「子育てもしっかりやりたいけど仕事が大変!」
「仕事と子育ての日々がつらすぎて倒れそう…」
ハードな看護師の仕事と子育ての両立は難しい問題なので、このような悩みを抱える人も多いです。
看護師の仕事と子育てを両立するには、今の仕事と子育ての環境を見直すしかありません。
この記事では、看護師が仕事と子育てを両立するポイントとおすすめの働き方を解説します。
両立のコツを知り、仕事も子育ても頑張れる環境を整えましょう。
目次
1.看護師と子育ての両立には働き方の見直しが必須!
看護師として働きつつ、子育てもするなら働き方を見直さなければいけません。
看護師の仕事は子育てなしでも非常にハードなものなので、子育ても両立するとなると仕事の量を減らすことは必須です。
少なくとも、夜勤中心で勤務したり、残業をがっつりやることは今後難しくなるでしょう。
仕事もやりたいけど、子育ても頑張りたい、という人は、まずは今の環境のまま子育てができるか想像してみてください。
なかなか家に帰れない、頻繁に夜勤に出なければいけないという状況では、子供の面倒を見る時間が減ってしまいます。
日本総合労働組合連合会の調査(2013年)によると、1週間で子育てにかける時間は男性で16.8時間、女性は53.0時間です。
今の仕事に加えこの時間を確保できるかどうか考え、仕事量を減らす必要があるのか考えてみてください。
次は、子育てと仕事を両立するための基本的なポイントを解説します。
無理なく子育ても仕事も続けるため、ぜひ参考にしてください。
2.子育てと仕事を両立するポイント
子育てと仕事を両立するには、子育てと仕事にかける時間をそれぞれなるべく減らし、効率的に動くことが大切です。
ここからは、仕事や家庭で、どんなことを意識すれば子育てとの両立がもっと楽になるかを以下のポイントで解説していきます。
- 職場で子育てに理解のある人を見つける
- 手抜きに罪悪感を持たない
- 託児所を利用する
使える制度や便利な道具はなるべく使って、少しでも自分の負担を減らしましょう。
ポイント1.職場で子育てに理解のある人を見つける
職場の中で子育てに理解のある人を見つけておけば、急な用事のときも帰りやすくなります。
「早めに帰って大丈夫だよ」
「後は任せて」
と言ってもらえるだけで、職場の空気も良くなるでしょう。
どの働き方を選んでも、子供が急に熱を出したりして帰らなければいけないことも少なくありません。
子育てを応援してくれる人を職場で見つけるだけでも、精神的に楽になるので仲の良い同僚などに相談し前向きな声掛けをしてもらいましょう。
ポイント2.手抜きに罪悪感を持たない
子育てをする上では、使えるものは何でも使い、手抜きに罪悪感を持たないことが大切です。
看護師は命を扱う仕事なので、もちろん仕事での手抜きは許されません。
しかし、楽に家事や子育てをすることに罪悪感を持つ必要はないでしょう。
食洗機や自動お掃除ロボットなど便利な家電を買えば、家事の時間も減り子供にかける時間が大きくなります。
また、どうしても子供の面倒をみることができないならベビーシッターさんを雇うことも考えましょう。
料理も、全て自然食品を使い手の混んだものを作る必要はありません。
子育ても仕事も全力で頑張ろうとする人は多いですが、まずは自分の睡眠時間を確保してください。
ポイント3.託児所を利用する
配偶者も働いていて、子供の面倒を見る人がいない場合は託児所を積極的に利用しましょう。
病院に託児所があれば、働いている間子供を安心して預けておくこともできます。
自分で育児をすることにこだわりを持つ看護師さんもいますが、託児所では同年代の子供と遊ぶこともできるので子供にとってもメリットは大きいです。
また、病院によっては病院で働く医療従事者向けの託児所を用意している所もあります。
病院の託児所では、夜勤の時間も子供を預けることが可能です。
看護師として働き続けるなら、まず病院の託児所を検討してみましょう。
もし病院に託児所がない場合、病院外の保育園も積極的に利用してください。
以上が、看護師の仕事と子育てを両立するポイントでした。
看護師の仕事はハードなので、子育ても仕事も完璧にこなすのは非常に難しいです。
たとえできたとしても身体を壊す可能性が高いので、適度に力を抜き、他の人を頼りましょう。
