「看護師の仕事が大変で子育てをこなせない」
「仕事も続けたいけど子育てとの両立が辛すぎる」
子育てと仕事の両立は、働く女性にとって永遠の課題です。
夜勤や早朝勤務もあり、ハードな環境で働く看護師は特に子育てとの両立で悩みを抱えやすいでしょう。
この記事では、看護師が子育てと仕事を両立するポイントや、必要な心構えを解説します。
子育てと仕事のストレスをなるべく減らし、明るく過ごせる時間を増やしましょう。
目次
1.看護師も子育てと仕事を両立できる!
忙しい看護師も、家事と育児を効率化して、働き方を見直せば子育てと仕事の両立はできます。
看護師のみならず、キャリア女性の多くを悩ませているのが子育てと仕事の問題です。
子育てを機に仕事を辞める女性も多いため、今後キャリアを続けていけるか不安に感じる看護師は多いでしょう。
しかし、今は理解ある職場も増えているので、仕事を続けながら子育てしている看護師もいます。
せっかく看護資格を取り、経験も積んできたので働きたい気持ちがあるなら仕事は続けた方が良いでしょう。
ただし、子育てと仕事の両立は非常に大変です。
あまりにも無理をして体調を崩さないよう使える制度は積極的に使い、限界まで頑張るのは辞めましょう。
次は、看護師が子育てと仕事の両立で悩む点について解説します。
どんなところでストレスを感じやすいか知り、無理のない対策を考えましょう。
2.看護師が子育てと仕事の両立で悩むこと4選
看護師が子育てと仕事の両立で抱える悩みはたくさんあり、どこから解決して良いか分からないと感じる看護師は少なくありません。
また、毎日仕事に追われ、自分がネガティブな気持ちになっている原因がわからない人もいるでしょう。
そこでここからは、看護師が仕事と子育ての両立で悩みやすいことを以下の通り解説していきます。
- 睡眠時間を確保できない
- 夜勤の時間に家を出られない
- イライラを子供にぶつけてしまう
- 子育ての辛さを分かってもらえない
心を落ち着けて、今自分が悩んでいることに目を向けてみましょう。
悩み1.睡眠時間を確保できない
仕事に加え子育ても毎日こなしていると、自分の趣味の時間どころか睡眠時間も確保できません。
特に子供が小さいうちは、夜中に何度も起きたりなかなか寝なかったりと手間がかかります。
自分の睡眠時間を削って子供の面倒をみなければならない日も多いので、寝不足に悩む看護師は多いでしょう。
また、看護師の仕事には夜勤や残業もあるため、休憩が取れず生活リズムも崩れます。
体力的な限界を感じ、仕事を続けるか悩んでしまう日もたくさんあるはずです。
悩み2.夜勤の時間に家を出られない
夜勤の時間、家を出なければならないことに罪悪感を持つ看護師はたくさんいます。
夜勤のシフトは人が少なく休みにくいので、子供の体調が悪かったり、子供の気分が落ち込んでいるときも行かなければいけません。
また、1人で子育てしている場合、家を出ている間の事故が防げないので強い不安も感じはずです。
母親として、子供を残して仕事に行くことが正解なのか分からず、落ち込んでしまう看護師は多いでしょう。
悩み3.イライラを子供にぶつけてしまう
子育て中、時間に余裕がなく、イライラを子供にぶつけてしまうと悩む看護師は少なくありません。
看護師の仕事と子育ては、別々にこなす場合でもハードです。
両立しようとすれば、時間的にも精神的にも余裕が無くなり不機嫌になってしまうこともあるでしょう。
もし、不機嫌な時に子供が泣いたり、食事をこぼしたりすれば怒りが爆発してしまいます。
押さえようと思っても怒りが収まらず、子供に怒鳴ってしまうと罪悪感からまたストレスが掛かってしまうでしょう。
悩み4.子育ての辛さを分かってもらえない
他の人の力を借りて子育てと仕事をこなそうと考えているにも関わらず、周りの人に理解してもらえないと悩む人も少なくありません。
子育てと仕事の大変さは、当事者でなければなかなか分かりにくいものです。
