コラム

看護師が激務という噂は本当?激務な理由とそれでも続けるメリットとは

「看護師は激務だって聞いて不安…」

「実際どれくらい忙しいの?」

これから看護師を目指す人にとって、仕事の忙しさは非常に不安でしょう。

確かに看護師は激務だと言われますが、忙しさは職場や個人の感じ方によって違うので想像よりこなせるかもしれません。

この記事では、看護師が激務と言われる理由と、それでも看護師を続けるメリットを解説します。

看護師の仕事の実態を知り、無理せず働けるかどうか考えてみましょう。

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1.看護師は本当に激務?辞めたいと感じた人は多い

辞めたい看護師の割合

看護師が激務だと言われることは多いですが、働く職場によって忙しさは違います。

人がほとんど来ないような田舎のクリニックであれば、看護師も余裕を持って働けるはずです。

一方、同じ看護師でも、緊急対応が毎日必要な職場であれば休憩もなかなか取れません

選ぶ職場によって、激務かどうかはかなり違ってくると考えた方が良いでしょう。

しかし、看護師向けに転職情報を提供している「看護roo!」のアンケートによると、看護師を辞めたいと考えたことがある人は83%にも及びます。

辞めたい理由は人間関係や給与など様々ですが、やはり看護師は忙しい職場が多く仕事を負担に感じる人も多数いるようです。

実際、忙しい看護師はどのような環境で働いているのでしょうか。

次は、看護師の仕事が激務になりがちな理由を詳しく解説します。

もし激務の職場に行ってしまったらどうしよう、とお悩みの人はぜひ読んでみてください。

2.看護師が激務と言われる理由3つ!

