看護師

看護師の面接はこれで大丈夫!志望動機や自己PRなど対応策を徹底解説

看護師の転職で聞かれる質問ってどんなものがあるの?」

「答えにくい質問でまごついたらどうしよう…」

そんな風に不安になっているのではないですか?

もしあなたがこれから転職面接を控えていて不安になっているのであれば、こちらの記事が参考になるかもしれません。

看護師の転職面接で聞かれがちな王道の質問や、その他に聞かれるかもしれない質問をまとめているからです。

自己紹介、志望動機、自己PR をうまくまとめるコツについても解説していますよ。

きっとあなたの面接準備のお役に立てると思います。

是非最後までお読みくださいね!

失敗しない転職なら
「看護のお仕事」

1.まずは面接の流れを知ろう

看護師の面接の流れ

転職面接にはある程度決まった流れが存在しますから、まずはその基本の流れを抑えましょう。

入室して面接官と対面したあと、まずは簡単に自己紹介を求められることが多いと思います。

面接官はあなたの履歴書に事前に目を通してはいますが、念のため間違いなく本人かどうか確かめたい意図があるからです。

自己紹介が終わると本格的に質疑応答に入っていきますが、最初に聞かれるのは「志望動機」であることが多いでしょう。

志望動機は前職・現職の退職理由と繋がる部分もあるので、転職に至った理由についてさらに詳しく聞かれるかもしれません。

その後の面接官からの質問ですが、ここは施設によって個性が出るところだと思います。

この施設で働くことになったらどのような看護師を目指しますか?という入社後の展望に関する質問になる傾向も高いです。

一通り質疑応答が終わると、給料や福利厚生、今後の採用過程の説明などにうつります。

そして最後に「何か質問はありますか?」と確認され、あなたからの質問が終われば面接終了という流れです。

今説明した一連の流れをまとめると以下のようになります。

  1. 自己紹介・職務経歴
  2. 志望動機
  3. 入社後の展望に関する質問
  4. 諸条件の説明とすり合わせ
  5. 逆質問「何か質問はありますか?」

応募先によって多少の違いはあると思いますが、たいていの面接がこの流れで進むので覚えておきましょう。

では、次の章では一連の中で必ずと言っていいほど聞かれる質問とその対策についてみていこうと思います。

次の章で書いている質問は転職面接における王道中の王道の質問ばかりです。

是非参考にしてみてください。

2.よく聞かれる5つの質問への対応策

それではさっそく看護師の転職面接で必ずと言っていいほど聞かれる質問とその対応策を解説していきます。

質問と対応策は全部で5つです。

  1. 冒頭の自己紹介で注意することとポイント
  2. 志望動機で注意することとポイント
  3. ネガティブな退職理由のうまい伝え方
  4. 自己PRをうまくまとめるコツ
  5. 逆質問は意欲アピールにも繋がる

1つずつみていきましょう。

(1)冒頭の自己紹介で注意することとポイント

どの転職面接でもまず最初に求められるのが自己紹介です。

ですのでまずは冒頭で求められる自己紹介でのポイントをおさえていきますね。

面接冒頭の自己紹介ですが名前、最終学歴、職務経歴をまずは伝えます。

その上で自己紹介は1分から長くても3分程度にまとめるようにしましょう。

なぜならこの時点で情報を詰め込み過ぎても面接官には刺さらず、逆に長すぎる自己紹介は面接官の負担になるからです。

初対面の人に自己紹介されたときのことを想像してみてください。

初めて会った人に、一方的にその人の趣味から休日の過ごし方、価値観などを話されたら、あなたならどう感じますか?

