「看護師として再就職したいけれど、ブランクがあって業務をきちんとこなせるかどうか心配…!」
そんな悩みを抱える人は多いようです。
看護技術の低下によりミスをした場合は、人の命にも関わります。
注射の仕方や医療用電気機器の取り扱いなども、ブランクがあると不安になってしまうのは無理もありません。
この記事では、ブランクのある看護師が再就職をするときのデメリットや再就職支援の情報、再就職しやすい施設などを紹介していきます。
再就職の面接でよく聞かれる質問についても記載していますので、看護師としとの復帰がイメージできるはずです。
ブランクを乗り越え再就職を考えている看護師の人は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
1.看護師の再就職が難しいケースは?

「看護師の再就職はハードルが高い…」
そう思い込み、なかなか再就職に向けての活動に踏み切れない人も多いのではないでしょうか?
看護の現場には緊張感があり、業務内容は決して簡単ではありません。
現場に精通した知識や対応能力がなければ、チームに迷惑をかけてしまいます。
最初に、看護師の再就職が難しいケースについて3つに分けて見ていきましょう。
- ブランクが長い
- 経験のない診療科目への再就職
- 体調不良が原因で前職を退職している
再就職を考えるにあたって、しっかりと現実を受け止めることが大切です。
それでは、内容を確認していきましょう。
(1)ブランクが長い
1つ目は、ブランクの長さがネックとなり看護師としての再就職が難しいケースです。
ブランクがあると、注射の打ち方や採血の仕方などの感覚が鈍ってしまいますよね。
女性が多く活躍する業種のため、出産や育児を理由にいったん看護師の仕事から離れる人は多いです。
3年程度のブランクであれば珍しいことではないため、再就職はそれほど難しくはありません。
しかし、ブランクの期間が長いほど再就職には不利になるのは事実です。
採用担当者の考え方にもよりますが、ブランクが長いと即戦力にはならないと思われる可能性もあります。
実務経験が長い場合や再就職支援で研修を受けていると、印象も変わりやすいはずでしょう。
長期間のブランクがある場合は、再就職が難しくなるケースもあると言えます。
(2)経験のない診療科目への再就職
2つ目は、経験のない診療科目への再就職の難しさについてです。
同じ看護職とは言え、専門が違えば業務内容も大きく変わってきます。
たとえば、専門性が強い診療科目での経験が長い場合は、一般病院での再就職が難しくなるケースも少なくありません。
即戦力を求めている場合は、やはり経験のある人が採用されやすいと言えるでしょう。
未経験の診療科目への挑戦やキャリアアップを考えている場合は、再就職支援を積極的に行っている医療機関を探すのもおすすめになります。
(3)体調不良が原因で前職を退職している
3つ目にお話しするのは、前職の退職理由が体調不良の場合に、再就職が難しくなるケースについてです。
体調が完全に回復したのかどうかは、採用担当者にとって、判断しにくいと言えるでしょう。
特に、精神的な体調不良が原因の場合は繊細な内容となるため、採用担当者は慎重になりやすいです。
そのため、体調不良が原因で前職を退職した場合は、再就職がスムーズにいかないと思うこともあるかもしれません。
体調不良を克服して、しっかりと働ける状態であるとアピールすることが大切です。
ここまでは、看護師の再就職が難しいケースについてお話ししてきました。
