看護師

看護師の仕事がブラックすぎる理由4選【確実に退職する方法も解説】

ブラックな環境で働く看護師はみんなどんな悩みを抱えているだろう?」

「ブラックな職場から抜け出したいな…」

そんな思いでこの記事を見ていませんか?

この記事では、ブラックな看護師の職場の特徴やそこから抜け出す方法を紹介します。

この記事を読むことでブラックかそうでないかの見分けができるようになるはずです。

そしてホワイトな環境に移る方法が分かり、ブラックのループから抜け出せます。

ブラックな仕事環境に疲れている看護師は必見です。

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「看護のお仕事」

1.ブラックすぎる環境で働く看護師の悩み5選

ブラックすぎる病院で働く看護師の悩み

まずはブラックな環境で働く看護師が、どんなところにブラックさを感じているかを解説します。

看護師の多くが、看護師の仕事はブラックであると感じているようです。

その証拠に過去の労働実態調査では、「看護師の75%は仕事を辞めたいと思っている」という調査結果が出たこともありました。

では、看護師が仕事を辞めたい・ブラックであると感じる理由は、どのようなものがあるのでしょうか。

以下にその理由を5つ挙げました。

筆者も病院で働いていた経験がありますが、その理由に思わず「わかるわ〜」と頷いてしまうものばかりです。

他にも挙げたらきりがないですが、ここでは代表的なものを選んであります。

  1. 残業代が出ない
  2. 有給が使えない
  3. 休みが取れない・休みなのに呼び出す
  4. ナースコールは若手が取る暗黙のルール
  5. 勉強会は手当なし

