「看護師を辞めたいけど、次に何の仕事をすればいいの？」
「看護師を辞めるとその後のキャリアはどうなる？」
看護師を辞めたいと思っていても、今後のキャリアへの不安から一歩踏み出せないという人は多いです。
しかし、看護師の経験を活かし別の業種で活躍することは可能です。
この記事では、看護師を辞めたあとにおすすめの職業や、キャリアチェンジの注意点を解説します。
看護師からの転職について知り、前向きに新しいキャリアを目指しましょう。
目次
１．看護師を辞めたあとのキャリアはどうなる？
看護師を辞めたあとは、新しい職場で新しいキャリアを歩まなければいけません。
看護師の資格を活かせばこれまでのキャリアを続けられますが、他業種に転職する場合はまた1から勉強です。
看護師という仕事が自分に向いていない、ハードな仕事が多くて限界、という人の中には看護師自体を辞める人も少なくありません。
しかし、看護師資格を活かして転職しない場合、看護師としてのキャリアはそこでストップします。
しかし、新しい業種でまた違ったキャリアを歩むことができるので、他の仕事に興味があるならチャレンジしてみるのも良いでしょう。
次は、看護師を辞めた人におすすめの職業を解説します。
「元看護師に合う仕事が分からない」と不安に感じている人は、ぜひ参考にしてください。
２．看護師を辞めた人におすすめの職業とは
看護師を長年やっていると、看護師以外の仕事で活躍する自分の姿を思い描きにくくなります。
そのため、看護師を辞めたあと一体何をすれば良いのか悩む人は多いです。
別の業種に行けば、看護師としてのキャリアを直接活かすことはできません。
しかし、看護師として得たコミュニケーション能力や、日々勉強をする習慣は、別の仕事でも活かせるはずです。
ここからは、看護師としての経験を活かせるおすすめの職業を以下の通り紹介します。
- 医療関係の営業
- ITエンジニア
- 飲食店スタッフ
- 事務
- 介護職
それぞれの特徴を知り、自分に合った職場を見つけましょう。
職業１．医療関係の営業
製薬会社や、医療機器メーカー、ヘルスケアベンチャーなど医療関係会社の営業なら、これまでの医療知識を活かして活躍することができます。
医療関連の営業には、商品を理解するための基本的な医療知識が必要なので、看護師経験があれば重宝されるでしょう。
また、営業の仕事では、看護師として様々な患者さんと接することで培われたコミュニケーション能力も活かせます。
看護師とは別の業種ではありますが、なるべく経験を活かしたいという人におすすめです。
職業２．ITエンジニア
看護師とは全く異なる職種ですが、将来性のある業界に入りたい場合ITエンジニアへの転職を検討しましょう。
ITエンジニアとは、ITに関する技術者のことです。
経済産業省の『IT人材需給に関する調査』によると、IT市場のGDP成長率は日本の平均より高いため、将来性も大きいと考えられます。
また、将来IT人材は不足すると考えられているため、今のうちに経験を積んでおけば今後も様々な場所で活躍できるでしょう。
ただし、エンジニアとして転職するには、専門的な知識とスキルが必要です。
基本的なスキルを教えてくれる会社に入るか、自力で勉強してから転職活動を始めましょう。
職業３．飲食店スタッフ
仕事を通してたくさんの人と関わりを持ちたいなら、飲食店スタッフがおすすめです。
飲食店スタッフなら様々な年代の人と関われるので、患者さんと接する中で鍛えたコミュニケーション能力を活かしやすいでしょう。
また、帝国データバンクの調査によると、飲食店のうち約80%が「人材が不足している」と回答しています。
人材が足りない今なら、未経験でも転職先が決まりやすいでしょう。
職業４．事務
体力を使う仕事を避けたいなら、事務がおすすめです。
事務の仕事は、看護師時代の事務作業の経験を活かすことができます。
また、残業や出張が少ないため、子育てや介護をしながら安定して働くことができるでしょう。
ただし、安定した事務の仕事は非常に人気が高いです。
そのため、EXCELやWordの高いスキルがなければ、正社員としての登用は難しいかもしれません。
未経験スキル無しで事務職に挑む場合、転職活動が難航する可能性もあるので慎重に決めましょう。
職業５．介護職
看護師の仕事は難しいけれど、たくさんの人を助ける仕事がしたいという人は介護職を検討しましょう。
介護職なら、高齢者や障害を持つ人と積極的に関わりつつ生活の支援を行うことができます。
人を助ける、という点では看護師の仕事に似たところがあるので、近い感覚で働けるでしょう。
また、介護の仕事には入居者の健康管理や介助もあるため、看護師として得てきた知識と経験を活かしやすいと言えます。
看護師と近い仕事でキャリアチェンジを考えるなら、介護職がおすすめです。
以上が、看護師からの転職がおすすめの職業でした。
個人の性格やスキルによって、どんな仕事が向いているかは異なります。
まずは今興味を持っている仕事について調べ、自分が働いている姿を想像してみましょう。
次は、看護師がキャリアチェンジをする際に注意すべきことを解説します。
転職先を決める前に、ぜひ読んでみてください。
３．看護師がキャリアチェンジする際の注意点を確認！
前向きな気持ちで新しい仕事に挑戦する看護師は多いですが、キャリアチェンジには注意点もあります。