次の章では、ブランクがある看護師の再就職する際に感じる不安要素について見ていきましょう。
2.ブランクがある看護師の再就職の不安要素

前章では、看護師の再就職が難しいケースを取り上げました。
この章では、ブランクがある看護師の再就職の不安要素について解説していきます。
「看護現場に入って、きちんと適応できるだろうか…」
長い期間、看護師の仕事から遠ざかっていた場合には、不安を抱く人も多いでしょう。
医師の補助や医療機器の操作など、看護師は重要な役割を果たさなければなりません。
ここでは、ブランクがある看護師が再就職するにあたって、不安に感じる要素を4つに分けて紹介していきます。
- 看護技術の低下
- 電子カルテの操作
- 新たな人間関係の構築
- 家庭と仕事との両立
不安要素を把握すれば、克服するためにはどうすればよいのかも分かるはずです。
くわしい内容を確認していきましょう。
(1)看護技術の低下
1つ目の不安要素は、看護技術の低下です。
看護技術の低下は、患者さんの健康をサポートするどころかリスクを高めてしまいます。
採血や注射などは、きめ細やかな技術を必要とするため、長いブランクがあると不安になるのは当然です。
看護技術に不安がある場合は、復職支援研修を利用して勘を取り戻しましょう。
看護技術の低下は、看護師が再就職するにあたってもっとも大きな不安要素と言えます。
(2)電子カルテの操作
2つ目は、電子カルテの操作に対する不安についてです。
テクノロジーの発達により、多くの医療機関が電子カルテを採用し始めています。
手書きのカルテの対応方法しか知らない場合は、電子カルテを採用する医療機関で再就職すると戸惑ってしまう可能性はありますよね。
電子カルテに対応できるかどうか不安がある場合は、タイピングスキルを学ぶのも一つの手です。
また、電子カルテを見学・操作体験できる復職支援を探すのもおすすめ。
電子カルテの操作は、看護師が再就職をするうえで不安要素になりやすいでしょう。
(3)新たな人間関係の構築
3つ目の不安要素は、新たな人間関係を構築しなければならないことです。
仕事を円滑に進めるためには、スタッフ間の信頼関係が重要な鍵になります。
個性の強い人や変わった人と一緒に働く可能性がないとは言い切れません。
笑顔での挨拶を心がけ、自分のほうが経験が長い場合でも謙虚な姿勢でコミュニケーションを取ることが大切です。
分からないことはすぐに質問しやすい関係性を作っておけば、働きやすいでしょう。
特に、前の職場で人間関係に問題があった場合は、慎重に他のスタッフとの距離を縮めていきたいですね。
新たな人間関係の構築も、看護師が再就職する際の不安要素になると言えるでしょう。
(4)家庭と仕事との両立
4つ目の不安要素は、家庭と仕事の両立です。
育児が落ち着いて看護師として再就職したい場合は、ワークライフバランスを取らなければなりません。
たとえば、子供の保育園の送迎をはじめ、家事も限られた時間の中でこなしていくことになります。
家庭と仕事を両立するためには、パートナーの理解や協力は必須です。
夫婦で話し合って育児や家事の役割分担をしておくとよいでしょう。
また、物事に優先順位を付けて、適度に手抜きをするのもワークライフバランスを上手く保つコツになります。
看護師として再就職するときには、仕事と家庭の両立について不安に感じる人は多くいるのが現状です。
ここまでは、ブランクがある看護師の再就職の不安要素についてお話ししてきました。
次の章では、看護師が再就職を繰り返すデメリットを見ていきましょう。
3.看護師が再就職を繰り返すデメリットは?