子育てなんて簡単、努力が足りないだけ、と考えている人は、目の前で子育てと仕事の両立に苦しむ人がいても心無い言葉をかけてしまうこともあります。
周囲からの冷たい言葉を受け、自分がダメだったのかも、と落ち込んでしまう看護師は多いでしょう。
以上が、看護師が子育てと仕事の両立で抱える悩みでした。
子育てと仕事の悩みは、次々にやってきます。
悩みに優先順位を付け、できることから解決を目指していきましょう。
次は、子育てと仕事を両立させるためまず検討して欲しいことを解説します。
ストレスが爆発してしまう前に、ぜひ読んでみてください。
3.子育てと仕事の両立のためまずすべきこと
子育てと仕事を両立するには、まず時間を確保することが大切です。
今の状況に合わせ、行政や地域のサービスなどを使いながら早いうちに対処しましょう。
看護師が子育てと仕事の両立に向けまず試してほしいのは、以下の対処法です。
- 託児所に子供を預ける
- 家族や行政に相談する
- 夜勤のシフトを減らす
周りの人に積極的に相談して、使える制度や設備はとことん使い倒しましょう。
(1)託児所に子供を預ける
仕事中、家族が子供の面倒を見るのが難しい場合は託児所を積極的に利用しましょう。
現在、待機児童問題で保育所の利用が難しくなっていますが、両親ともにフルタイムで働いていれば入れる可能性は出てきます。
子供の多いエリアにお住まいの方も、まずは近隣の託児所に相談してみましょう。
また、地方自治体によっては子供を一時的に預かってくれる施設を紹介しています。
住んでいる地域の支援を受けながら、子供を安心して預けられる場所を探しましょう。
また、病院によっては、託児所が施設内に用意されているところもあります。
子育てと仕事が大変、と感じたら迷わずサービスを利用してください。
(2)家族や行政に相談する
子育てと仕事を1人で完璧にこなすのは非常に難しいです。
まずは家族に事情を相談し、家事や保育園への送り迎えなど家族に任せられることは任せましょう。
また、別居している家族がいる場合、家に呼んで子供をみてもらうのもおすすめです。
もし頼れる人がいない場合は、部分的にベビーシッターサービスを利用しましょう。
ベビーシッターの料金は条件を満たせば割引してもらうことも可能です。
まずは市役所などで、使える制度を聞いてみましょう。
(3)夜勤のシフトを減らす
看護師の仕事の中で、特に子育てとの両立が難しいのは夜勤です。
家に子供を置いて夜勤のシフトに出るのは罪悪感がありますし、子供も夜に親がいないことに不安を感じる可能性があります。
ベビーシッターを使える、自分やパートナーの親と同居しているなど、十分家庭の子育て環境が整っている人でなければ、夜勤をこなすのは厳しいでしょう。
そのため、限界だと感じたら夜勤のシフトは減らすか、無くすのがおすすめです。
ぜひ上司に相談して、夜勤のシフトを減らす方向で改善を求めましょう。
以上が、看護師が子育てと仕事を両立させるためにできることでした。
子育てをこなす上で大切なのは、使える人や制度を最大限活用することです。
申し訳ないという気持ちから全てを1人でこなすのではなく、周りの人を巻き込んで子育てをしましょう。
次は、子育てと仕事を楽にする心構えを解説します。
子育てと仕事に追われる毎日で息が詰まってしまう、とお悩みの看護師はぜひ参考にしてください。
4.子育てと仕事を少しでも楽にする心構え
働く環境をある程度整えたら、仕事と子育ての両立を少しでも楽にするための心構えを実践してみましょう。
子育ての期間は非常に長いです。
無理なく仕事を続けるため、自分が楽になれる考え方で毎日を過ごしましょう。
子育てと仕事を楽にするために持っておきたい心構えは、以下の通りです。
- 子育てはできる範囲で手を抜く
- 罪悪感を持たないよう心がける
- できない自分を責めない
それぞれ確認し、自分に合う心構えを見つけましょう。
心構え1.子育てはできる範囲で手を抜く