次は、子育てとの両立を目指す看護師におすすめの働き方を紹介していきます。
子育てを機に、働き方を見直そうと考えている人はぜひ参考にしてください。
3.看護師が子育てを両立するおすすめの働き方4つ
看護師の仕事を続けながら子育てをするには、なるべく時間的負担の少ない方法で働くのが効果的です。
ここからは、子育て中の看護師におすすめの働き方を4つ紹介していきます。
- 日勤フルタイムで働く
- パートタイムで働く
- 短時間勤務で働く
もちろん、これ以外の働き方でも周囲からの協力と体力があれば子育てと両立も可能です。
しかし、無理なく子育ても仕事もこなすために、おすすめの働き方をぜひそれぞれチェックしてみてください。
働き方1.日勤フルタイムで働く
今後も積極的にキャリアアップを目指すなら、日勤フルタイムでの勤務がおすすめです。
フルタイムで働けば、看護師としてのキャリアに与える影響も少なく、勉強会や研修にも積極的に参加できます。
子育てをしながら夜勤をこなすのは非常に難しいですが、日勤のみであれば頑張れる、という看護師も多いでしょう。
ただし、日勤のみと言っても通常通りの勤務になるので仕事自体はハードです。
フルタイムで働く場合も、できる限り残業が出ないよう職場の人に配慮してもらう必要があるでしょう。
働き方2.パートタイムで働く
子育てに時間をしっかり取りたいという人は、パートタイムで働くと良いでしょう。
パートタイムなら家族の都合に合わせて勤務時間を決めることが可能です。
さらに、残業も少ないため身体的にも精神的にも楽になります。
ただし、パートタイムでの勤務だと研修や勉強会に参加できない可能性が高いです。
そのため、キャリアアップは遅くなってしまいます。
また、病院によってはパートの看護師に責任ある仕事は担当させない、というところもあり経験も積みにくいです。
しかし、子供が小さい間は子育てにかなり集中することができるので、子育てに力を入れたい人には良いでしょう。
働き方3.短時間勤務で働く
時短勤務ができる職場なら、時短勤務をして無理なくキャリアを続けるのがおすすめです。
時短勤務なら、正規職員として看護の仕事を続けながら、子育ての時間も確保できます。
もし時短勤務の精度があるなら、ぜひ取得してください。
ただし時短勤務をすることで、他の同僚との間でトラブルになることも少なくありません。
「子供がいると早く帰れていいよね」
「あなたのせいで私達の仕事が増えるんだけど」
と嫌味を言われたりすることもあります。
また、時短勤務の精度は会っても職場が子育てに不寛容で、実質時短勤務を認めてくれないというケースもあるでしょう。
時短勤務のことで同僚や先輩から嫌がらせを受けたら、上司や院内にある専門窓口に相談してください。
以上が、子育てをする看護師におすすめの働き方でした。
職場の状況や自分のキャリアのことを考え、自分に適した選択をしましょう。
次は、子育てと仕事を両立する上で大切な、周りからのサポートについて解説していきます。
4.子育てとの両立には周りのサポートが必須!
子育てと仕事を両立するには、職場だけでなく配偶者や家族、友達のサポートが必須となります。
仕事の量を減らしても、やはり看護師と子育ての両立をするのは非常に大変です。
三重県立総合医療センターが行ったインタビューでは、子育て支援制度を活用してもやはり仕事との両立は大変だと取材を受けた全員が回答しています。
仕事も続けながら、1人で子育てをこなすのは非常に難しいです。
子供が大きくなるまで、なんとか仕事との両立を実現するためにも家族の支援を受けましょう。
夜勤の間、配偶者に子供の面倒を見てもらったり、いきなり子供が発熱した時家族に看病してもらったりと、サポートの方法は家庭ごとに違います。
しかし、配偶者や近くに住んでいる家族・友人と連携しみんなで子供を育てる体制を作っておけば、不測の自体にも対処できるでしょう。
一方で、配偶者が子育てに協力しない、家族や友人が近くにいない、という状況では実質子育てと仕事を1人でやることになります。
そうした場合、このままの勤務体制を続けるのは非常に難しいので、業務負荷の少ない職場に転職することも考えましょう。
次は、子育てを機に転職する看護師について解説していくので、職場・家庭を含め今の環境に限界を感じている人はぜひ参考にしてください。
5.今の職場で両立が難しいなら転職を!
