「看護師の転職するなら後悔したくない!」と思いますよね。
看護師の求人は豊富なので、妥協して転職先を決めてしまう看護師は多いです。
しかし、注意しなければ後悔する転職にしてしまうかもしれません。
今回は、転職で後悔した看護師の事例や転職で後悔しやすい看護師の特徴をご紹介。
看護師の転職を成功させるコツも解説しているので、参考にして下さい。
転職を成功させ、自分らしい働きのできる職場をみつけましょう。
1.転職で後悔した看護師の4つの事例

転職をするからには、絶対に後悔したくないと思いますよね。
特に初めての転職活動では、どんなことに後悔をしやすいのかが分からないと思います。
まずは、転職で後悔しやすい4つの事例を確認していきましょう。
- 人間関係が良くない職場だった
- 年収が下がってしまった
- 仕事内容が思ってたのと違った
- 医療に対する価値観が違った
後悔した事例を反面教師に、後悔しない転職をするためのヒントがもらえるはずです。
しっかりと確認していきましょう。
事例1.人間関係が良くない職場だった
条件の良い職場に転職したつもりだったのに、人間関係の良くない職場で後悔したというケースがあります。
毎日顔を合わせる同僚や上司との関係が悪いと、仕事に行くことが憂鬱になってしまうでしょう。
ビジネスライクに割り切れる仕事であれば、多少人間関係が悪くても良いかもしれません。
しかし、看護師は医師も含めて情報を共有しながら患者たちの命を守ることが仕事です。
そのため、人間関係が悪ければ仕事も思うように進みません。
看護師にとって職場の人間関係は、とても重要なのです。
転職先の師長や看護師と話をできる機会を設けてもらいましょう。
事例2.年収が下がってしまった
「給料は前の職場と同じくらい」と思っていても、結果的に下がってしまい後悔する看護師もいます。
というのも、求人票に書かれている年収例を見て「だいたいこれくらいの年収だろう」と勝手に決めつけて転職してしまうからです。
たとえば、「月収:25万円(手当込み)」と書かれている場合、「基本給:20万円」に通勤手当1万円・夜勤手当4万円がプラスされて25万円だったということもありえます。
前職の年収と転職先の年収を正確に比較しなければ、期待していた給料がもらえないため注意が必要です。
事例3.仕事内容が思ってたのと違った
仕事内容が思っていた通りでなく、後悔する看護師もいます。
なぜなら、看護師といっても総合病院と同じような働き方をするとは限らないからです。
病院の規模によっても、病棟によっても、仕事の内容は大きく変わります。
また、急性期・慢性期、療養型・リハビリ型、緊急搬送の有無などによっても、看護師の役割や忙しさは全然違うのです。
たとえば、今までのように看護をすると思い込んでいたものの、慢性期や療養型の病院だと、介護の仕事が多くなることも珍しくありません。
分かった上で転職を決めていれば問題ありませんが、今までと同じ働き方ができると思い込んで入職すると後悔するでしょう。
しっかり求人情報や労働契約書を読んだり、面接時に「XXという仕事内容でよろしいですか?」と確認をすべきです。
事例4.医療に対する価値観が違った
転職先である医療機関の医療に対する価値観が違い、後悔する看護師もいます。
現場と経営方針は違うと考える人もいますが、個人病院において院長の言うことは絶対です。
もし、あなたと価値観が違うと、違和感を感じながら患者の看護をし続けなければなりません。
あまりにも価値観が違うと、精神的に疲れてしまいます。
求人情報だけでは把握しづらいですが、病院のホームページや院長のブログを見て事前に把握すべきです。
2.転職で後悔しやすい看護師にある3つの特徴

転職で後悔しやすい看護師は、以下のような3つの特徴があります。
- 自分の理想の働き方が言語化できない
- 転職先の内部情報を知らない
- 雇用条件を確認しない
これらの特徴を知っておけば、自分の転職活動では後悔せずに成功させられるでしょう。
しっかり確認し、反面教師として下さい。
特徴1.自分の理想の働き方が言語化できない
自分の理想の働き方を言語化できない看護師は、転職も後悔しやすくなります。
なぜなら、漠然と「今より良い職場で働きたい」と思っているため、自分に合う転職先探しができないからです。
本来であれば、「家族との時間を大切にしたいから残業や夜勤のない職場へ転職したい」「いずれ助産師になるための学校へ通いたいから2年だけ高収入の仕事に就きたい」など、転職に目的があるはずです。
目的を達成させるためなら「多少ハードな仕事でも受け入れられる」と妥協するポイントも出てくるでしょう。
しかし、「今より良い職場に転職したい」とざっくりとしたイメージのまま転職活動を始めてしまうと、「給料の良いから転職したけど、夜勤が多くて後悔した」なんてことになりかねません。
どのような働き方をしたいのか転職の目的から落とし込み、言語化することで後悔しない転職ができるのです。
