給料が少ない、職場の人間関係が嫌という理由で転職を考える看護師もいるでしょう。
しかし、転職をする場合にも不安が伴いますよね。
今回の記事では、看護師の転職でよくありがちな心配ごとを紹介。
不安の取り除き方もあわせて解説していきます。
最後まで読めば転職への不安が取り除かれ、転職に対して前向きな気持ちになるでしょう。
ゆっくりご覧ください。
1.看護師で転職するときに不安になる4つの理由
まずは、どうして転職の際に不安になるのかの理由を紹介していきます。
不安となる理由を理解することで、不安に対してどのように対策していけばいいかが分かるからです。
解決方法は後ほど紹介するので、まずは看護師が転職するとき不安になる理由を4つ見ていきましょう。
紹介する理由は以下の通りです。
- 転勤先の夜勤が多くないか不安
- 転職しても給料が安いままではないかと不安
- 転職先での人間関係がうまくやっていけるか心配
- スキルに自信がないから転職して仕事についていけるか分からない
4つの理由について、詳しく見ていきましょう。
(1)転職先で夜勤が多かったらどうしようか
転職する看護師の悩みとしてあげられるのが、夜勤の多い職場にならないかという不安。
夜勤は生活リズムが崩れたり、家族との時間を過ごせなくなったりという悩みが生まれるからです。
夜勤で起きる悩みとして、以下のようなものがあげられます。
- 結婚した夫が帰宅してすぐ自分が出勤
- 夜勤明けに寝ようとするが明るくて眠れない
- 夜中の勤務中に眠すぎてしんどい
あなたの不安は、このように夜勤が多いことによる生活への支障かもしれません。
(2)転職先でも給料が低くないか
転職に対して、給料が減ってしまったり今までと同じく低くないかと心配に思うこともあるでしょう。
生きていく上で、お金は必要不可欠なものだからです。
- 給料が下がって生活水準を下げないといけなくなる
- 給料が低いと抱えているローンを返すのが厳しい
- 将来のための貯金ができなさそう
給料が低いと、以上のような不安が生じるでしょう。
このようにあなたは、転職先の給料が低いかもしれないということに対して、不安に思っているのかもしれません。
(3)転職先の人間関係は悪くないか
転職に対して、人間関係の不安を抱えている場合もあります。
合わない人と長く過ごせばストレスになるからです。
または理不尽な人がいて、嫌がらせを受けないか不安に思っているという場合もあります。
人間関係だと、具体的に以下のような不安を抱えることが多いです。
- 嫌がらせをする人はいないか
- パワハラ・セクハラ上司がいる
- 親密なコミュニケーションを取れる仕事仲間ができるか
コミュニケーションが必要不可欠な看護師という仕事。
だからこそ人間関係に対して、他の仕事よりも不安に思うことが多いです。
(4)スキルに自信がなく転職先で足を引っ張らないか
転職しても仕事についていけず、足を引っ張るかもと不安に感じているのかもしれません。
「自分がいなくてもいいのでは?」
と考えながら仕事したりするのは辛いことですよね。
- 周りの人が自分よりも仕事ができる
- 今働いているところよりも大きな病院に転職したい
以上のような状態だと、よりスキルに不安を感じやすくなるでしょう。
このようにスキルに自信がないから、看護師の転職に不安を感じている場合もあります。
2.看護師の転職で不安なことへの対策
これまでに看護師の転職に対する不安を4つ紹介しました。
紹介した不安は以下の通りです。
- 夜勤が多くないか不安
- 給料が低い不安
- 人間関係の心配
- 転職先での仕事についていけるか
しかし不安が分かっても、どのように対処すれば良いかを知らないと意味がないです。
そこで以下では、それぞれの不安に対する解決策を紹介していきます。
紹介する対策は以下の通りです。
- 夜勤の少ない求人に応募する
- 求人に記載している給料を細かく確認する
- 人間関係が合いそうか見学に行く
- 必要なスキルを磨く
それぞれ詳しく解説します。
対策1.夜勤が多い
夜勤が多いと不安に感じるなら、求人を見て夜勤の少ない職場を選びましょう。
なぜなら、夜勤が増えるだけでかなり大きな負担になるからです。
例えば、生活習慣が乱れて疲れが取れない、休んだ気にならないなどです。
ひどいときには、男性を含めて肌荒れなど細かい部分にも異変がでる可能性もあります.