前章では、看護師の再就職の不安要素を解説していきました。
この章では、看護師が再就職を繰り返すとどんなデメリットがあるのかを確認していきましょう。
何度も転職を繰り返している場合は、採用する側もさすがに気になります。
退職理由を聞かれるのはもちろん、人間性も慎重に観察されるなど、面接でもより厳しい質問をされることを想定しておきましょう。
ここでは、看護師が再就職を繰り返すデメリットについて、3つに分けてお話ししていきます。
- 採用が決まりにくい
- 技術が身に付きにくい
- 勤務条件が悪くなるケースが多い
デメリットをしっかりと受け止めたうえで、自分にできることは何かを考えてみてくださいね。
それでは、内容を見ていきましょう。
デメリット1.採用が決まりにくい
1つ目のデメリットは、なかなか採用が決まらないケースがあることです。
転職回数が多いと、また長く続かないかもしれないと懸念されます。
たとえば、新卒や転職回数が少ない応募者がいれば、比較されて選考から外されるかもしれません。
採用を勝ち取るためには、担当者が納得するような再就職の理由を明確に伝えられるとよいでしょう。
具体的には、以下のような回答を参考にしてください。
「子供が小さいときには家庭を優先した働き方をしていたため、状況に応じて再就職をする必要がありました」
デメリットをカバーするための対策は、練っておくことが大切です。
再就職を繰り返すデメリットとして、採用が決まりにくくなる可能性があるということを覚えておきましょう。
デメリット2.技術が身に付きにくい
2つ目のデメリットは、繰り返し再就職をしていると看護技術が身に付きにくいことです。
一箇所の職場にある程度の期間留まって働くからこそ、看護技術に磨きがかかります。
たとえば、採血や静脈路確保などの看護技術に苦手意識を持つ人は少なくありません。
もし、再就職を繰り返していると、技術の習得が中途半端になってしまう可能性もあるでしょう。
転職の多さは、多くの経験があるという考えやアピールの仕方もできますが、技術が身に付きにくいというデメリットもあります。
デメリット3.勤務条件が悪くなるケースが多い
3つ目のデメリットは、勤務条件が悪くなるケースです。
先ほどもお話ししましたが、繰り返しの再就職になると採用が決まりにくくなり、勤務条件のよい求人は少なくなってしまいます。
自分が希望しない診療科目やパートタイムなど、限られたチョイスしか残らない場合もあるでしょう。
再就職を繰り返すと勤務条件が悪くなることはありますが、その中でも自分の希望とより近い職場を探していくことが大切です。
ここまでは、看護師が再就職を繰り返すデメリットについてお伝えしてきました。
次の章では、ブランクのある看護師が再就職をするためのステップについて、確認していきましょう。
4.ブランクのある看護師が再就職するためのステップ
前章では、看護師が再就職を繰り返すデメリットについて解説してきました。
この章では、ブランクのある看護師が再就職をするためのステップについてお話ししていきます。
いざ再就職するとなると、ある程度の計画は必要と言えるでしょう。
深く考えずに看護師の求人に応募してしまうと、準備不足で困るのは自分だからです。
ここでは、看護師が再就職するためのステップを順番に3つ説明していきます。
- 家族との話し合い
- 雇用形態や再就職先をしぼる
- 看護技術の復習
計画通りに準備を進めることが、再就職の成功へとつながるはずです。
では、早速内容を見ていきましょう。
ステップ1.家族との話し合い
1つ目のステップは、家族との話し合いです。
看護師の再就職は、家族の理解なしではできません。
たとえば、パートナーが再就職に納得していない場合は、家庭内のトラブルの原因になります。
また、子供にとっても、生活に大きな変化が生まれることは間違いありません。
まずはパートナーや子供、必要に応じて両親にも相談をし、了解を得ましょう。
ステップ2.雇用形態や再就職先をしぼる
看護師が再就職をするための2つ目のステップは、雇用形態や再就職先をしぼることです。