特徴2.転職先の内部情報を知らない
転職先の内部情報を全く知らない看護師は、転職しても後悔する傾向にあります。
なぜなら、求人票に書かれていることは表面的な情報に過ぎないからです。
職場の雰囲気や有給の取りやすさ、残業の多さを正直に書く職場はありません。
求人票は、あくまでも応募者を集めるための手段です。
たとえば、「有給は制度としてあっても、実際に利用している人は少ない」ということもあり得ます。
そのため、内部情報を知らないまま転職先を決めてしまうと後悔してしまう可能性が高くなるのです。
特徴3.雇用条件を確認しない
雇用条件を確認しないまま入職を決めてしまうと、後悔するかもしれません。
なぜなら、求人票に書かれている条件と実際の雇用条件が違うこともあるからです。
求人票は人を集めるために誇張した情報が書かれていることも珍しくありません。
そのため、内定後に契約する労働契約書に書かれている雇用条件をしっかり確認しましょう。
労働契約書に書かれている条件が実際に働く時の条件となります。
「基本給25万円だと思っていたのに、手当込みで25万円だった」なんていう思い違いを起こさないためにも、必ず雇用条件をチェックしなければなりません。
3.看護師が後悔しない転職をするための7つのコツ
看護師が転職に後悔しないためのコツは、7つあります。
- 自己分析をする
- 条件に優先順位を付ける
- できるだけ多くの求人情報を比較する
- 職場見学をして雰囲気を知っておく
- 面接時に気になることを質問する
- 労働契約締結前に雇用条件を確認する
- 相談できる人を作る
コツを知っておけば、自分の希望する職場に巡り合えます。
コツを押さえた転職活動をして、満足のいく転職をしましょう。
コツ1.自己分析をする
転職活動を始める前に、自己分析をしましょう。
なぜなら、自己分析をしっかりしておかなければ自分に合う職場選びに迷いが生じるからです。
将来的にどうなりたいのかといった目標や、理想の働き方を具体的に掘り下げていきます。
たとえば、「5年後には認定看護師になりたい」といった目標があるのであれば、目標に近づける転職先を選ぶべきです。
また、自分の強み・弱みを知っておくことも転職活動では欠かせません。
なぜなら、自分をどのようにPRするかによって内定率が左右されるからです。
自信を持って自己PRをするためにも、自己分析をしておきましょう。
コツ2.条件に優先順位を付ける
転職先に求める条件に優先順位を付けましょう。
たとえば、「子供が欲しいから産休・育休を将来的に取りたい」「年収50万円アップを確保したい」「夜勤をしたくない」など様々な要望もあるでしょう。
もちろん、年収が高くて夜勤もなく、スキルアップもできるような文句なしの職場が見つかればすぐに応募すると思います。
しかし、現実にはすべて100点満点の職場はほとんどありません。
年収・仕事内容・残業や夜勤の有無・休暇の多さ・福利厚生の充実度など、求める条件は様々です。
まずは、どのような条件を優先して転職先を決めるべきか考えていきましょう。
コツ3.できるだけ多くの求人情報を比較する
できるだけ多くの求人情報を比較するようにしましょう。
なぜなら、たくさんの選択肢があると、理想の転職先に出会える可能性が高くなるからです。
たしかに、看護師はどこも人手不足なので、多くの求人情報がWEB上でも溢れています。
しかし、同じような仕事内容であっても給与や年間休日、福利厚生などの条件は事業所によって違うのです。
できるだけ多くの求人元に書類を送り、実際に採用担当や現場で働く人の雰囲気を見て比較することをおすすめします。
自分の理想の働き方をするためにも、多くの求人情報を比較しましょう。
コツ4.職場見学をして雰囲気を知っておく
面接前後に職場見学をして、転職先の雰囲気を知っておきましょう。
なぜなら、求人票といった表の情報だけでは分からないこともたくさんあるからです。
事前に職場見学をしておくことで、「こんなはずじゃなかった」という後悔を減らせます。
たとえば、「産休・育休制度あり」と求人票に書かれていても、「制度はあるけど実際はなかなか取れない」という職場は少なくありません。
現場で働く人との話を通じて、人間関係や休みの取りやすさ、残業の多さなどを確認しましょう。
コツ5.面接時に気になることを質問する
面接時に気になることを質問しましょう。
というのも、面接の終盤になると採用担当者から「何か質問はありませんか?」と聞かれることがあるからです。
質問をされてから慌てて質問をすると、印象は良くありません。
必ず事前に医療機関や施設のホームページを確認しておき、理念や働き方について調べておきましょう。
それらの情報を踏まえ、以下のような質問をすることが望ましいです。
- 「貴院にはXXという病棟もありますが、私の経験が活かせると考えております。実際のところ、どう思われますか?」
- 「貴院は○○という理念をお持ちのようですが、看護師には具体的にどのようなことを求めていらっしゃいますか?」