職業柄、夜勤ゼロの職場を探すのは難しいかもしれません。
しかし、夜勤少なめをアピールポイントとしている求人はあります。
夜勤が多いのが嫌と考える人は、そういった求人を出している病院に応募しましょう。
対策2.給料は細かい部分まで確認する
給料が低いと不安に感じるのであれば、求人票の細かい部分まで確認するがおすすめです。
給与面の細かい部分までしっかり確認することで、どれくらいの給料をもらえるかイメージできます。
給料の額をイメージできれば、多いか少ないかを判断できるので、不安も解消できます。
給料を確認するときは、現在と比較して以下のポイントを見ましょう。
- 休日がちゃんとあるか
- 月あたりの夜勤がどれくらいか
- ボーナスは基本給の何ヶ月分か
給料が変わっていないのに、休みが少なくなれば労働時間に対する給料が低い可能性が高いです。
月あたりの夜勤回数やボーナスについては、求人票に記載があることがほとんど。
- 夜勤が増えているのに給料が変わらない
- ボーナスの額が今よりも少ない
以上に当てはまると、月給が同じでも給料が下がることにつながります。
給料については、求人票を見て分かることが多いので、隅々まで確認してから応募しましょう。
対策3.職場の人間関係は見学に行く
転職先の人間関係を不安に感じるなら、面接に行く際に見学するのがおすすめです。
- 職場の人間関係は求人じゃ分かりづらく、人によっても合う合わないが異なるからです。
- 自分から挨拶して対応に問題なさそうか
- 働いている看護師同士のコミュニケーションの雰囲気は良いか
以上のことを確認しながら、見学しましょう。
職場の雰囲気が自分に合いそうか、考えながら見学するのがポイントです。
働く前に職場にどんな人がいるかを把握しておけば、人間関係に対する不安も和らぎますよ。
対策4.スキルを確認して磨いておく
スキルについての悩みを解決する場合は、以下の2つの選択肢があります。
- レベルの高くないスキルしか使わない仕事をする
- スキルを高めてできることを増やす
前者の場合、スキルに対する不安は減りますが、難しい仕事をしないため成長しません。
そのため転職先で必要なスキルを確認して、今の職場でスキルを磨くことをおすすめします。
スキルを付けるためには、積極的に色々な仕事をしたり、仕事に対する知識をより深めるのがおすすめです。
スキルに対する不安は、悩みの原因を取り除いて解決していきましょう。
3.看護師の転職先選びで失敗しないためのコツ
ここまでで、転職に対する不安を理解し、解決策が分かったでしょうか?
不安を解消できても、転職先選びで失敗してはまた転職先を探すことになるかもしれません。
以下では、転職先選びで失敗しないための3つのコツを紹介します。
紹介するポイントは以下の通りです。
- 転職先の情報を詳しく調べる
- 給料だけでなく勤務時間も確認
- 常に求人情報を出しているところを避ける
詳しく見ていきましょう。
(1)転職希望先について詳しく調べておく
求人票だけでなく、転職を希望する職場のHPや口コミにも目を通しましょう。
なぜなら、見た目だけではわからない細かい点まで見つけられる可能性があるからです。
例えば、口コミサイトでは、実際に働いている人たちの声も聞けるので、参考にすることで転職の失敗を避けやすくなります。
評判が悪ければ、会社内の体制にも不備がないとは言い切れません。
さらに、HPでは求人票に載っていないような情報を調べることもできます。
自分を守るためにも、下調べはしておきましょう。
(2)給与だけでなく休みや労働環境も調べる
給料がすごく魅力的に感じるとしても、それだけで転職先を選ぶことは避けましょう。
休みを全然取れなかったり、長時間労働を強いられる可能性があるからです。
厚生労働省のデータによると、労働者の年間平均休日は113.7日とされています。
休日の数値を基準として、求人票に記載の休みが多いのか少ないのか判断しましょう。
そうすることで、休みが全く取れないなんてことは防げます。
また長時間労働があるかは、平均残業時間と普通の労働時間をチェックしましょう。
残業時間を出勤日で割ることで、1日あたりの平均残業時間を割り出せます。
たとえば平均残業時間が2時間で、通常の勤務時間が8時間であれば、毎日10時間働く計算です。
たとえ給料が多くても、体を壊すほどの労働を強いられては、働けなくなってしまう恐れもあります。
そのため給料だけでなく、労働時間や出勤回数もしっかりと確認しましょう。
(3)常に求人票を出しているようなところは避ける
年中求人を出しているようなところは、何かしら問題がある可能性があるため避けましょう。
内部の人間に問題があったり、労働環境が悪かったりすることがあるからです。
例えば以下の理由で、辞める人が多く年中求人を出している場合があります。
- パワハラ・セクハラ上司がいる
- 全然休みを取れない
- 長時間労働が強いられる
- 求人票と待遇が全く異なる
求人票を見ただけでは、なぜ年中求人を出しているかの理由は分かりません。
しかし常に人手が足りず、求人を出しているということは、何かしら問題がある可能性も高いので気をつけましょう。
4.看護師が合わないと思うなら他の業界で働くのも検討するべき
ここまでは看護師が、看護師に転職することを前提に解説してきました。
しかし、世の中の仕事は看護師だけではありません。
もし、看護師が自分に合わないのではと考えるなら、他の仕事も検討してみましょう。
向いていない仕事を頑張っても、悩みが増えたり仕事が上達せず給料も上がらない可能性があるからです。
求人票を見て未経験OKの仕事を探したり、看護師の資格を活かした仕事に就いたりと様々な選択肢があります。
看護師の資格を活かせる仕事は以下の通りです。
- 医療機器メーカー
- 高齢者向けの施設
- 産業看護師
- 保育士
このように、看護師の資格が役立つ仕事もあります。
そのため、もし自分が看護師に向かないと考えるなら、他の職種や業種を考えてみるのもおすすめです。
まとめ
看護師の転職に対する不安と、その対処法について解説しました。
看護師の転職対する不安とその対処法は、以下の通りです。
- 夜勤が増えるのが心配なら求人を見て夜勤が少ない職場を選ぶ
- 給料が少なくないか不安なら求人票の給与面を細かく確認する
- 人間関係が不安なら見学して雰囲気が合いそうか判断する
- スキルに不安があるなら必要なスキルを確認して磨いておく
本記事を参考にして、少しでも転職に対する不安を和らげることができれば幸いです。