心苦しいことではありますが、時間的余裕がない中子育ても仕事も完璧にこなすのは非常に難しいです。
そのため、ある程度子育ては気楽に、できる範囲で手を抜くように心がけましょう。
完璧なママの手料理を毎日出したり、毎日読み聞かせをしなくても子供は生きていけます。
ストレスをためて家で不機嫌になってしまう前に、子供の反応を見ながら、子育てにかける時間を減らしていきましょう。
心構え2.罪悪感を持たないよう心がける
子育てと仕事を両立するうえで、どうしても職場の人に迷惑がかかることは少なくありません。
しかし、毎回職場の人に申し訳ない、もっと頑張らなきゃ、と考えているとどんどん追い詰められてしまいます。
仕事を休む際、偉そうな態度を取るのはもちろん良くありません。
ただ、子育て中ある程度迷惑がかかるのは仕方ないと考え、周りの人に対し罪悪感を持ちすぎないよう意識しましょう。
また、不安があるなら積極的に子育ての事情を職場の人に伝え、状況を理解してもらうのもおすすめです。
心構え3.できない自分を責めない
子育てと仕事の両立が大変なのは当然なので、できないことがあっても過度に自分を攻めるのは辞めましょう。
アルバイトやパートとの両立も難しいと言われているのが、子育てです。
上手く行っている家庭のほうが少ないと考え、失敗しても自分を責めないようにしましょう。
また、かつて仕事と子育てを両立させていた看護師に悩みを話し、励ましてもらうことも重要です。
以上が、子育て中に持っておきたい心構えでした。
子育てと仕事の両立は難しいものなので、どちらも完璧にこなす必要はありません。
できない自分を過剰に責めず、落ち着いて毎日を過ごしていきましょう。
次は、どうしても現状に限界を感じている看護師に向け、転職のポイントを解説していきます。
今の職場ではどうしても子育ての時間が取れない、職場に理解ある人がいない、という人はぜひ読んでみてください。
5.子育てと仕事を両立できる職場を選ぶポイント
今の環境に限界を感じている人は、転職してもっと働きやすい職場に行くことも検討しましょう。
上司に相談してもシフトを変えてもらえない、子供が熱を出して休むたび嫌味を言われる、という職場では、ストレスが溜まる一方です。
転職に抵抗感を持つ看護師も少なくありませんが、体調を崩す前に転職をした方が良いでしょう。
子育てと仕事を両立できる、良い職場の特徴は、以下の通りです。
- 出産休暇、育児休暇制度が利用されている
- 子育て経験者が多く子育ての大変さを理解してくれる
- 人員に余裕がありシフトの融通が利く
- 夜勤が無い、または少ない
- 勤務時間が保育園・幼稚園の送り迎え時間と合う
- 年間休日数が多く、有給休暇取得率が高い
子育てをしながらの転職は大変なので、職場を変えたい場合はスケジュール調整や求人探しを代わりに行ってくれる転職エージェントを活用しましょう。
また、空き時間に転職サイトで求人を探すのも効率的です。
看護師が利用したい転職サイトは、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
無理をせず、もっと今の自分に合った職場を探してみましょう。
まとめ
子育てと仕事の両立に悩み、仕事を辞めたいと感じる看護師は少なくないでしょう。
看護師が仕事と子育てを両立するのは非常に難しいです。
しかし、忙しい中であっても仕事と子育てをきちんと両立したい、と思っている人は多いでしょう。
今の生活と自分の理想が違うと感じたら、不満に思っていることやできていないことを書き出し、解決したい順に並べてみてください。
そして、周りの人の力を借りることを前提にしながら解決法を考えてみましょう。
子育ても看護師の仕事も、全て自分1人でこなさなければいけない訳ではありません。
周りの人に頼りにくい時もありますが、行政の制度やサービスを活用して、少しでも自分が楽に過ごせるよう意識してみてください。