看護師6年目で転職をすべきかお悩みですね。
一通り看護師の仕事ができるようになった一方で、なんとなく「このままでいいのかな?」と不安を感じやすいです。
20代半ばという年齢もあって、ライフステージが変化しやすい時期でもあります。
今回は、看護師6年目が抱える仕事への不安や解決方法について解説します。
記事を読んで転職を決意する人もしない人も、今よりも快適な環境で働きましょう。
目次
1.看護師6年目で転職する人が多い3つの理由
看護師6年目になって転職について考えるようになったという人は、多いと思います。
というのも、以下のような3つの理由があるからです。
- 中だるみしやすいから
- 年齢的にライフスタイルや体調の変化がある
- 職場にい続けても昇進の見込みがない
詳しく確認し、看護師6年目が抱えやすい悩みについて知りましょう。
理由1.中だるみしやすいから
看護師も6年目になると中だるみしやすくなります。
なぜなら、「看護師としてのスキルや経験を一通り達成できた!」というには十分な年月が経ったからです。
今までは「点滴が上手にできるように頑張ろう」「どうすれば後輩に分かりやすく伝わるだろう?」と悩みながらも目標を持って頑張ってこれたと思います。
しかし、一通りの業務や後輩育成ができるようになると、次の目標が見つからず「環境を変えてみたい」という気持ちになりやすいです。
このように中だるみした状態になると、転職を考えるようになります。
理由2.年齢的にライフスタイルや体調の変化がある
年齢的に、ライフスタイルや体調の変化がある時期なので転職を考えるきっかけになります。
正看護師であれば、看護師6年目というと27〜29歳ぐらいです。
女性の結婚は25~34歳が最も多く、結婚や出産をきっかけに「もっとプライベートの時間を確保したい」と思うようになる人は少なくありません。
また、20代後半になると学生の頃と比べて「朝起きれなくなった」「疲れが溜まるようになった」と感じる女性は多いです。
そのため、看護師6年目で今よりも残業や夜勤の少ない職場へ転職したいと思うことは自然なことでしょう。
理由3.職場にい続けても昇進の見込みがない
「このまま職場にい続けても、昇進することはないだろう」と感じると、転職を感じるようになります。
たとえば、職場に10年目・20年目のベテラン看護師がたくさんいるのであれば、自分のポジションを獲得することは難しいと感じるでしょう。
チームリーダーにはなれても、主任補佐・主任・師長補佐・師長になることは難しいかもしれません。
役職が付くと責任も増えますが、同時に給与も増えます。
今の職場で給与アップが狙えないのであれば、転職したいという気持ちが高まってもおかしくありません。
このような理由から、看護師6年目で転職したいと感じる人は多いです。
しかし、転職しなくてもこれらの悩みが解決することもあります。
次の章で、転職なしで悩みを解決する方法について見ていきましょう。
2.看護師6年目なら転職しなくても解決できることがある!
看護師6年目なのであれば、転職しなくても悩みを解決できるかもしれません。
なぜなら、経験値の高い6年目の看護師をみすみす手放すことは惜しいと考える医療機関は多いからです。
実際、看護師の求人倍率は2.36倍(厚生労働省『医療従事者の受給に関する検討会』)となっており、人手不足が顕著となっています。
そのため、職場に対する要望が通りやすいです。
たとえば、以下のような要望を師長に伝えてみましょう。
- 残業の少ない病棟へ移りたい
- 週3のパートで働かせて欲しい
- 2年以内には役職につきたい
具体的な要望を伝えることで、今の職場でも働きやすい環境に変わるかもしれません。
まずは、勇気を出して要望を伝えましょう。
3.こんな人は転職を決断しても大丈夫!安心して転職しよう
「転職をしたいけど一歩踏み出せない」と悩んでいる人もいるでしょう。
できれば転職をせずに、今の職場での働き方を変えるほうが負担は少ないです。
しかし、以下のような人であれば安心して転職を決断しましょう。
- 上司と交渉しても融通が効かなかった人
- 看護師以外の仕事に挑戦したい人
- 結婚や出産でライフスタイルが変わった人
- 職場の方針が合わないと感じる人
- スキルアップできる職場で働きたい人
このような人は、職場が変えることでイキイキと働くことができます。
師長と働き方について相談しても改善しなければ、より良い職場へ転職しましょう。
4.看護師6年目は転職市場で人気!その理由とは?
