「転職したいけどブラック病院が怖い!」
「ブラック病院って実際どれくらい辛いの?」
行きたくない職場としてたびたび話題になるのが、労働環境の悪いブラック病院です。
ブラック病院では長時間労働や残業代の未払いが横行しており、働き続ければ身体を壊す可能性もあるでしょう。
この記事では、ブラック病院の実態と見分け方を徹底解説していきます。
ブラック病院を避けて、自分らしく働ける環境の良い職場を見つけましょう。
目次
1.看護師が避けるべきブラック病院の実態とは?
ブラック病院について、先輩看護師などから噂を聞く機会は少なくないはずです。
しかし、実際にブラック病院の辛さはどのようなところにあるのでしょうか。
ここからは、労働環境が悪く、ストレスを溜めながら働かざるを得ないブラック病院の実態をお伝えします。
- 残業代や手当が十分に出ない
- 休日の呼び出しが頻繁にある
- いじめが放置されている
- 有給を申請できない雰囲気がある
- 勉強会やセミナーが強制参加である
ブラック病院の特徴を知り、職場選びに活かしましょう。
実態1.残業代や手当が十分に出ない
ブラック病院では、看護師に対して十分な給与が支払われていません。
残業代が出ない、手当金が出ないなど不十分な待遇が慢性化していると言えるでしょう。
いくら仕事にやりがいがあっても、働いた分のお金がもらえずサービス残業ばかりさせられる状況ではストレスが溜まります。
ストレスが溜まると、仕事でミスをしやすくなりイライラするという悪循環になることも。
しかし、ブラック病院では残業代や手当金を申請しても、我慢するよう言われたり逆に怒られたりすることも少なくありません。
実態2.休日の呼び出しが頻繁にある
ブラック病院は離職率が高く、常に人手が足りないので休日も必要があれば呼び出されます。
本来、身体を休めるべき休日に出勤をすれば、疲労は溜まる一方です。
さらに、ブラック病院の中には休日出勤の手当を出さないところもあるので、精神的にも追い詰められます。
追い詰められた精神状態で、ホスピタリティを発揮して患者さんの相手をするのは非常に難しいですよね。
対応が悪ければ、クレームを受けることもあるでしょう。
このように、休日にいつ連絡が来るか分からない状況では、仕事のストレスもなかなか解消できない悪循環に陥るのです。
実態3.いじめが放置されている
人手が足りず、職員の多くがストレスを感じているブラック病院では、いじめや嫌がらせなど人間関係の問題が起きやすいです。
もちろん、環境の良い職場でも人間関係のトラブルが起きることは少なくありません。
しかし、ブラック病院では人間関係の問題に対応する時間がないので、持ち物を隠す、悪口を言うといった陰湿ないじめが改善されず、放置されています。
職場にいじめがあると、いじめのターゲットにならなくても雰囲気の悪さでストレスが溜まるはずです。
また、自分がターゲットになれば誰も助けてくれない孤独感で、精神的に追い詰められる可能性が高いでしょう。
これでは、気持ち良く働くことはできません。
実態4.有給を申請できない雰囲気がある
人手が足りず、忙しすぎるのでブラック病院ではなかなか有給が取れません。
働き方改革により、現在は全ての業種で年間5日以上有給を取ることが義務付けられている状況です。
しかし、ブラック病院では有給を取るのはダメだという雰囲気があるので、特に新人の頃は申請しにくいと言えます。
正当な意見であっても、周りと違うことをすれば反感を買うことは多いです。
同調圧力に負け、自身の意見を言えなくなれば本来必要な休みが取れず、働き続ければストレスが溜まり心身の不調につながるでしょう。
実態5.勉強会やセミナーが強制参加である
ブラック病院の中には、行政からの助成金をもらうためだけに勉強会やセミナーをおこなう病院も少なくありません。
ブラック病院の勉強会やセミナーは給料が出ない上、休日に予定を組まれることもあるので不満につながるでしょう。
また、勉強会が強制参加のことも多く、プライベートの用事があっても出勤させられる可能性は非常に高いです。
さらに、ブラック病院の勉強会は助成金をもらうのが目的なので、学べるスキルや知識の質も低い傾向にあります。
休日に無給で出勤して、あまり役に立たない勉強をするという状況は、大きなストレスになるはずです。
以上が、ブラック病院の実態でした。
ブラック病院は、勤務するスタッフの都合や気持ちを無視して労働を押し付けがちです。
法律を守らず看護師を働かせる病院もあるので、勤め続ければストレスは相当なものになるでしょう。
次は、もしブラック病院に勤務した場合の問題を解説していくので、ぜひ参考にしてください。
2.ブラック病院に勤めてしまうとどうなる?
