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サービス残業をしている看護師は多い!サビ残の実態と残業を減らすポイントを紹介

「サービス残業が多すぎて辛い!」

「看護師のサービス残業って当たり前なの?」

毎日のように強いられるサービス残業に、大きなストレスを感じる看護師は多いです。

看護師業界でよく聞かれるサービス残業、実際にはどれくらいの看護師がこなしているのでしょうか。

この記事では、看護師が行うサービス残業の実態と問題点、サービス残業を減らす方法を解説します。

働いた時間が正しく評価される環境で、仕事へのモチベーションを上げていきましょう。

1.看護師を取り巻くサービス残業の実態とは?

サービス残業とは、残業代が支払われない残業のことです。

定時内でもハードな看護師の仕事を残業代なしでこなすのは、大きなストレスになります。

サービス残業の問題に適切な対処をするため、まずは看護師業界でのサービス残業の実態を知っておきましょう

ここからは、看護師のサービス残業についてデータを用いて解説するので、ぜひ読んでみてください。

(1)サービス残業をしている看護師の割合

サービス残業の経験がある看護師の割合

日本医療労働組合連合会の調査データによると、不払い残業があると回答した看護師の割合は約7割となっています。

さらに、サービス残業が10 時間以上と回答した看護師は16.4%、30 時間以上は2.6%でした。

また、同調査によると、調査で不払い残業があると回答した看護師の未払い残業代は合計3億2,826万円にも及びます。

このデータから、かなりの看護師が慢性的にサービス残業をこなしていると言えるでしょう。

(2)サービス残業として扱われやすい仕事

看護師の仕事の中には、労働時間として扱われないことが原因でサービス残業につながっているものもあります。

看護師の仕事の中で、サービス残業として扱われがちな仕事は以下の通りです。

  • 勉強会や委員会の時間
  • 院内研修の時間
  • 仕事に必要な情報収集の時間
  • 更衣の時間

特に着替えの時間は勤務時間から引かれていることが多いが、これはサービス残業です。

また、残業に含まれるのは勤務後の時間のみ、と考える人もいますが、始業前の勤務もサービス残業に含まれます

自分の仕事のうち、どれくらいの時間がサービス残業になっているか一度振り返っておいた方が良いでしょう。

次は、サービス残業を強いられる看護師が多い理由を解説します。

看護師業界全体の問題に目を向けるため、ぜひ読んでみてください。

2.サービス残業に悩む看護師が多い理由

看護師がサービス残業をする理由

サービス残業をしたことのある看護師は過半数を超えており、かなり多いと言えます。

サービス残業への対処法を考えるため、まずはサービス残業が多くなる原因を知っておきましょう

看護師にサービス残業が多くなってしまう理由は、以下の通りです。

看護師のサービス残業が発生しやすい理由

  1. 時間外の緊急措置が多い
  2. サービス残業を容認する雰囲気がある
  3. 勉強会や研修会が自主参加扱いになっている

自分の職場の状況を思い出し、なぜサービス残業が起こるのか考えましょう。

理由1.時間外の緊急措置が多い

緊急性の高い診療科では、日常的に時間外の対応をしなければいけないケースも多いでしょう。

定時を過ぎても、急患が来て担当者が足りなければ仕事をするしかありません。

緊急の仕事に追われる中で、労働時間の正しい管理ができずサービス残業が発生する職場はたくさんあるでしょう。

また、忙しい診療科では定時内で仕事が終わらず、持ち帰り残業が常態化しています。

持ち帰り残業は勤務時間が把握しにくいため、サービス残業の要因となるケースが多いでしょう。

理由2.サービス残業を容認する雰囲気がある

看護師は社会的意義の大きい仕事なので、多くの職場には患者さんのための残業を容認する雰囲気があります。

特に上の世代の看護師は、患者さんのため時間を気にせず働くのが当たり前という環境で働いて来ました。

確かに看護師は患者さんのケアを最優先にしなければいけませんが、無理をして働けば看護師として働くことも難しくなります。

しかし、看護師が残業をしないのは甘えという考え方の人も未だ多いため、なかなか環境を改善しようという流れが起こらないのです。

理由3.勉強会や研修会が自主参加扱いになっている

本来勤務時間に含まれる勉強会や研修会に対し、時間外手当を払わない職場は少なくありません。

実質強制参加の勉強会・研修会を自主参加扱いにすれば、時間外手当の支給は減らせます。

そのため、人件費を抑えたい職場は説明無く勉強会や研修会を勤務時間から外すことがあるのです。

また、職場によっては勉強会や研修会の時間が残業に含まれると認識していない場合があり、サービス残業が増える要因になっています。

以上が、看護師のサービス残業が多くなる原因でした。

命を預かる責任の重い仕事をこなしているにも関わらず、正しく残業代が支払われないのは大きなストレスです。

しかし、「わざわざ上司に相談するのは面倒だし、このままでも良いのでは?」と考える看護師もいるでしょう。

もし、サービス残業を改善しなかったらどうなるか、次の見出しで確認しておいてください。

3.サービス残業の問題点を押さえておこう

サービス残業を現場の看護師が当たり前に受け入れてしまうと、「わざわざ改善しなくて良いかも」という空気感になりがちです。

しかし、サービス残業をこのまま放置しておくと、今だけでなく将来の様々な問題につながることもあります

サービス残業の問題点は、以下の通りです。

  • 職場環境が悪く人がすぐに辞める
  • 教育した新人が短期間で辞めてしまう
  • 妊娠・出産で離職する看護師が増える
  • 体調を崩す人が増え人手不足になる