ワークライフバランスを実践するためにも、自分が働ける時間帯を決めてみましょう。
大きく分けると、以下の3通りの働き方があります。
- フルタイム
- パートタイム
- 派遣スタッフ
その他、夜勤や残業なしの職場を選ぶなど、自分の中で雇用形態をしぼってみてください。
再就職する際には、家庭や今ある状況とのバランスをよく考えたうえで、雇用形態や条件を考えましょう。
ステップ3.看護技術の研修
3つ目のステップは、看護技術の研修を受けることです。
看護技術に関する不安要素は、仕事がスタートする前にできるだけ克服しておきたいもの。
ここでは、具体的な看護技術の研修について、3つに分けて紹介していきます。
- 採血・注射
- 体位変換と移乗
- 電子カルテの操作・実践
看護技術の復習や最新の知識を身に付けて、自信を持って再就職ができるよう準備をしていきましょう。
研修1.採血・注射
1つ目の研修の内容は、採血と注射です。
看護師にとっての基本技術と言えますが、ブランクがあるとミスをしないかどうか心配になりますよね。
採血や注射は適切なやり方で行わなければ、合併症を引き起こす恐れもあります。
研修では、具体的に以下の点を再確認できます。
- 針の固定方法
- 針の角度
- 注射器を外すタイミング
研修を通して、自信をもって採血や注射ができるよう復習しておきましょう。
研修2.体位変換と移乗
2つ目の研修は、体位変換と移乗です。
患者さんの看護を安全に行うためにも、正しい知識が必要になります。
特に寝たきりの人や片側麻痺がある人には、注意して体位変換や移乗介助を行わなければ、転倒や事故にもつながりかねません。
ブランクにより、体位変換や移乗のコツを忘れてしまった人は、研修を通して正しい介助の方法を学びましょう。
研修3.電子カルテの操作・実践
3つ目の研修は、電子カルテの操作・実践です。
厚生労働所の調査によると、規模が大きな病院では、8割近くが電子カルテを導入しています。
そのため、一般病院で看護師として働く場合は、電子カルテを取り扱う可能性が高いと言えるでしょう。
電子カルテを使用したことがない人やパソコン操作に慣れていない人は、電子カルテの操作・実践の研修は受けておいたほうが不安が少ないです。
たとえば、オンラインでも電子カルテの研修を受けることができます。
操作を体験しておくと、実践でもある程度対応できるでしょう。
この章では、ブランクのある看護師が再就職をするためのステップについてお話ししてきました。
次の章では、看護師が再就職するときの面接対策として、よく聞かれる質問について確認していきましょう。
5.看護師が再就職するときの面接対策・よく聞かれる質問7つ
前章では、ブランクのある看護師が再就職をするためのステップを解説してきました。
この章では、看護師が再就職するにあたっての面接対策を紹介していきます。
再就職の際の面接は、新卒のときとは少し違った内容の質問が出やすいです。
ここでは、看護師の再就職の際に面接でよく聞かれる7つの質問をピックアップして、くわしく説明していきます。
- 志望動機
- 退職理由
- 看護経験
- 子供の有無
- 夜勤や残業は可能か
- 看護観
- 患者とのエピソード
あらかじめどんな質問をされるか予想できれば、対策が立てやすくなるはずです。
早速、質問の内容を見ていきましょう。
質問1.志望動機
1つ目の質問は、志望動機です。
再就職ではなくても必ず聞かれますが、前向きな志望動機を考えておきましょう。
具体的には、以下の回答を参考にしてください。
再就職先 | 回答例 |
---|---|
クリニックや診療所 | 地域に密着した環境で看護経験を活かしたい |
一般病院や大学病院 | 幅広い分野の医療に携わりキャリアアップにつなげたい |
育児によるブランクがある場合は、看護師として復帰してキャリアを再開したい旨を伝えましょう。
また、応募する医療機関のモットーを調べて、志望動機と関連付けると印象がよくなります。
志望動機は必ず面接で聞かれるので、明確に答えられるようにしておきましょう。