それぞれ具体的に見ていきましょう。

(1)残業代が出ない

これは、残業が多い職場ではあるあるです。

たとえ残業しても、とりあえず定時でタイムカードを切らせる習慣のことを指します。

つまり残業代は出ず、タダ働きです。

残業を記録上残さないようにするのは、監査で指摘されるのを防ぐためでもあります。

また、病院として定時での帰宅を推進している場合にも、このような事態は起こり得るでしょう。

病院の方針はなるべく定時で帰宅させることだとしても、実際はその方針を守ることが難しい場合が多いです。

病院の方針をいくらホワイト化しても、業務の量が少なくなるわけではありません。

職員を増やし、看護師1人ひとりの業務負担を減らせなければ意味がないのです。

とはいえ、そんなに簡単に人手不足は解消しません。

方針をホワイト化し、職員を募集するが応募は来ず…という状態です。

そして、とりあえずタイムカードを切ってから残業をするという、暗黙のルールができ上がります。

役職のない看護師は、残業申請を出しても上司の承認がなければ残業代を受け取れません。

そのため残業申請を出しても承認してもらえなかったり、そもそも残業申請ができる雰囲気ではなかったりして、残業代を貰えないことが多いのです。

仕事が遅いわけでもなく、ただ必要な業務に追われていただけなのに、残業代を貰えないのは理不尽ですよね。

残業では、PCに記録を打ったりサマリーなどの書類を作成したりと事務作業が多いです。

勤務時間内にやることが山積みでは、これらを時間内に終わらせることは不可能でしょう。

看護師の能力が低いのではなく、業務量と勤務時間が釣り合っていない場合がほとんどです。

(2)有給が使えない

有給が使えない職場も、残念ながら珍しくないようです。

筆者は幸いなことに、有給が使えない職場にいたことはありませんでした。

しかし、SNSやネット検索で看護師の職場の情報を調べると、有給が使えないのはとてもよくある状況のようです。

有給も残業代と同様、労働者の権利です。

働いた時間数に応じてもらえるものであり、会社にその使用を拒否する権限はありません

有給取得をすることで、職場に著しく不利益が生じる場合はそれを認めないこともできます。

ですが、代わりの日を提示しなかったり、いつも有給を取らせてもらえなかったりという状況は完全にブラックな職場です。

(3)休みが取れない・休みなのに呼び出す

看護業界は慢性的な人手不足なので、休みが取れない職場も少なくありません。

特に独身者は、休みの希望が通りづらいこともしばしばです。

もちろん休みが全くないわけではありませんが、休みの取りにくさはかなり感じるでしょう。

また看護師は休日に病院から呼び出され、やむを得ず休日出勤になることがあります。

その理由は様々ですが、例えば以下のようなものです。

  • 緊急オペ
  • 患者の重症度が上がる
  • 重大なインシデント・アクシデント

患者さんの変化にともなった呼び出しは仕方がないとはいえ、やはり休日がつぶれるのはつらいですよね。

これが続くと「ブラックだなぁ、辞めたいなぁ」と感じてしまう瞬間が多くなるでしょう。

(4)ナースコールは若手が取る暗黙のルール

本来、ナースコールは新人が取らなければいけないというルールはありません。

手の空いている人が取るべきですし、年数や年齢関係なくお互いに「私が取りますよ」という姿勢を持つべきです。

しかし、ナースコールは忙しくても若手が取るべきという、暗黙のルールができている職場も存在します。

この場合お局職員は、たとえ自分がナースコールを取りやすい位置にいても、自分からは取りません。

手が空いててもお構いなしです。

そのため、作業を中断してナースコールの対応をしなければならない若手が出てきてしまいます。

そんなことをされたら、自分の仕事は進まないですよね。

そして当然、周りの職員に対しての不満も出てきます。

それが何度も繰り返されて、「辞めたい」に変わっていくのです。

(5)勉強会は手当なし

看護師の仕事は、継続的な勉強が必要不可欠です。

そのため、勤務終了後や休日に勉強会に出席することも多いでしょう。

自主的に参加するものもあれば、強制的なものもあります。

しかし、強制であっても手当はない場合も珍しくないのです。

本来は強制=勤務時間という解釈で、時間外手当が発生するはずです。

しかし、勉強会に手当なんかでないという状況が、看護業界では横行しています。

上司や先輩に参加を促され、勤務後の時間や休日を犠牲にしてもお金にはならないということです。

こんな状況が続けば、やる気も出るはずありません。

以上が看護師がブラックだと感じる悩みです。

他にも理由はありますが、代表的なものを挙げました。

どれか1つでも当てはまっていたら、ブラックな職場で働いている可能性は大きいです。

次の見出しでは、ブラックな職場の特徴をより具体的に解説します。

2.看護業務がブラックすぎる職場の特徴4選

看護師にとってブラックすぎる環境の特徴

次はブラックな職場の特徴を4つ紹介します。

「私の職場に当てはまるかな…?」とあなたの職場と照らし合わせながら見てみてください。

もし、複数当てはまっていたら転職を検討するのも1つの方法かもしれません。

  1. 残業申請のシステムがおかしい
  2. 常に求人がある
  3. 有給消化率が答えられない
  4. 独身率が高い

詳しく解説します。

(1)残業申請のシステムがおかしい

残業申請のシステムがおかしいとは、下記のような場合です。

  • 申請しても認められない
  • 申請できる雰囲気がない
  • 申請したら陰口を言われる

実際は残業扱いになる時間にまで業務が長引いているのに、残業申請をさせない雰囲気や暗黙のルールは確実にブラックな職場です。

仕事をしたら、その分の給与は支払われるのが普通です。

それを職場全体で無かったことにされるのはしんどいです。

さらに陰口を言われるような環境では、続けていたらきっと病んでしまうでしょう。

筆者も今勤めている職場で、残業代について実は揉めています。

普通に残業代がもらえる職場で働いていたら、絶対に起りえない無駄な揉め事です。

賃金の問題は揉め事に発展しやすいので、こういった職場は避けたほうが無難でしょう。

(2)常に求人がある

看護業界は人手不足なので、常に求人を出している職場は多くあるかと思います。

しかし、そんな中でも職員募集を行っていない職場も存在します。

そのような職場は、やはり労働条件がよく求人が出たときの倍率も高めです。

常に求人があるという事は、それだけ職員が定着しないということでもあります。

転職を考え始めると、仕事の合間を縫って頻繁に求人情報を見ることもあるでしょう。

そんなとき、「なんだかよく見るな」と感じる求人には、自己判断だけで応募するのは危険です。

転職エージェントなどを通して様子を聞くなど、第三者の意見を参考にする機会を忘れないようにしましょう。

(3)有休消化率が答えられない

求人に応募して、面接を受ける際「有給消化はどの程度できていますか?」と聞いてみてください。

具体的な数字でなくても、だいたいの様子くらいは教えてもらえるはずです。