好印象ではないばかりか、少し圧を感じて身構えてしまいますよね。

これは面接でも同じことが言えます。

人は会って間もない人から一方的に長々語られても情報を受け止めきれないものです。

受け止めきれず、その結果距離を保とうとしてしまうことすらあります。

距離感を一方的につめすぎるのは相手を不快にすることもあるので気をつかなければなりません。

面接は求職者と面接官がコミュニケーションを取ながら、心地よいペースで距離を縮めていくのが理想です。

ですので面接が始まってすぐの自己紹介では長くなりすぎないことを意識して、1分~3分程度にまとめるようにしましょう。

最低限伝えなければいけないことは、名前、最終学歴、職務経歴です。

さすがにこれだけでは簡素すぎるので、そのあとにこれから面接で聞いてほしいこと、興味をもってほしいことを少し加えましょう。

それが面接官への興味付けになり、その後の面接で面接官があなたに質問するときの引き金になるからです。

例えば同じ科に長く務めてきてその科に対する知識と経験を武器と考えているなら、その点に少しだけ触れておきましょう。

そうすることでアピールにもなり、面接官からしてもあとで質問しやすくなります。

また、名前、最終学歴、職務経歴の情報のあとにこの興味付けを加えることで分量的にも丁度よく、まとまった印象の自己紹介になるでしょう。

(2)志望動機で注意することとポイント

志望動機を練る際には、「自己理解・自己分析」と「希望する施設の理解・分析」の2つを行う必要があります。

なぜなら志望動機とは自分が大切にしていることと先方が求めることがマッチしている、と相手に伝えるパートだからです。

自己理解とは自分が看護師として何をやってきたか、転職後何をやっていきたいか、大切にしている価値観は何かを理解することです。

具体的には以下のようなことが考えられます。

  • 患者さんとのコミュニケーションを大切にしている
  • 長年手術室の看護師として働きてきたので転職後もそれを活かしたい
  • 患者さんから信頼してもらえる看護師になりたい
  • 急性期から回復期まで幅広い看護を身につけたい

言い換えると、自分はどこに重点を置いて転職活動をしているかということにも繋がります。

この自己理解作業は、頭の中でだけで完結せず一度書き出してみることをおすすめします。

なぜなら、書き出すことにより自分の思考の整理にもなるからです。

自己理解ができたら、次は施設側の企業理念や求める看護師像を掴みましょう。

これらを知るには施設のホームページや求人票を参照すると良いです。

ホームページには企業理念が書かれていることが多いですし、求人票には求める人物像が書かれていることもあります。

面接官は求職者が事前にどのくらいその施設について調べているかという点で求職者の志望度や熱意を見定めるものです。

ですので、事前に希望する施設について調べるたり分析することはとても大切と言えるでしょう。

さて、ここまできたら自己理解で書き出したことと施設側の理念や求める人物像を以下の要領でつなげましょう。

  1. 「私はこういう価値観を大切に看護師として働いている」もしくは「私はこれまでこんなことに尽力してきた」
  2. 「貴院はこういう点であてはまっていると思った」
  3. 「だから志望しました」

この公式に当てはめると説得力のある志望動機が完成します。

公式に当てはめた志望動機の例をみてみましょう。

【例】
「これまで総合病院で様々な外傷や疾患の看護を経験してまいりました。(←自分がやってきたこと・経験・価値観

貴院を志望したのは、貴院が長年にわたって患者一人ひとりに目が行き届く環境で看護を提供していた実績に共感し、貴院で働くことで自分も看護師としてステップアップしたいと考えたからです。(←希望する施設の分析、理解

貴院の、患者さんを第一に考える理念や地域密着型の医療サービスに自分も加わりたいと思い志望いたしました。(←「だから志望しました」

このように分解して考えると、難しいと思っていた志望動機も意外とシンプルであることがわかりますよね。

この基本構造をベースにするとだれでも説得力のある志望動機を考えられます。

是非参考にしてみてくださいね。

(3)ネガティブな退職理由のうまい伝え方

次に退職理由がネガティブなことだった時の面接での伝え方についてみていきましょう。

現職・前職の退職理由が人間関係のいざこざだったりブラックな労働環境だったりすることも当然ありますよね。

逆に、我慢できないほどの理由がなければ転職という大きな決断はなかなかできなかったりもします。

ですのでネガティブな理由で転職を決断したとしても引け目に感じる必要はありません。

ただその伝え方は少し工夫をする必要があります。

前職・現職の人間関係や待遇・職場環境が不満で退職を決意したとしても、それをそのままストレートに伝えるのは得策ではありません。

なぜなら愚痴っぽい人と思われたり、自分達も同じように思われるのではと施設側が警戒してしまうからです。

また雇う側としては長く勤めてほしいのに「また同じ理由で辞められそう」と思わせては大変不利になります。

ではどのように伝えればいいのでしょうか。

ポイントは3つあります。

  1. ネガティブな理由は「こうなりたい」に変換して伝える
  2. 問題解決に対して自分で行動したことがあればそれも付け加える
  3. 嘘はNG・あくまで事実ベースで

