「看護師の夜勤って辛そう…」
「給料のことを考えたら夜勤で働くべきなのかな…?」
看護師の仕事と切っても切り離せないのが、夜勤です。
夜勤はハードだと言われますが、その分時給は高くなるので給料アップを目指すなら夜勤にも入るべきでしょう。
しかし、夜勤が大変と聞いて「自分に夜勤ができるかな?」と不安に感じる看護師は少なくありません。
そこでこの記事では、看護師夜勤の実態や悩みを丁寧に解説していきます。
夜勤に入るべきか悩んでいる人も、この記事を読み自分に合った働き方を探してみてください。
目次
1.知らなかった!看護師夜勤の実態
看護師の夜勤について、「夜に仕事をするのは怖い」「仮眠も取れないって本当?」と不安な看護師は少なくありません。
しかし、夜勤でも基本的な仕事は変わらず、よほど忙しいときでなければ仮眠は2〜3時間取ることが可能です。
また、夜勤の方が人数が少なく、自分の自由に働けるとして夜勤を好む看護師もいます。
そのため、夜勤が辛いものかどうかは考え方にもよると言えるでしょう。
さらに夜勤の手当は通常の給料の0.25%増しとなっています。
同じ時働いて効率的にお給料を稼ぐなら、積極的に夜勤に入った方が良いでしょう。
ただし、勤務体制やスケジュールによっては、夜勤をハードに感じることも少なくありません。
仮眠についても、3交代制の場合取れないことがほとんどなので体力的に勤務を続けるのが厳しい看護師もいます。
自分が夜勤をこなせるかどうかは、次で詳しく紹介する夜勤のタイムスケジュールを見て決めましょう。
2.夜勤看護師のタイムスケジュールとは?
夜勤看護師は、2交代制または3交代制という2種類の勤務パターンで働いています。
2交代制と3交代制ではそれぞれ勤務時間が異なっているので、夜勤が初めての人は大まかなタイムスケジュールを押さえておきましょう。
ここからは、以下の勤務パターンに分けタイムスケジュールとメリット、デメリットを解説していきます。
- 2交代制
- 3交代制(準夜勤)
- 3交代制(深夜勤)
それぞれ確認していきましょう。
(1)2交代制
2交代制では、日勤と夜勤にシフトを分けて勤務するのが基本です。
病院によって異なりますが、日勤は8時半〜17時半、夜勤は17時〜翌9時、という形で時間が決まっています。
日勤と夜勤が被る時間は、申し送りなど引き継ぎ業務を行うことがほとんどです。
夜勤の拘束時間が12時間を超える職場も少なくありませんが、2交代制の夜勤では2〜3時間の仮眠時間が用意されています。
そのため、仮眠でしっかり眠ることができれば2交代制の夜勤の方が良い、と感じる看護師も少なくありません。
しかし、2交代制では完全に昼夜が逆転するので、友人や家族と生活リズムが合わないと悩む人もいます。
2交代制のシフトの方がシンプルで分かりやすい、と考える事業者は多いですが、同居している家族がいる人は長く働くのが難しいかもしれません。
(2)3交代制(準夜勤)
3交代制では、日勤、準夜勤、夜勤と3つのシフトに分かれて業務を行います。
例を挙げると、3交代制では8〜16時半時の日勤、16時〜24時半の準夜勤、23時半〜翌8時半の深夜勤、といったシフトです。
3交代制の準夜勤は、終電で担当の看護師が帰れるようシフトを調整している病院が多くあります。
2交代制の夜勤よりも時間的な負担が少ないので、家での休息時間も長くなるでしょう。
しかし、準夜勤に仮眠時間はありません。
また、シフトが複雑になり、日によっては生活リズムが毎日違うという事態にもなります。
(3)3交代制(深夜勤)
3交代制で、24時以降の深夜帯を担当するのが深夜勤です。
深夜勤であっても、勤務時間は合計で8〜9時間程度なので、間に仮眠を挟むことはできません。
また、夜勤明けのインターバルを考慮に入れてもらえず、日勤終えた日に深夜勤が入るという人もいるようです。
深夜勤の方が時給は高くなりますが、生活リズムが崩れるなどのデメリットもあるので注意が必要でしょう。
以上が、夜勤のタイムスケジュールとメリット、デメリットでした。
夜勤の働き方には相性がありますが、他の看護師との兼ね合いで特定の時間にしか夜勤に入れないという可能性もあるでしょう。
夜勤をしようかな、と考えている人はまず先輩や上司に今の事情を聞いてください。
次は、夜勤看護師の仕事を詳しく解説していきます。
「夜勤ってどんな仕事をするのかな」
と疑問に感じている人はぜひ読んでみてください。
3.夜勤看護師の役割を日勤との違いで解説!