今の職場環境で子育てが難しい場合、転職を検討するのも良いでしょう。
転職して勤務時間の短い職場に行けば、もっと余裕を持って子育てができるようになります。
子育て中の転職活動は体力的に大変なので、できれば今の職場で業務負担を減らしてもらったり、勤務体制を変えてもらうのが理想です。
しかし、希望が叶わず夜勤や残業をこなさなければならない場合、子育てを気に転職する人は少なくありません。
また、職場には配慮をしてもらえたものの、配偶者や家族の協力が得られず仕事の負荷をさらに軽くするしかない、という状況の看護師もいます。
こうした看護師は、夜勤や休日出勤、残業が発生しにくい職場に転職した方が良いかもしれません。
看護師は不足しているところが多いので、臨床経験があれば30代以降でも採用のチャンスがあります。
今のままでは子育てとの両立ができない、と感じているなら別の職場でキャリアを築くことも検討してください。
次は、参考として子育てと看護師の仕事を両立しやすい職場を解説していきます。
求人を選ぶ際にぜひ役立ててください。
6.子育てと看護の仕事を両立しやすい職場とは?
子育てと看護の仕事を両立するには、業務負担が少なめで、勤務時間が調整しやすい職場で働くことが大切です。
ここからは、病院と比べ子育てと両立しやすい職場を4つ解説していきます。
- 入院施設のないクリニック
- 老人ホーム
- 訪問看護ステーション
ぜひ転職先を選ぶ際の参考にしてください。
職場1.入院施設のないクリニック
夜勤や休日出勤のない環境で働くなら、入院施設のないクリニックがおすすめです。
クリニックは、開院時間が明確に決まっており開院時間以外に患者を診ることは基本的にありません。
また、病院や診療所で得た臨床経験も活かせる職場なので、これまでのキャリアを生かして働きたい人にも向いているでしょう。
ただし、クリニックに務める看護師は人数が少ないため、自分が出勤できないとき代わりになってくれる看護師が見つからないこともあります。
人数が十分にいるクリニックを選ぶか、子育ての事情を理解している医師・看護師がいるクリニックを選ぶ必要があるでしょう。
職場2.老人ホーム
体力を使う仕事を避けたい場合、老人ホームでの勤務がおすすめです。
老人ホームにおける看護師は、患者の健康チェックを中心に行うことが多く、介助や移乗は介護士の仕事になります。
そのため、病院やクリ肉と比べ体力を使う場面が少ないと言えるでしょう。
また、老人ホームは出勤の時間が明確に決まっており残業も少ないです。
そのため、保育園や幼稚園のお迎え時間が決まっている人でも安心して働けます。
ただし、老人ホームでは看護師向けの研修や勉強会が行われないため、看護師として新しい知識を身につけるのは難しいです。
自分のキャリアを踏まえ、老人ホームでの勤務を選ぶか考えましょう。
職場3.訪問看護ステーション
訪問看護ステーションは、基本的に土日休みで夜勤なしの職場が多いので子育て中の看護師が勤務しているケースが多いです。
臨床経験も活かせる上、患者さんとの関わりも深いので看護師としてしっかり働きつつ子育てもしたいという人からニーズが高いと言えるでしょう。
訪問看護ステーションには、子育て中の看護師だけでなく子育てを終えた看護師も多く勤務しています。
子育ての経験をした看護師がいれば、子供の都合で急遽休む場合も周りの理解を得やすいでしょう。
ただし、24時間対応の訪問看護ステーションでは、夜間・休日の出勤もあり得ます。
どのような勤務体系になっているか、事前に確認しておきましょう。
以上が、子育て中の看護師におすすめの職場でした。
この他、病院でも短い時間で勤務が可能な職場や、民間企業に務めるという方法もあります。
まずは転職サービスに登録し、どんな条件の求人があるのか調べてみましょう。
まとめ
平時でさえ大変な看護師の仕事をそのまま続けながら、子育てまでするのは非常に難しいです。
まずは周りの人に協力してもらい働き方を変えたり、業務量の見直しをしてもらいましょう。
また、配偶者や他の家族とも協力し、子育てにかかる時間を減らす努力もしてください。
周りの協力が得られず、子育てとの両立ができない場合は転職して勤務時間を短くするのも良いでしょう。
しかしまずは、今の仕事を続けながら子育てができる方法を探してみてください。