1つずつ解説していきますね。

ネガティブな理由は「こうなりたい」に変換して伝える

ネガティブな退職理由は「こうなりたい」や「こうであってほしい」という希望に変換して伝えましょう。

例えば「先輩のいじわるが辛くて辞める」という場合、「その問題から解放されて仕事に集中できたらいいな」という希望に置き換えます。

また、「いじめ」や「辛い」などストレートな表現は少し柔らかい表現に置き換えるといいいでしょう。

元の表現 言い換え・置き換え後
いじめ 人間関係
辛い 悩まされる
ネガティブ理由 「仕事に集中できる環境に身を置きたい」に変換

これをまとめると以下のようになります。

【例】
「職場の人間関係が複雑で悩まされることもあったので、もっと仕事に集中できる環境に身を置きたいと思い転職を決意しました」

このネガティブから希望への変換や、柔らかい言葉への置き換えが退職理由を伝える際のとても有効なテクニックになります。

是非身に付けて活用してくださいね。

問題解決に対して自分で行動したことがあればそれも付け加える

もし退職に至るまでに自分でその問題を解決しようと試みたなら、それも付け加えてみましょう。

なぜなら問題解決のために自ら解決策を考えて行動にうつしたことは、問題解決能力や行動力を実証するアピール要素だからです。

先ほどの例、「先輩のいじわるが辛くて辞める」で考えてみましょう。

この状況でもしあなたがこの問題を解決するために自ら工夫したり行動したことがあればそれを付け加えます。

付け加えた後の例文は以下の通りです。

【例】
「職場の人間関係が複雑で悩まされることもあり転職を考えるようになりました。

関係を改善しようと話し合いの場を設けることを提案したのですが、結果的にもっと仕事に集中できる環境に身を置こうと思い転職を決意しました」

受け身ではなく自ら前向きに行動したことが伝わりますよね。

このように、退職を決意する前にトライしたことがあればそれを付け加えるとよいアピールになりますよ。

嘘はNG・あくまで事実ベースで

もし行動したり解決策を講じたという事実がないのであれば無理やり付け加える必要はありません。

あくまで事実ベースで話すようにしてください。

なぜなら事実を捻じ曲げてしまうと、面接の途中で取り繕うことができなくなる可能性があるからです。

退職理由だけではなく面接全般に言えることですが、嘘はつかず事実ベースで話すことを心がけましょう。

(4)自己PRをうまくまとめるコツ

自己PR をうまくまとめるには「エピソードの選定」と「伝え方」2つに注意を払う必要があります。

エピソードの選定は大切ですが、先ほども書いた通り嘘のストーリーを作り上げることはできません。

ですので、看護師として働いてきた経験の中から自分の強みや良さが現れているエピソードを選ぶようにしてみてください。

次に伝え方ですが、これに関しては便利な「型」があるのでそれを共有しますね。

自己PR を話すときは「主張★」、「理由」、「具体例」、「主張(★の繰り返し)」の順番で話すと相手に伝わりやすくなります。

面接など相手にわかりやすく伝える必要がある場面で大変有効な型です。

なぜこの型が有益かというと、聞き手が次に何が話されるか予想しながら聞けるので伝わりやすいからです。

具体例を交えてみていきましょう。

【例】

「私の強みは患者さんとの信頼関係を築くコミュニケーション能力です。(主張

前職でも患者さんと密にコミュニケーションをとることで、患者さんに信頼して看護を任せてもらえる関係づくりをしてきたからです。(理由

以前勤務していた病院で、少々気難しく看護師の言うことをなかなか聞いてくれない高齢の患者さんがいらっしゃいました。

同僚の看護師たちはその患者さんに手を焼いていましてが、私は毎朝かならず「〇〇さん、きょうは顔色いいですね!」など元気に挨拶することを続けました。

最初は相手にしてくれなかったその方も、3ヵ月程挨拶を続けるうちに心を開いてくれるようになり、私の言うことは素直に聞いてくれるようになりました。(具体例

患者さん一人ひとりの個性を尊重して向き合う姿勢と、信頼して看護を任せていただける関係性築くコミュニケーション能力が私の最大の強みであると自負しています。(主張)」