質問2.退職理由
2つ目にお話しするのは、退職理由です。
退職理由は、時に応募者の人間性を判断する材料になります。
たとえば、人間関係や条件に対する不満などネガティブな理由の場合は、あまりよい印象を与えません。
できるだけ、スキルアップや将来のビジョンと関連付けた退職理由にしましょう。
以下の回答を参考にしてください。
退職理由 | 回答例 |
---|---|
人間関係の悪化 | チーム医療を実践している職場で経験を活かしたい |
待遇面による不満 | ワークライフバランスを保ち効率的に働きたい |
志望動機にもつながると、前向きな印象を与えます。
育児や結婚などが理由の場合は、生活環境の変化を正直に伝えてみてください。
退職理由を上手く伝えられるかどうかは、面接の際の大きなポイントになります。
質問3.看護経験
3つ目の質問は看護経験です。
看護師として、現場の即戦力となるのかどうかを判断するための質問になります。
前職での仕事経験や役割をできるだけ具体的に伝えましょう。
下記の内容を盛り込むことを意識してみてください。
- 勤続年数
- 病棟数
- 診療科目
- 担当業務
- 指導経験
自分が持つ看護スキルもくわしく話して、即戦力になると思われるようアピールすることが大切です。
看護経験は、再就職の面接時に必ず聞かれる質問のため、しっかりと準備しておきましょう。
質問4.子供の有無
4つ目の質問は、子供がいるかどうかです。
子供がいると、送迎や体調不良時など仕事に影響することが多くあります。
子供がいる場合には、以下のような質問内容が想定できるでしょう。
- 子供の年齢
- 保育園の迎えの時間
- 体調不良の際の対応
特に、子供が体調を崩したときには、誰が看病するのかという点も採用担当者は気になります。
- 実家に預ける
- 夫婦で交替で看病
- 病児保育の利用
上記のような対応方法を、スムーズに回答できるように準備しておきましょう。
看護師の再就職の面接では、子供の有無は聞かれる可能性が高いと思ってください。
質問5.夜勤や残業は可能か
5つ目の質問は、夜勤や残業は可能かどうかです。
入院施設のある病院や入居型の介護施設に再就職する場合は、夜勤や残業がある可能性が高いと言えるでしょう。
患者さんや利用者のニーズを満たすために、シフト制の夜勤や残業をするケースがあります。
人手不足の職場では、夜勤回数や残業時間が増えて疲労がたまることも少なくありません。
子供の迎えで残業対応が難しい場合は、事前に残業はできないことをはっきり伝えておくことが大切です。
また、夜勤があると生活リズムが変わるため、家庭と両立できるのかをよく考えたうえで夜勤が可能かどうかを回答しましょう。
質問6.看護観
6つ目の質問は、看護観です。
看護観からは、応募者の看護に対する姿勢や熱意などが読み取れます。
日々看護業務に取り組むうえで、もっとも大切にしていることを伝えましょう。
看護観として回答すべき内容の具体例は、以下の通りです。
- 患者さん目線の看護
- 健康を第一に考えた対応
- 心の通うコミュニケーション
どのように患者さんに寄り添うのかという看護観を、自分の言葉で伝えてみてください。
質問7.患者とのエピソード
7つ目の質問は、患者とのエピソードです。
採用担当者は、患者への接し方や心の距離感などを知りたいと思っています。
以下のようなエピソードを、できるだけ具体的に伝えましょう。
- 患者とのやり取りの中で成長につながった体験
- 患者に言われて嬉しかった言葉とその経緯
- 患者との間に信頼関係が生まれたと思った出来事
患者としっかり向き合っている様子がイメージできる内容がベターです。
再就職の面接の際に患者とのエピソードを聞かれたら、しっかりと答えられるように準備しておきましょう。
ここまでは、看護師が再就職するにあたっての面接対策として、よく聞かれやすい質問を紹介してきました。
次の章では、ブランクのある看護師でも比較的再就職しやすい施設について見ていきましょう。
6.ブランクのある看護師でも再就職しやすい施設は?