ブラック病院に勤めてしまうと、心身ともに疲弊し看護師の仕事を続けるのが難しくなるかもしれません。
たとえ職場がハードでも、最低3年は勤めるべきという考え方の人は案外多くいます。
しかし、ブラック病院で働き続けると環境の悪さが当たり前だと感じるようになり、自分の抱えるストレスにも気づけません。
また、長時間労働で疲労が溜まり、転職を決意するだけの体力も気力もない状況になります。
若いうちは苦労をした方が良いと言われることもありますが、ブラック病院はなるべく避け、環境の良い職場で働くべきだと言えるでしょう。
次は、健康的に働ける職場を見つけるため、ブラック病院の見分け方を解説します。
これから転職先を探す人、看護師として初めての就職先を見つけたい人は、ぜひ参考にしてください。
3.看護師向け!ブラック病院の見分け方
看護師としてしっかりと経験を積むためには、ブラック病院を避けて自分らしく働ける職場を見つけなければいけません。
そこでここからは、以下のシーン別にブラック病院の見分け方を細かく解説していきます。
- 求人票を見るとき
- 見学をするとき
- 面接を受けるとき
うっかりブラック病院に入ってしまわないよう、十分確認しておきましょう。
(1)求人票を見るときの見分け方
まずは、職場を探す際に確認する求人票でブラック病院を見分けましょう。
求人票には、給料・福利厚生以外にも様々な情報が載っています。
ブラック病院かもと思える職場は、応募の優先順位を下げておきましょう。
ずっと同じ求人が出続けている
年中同じような求人を出している病院は、人が常に足りていないと考えられます。
もちろん、人手不足に悩む病院は多いですが、ずっと同じ求人を出しているのは短期離職者が多いからかもしれません。
環境の良い病院なら看護師が自然と集まるはずなので、数ヶ月求人を出している病院は警戒しましょう。
給与について詳しい記述がない
ブラック病院は、残業代や手当金の未払いが横行しているので給与について求人票に詳しく書きません。
基本給が載っているのみで手当や福利厚生について書かれていない場合は、詳しい条件を担当者に聞いたほうが良いでしょう。
また、やたら高い給料をアピールする病院も、なかなか人が集まらないと考えられるので危険だと考えられます。
環境の良い職場に出会うには、地域内でおおよそ相場の給与を提示している病院を選ぶのがおすすめです。
未経験者を拒否している
未経験者を拒否する病院は、新人を教育をする時間的な余裕がないと考えられます。
1人あたりの負荷が非常に重いブラック病院では、即戦力にならない新人の受け入れを断ることも少なくありません。
新人の受け入れを断り、経験者のみを歓迎している病院には気をつけてください。
(2)見学をするときの見分け方
次は、施設見学をする際のポイントを解説していきます。
求人票を見て良いな、と思った病院でも、施設見学に行くことでブラックさが分かる可能性もあります。
この病院に行くと決める前に、必ず施設見学でこれから説明するポイントを確認してください。
見学対応の電話応対が雑
施設見学の申込みをする際に電話応対が雑な病院は、これから病院に入るかもしれない看護師のことを気遣えないと考えられます。
応募者への雑な対応は、病院に勤務してからも続きます。
電話でも明るく接してくれる病院で働くほうが、人間関係も良好でしょう。
また、電話応対にかかる時間が遅いところは、業務量が多すぎてなかなか電話を取れない可能性もあります。
何回か電話をかけても、電話が通じないところは避けたほうが良いでしょう。
スタッフの表情が暗い