いかがでしょうか。

「主張」、「理由」、「具体例」、「主張」の型に当てはめることで、主張部分が伝わりやすくなり文章がすっきりしますよね。

自己PR を考える時は是非この型を使って構成してみてくださいね。

(5)逆質問は意欲アピールにもつながる

面接の最後で「何か質問はありますか?」と聞かれたとき、「特にありません」と返さず、何かしら質問することをおすすめします。

なぜならこの質問はうまく活用すると意欲のアピールにも繋がるからです。

前述の通り面接では常に意欲や熱量をみられています。

「特に質問はありません」とあっさり返すと、面接官の目にはあなたが自分たちにあまり興味がないようにうつってしまう可能性があるのです。

緊張の中面接を乗り切ってきたのに、最後の最後で興味が薄いような誤解を与えてしまうのは勿体ないですよね。

逆にこの質問をうまく活用すると意欲をアピールすることも可能になります。

例えば以下のような質問は求職者の意欲がストレートに伝わる良い質問の例です。

  • 働き始めるまでに何か準備しておいた方がいいことはありますか?
  • 貴院で活躍する看護師の共通点はなんですか?

また以下のように、職場の雰囲気を知ることができる質問も有効です。

  • 貴院で働く看護師は勤続年数は平均でどのくらいですか?
  • 配属予定先部署はどのような雰囲気ですか?

上記のような質問はあなたが採用された後を想像させる質問で、求職者の積極性をそれとなくアピールできているからです。

ただし調べればすぐにわかる内容や給料や待遇に関するあからさまな質問は控えましょう。

また質問は多くても2つ程度に抑えるのが無難です。

面接官も忙しい時間を割いてくれているので、こちらの聞きたいことをたくさん聞いて面接を長引かせないように配慮しましょう。

以上が看護師の面接で高確率で聞かれるであろう質問とそれに対する対応策でした。

では、次の章ではそれ以外に聞かれる可能性のある質問を念のため確認しておきましょう。

予め準備をしておくことで落ち着いて面接に臨めますからね。

是非読んでみてください。

3.押えておこう聞かれる質問3選

看護師が面接で質問される内容の具体例

この章では先ほどの章でみた基本の質問以外に聞かれる可能性のある質問を3つ取り上げてみてみましょう。

  1. あなたの看護観を教えてください
  2. インシデントの経験はありますか?
  3. 他に選考を受けている施設はありますか?

1つずつみていきましょう。

あなたの看護観を教えてください

「あなたの看護観を教えてください」という質問は面接で聞かれるかもしれないものの1つです。

「看護観」と言われると何を答えていいかわからないと感じる人もいると思いますが難しく考える必要はありません。

看護観とは言い換えると、あなたが看護師として大切にしている理念や信念のことです。

看護観は看護師として働いてきた経験や個人によって様々ですので一概に何か正解ということはありません。

今までの看護師経験で大切にしてきたことがあればそれを自分の言葉で伝えましょう。

何も壮大で難しいことを言う必要はありません。

  • 患者さんの要望や状態にできる限り耳を傾けること
  • 患者さんがその人らしく過ごせるように環境を整えること
  • 患者さんの立場にたった看護を提供すること

上記のように看護師としての基本と言えるようなことこそむしろ看護観になり得ます。

いままで自分の看護観を意識したことが無かった人は、これを機に一度書きだしてみるといいでしょう。

書くことで自分の頭の中や自分でも気がつかなかった価値観が整理されるからです。

自分の看護観が何かわかったら、今度はそれをうまく伝えるために伝え方を工夫しましょう。

伝え方ですが、前述の「主張」、「理由」、「具体例」、「主張」の型がここでも活用できますよ。

具体例のところには自分が経験した実際のエピソードを入れると話がよりいきいきとしてきます。

背伸びした文章でなく、自分の言葉で自分なりの看護観を伝えられるように考えてみてくださいね。

インシデント(ヒヤリハット)の経験はありますか?