実は、看護師6年目は転職市場で人気です。
その理由は、2つあります。
- 即戦力で働いてもらえる
-
責任感ある仕事を任せられる
順番に確認し、転職市場における自分の価値を正しく認識しましょう。
理由1.即戦力で働いてもらえる
5年以上看護師として働いているため、「即戦力で働いてもらえる」と感じてもらえます。
というのも、一通りの看護スキルは身についていると判断され、OJTや研修は必要ないと思ってもらえるからです。
そのため、面接を受けて落ちることはほとんどないでしょう。
転職先でも、安心感を持って仕事を任せられると思ってもらえます。
理由2.責任ある仕事を任せられる
看護師6年目であれば、責任ある仕事を任せられると感じてもらえます。
なぜなら、5年以上働いているため職場での立ち回りや後輩育成が上手にできるとみなされるからです。
そのため、転職をきっかけに役職を任されるかもしれません。
実際、「チームリーダー募集」「副師長募集」と書かれた求人票もあります。
今よりも責任ある仕事を任せてもらえるのであれば、今よりもモチベーションの高い状態で働けるでしょう。
5.看護師6年目で転職を決意する前に知っておくべき注意点
一方で、転職を決める前に知っておくべき注意点もあります。
注意点を知っておくことで、転職を後悔することは少なくなるはずです。
看護師6年目の転職で注意すべき点は、2つあります。
- 今の職場に引き止められることが多い
- 転職先で年下上司がいるかもしれない
順番に確認していきましょう。
注意点1.今の職場に引き止められることが多い
転職する旨を伝えると、今の職場に引き止められるかもしれません。
なぜなら、一定のスキルを持っている看護師には現場にいて欲しいと考える医療機関が多いからです。
もしかすると、「残業や夜勤はしなくて良い」「役職を与える」と好条件を伝えられる可能性もあります。
あなたが納得するのであれば、そのまま職場で働き続けるのも良いでしょう。
しかし、一度待遇の相談をしたときに却下されているのであれば、実現するのは先かもしれません。
いくら残業しなくて良いと言われても、現場が忙しければ自分だけ退勤することは難しいです。
言われた条件が現実的でなかったり、長期的な改善提案であるのであれば、引き止めに屈さずに退職する旨を伝えましょう。
注意点2.転職先で年下上司がいるかもしれない
転職先に年下上司がいるかもしれません。
というのも、小さな職場であれば年下のリーダーポジションの看護師がいてもおかしくないからです。
そのため、年下上司にタメ口で話されたり間違いを指摘されたりすることに、戸惑うこともあるでしょう。
実年齢や看護師経験としては自分が上であっても、職場としては新人であることを忘れてはいけません。
相手が年下であっても敬語を崩さず、病院の方針に従って働くように心がけましょう。
6.看護師6年目で転職する人に人気の転職サイト3選
ここまで読んで、転職を決断したのであれば求人探しをしなければなりません。
看護師6年目に人気の転職サイトは、3つあります。
- ナースではたらこ
- マイナビ看護師
- コメディカルドットコム
順番に確認していきましょう。
おすすめ1.ナースではたらこ
ナースではたらこは、看護師の転職サポートに手厚いことで評価の高い転職サイトです。
24時間電話で相談できるので、変則的な働き方をする看護師でも自分のタイミングで転職活動ができます。
ナースではたらこを利用する1番のメリットは、指定の医療機関に逆指名できることです。
長年看護師として働いていると、「A病院は残業がほとんどない」「B病院では産婦人科に良い先生がいる」など、情報が入ってくるでしょう。
もし、「あの病院で働いてみたい」という医療機関のあるのであれば、ナースではたらこを通して面接を設定してもらえないかお願いしてもらいましょう。
もちろん、「土日祝休み」「託児所付き」「日勤のみ」「残業10時間以下」といった好条件で条件を絞って求人検索することも可能です。
登録なしでも求人検索が出来るので、どんな職場があるのか確認してみましょう。
おすすめ2.マイナビ看護師
マイナビ看護師は、120名ものキャリアアドバイザーが在籍している看護師のための転職サイトです。
全国20箇所以上に相談オフィスを設置しており、対面での相談に乗ってもらえます。
「ワークライフバランス働き方相談会」や「キャリアアップ転職相談会」「年収UP転職相談会」なども行われているので、目的にあった相談会に参加すると安心です。
また、総合職の転職サイト大手マイナビが運営しているサイトであるため、医療機関以外の職場に興味がある人におすすめです。
目的に合った転職活動ができるので、一度登録してみましょう。
登録なしでも、細かく条件を指定して検索することもできます。
おすすめ3.コメディカルドットコム
コメディカルドットコムは、看護師や介護士の求人情報ばかりが掲載されているサイトです。
転職をきっかけに責任のある役職につきたい人は、役職ありの求人を探せます。
実際に「役職」とフリーワードを入れて検索すると、90件程度の求人が出てきました。
コメディカルドットコムからは、直接施設に応募することができます。
マイページ上で履歴書を送付したりメッセージのやりとりができるのです。
登録をしなくても求人の詳細を見ることができるので、一度チェックしてみましょう。
まとめ
看護師の仕事はハードである上に、6年目というライフステージの変わりやすい時期を迎えると悩みも多くなってきます。
今まで一生懸命に慣れた仕事も、「なんとなくこなすだけ」「やりがいがない」と感じてしまいやすいです。
しかし、このような悩みは転職しなくても解決する可能性があります。
勤務体系や給与、昇進について上司に相談してみましょう。
それでも解決しなければ転職を決意して、新しい職場を見つけるのも手です。
今の職場に引き止められたとしても、堂々と自分が生き生きと働ける道を選びましょう。