施設見学の際、働いているスタッフの表情が暗い病院は前向きに働ける環境ではないと言えます。
スタッフの表情が暗いと、患者さんの表情も暗く見えてしまうものです。
病院全体がなんとなく嫌な空気に包まれている場合、応募は見送ったほうが良いかもしれません。
若いスタッフしかいない
病院に若いスタッフしかいないのは、離職率が高く、長く働ける環境ではないからだと考えられます。
環境の良い病院なら、ベテランの看護師がたくさんいて職場にも活気があるはずでしょう。
一方、ブラック病院は実力のある人ほど辞めていくので、経験の少ない若いスタッフしか残らないのです。
(3)面接を受けるときの見分け方
ブラック施設の中には、見学のときまで応募者に違和感を感じさせないよう上手く環境の悪さを隠すところもあります。
見学で「おかしいな」と感じた人もそうでない人も、面接時の対応チェックに気を抜かないようにしましょう。
面接官の態度が横柄である
面接官に横柄な態度を取られる場合、職員を尊重しない人の多い職場かもしれません。
圧迫面接として横柄な態度を取る人もいますが、やはり丁寧に接してくれる面接官のいる職場の方が働きやすいです。
面接官以外のスタッフの態度も確認し、「この人と働きたい」と思える人の多い職場を選びましょう。
勤務体制を聞いてもはぐらかされる
面接官に詳しい勤務体制を聞いてもはぐらかされる場合、都合の悪い勤務実態を隠している可能性大です。
ブラック病院は、長時間残業や休日出勤をさせ看護師に無茶な勤務体制を強いることが多くあります。
「先輩はどのようなスケジュールで働いていますか」
「休日はどれくらいですか」
といった質問に答えない場合、疑いを持っても良いでしょう。
すぐに内定が出る
面接は短時間でろくに質問をせず、すぐ内定を出す職場は深刻な人手不足の可能性が高いです。
人手不足に悩む職場は、職場環境が悪く職員が短期間で離職してしまうのかもしれません。
また、人材の足りない職場では1人当たりの業務量も増えるので、負担は大きくなるでしょう。
内定を出すまでに色んな質問をしてくれる病院を選びましょう。
以上が、ブラック病院の見分け方でした。
看護師としてのやりがいを感じながら働くためには、環境の悪い職場を避ける必要があります。
看護師の就職先はたくさんあるので、もっと環境の整った職場を探しましょう。
次は、今の職場がブラック病院、という人が転職した方が良い理由を解説します。
働いていて毎日辛い、職場の環境が改善されない、という人はぜひ読んでください。
4.今の職場がブラックなら転職を検討しよう
ブラック病院に勤務し続けると、心にも身体にも疲労がたまり病気になってしまうことも少なくありません。
もし、今働いている病院がブラックなら、看護師の仕事を明るく続けるため一刻も早く抜け出すことが必要でしょう。
職場がブラックでも、上司に相談すれば職場環境が改善されることもあります。
しかし、上司がパワハラをしてくる場合、同僚と一緒に上司に相談しても何もしてくれない場合は、自分を守るため転職を検討してください。
職場環境についてアドバイザーがしっかり調べてくれる転職エージェントは、以下の通りです。
もう今の職場で働くのは無理!と感じたら我慢せず、もっと環境の整った職場に転職してください。
まとめ
ブラック病院に勤務してしまうと、精神的に追い詰められ明るく働くことができません。
働く病院を決める前にしっかりと職場の実態を調べ、ブラック病院を避けるようにしましょう。
また、今の職場がブラック病院だという看護師は、早めに転職を検討してください。
環境の良い職場は他にあるので、諦めず転職サイトに登録してみましょう。