この質問も聞かれる可能性の高い質問の1つです。

「ヒヤリハットの経験を聞かれて正直に答えては、看護師として不注意だと思われてマイナスになりそう…」

そう心配になる人もいると思いますが、これは正直に答えて大丈夫です。

なぜなら面接官は看護師の業務でヒヤリハットは起こるのが当たり前とわかった上で質問しているからです。

投薬のし忘れ、投薬量の間違い、投薬時間の間違いなどヒヤリハットはどんなに注意しても起こり得ます。

面接官もそれをよくわかっているので「インシデントの経験は一度もありません」などと答えると逆に嘘くさく感じられてしまうでしょう。

面接官が知りたいのはあなたがインシデントの経験があるかどうかではありません。

あなたが「些細なヒヤリハットが重大な医療事故に繋がる可能性がある」ことを十分に認識しているかということです。

つまりあなたが小さなヒヤリハットを放置せずに再発防止に務めたか、適切な再発防止策を講じられたかという点をみています。

ですのでこの質問を聞かれた際は自分が経験したインシデントやヒヤリハットの経験を正直に話して問題ありません。

ただし、単にエピソードだけ話して終わるのではなく以下の4つの要素を入れ込んで回答するようにしましょう。

  1. どんなインシデント(ヒヤリハット)だった
  2. どうして起こったか
  3. どのように対応したのか
  4. その後どんな再発防止策を設けたか

この4つの要素を入れて話すことにより、あなたが冷静・適格にそのインシデントを分析していることが伝わります。

またあなたがこのインシデントから何を学び看護師としてどう成長したのかを伝えることができるからです。

苦い経験を話すのは気が引けますが、うまく伝えることによりあなたが着実に成長してきたことを伝えるチャンスにもなりますよ。

他に選考を受けている施設はありますか?

施設側としてはあなたの他の施設への応募状況が気になることろでもあるので、こういった質問をされることがあるでしょう。

この質問への回答のポイントは2つです。

  1. 正直に答える
  2. その上で第一志望であることを伝える

実際に応募している施設がある場合はそれを正直に伝えてかまいません。

ただし、「貴院が第一希望です」と意欲と志望度の高さを伝えるのを忘れないようにしましょう。

施設側はあなたが他の施設にも応募しているからといって、それで合否を決めることはありません。

いくつか気になる施設に応募するのは転職活動においては当たり前のことだからです。

大事なのは「貴院に入りたい」という意欲や志望度の高さを伝えることを終始意識することになります。

あなたが面接官の立場だとして応募者が「別に貴院でなくても受かればどこでもいいんです」という態度だったらどう感じますか?

そんな人を選びたいと思いませんよね。

採用するなら「他ではなく貴院で働きたい!」という意欲の高い人を選ぶはずです。

あなたが対峙する面接官も同じように感じますよ。

ですので、他院の応募状況を聞かれた際は正直に答えてその上で「貴院が第一希望です」とはっきり伝えるようにしましょう。

以上が基本の質問とは別におさえておきたい質問3選でした。

ここまででだいぶ看護師の面接で聞かれる質問のイメージが沸いてきたのではないでしょうか?

対応策もわかって、少しずつ安心を取り戻してきているかもしれませんね!

では次の章では面接に臨む上で大切な心得について解説していきたいと思います。

面接を受ける上での大前提ともいえる3つのポイントについて書いていますので、是非読んでみてくださいね。

4.マナーや服装など面接で大切な心得3つ

それではこの章では面接に臨む上で大切な心得について解説していこうと思います。

心得は全部出3つです。

  1. 第一印象は大切!清潔感のある服装・メイク・笑顔
  2. 常に向上心や前向きさを意識
  3. 自分の言葉で伝える

1つずつみていきましょう。

(1)第一印象は大切!清潔感のある服装・メイク・笑顔

「面接は内容勝負、だから服装や髪型やメイクは手を抜いても大丈夫!」

そんな風に思っている人いませんか?

