕方にかけての勤務のため、夜勤をしたくない・できないという方は通所型施設に入社するのがおすすめ。
介護未経験でも業務内容がやさしく、和気あいあいとしている職場なので馴染みやすいでしょう。
有料老人ホーム
介護職未経験者におすすめの職場、5つ目は「有料老人ホーム」です。
有料老人ホームは基本的に入所型施設であり、夜勤があります。
しかし特別養護老人ホームと異なり、利用者は比較的軽症の方で生活の自立を援助するような形態です。
つまり寝たきりの人や車椅子から立てない人がいないので、体位変換など体力を必要とする身体介護がなくなります。
介護未経験であまり自信がないという方は、まずこういった簡単な施設で働いてみるのがおすすめです。
介護未経験なら知っておきたいおすすめの資格は?

それでは、ここからは介護未経験なら知っておきたいおすすめの資格について解説していきます。
今回ピックアップしたのは、以下の4つ。
- 介護職員初任者研修
- 介護福祉士実務者研修
- 国家資格:介護福祉士
- 認定介護福祉士
1つずつ丁寧に解説するので、参考にしてみてください。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、以前ヘルパー2級と呼ばれていたもの。
介護業界では入門といわれており、職員になるなら受けるというような流れができつつあります。
ちなみにヘルパー2級の資格と比べてできることが少し増えているので、追加で介護職員初任者研修を受けるのが良いでしょう。
資格取得には15日間のスクーリングと自宅学習が必要ですが、比較的簡単なので挑戦してみるのをおすすめします。
介護福祉士実務者研修
介護福祉士実務者研修は、介護職員初任者研修の1つ上の資格です。
介護職員初任者研修を受けたうえで、さらに深く知識を学びたい人におすすめ。
介護福祉士実務者研修を修了すると「サービス提供責任者」にもなれるため、職場によっては役職手当を受け取れるかもしれません。
介護未経験の方は初任者研修を受けるのがおすすめですが、実務者研修まで取れると1人前の介護士になれます。
国家資格:介護福祉士
こちらは唯一の国家資格であり、プロの介護士が持っている資格です。
国家資格なので通学が必要ですが、取得できれば介護の仕事幅が広がるでしょう。
職場によります基本的には資格手当も発生するので、効率よく稼げそうです。
もし資格手当がもらえる場合、介護福祉士は月の基本給料に平均10,000~15,000円ほど上乗せされます。
つまり簡単に計算しても、年間で得られる介護福祉士の資格手当は12万円ほど。
介護業界で働いていくなら、はやめに国家資格である介護福祉士を取れると良いでしょう。
認定介護福祉士
認定介護福祉士とは、国家資格である介護福祉士の上位資格。
2015年12月から認証・認定を始めた資格なので、まだ歴史の浅いものです。
しかし認定介護福祉士は、介護職員を対象とする現任研修の受講歴が100時間以上あることが必須なので介護のエキスパート。
日が浅いため待遇面認定されていないこともありますが、信頼性は抜群です。
介護の知識をより深めたい、小さいことでも把握していたい、管理者になりたい方などはこの認定介護福祉士の資格を取得しましょう。
まとめ|介護職が未経験なら働きやすい職場を選ぶのがおすすめ

今回は介護は未経験でも働けるのか、おすすめの施設や資格など徹底的に解説しました。
結論、介護職が未経験なら働きやすい職場を選ぶのがおすすめです。
また介護職が未経験であることに不安なら、資格取得を目指すのも1つの手。
将来働きやすくするために、いま努力してみましょう。
当サイトでは介護職に特化したサイトで、他にもたくさん記事を更新しています。
もし気になることがあれば、該当記事を読んで参考にしてみてくださいね!