転職先によってはこれまでの待遇より悪くなる可能性もあるので、仕事選びは慎重に行いましょう。
看護師がキャリアチェンジする際の注意点は、以下の通りです。
- 年収が下がる可能性が高い
- 残業が必ず減る訳ではない
- 転職活動が長期化する可能性が高い
注意点を把握した上で、自分がやりたいと思える新しい仕事を探しましょう。
注意点１．年収が下がる可能性が高い
夜勤を含まない仕事の場合、看護師時代より年収は下がる傾向にあります。
看護師の平均年収が約481万円(厚生労働省「平成28年度賃金構造基本統計調査」より)と日本人平均より高めなのは、夜勤を含むからです。
看護師以外で夜勤のある仕事は多くないので、転職すれば時給が下がり年収にも影響する可能性は高いでしょう。
また、新しい業種に挑戦する場合、看護師を何年やっていても未経験扱いとなります。
未経験の初任給は経験者よりも低く設定されるので、即戦力の看護師として転職するより基本給は下がるでしょう。
注意点２．残業が必ず減る訳ではない
看護師の職場がハードだからという理由で転職する人は多いですが、転職先も残業が多い可能性はあります。
民間企業であっても、サービス残業や長時間労働が常態化しているところは少なくありません。
より良い働き方を希望して転職したのに、看護師時代よりハードな環境での仕事になればそのストレスは想像以上です。
「看護師以外の仕事なら、余裕を持って働けるはず」
と考えるのではなく、残業がどれくらいあるのか勤務先別にしっかり調査してください。
注意点３．転職活動が長期化する可能性が高い
未経験分野に新しく挑戦する場合、なかなか就職先が決まらず転職活動が長期化する可能性は高いです。
人手不足の業界は多いですが、未経験の人よりも経験者の方が優先して採用されます。
そのため、転職活動が半年以上必要なケースも少なくありません。
また、年齢を重ねるほど、未経験分野での転職は難しくなります。
未経験の場合は特に若い人材が優先されがちなので、転職活動をスムーズに進めるなら少しでも早い決断が必要です。
他業種で活かせるスキルが無く、転職活動の長期化に不安があるなら看護師の仕事を続けたまま求人を探したほうが良いでしょう。
以上が、看護師がキャリアチェンジをする際の注意点でした。
やはりこれまで挑戦したことのない仕事を始めるのは、非常に難しいです。
もちろん挑戦したいという気持ちは大切にすべきですが、「やっぱり看護師のままで良いかも」と感じる人もいるでしょう。
そこで次は、看護師の資格を直接活かせる病院以外の職場を解説します。
「せっかくなら苦労して手に入れた看護師資格を活かしたい」という人は、ぜひ読んでみてください。
４．不安なら看護師資格を活かして病院以外で働こう！
看護師のキャリアをストップし、全く新しい仕事を始めるのは非常に大変です。
別の業種に転職したはいいものの、やはり慣れた看護師の仕事の方が良かったと感じる人も少なくありません。
もし、看護師以外にやりたい仕事が見つからないなら、看護師資格を活かした病院以外の仕事がおすすめです。
- 介護施設
- 民間企業(治験コーディネーター、産業看護師など)
- 学校
- 幼稚園
- 保育園
- イベント会場・ツアー会場
看護師が勤務できる場所は、案外多いです。
ほとんど残業がない、急患が来ないという職場なら、病院やクリニックでのハードな勤務が難しい人でも看護師資格を無理なく活かせます。
せっかく資格を取得しているので、忙しさを理由に看護師を辞めたいと考えている人は、資格を活かした別の職場を検討してください。
「やっぱり看護師を辞めたい！」
「新しい仕事に挑戦してみたい！」
という人向けに、転職のコツを解説します。
スムーズに次の職場を決めて新しいキャリアを歩むため、ぜひ参考にしてください。
５．キャリアチェンジなら転職サービスを使おう！
看護師からのキャリアチェンジなら、転職サービスを使いましょう。
看護師から異業種に移る場合、未経験からの転職となるので次の職場が見つかるまでに時間がかかってしまいます。
また、看護師として得てきた経験の何が次の仕事に活かせるか分からず、面接で上手く自分をアピールできない可能性もあるでしょう。
少しでも早く自分に合う転職先を見つけるためには、民間企業での転職のコツを教えてもらうことが大切です。
転職サービスでは、あなたに合った転職先を紹介してくれるだけでなく、履歴書の書き方や面接対策も行ってくれます。
転職が始めてという人はもちろん、看護師として転職経験がある人も、ぜひ転職サービスで他の業界の事情を教えてもらいましょう。
求人数の多い、おすすめの転職サイト・転職エージェントは以下の通りです。
転職に少しでも不安を感じているなら、気になる転職サービスに登録して情報収集を始めてみてください。
まとめ
看護師を辞め、新しい仕事でキャリアチェンジをする人は少なくありません。
しかし全く未経験の職種では給与が下がる可能性が高く、仕事に慣れるまで時間がかかってしまいます。
それでも、新しい環境で頑張りたいという人は、自分の気になる仕事に挑戦してみると良いでしょう。
一方、未経験の仕事に就くのが不安なら、看護師資格を活かして病院以外で働く道を考えてみてください。
企業や学校、介護施設など看護師が働ける場所はまだまだあるので、転職活動をしながら自分に合った職場を探しましょう。