もしそのような考えをお持ちであれば今すぐ考えを改めましょう。

ズバリ言いますが見た目は面接においてとても大事な要素です!

なぜなら第一印象は会って数秒の間に決まり、一度形成されてしまうとなかなか覆すことができないからです。

これは『メラビアンの法則』という心理学の研究から立証されている根拠のある事実になります。

しかもメラビアンの法則によると、印象を決める要素の55%は視覚から入ってくる情報なのだそうです。

あなたが面接室に入った数秒後、言葉をかわす前に面接官はあなたの第一印象を55%決めてしまっているということになりますね。

なかなか驚くべき事実ではないでしょうか?

ではどのような服装やメイクが好ましいのかというと、大前提は「清潔感」です。

看護師は医療系の職種なので、なおさら清潔感は重視される傾向にあります。

スーツやシャツのしわ、汚れ、などは意外と目につくものですから面接前に着ていくスーツのしわや汚れは入念にチェックしましょう。

メイクは濃過ぎず派手な色使いは避け、控えめで肌の血色感が出るようなものがおすすめです。

髪の毛が長い人は後ろで一つに結ぶなどしてすっきりとした髪型を心がけましょう。

表情も印象を決める大事な要素です。

好感が持てるのはやはり笑顔でしょう。

笑顔といっても不自然で大げさな作り笑顔ではなく、優しく微笑む程度の笑顔を意識してみてください。

特に面接中は緊張から表情がこわばりがちですが、緊張しすぎて不愛想だったり無表情になると印象が良くありません。

緊張しているときこそ意識して笑顔を作りましょう。

(2)常に向上心や前向きさを意識

面接が始まってから終わるまで、どの場面でも常に向上心と前向きさが相手に伝わるような態度を心がけましょう。

何度も書いていますが面接では意欲や志望度がみられています

「どこの施設でも決まればいいや」

「この施設にこだわっているわけではない」

といった態度が少しでも面接官に伝わるとそれは大きなマイナスです。

雇う側としては志望度が強く熱意が伝わってくる人を採用したいのは当たり前ですよね。

「わたしはこの施設で働きたい!」

「この施設に拘る理由があります!」

という姿勢の方が、やる気が感じられない人よりずっと好印象にうつります。

どの場面でも前向きな姿勢や熱意を伝えられるよう心に留めておきましょう。

(3)自分の言葉で伝える

質問に対しては自分の言葉で真摯に回答することを心がけましょう。

準備してきた回答を暗記して本番で棒読みするのは、気持ちがこもらず面接官に全く刺さらないからです。

むしろ臨機応変に自分の言葉で伝えられないのかな、とコミュニケーション能力に不信感を抱かれる危険すらあります。

予め回答の大枠を準備するのは大切ですが、本番では一言一句間違わないことより自分の言葉で素直に伝えることの方が大切です。

少しつっかえたりしても、一生懸命自分の言葉で伝えようとする姿勢は面接官からすると好印象であると覚えておきましょう。

以上が面接で大切になる心得でした。

どれも面接を受ける上で前提となる心得なので覚えておいてくださいね。

さて、次の章は面接後の不安を解消する解消法について書いています。

転職活動をしていると面接の後にああすればよかったなどと後悔することや、合否の結果に気持ちが浮き沈みすることがありますよね。

そんな時にメンタルを保つ策を解説しています。

是非読んでみてくださいね。

5.面接後の不安の原因と解消方法

では最後に面接を終えたあとの不安の原因とその解消方法についてこの章でみていきましょう。

面接後に後悔したり不安になったりすることは誰でもありますよね。

転職活動では面接の出来や選考結果に一喜一憂して、気持ちのアップダウンが激しくなりがちです。

ですがそういった気持ちの浮き沈みも自分でコントロールしていかないと転職活動を進めていくことができません。

そのためには不安をコントロールする解消法をいくつか持っておくと良いでしょう。

今回はその中でも有効な不安の解消法を3つご紹介します。