看護師の仕事が激務になる理由

やはり忙しい環境で働いている看護師は多いため、周りから「看護師は激務だ」と言われることも多いです。

しかし、具体的にどんな点が看護師の忙しさや辛さにつながっているのでしょうか

ここからは、看護師が激務と言われる理由を3つ解説していきます。

看護師が激務な理由

  1. 1人当たりの仕事量が多すぎる
  2. 眠い中夜勤をするのが辛い
  3. いつも緊急時に備え待機している

看護師の仕事の実態が気になる人は、ぜひチェックしてください。

理由1.1人当たりの仕事量が多すぎる

看護師の数は慢性的に不足しているため、1人当たりの業務が重すぎる職場もあります。

なかなか仕事が終わらず、定時で帰れたことはほとんどない、と悩む看護師は少なくありません。

人で不足の職場の中には、10人以上の患者さんを1人の看護師が担当するというケースもあり、精神的な負担も肉体的な負担も大きい状況でしょう。

仕事の量を減らしたいと思っても、看護師の数が足りない以上業務量の改善は難しいです。

現場で残業を減らすよう助け合っているのに仕事が終わらない、という状況は全国各地で起こっているでしょう。

理由2.眠い中夜勤をするのが辛い

眠い中夜勤を続けるのが辛く、ストレスを感じる看護師は少なくありません。

看護師が働く職場の多くは、夜勤を含む24時間体制です。

夜勤の手当は日中の勤務より高いですが、夜勤を続けることで生活リズムが不規則になり仕事中に眠気に襲われることもあります

また、夜勤で家族や友人と生活リズムが合わず孤独感を感じる人もいるようです。

やはり本来寝ている時間に起きて責任の重い仕事をするのは、大きな負担になってしまうでしょう。

理由3.いつも緊急時に備え待機している

看護師は、緊急時にいつでも対応できるよう、働いている時間中は常に患者や医師からの連絡を気にしなければいけません。

何をやっていても緊急時の対応のことが頭にあるので、落ち着いて仕事をするのはなかなか難しいでしょう。

「もし手遅れになったらどうしよう」

という不安もあるので、責任感のある人はストレスを四六時中感じるはずです。

患者の様体がどう変化するかは、予測できません。

看護師として働く以上、常に精神をすり減らさなければいけない日々は続くので負担を感じている人は多いです。

以上が、看護師が激務と言われる理由でした。

看護師の仕事は、精神的にも肉体的にも辛く「もう辞めたい!」と考える人も多いです。

しかし、看護師の激務度は職場ごとに違うので、自分に合う場所を選べば負担を感じにくいかもしれません。

次は、忙しいと言われる診療科と、緊急対応が少なめの診療科を解説するので、ぜひ職場を選ぶ際の参考にしてください。

3.忙しい職場が多い診療科を知っておこう

看護師の激務度は、診療科によって違うケースが多いです。

例外もありますが、基本的に緊急対応が多い診療科は休憩が取りにくく残業も長くなる傾向にあります。

一方、緊急対応の少ない科であれば、仕事量を看護師側で調節しやすいので余裕を持って働くことができるでしょう。

緊急対応が多く忙しいと言われる科は、以下の通りです。

  • 救命救急
  • 脳神経外科
  • 循環器内科

急患が多い科では、患者さんの状況により休憩が取れないことも少なくありません。

しかし、その分学べることは多いので自分の成長のため忙しい科を経験しておくべきという声もあります

一方、救急の患者さんが少ない科は以下の通りです。

  • 皮膚科
  • 眼科
  • 精神科
  • リハビリテーション科

急患の少ない科は残業も少ない傾向にあるので、長時間働くのが難しい人におすすめです。

ただし、楽と言われる職場でも、人手不足で忙しいというケースはあります。

どの科を選べば良いか迷ったら、看護学校の先輩や先生に聞いてみるのがベストです。

次は、激務でも看護師を続ける人がたくさんいる理由を解説していきます。

「本当に看護師を続けられるかな」

と不安な人は、ぜひ看護師のメリットに目を向けてください。

4.激務でも続けたい!看護師ならではのメリットとは

看護師を続けるメリット

激務と言われる仕事であっても、看護師を続けている人はたくさんいます。

厚生労働省の調査によると、少子化の中でも看護師として働く人の数は増加している状況です。

なぜ、先輩看護師は辛い職場でも頑張ることができるのでしょうか。

看護師を続けて経験を積んでいくメリットは、以下の通りです。

看護師を続けるメリット

  1. 人の役に立つ実感が得られる
  2. 辛いときは働き方を変えられる
  3. 将来が安定している

看護師ならではのメリットを踏まえて、将来のキャリアを考えていきましょう。

メリット1.人の役に立つ実感が得られる

仕事で人の役に立てることが、看護職のやりがいにつながっている人は多いです。

看護師は、患者さんと直接話してケアをする立場なので、深く感謝されることもたくさんあります。

仕事が辛くても、担当した患者さんが元気になって感謝をされれば、「自分のした仕事は無駄じゃなかった」と感じ嬉しくなるはずです。

背負う責任の重い看護師ですが、世の中で必要とされる仕事なのでやりがいも大きいと言えるでしょう。

メリット2.辛いときは働き方を変えられる

もし就職した先が激務で辛いときでも、看護師の転職先はたくさんあるので働き方を変えることも可能です。

看護師になれば、夜勤含むフルタイム勤務以外に、派遣、非常勤、日勤のみ、夜勤のみという働き方もできます。

また、看護師は年齢を問わず転職可能なので、待遇の良い職場にどんどん転職するのもアリでしょう。

転職が難しい業界もある仲、結婚、出産、介護などのライフイベントに応じて職場を変えられる環境があるのは、大きなメリットと言えます。

メリット3.将来が安定している

看護師は資格職であり、全国に仕事があるので将来が安定していると言えます。

看護師のニーズは非常に高いにも関わらず、高齢化の進行により人手不足が今後も続く状況です。

そのため、看護師資格と経験があれば、将来職に困ることはほとんど無いでしょう。

景気が不安定で仕事を続けられるか分からない状況で働く人もいる中、看護師は将来の不安が少ないので安心して毎日を過ごせます

将来役立つスキルを身につけるという目的で、看護師を続けている人は多いでしょう。

以上が、看護師を続けるメリットでした。

看護師の仕事はやりがいも大きく、仕事としても安定しています。

人と関わるのが好きな人であれば、看護師としてのスキルを積んでおいた方が将来役に立つでしょう。

次は、看護師が激務の職場を避けるポイントを解説します。

「やっぱり激務と言われる仕事をするのは不安」

という人は、ぜひ読んでみてください。

5.激務度は職場によって違う!就職後は柔軟な対応を

看護師の職場は様々で、激務な職場もあれば、そうでない職場もあります。

また、激務でもその分強いやりがいを感じられる職場もあれば、楽でも人間関係で辛い思いをする職場もあるでしょう。

実際に激務かどうかは、看護師一人ひとりの感じ方によっても変わるものです。

自分が看護師として活躍できるか不安な人は、まず就職してみて自分が仕事をどう感じるか体験してみましょう。

看護師のニーズは非常に高いので、もし最初の職場に不満があっても転職が可能です。

「看護師はみんな激務で辛いんだ」とネガティブに捉えるのではなく、自分にあった職場を気長に探すことを意識しましょう。

まとめ

看護師の忙しさは職場によって違いますが、非常に忙しい環境で働いている人が多い状況です。

しかし、看護師の就職先はたくさんあるので、「仕事が多すぎる」「夜勤が辛い」など不満があれば転職はできる環境にあります

看護師になった後は、「就職先が激務だったら別の職場に行こう」という気持ちで、自分に合う職場を少しずつ探していきましょう。

働き方を変えるなら
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