前章では、看護師の再就職の面接で、よく聞かれる質問を7つお伝えしてきました。
この章では、ブランクのある看護師でも再就職がしやすい施設について確認していきましょう。
医療機関によっては、ブランクのある看護師にはハードルが高すぎる場合もあります。
たとえば、病棟勤務のハードな業務の中に突然入ることは、恐怖でしかないはずです。
ここでは、ブランクのある看護師が再就職しやすい施設を4つに分けてお話ししていきます。
- 小規模のクリニックや診療所
- 介護施設
- 保育園
- 検診センター
小さな子供がいる看護師でも検討しやすい施設を選んでいますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
(1)クリニックや診療所
1つ目は、クリニックや診療所です。
大学病院や大きな医療施設よりもアットホームな雰囲気があります。
院長先生の人柄がいい場合は、大変働きやすいと感じるでしょう。
また、基本的に夜勤がないのも嬉しいポイントですね。
クリニックや診療所は、ブランクのある看護師が再就職するのにおすすめの医療施設と言えます。
(2)介護施設
2つ目は、介護施設です。
介護施設での仕事は、病院の業務に比べると心身ともに楽だと感じる看護師が多くいます。
業務内容は、バイタルチェックや服薬管理などの健康管理がメインです。
介助に関しては、基本的には介護士が担当することが多いです。
24時間看護師が常駐している施設も稀にありますが、日中のみという施設が大半になります。
介護施設は、ブランクのある看護師でも働きやすい環境と言えるでしょう。
(3)保育園
ブランクのある看護師に適した再就職先の3つ目は、保育園です。
保育園に常駐するため、病棟のような忙しさとは無縁の職場になります。
主な業務内容は以下の通りです。
- 園児の健康管理
- 保健指導
- 保育業務のサポート
夜勤や残業がないため、ワークライフバランスが取りやすいと言えるでしょう。
保育園は、ブランクのある看護師におすすめの再就職先となります。
(4)検診センター
4つ目に紹介するのは、検診センターです。
分業制の看護業務であり、病棟のような対応能力を求められることは少ないと言えます。
主な業務は、以下を参考にしてください。
- 採血
- 血圧測定
- 身体計測
- 検尿
基本的には毎日同じ作業を繰り返すことが特徴です。
バイトや派遣でも入りやすく、夜勤や残業がないため、ストレスもたまりにくいでしょう。
看護師のブランクがある人でも、検診センターは検討しやすい再就職先です。
ここまでは、ブランクのある看護師でも再就職がしやすい施設について紹介してきました。
次の章では、看護師の再就職に関する支援機関を見ていきましょう。
7.【参考】看護師の再就職に関する支援機関
前章では、ブランクのある看護師でも再就職がしやすい施設についてお話ししてきました。
この章では、看護師の再就職に関する支援機関を確認していきましょう。
再就職を望むブランクのある看護師は、日本全国に多くいます。
復職しやすいように、国をはじめ、さまざまな医療機関が支援体制を整えているので心強いと言えるでしょう。
ここでは、看護師の再就職をサポートする支援機関を2つ紹介していきます。
- ナースセンター
- 復職支援を行っている医療機関
再就職のための研修を無料で実施している支援機関のため、興味のある人は要チェックです!
支援機関1.ナースセンター
1つ目の支援機関は、ナースセンターです。
各都道府県にあり、再就職したい看護師を支援してくれます。
具体的には、以下のような支援があります。
- 体験研修
- 施設見学
- 求人紹介
看護の基礎を学びたい人から病院で研修したい人まで、目的や状況に合わせた支援が無料で受けられることが特徴です。
就業相談も行っていて、看護師の再就職を全面的にサポートしています。
再就職を検討中の人は、最初にナースセンターのホームページで、情報を確認してみましょう。
支援機関2.復職支援を行っている医療機関
2つ目の支援機関は、復職支援制度のある医療機関です。
地域の病院が実施する復職支援プログラムに参加すると、そのまま再就職につながるケースもあります。
具体的には、以下のサイトを参考にしてみてください。
東京都病院経営本部 | https://www.byouin.metro.tokyo.lg.jp/about/shokusyu/hospital/ |
---|---|
佐々総合病院看護部 | https://www.sassa-hospital.com/nursing/support.html |
看護技術体験ができるため、現場の空気を肌で感じられて、モチベーションも高まりやすいはずです。
また、再就職しやすいように入職支度金制度を設けている医療機関もあります。
クリニックや介護施設に就職するにしても、病院で基礎的な研修を受けておくと安心です。
医療機関の復職支援制度は、積極的に利用していきましょう。
まとめ
ブランクのある看護師が再就職する際の不安要素やデメリット、復職支援情報などをお伝えしてきました。
「前のように、テキパキ動ける自信がない…」
長い間仕事から離れていると不安になる人も多いでしょう。
躍動感のある職種なだけに、ブランクがあると当然です。
しかし、この記事で紹介したように再就職のための研修や支援機関もあるため、心配はいりません。
ブランクによるデメリットは受け止めたうえで、復職支援を利用してよい形で再就職できるよう行動していきましょう!