サービス残業の横行は看護師の離職につながり、さらなる人手不足につながることが多いです。

また、サービス残業を強いる職場はブラックなところが多く、パワハラやセクハラ、いじめが横行していることもあります。

ブラック病院の特徴は以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ自分の職場を振り返ってみてください。

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ブラックな職場に勤務をしていると、心身が疲れて看護師の仕事を続けるのも難しくなります

自分や同僚、未来の後輩看護師を守るためにも、サービス残業体質は早急に改善しましょう。

次は、看護師がサービス残業を減らす方法を具体的に解説していきます。

自分にできることから始めて、職場の環境をもっと良くしましょう。

4.職場で看護師がサービス残業を減らす方法とは?

看護師がサービス残業を減らす方法

看護師が今の職場でサービス残業を減らすには、何か行動を起こす必要があります。

サービス残業には早めの対処が必要なので、ぜひ自分から改善に向け前向きに動きましょう

看護師ができるサービス残業改善方法は、以下の通りです。

サービス残業を減らす方法

  1. 残業代を請求する
  2. 職場全体で業務改善をする
  3. 上司に改善を求める

それぞれの方法を確認し、自分にできるものから試してみましょう。

方法1.残業代を請求する

まずはサービス残業に悩む看護師がいるということを上司に認識してもらうため、未払いの残業代を請求しましょう。

残業代をもらうのは、看護師の権利です。

上司から「未払いの残業は我慢して」と言われている場合でも、請求は可能です。

サービス残業を減らしたいという希望を態度で伝えるため、上司に相談してみましょう。

残業代の詳しい請求方法は、記事内の「【参考】未払い残業代を請求する方法を知ろう」で解説しています。

請求期限は2年なので、もらっていない残業代はしっかり計算し早めに請求しましょう。

方法2.職場全体で業務改善をする

業務量が多く、どうしても残業が多くなってしまうなら職場全体で業務改善が必要になります

ミーティングの時間を全員がスムーズに集まれる時間に変える、無駄な往復無く患者さんをチェックできるよう担当を変更するなど、できる工夫は様々です。

職場全体で問題点を話し合い、改善案を出してみましょう。

職場のスタッフ全員が「残業を減らす」という意識を持っているだけで、無駄な時間は減っていきます。

同僚や先輩にサービス残業を減らしたいと話し、問題を積極的に共有しましょう

方法3.上司に改善を求める

業務量が多くどうしてもサービス残業が発生する場合、上司に相談してみましょう。

サービス残業は、本来労働基準法違反です。

サービス残業が慢性化している職場であっても、上司には改善の義務があるので積極的に問題を訴えてください

上司に相談してもダメな場合、労働基準監督署に相談するのも良いでしょう。

労働基準監督署では、職場に問題がある場合に是正勧告や指導を行ってくれます。

第三者を挟むことで、上司が問題を認識してくれることも多いのでぜひ活用してみましょう。

以上が、看護師がサービス残業を減らすポイントでした。

サービス残業は我慢せず同僚や先輩、上司に相談して問題を共有することが大切です。

労働環境を改善し、働きやすい職場を実現しましょう。

次は、参考として未払い残業代の請求方法を解説するので、ぜひ読んでみてください。

【参考】未払い残業代を請求する方法を知ろう

未払いの残業代がある場合、看護師も残業代を請求できます。

サービス残業の問題を上司や事業者に自覚してもらうため、未払いの残業代はしっかり請求しましょう。

残業代を請求するには、まず残業をしたという証拠を集めることが大切です。

タイムカードや事務記録をチェックし、職場の基準を元に未払いの残業代を計算します。

そして、任意で職場側に支払いを請求してください

職場が支払いに応じてくれないときは、労働基準監督署に訴えることも可能です。

ただし、残業代の請求ができるのは未払いの残業が発生してから2年なので、早めに動き出す必要があります。

働いた分の手当てをしっかりもらい、サービス残業を解消しましょう。

まとめ

職場にサービス残業が多いことで、精神的・肉体的に負担を感じる看護師は少なくありません。

職場環境改善のため、サービス残業は早めに対処していきましょう。

残業代をもらうのは、看護師の当然の権利です。

不満を抱えたままにせず、まずは残業の実態を上司や先輩に相談してみましょう