このような質問をしておくことで仕事に対する姿勢や志望度の高さを伝えることができます。
事前にどのような質問をするか考えて面接に挑みましょう。
コツ6.労働契約締結前に雇用条件を確認する
労働契約締結前に、かならず雇用条件を確認を確認しましょう。
なぜなら、求人票や面接で話していたことよりも労働契約書に書かれている条件で採用されることになるからです。
「求人票に月給26万円って書いてた」「週給2日制って面接で言ってた」と、鵜呑みにするのは絶対良くありません。
求人票や面接では良い人が集まるように誇張して伝えることもあるからです。
そのため、実際に働く条件が書かれている労働契約書をよく読み、不明点を解消した上でサインしましょう。
コツ7.相談できる人を作る
転職について相談できる人を作りましょう。
というのも、新卒の就職活動と違って転職活動は一人で行うからです。
そのため、孤独で辛いと感じてしまう人も少なくありません。
しかし、相談相手に愚痴を聞いてもらったり客観的なアドバイスをもらうことで、前向きになれます。
たとえば、同僚や先輩、転職サイトのアドバイザーなどに相談しましょう。
転職経験のある人であれば、今までに後悔したことや成功のコツを聞くと、自分の転職活動に活かせます。
4.今の職場で楽しく働き続けるためにできる4つの工夫

もし、「転職は少し考えている程度」と、転職が現実的でない人もいるでしょう。
このような人は、今の職場で楽しく働き続けるための工夫をしてみましょう。
なぜなら、転職活動をすると時間と労力がかかるからです。
転職をしなくても自分の理想とする働き方ができる可能性があるので、一度以下のような工夫をしてみましょう。
- 一日の疲れを取る努力をする
- 仕事中にスキルアップするよう意識する
- 働き方や出勤頻度を変える
- プライベートで楽しめることを見つける
4つの工夫を実践すれば、今の職場でやりがいを持って働けるようになるかも知れません。
具体的にみていきましょう。
工夫1.一日の疲れを取る努力をする
働いた日の疲れを取る努力をしましょう。
なぜなら、1日の疲れをその日のうちに取らなければ次の日元気に働けないからです。
看護師の働き方は不規則なため、どうしても決まった時間に寝たり食事を取ったりできません。
そのため、疲れが取れないまま出勤する人も多いでしょう。
しかし、栄養バランスの良い食事と6時間以上の睡眠を心掛けるだけでも、疲れの取れ方は大きく変わります。
だらだらスマホを見てしまったり、コンビニ飯で済ましたりしないよう、注意しましょう。
工夫2.仕事中にスキルアップするよう意識する
仕事中にスキルアップできるように意識しましょう。
なぜなら、職場で認めてもらえると立場が上がって、働きやすくなる可能性が高まるからです。
スキルアップするには、何か目標を立てましょう。
たとえば、「1年以内には先輩についててもらわなくても一人で何でもこなせるようになる」「3年以内に認定看護師になる」「産婦人科の知識を深めて助産師になる」など目標があるだけで、1日1日頑張ろうと思えます。
忙しいと、つい目の前の業務をこなしがちになるのは仕方ありません。
しかし、しっかりと夢や目標を持っていれば業務をスキルアップに繋げて前向きに働けるようになります。
工夫3.働き方や出勤頻度を変える
働き方や出勤頻度を変えられないか、上司に相談してみましょう。
なぜなら仕事内容や人間関係に不満がないなら、勤務体制を変えるだけで理想の働き方ができる可能性が高いからです。
たとえば、夜勤の頻度を減らしたり時短勤務で働けないかを相談してみてください。
育児や介護、体調不良など正当な理由があれば、改善してくれるでしょう。
ただし、「夜勤なしならパートになってもらわなければならない」「時短なら違う病棟でしかできない」といった条件がつくかもしれません。
今抱えている悩みを解決するための働き方ができるか上司と相談しましょう。
工夫4.プライベートで楽しめることを見つける
プライベートで楽しめることを見つけましょう。
なぜなら、プライベートでの楽しみがあれば「1週間頑張ろう!」と仕事に対するやる気も出てくるからです。
たとえば、「1週間後に大好きな俳優の舞台を見に行ける!」といった楽しみがあれば、辛くてしんどいことも頑張れます。
楽しむためには仕事をしてお金を稼がなければならないからです。
家族や恋人と過ごす時間や一人でカラオケに行くなどの趣味の時間を大切にしましょう。
まとめ
転職で後悔した看護師の4つの事例をご紹介しました。
自分の転職で後悔しないためにも、以下の7つのコツを知っておくべきです。
- 自己分析をする
- 条件に優先順位を付ける
- できるだけ多くの求人情報を比較する
- 職場見学をして雰囲気を知っておく
- 面接時に気になることを質問する
- 労働契約締結前に雇用条件を確認する
- 相談できる人を作る
7つのコツを押さえて転職を成功させて、自分らしい働きのできる職場をみつけましょう。