  1. 面接合否がいつになるか確認
  2. 複数施設との面接をする
  3. 面接の合否予測は当たらないと割り切る

1つずつみていきましょう。

解消法1.面接合否がいつになるか確認

面接では合否の連絡がいつになるかを確認するようにしましょう。

なぜなら、いつ来るのかわからない連絡を待つのは大きなストレスになるからです。

いつ合否の連絡が来るかだけでもわかっていれば、少なくともその時までは連絡が来ないからといって無駄に不安になる必要はありません。

心の準備をして待つこともできます。

いつ頃合否の連絡をもらえそうかを事前に確認することで余計な不安を避けることができるでしょう。

解消法2.複数施設と面接をする

転職活動では本命の施設だけに絞らず複数に応募するようにしましょう。

1つの施設に拘りすぎるとダメだった時に精神的にダメージが大きいのと、応募活動も一からやり直さないといけなくなるからです。

どんなに自信があっても合格するかどうか100%の確証はもてませんから、可能性はできるだけ広げておくほうが無難です。

大学受験でも本命のほかにいくつか滑り止めを受験しますよね。

転職活動でもそれと同じことが言えます。

それに複数の施設に応募することで1つの施設にこだわりすぎることを防ぎ、自分の気持ちにも余裕が生まれるからです。

また1つ面接が終わった後は、気持ちを切り替えてほかの企業への応募や面接対策に時間を使うとよいでしょう。

気がまぎれますし、あれこれ考えて不安になるより前向きな時間の使い方ができるからです。

転職は「ご縁」でもあるのでより良いご縁を引き寄せるためには間口は広く持っておく方がいいです。

1つに絞らず複数の施設に応募することで、より自分にマッチする施設との出会いの率を高めましょう

解消法3.面接の合否予測は当たらないと割り切る

「面接中に面接官がたくさんメモを取っていたから合格の可能性が高い」

「面接官があまり食いついて質問してこなかったから不合格に違いない」

など、面接官の態度から合否予測をする情報が溢れていますが、それらは絶対的なものではないと認識しておきましょう。

なぜなら、面接官は単にマニュアルに沿って行動しているだけかもしれませんし、態度はその人の個性によっても違ってくるからです。

面接官がたくさんメモをとるのは施設からの指示かもしれませんし、もしくは単にメモを取るのが好きな人というだけかもしれません。

看護師のように常に人材が不足している売り手市場では、施設側としてもいい人材を確保したいため求職者を敬う態度になります。

そのため面接官が頷きながら熱心にあなたの話を聞いてくれたとしても、もしかするとあなた以外のほかの人にも同じ態度かもしれません。

また、合否結果が届くまでに事前に聞いていたより時間がかかっているとしても、不合格に違いないと悲観する必要もありませんよ。

選考を進めるにはその施設の経営陣の承認が必要だったり時間を要することもあるからです。

結果が出る前にあれこれと考えを巡らせて、勝手に落ち込んだり勝手に浮かれたりはエネルギーの無駄遣いとも言えます。

その分の労力は次の選考試験に向けての準備に費やした方が生産的ですよね。

自信がなくても受かることもあれば、自信があっても落ちることもありますから合否予想は大概にして、終わったことは考えすぎず腹をくくりましょう

まとめ

いかがでしたか?

おそらく聞かれるであろう質問はだいたい決まっているので、予め準備をしておくことで本番であわてずに回答できると思います。

準備しておくことで心に余裕が生まれ本番での態度も堂々としたものになりますから、やはり事前準備は大切です。

ただし綺麗な回答をしようと、人の言葉を借りて作りこんだエピソードを暗記して棒読みするようなことは避けましょう。

面接官の質問に自分の言葉で一生懸命回答する姿こそ、「合格したい」という意欲のアピールになりますよ。

あなたの転職活動が成功して理想の職場に出会えるよう応援しています!

失敗しない転職なら
「看護のお仕事」