この質問で、答えに詰まるようならブラックな職場の可能性は充分にあります。

答えられない理由はおそらく次の2つです。

  • 有給はあまり取得できていない
  • 本当にわかっていない・答えられない 

1つは、本当は有給消化率はあまりよくないが、面接で正直に答えると入職辞退をされるので答えない場合です。

そして、もう1つは有給消化がどれくらいされているか、把握できていない場合です。

どちらにせよ、組織としてあまり良い状態とは言えないので注意しましょう。

(4)独身率が高い

独身率の高さは「この職場はプライベートを優先しづらい」ということを示唆している場合があります。

例えば、休みが取りづらい・休みの日の呼び出しが多いなどの理由で、家庭を持っていると働きづらい場所ということです。

ただし、「激務でも知識や技術を身に着けたい!」という場合はいいかもしれません。

自分がどんな場所で働きたいのかを明確にして、職場を選びましょう。

3.看護師がブラックな環境を抜け出せないワケ

多くの看護師が、ブラックな環境を抜け出せないのには理由があります。

それが以下の2つです。

  1. これが普通だという思い込み
  2. ブラックな職場が多すぎる

長く働いていたり、その職場が初めての職場だったりするとどうしてもその環境が当たり前だと思い込みがちです。

長く働くことで感覚が麻痺してしまい「こんなものだろう」や「これが普通なんだ」と思い込んでしまっている状態を指します。

または比較対象がないために、ブラックであることに気がつけない状態です。

残念ながら看護業界はブラックな職場が多いといえます。

そうしたブラックな職場を避けるには、看護師の友人と連絡を取り合うなどして、外の情報を知っておく必要があります。

次では、ブラックを回避する方法について詳しく解説します。

4.看護師がブラックな職場を回避する方法

ブラックな職場の多い看護業界で、そうした職場を避ける方法は以下の2つです。

  1. 転職エージェントを使う
  2. 看護師の知人から情報収集をする

それぞれ具体的に見ていきましょう。

(1)転職エージェントを使う

転職エージェントを利用して、ある程度職場の情報を聞いておくことは非常に大切です。

転職エージェントでは、求人情報からはわかりにくい職場の雰囲気や職員の年齢層などを教えてもらえます。

また、第三者の立場から職場を評価してくれるので、「この職場は自分の働きたい条件とマッチしているか?」という点を客観的に見ることも可能です。

看護業界は基本的に人手が足りていないので、たくさんの求人情報が存在します。

その中から、自分にあった職場を1人で探し当てるのはなかなか難しいことです。

絶対にできないことではありませんが、転職エージェントをうまく利用したほうが、ブラックな職場を選んでしまうリスクは格段に下げられるでしょう。

(2)看護師の知人から情報収集する

実際に働いている人の意見に触れることも、ブラック回避の有効な手段といえます。

同じ地域で働いている看護師に、自分の気になっている職場の情報を聞いてみるのです。

看護師同士のネットワークはかなり強力なので、知人の知人が働いているなんてことも充分あり得ます。

転職エージェントの利用もかなり有効ですが、実際に働いた経験のある人からの情報は一番確実性があるといえるでしょう。

必ず情報が回ってくるとはいえませんが、同じ地域で働いている知人や友人を頼りに情報収集してみるのも有効な手段といえます。

せっかく転職するなら、ブラックからブラックへの転職は避けたいですよね。

自分以外の看護師からの情報やサービスをうまく活用しつつ、ブラックな職場を回避して転職活動を進めましょう。

とはいえ、現在の職場がブラックである場合、そもそも辞めさせてもらえないという問題に直面する場合もあります。

次の見出しでは、辞めたいのに辞めさせてもらえないときの対処法を解説します。

5.ブラックな職場を辞めさせてもらえないときの対処法2つ

看護師がブラックすぎる職場を辞めさせてもらえないときの対処法

ブラックな職場では、辞めたいのに辞めさせてもらえないという状況もよくあります。

情報を集めて少ない休みで転職活動を頑張ろうと思っても、今の職場をやめる目処が立たなければ次に進むことはできません

よりホワイトな環境に移るために、どうやってすんなり退職するのかを解説します。

その方法は次の2つです。

  1. 法律的にどうなってるのかを知ってから行動する
  2. 退職代行を使う

順番に詳しく解説します。

(1)法律上辞めることが可能かを知る

そもそもの話ですが、労働者が退職の意向を示した場合、会社にそれを止める権利はないということをご存じですか?

筆者も、辞めたいのに辞めさせてもらえないという経験をしたことがあります。

「○月に辞めます」と伝えても、もう少しいて欲しいと少しずつ期間を伸ばされてしまっていました。

また、同じ病院で勤めていた友人は、退職届を受け取ってもらえないこともあったようです。

この経験から「しっかり知識をつけて臨まないと負ける」と思い、ネットで調べて法律的な知識をつけてから病院側と話をしました。

他には、「次の職場が決まっているので…」という文言もかなり有効です。

もし決まっていなくても、次が決まっている体で話を進めましょう。

次が決まっていれば、強引に引き留められる確率も下がるはずです。

(2)退職代行を使う

あらゆる手を尽してもすんなり辞めれそうにない場合や、できればもう職場には行きたくないし顔も見たくないなどの場合には、退職代行をおすすめします。

退職代行は「あなたの代わりに退職の意向を伝えますよ」というサービスです。

サービス内容は会社によって若干異なる場合もありますが、退職の意向を伝えてもらい、退職の手続きも郵送で行える場合もあります。

職場に行くのも苦痛でつらいという場合は、積極的に利用しましょう。

相談自体は無料なので、気になる人は退職代行サービスに一度相談してみるのもおすすめです。

話を聞いてみて料金などを比較し、いいなと思ったら利用しましょう。

職場は絶対に辞められます。

辞められない職場なんてありません。

様々な手段やサービスを使いながら、自分に一番負担のない方法を選択していきましょう。

まとめ

今回は、看護師がブラックだと感じる理由やブラックな職場を辞める方法などについて解説しました。

看護師の仕事は、不規則であったり理不尽であったり「辞めたいな」と感じる瞬間はたくさんあります。

筆者も看護・介護業界に7年ほど居ますが、数え切れないほど辞めたいと思いました。

しかし、中には働きやすい職場も存在します。

全ての条件が自分の希望とマッチしている職場を探すのは難しくても、求める条件に優先順位をつけて職場を探していきましょう。

転職エージェントなどのサービスをうまく使いながら、第三者の意見も取り入れて条件を明確化してみてください。

そうすることで、より良い職場に巡り合う確率も上がります。

ブラックな職場から抜け出すにはとにかく、行動することが大切です。

情報収集をすることから少しずつ始めていきましょう。

ホワイトな環境に転職なら
「看護のお仕事」