看護師が夜勤で行う仕事について、不安を感じる人は少なくありません。
夜勤を始めるに当たって、「日勤とは仕事が違うのかな」「夜勤ならではの仕事を覚えられるのかな」と悩むこともあるでしょう。
夜勤の看護師がする主な業務は、以下の3つです。
- ルーティン業務
- 巡視
- 緊急対応
夜勤の内容を事前に知り、必要であれば夜勤の先輩に仕事のコツを聞いておきましょう。
仕事1.ルーティン業務
夜勤と言っても、行うのは日勤とほぼ同じルーティン業務です。
詳しい業務の内容は、以下のようになっています。
- 採血
- 点滴
- 身体介助
- ナースコールの対応
- 事務作業
内容としては日勤とほぼ同じなので、新しく覚えることは少ないでしょう。
ただし、日勤と比べ夜勤の方が看護師の人数が少ないので、看護師1人当たりの業務負荷は増えます。
ある程度仕事に慣れた人でなければ、夜勤をこなすのは難しいでしょう。
仕事2.巡視
夜勤特有の仕事が、巡視(ラウンド)です。
巡視では、看護師が各部屋を回り患者に異常が起こっていないか確認していきます。
もし異変があれば必要な医師やスタッフに連絡を取ったり、緊急対応をしなければいけません。
また、痛みや身体の不調が原因で上手く眠れていない患者がいた場合は、必要に応じてサポートを行います。
患者に安全な環境で十分な睡眠を取ってもらえるよう、1度の夜勤で2〜3回巡視をする病院も多いです。
仕事3.緊急対応
夜勤の時間帯に患者が急変した場合には、緊急対応を行います。
夜勤は病院内にいる医師やスタッフの数が少ないので、状況によっては必要な人に連絡を入れるのも夜勤看護師の仕事です。
急変を理解し誰に連絡するかなど、夜勤の緊急対応では日勤以上に的確な判断力が問われます。
そのため、ベテランの看護師が夜勤に入っているケースが多いです。
以上が、夜勤看護師の仕事でした。
夜勤の基本的な業務は日勤と同じですが、夜勤独自の仕事や、夜勤ならではの大変さもあります。
夜勤の仕事について詳しく知りたい人は、夜勤経験のある看護師に話を聞いてみましょう。
次は、夜勤看護師のよくある悩みを解説していきます。
「やっぱり夜勤が不安」
「夜勤の実態を知りたい!」
という人はぜひ読んでみてください。
4.やっぱり辛い?夜勤看護師の悩み3選
看護師の夜勤は精神的にも肉体的にもハードなので、夜勤を嫌がる看護師もいます。
これから夜勤を始めるに当たって、「やっぱりきついのかな」「自分にもできるのかな」と不安を感じる人は少なくないでしょう。
そこでここからは、夜勤看護師の代表的な悩みを3つご紹介していきます。
- 生活リズムが崩れる
- 休みを取るのが難しい
- 夜勤から数時間で出勤するケースがある
夜勤ができるか不安な人は、よくある悩みを見て自分の生活や性格を見直してみてください。
悩み1.生活リズムが崩れる
夜勤のある生活だと、昼間に寝て夜に起きるサイクルに慣れずストレスがたまってしまいがちです。
また、2交代制の場合、仮眠時間が設定されているものの眠れず悩む看護師も多くいます。
仮眠時間中にうまく眠れないとその後勤務中に眠気が襲ってくるはずです。
「ミスをしてしまうのではないか」
という強い不安を感じてしまうこともあるでしょう。
体力的な大変さに加え、精神的な不安から「なるべく夜勤は断りたい」と考える看護師は多いです。
悩み2.休みを取るのが難しい
夜勤は日勤に比べ、休みを取るのが非常に難しいです。
夜勤は人数が少ないので、1人でも欠けると業務に大きなダメージが出かねません。
そのため夜勤の入っている日は非常に休みづらく、趣味や家庭のことで休むのは心理的に難しくなってしまいます。
また、急遽夜勤にスタッフを呼ぶのを難しいので、子供が熱を出した、突然体調が悪くなった、という事情があっても休みにくいです。
自由に休みが取れないことで、大きなストレスを感じる看護師は多いでしょう。
悩み3.夜勤から数時間で出勤するケースがある
夜勤のシフトによっては、数時間の休憩を挟んだだけでまた出勤しなければいけないケースも少なくありません。
特に3交代制の場合、シフトが複雑なことから管理が不十分になることも多く、日勤後をしたその日に深夜勤に入ることもあります。
また、ミーティングや勉強会などは日中の時間に設定されているため、夜勤から帰って数時間後にまた病院に行かなければいけない日もあるでしょう。
慣れれば数時間の睡眠でも休めますが、慣れるまではかなり眠気を感じるので仕事が辛くなる看護師も多いです。
以上が、夜勤に入る看護師の悩みでした。
やはり夜中に働かなければいけない夜勤は、精神的にも肉体的にもハードです。
夜勤をするなら、体調管理を最優先にして無理をせず働くことが大切でしょう。
次は、「やはり一度夜勤をしてみたい」という人向けに、夜勤求人を探すポイントを解説します。
看護師としての経験を増やすため、ぜひ読んでみてください。
5.自分に合った夜勤ありの求人を探してみよう!
夜勤に入ってみようかな、と考えている人はまず、2交代制または3交代制、どちらが良いか考えてみましょう。
2交代制の方が仮眠は取れますが、夜勤の勤務時間は長くなります。
一方、3交代制は夜勤の時間が短くて済みますが、すぐシフトが回ってくるため夜勤の回数は多くなるかもしれません。
メリットとデメリットを比較して、自分に合った働き方を選びましょう。
また、夜勤に入るなら夜勤のみフルタイム、もしくは夜勤のアルバイト・パートという選択肢もあります。
給与の高い夜勤に積極的に入りたい、という人は、積極的に夜勤のシフトを入れることを検討してください。
夜勤を含め自分に合った求人を探したいなら、転職エージェントで仕事の相談をするのが良いでしょう。
まだ本格的な転職を考えていない人も、夜勤ありの求人を探してもらい年収や待遇を確認してみてください。
まとめ
看護師の夜勤はきついので、ストレスを溜めてしまう人も多いです。
慣れればある程度夜勤の仕事で働くことはできますが、子育てや家事と両立するのは非常に難しいでしょう。
夜勤をするのは厳しい、と感じているなら夜勤の少ない職場に行くか、日勤のみの働き方を選び自分の働きやすい環境を見つけてください。