「介護は未経験だし無資格だけど、派遣で働ける?」
「あえて派遣を選ぶメリットは?」
そこで今回は介護未経験者が無資格でできることから、あえて派遣という働き方を選ぶメリット・デメリットについて紹介します。
ぜひ最後までチェックしてみて、働きかたのヒントとして活用してください。
◆本記事の要約
- 介護業界の現状とは?
- 介護未経験が無資格でできることは?
- 介護未経験が派遣をあえて選んだときのメリット
- 介護未経験が派遣をあえて選んだときのメリット
ここでは介護未経験者が無資格でできることから、あえて派遣という働き方を選ぶメリット・デメリットについて解説していますが、資格や給料体制の細かい情報はこちらで紹介しています。
あわせてチェックしてみてください。
目次
介護業界の現状とは?

まずは介護業界の現状について、見ていきましょう。
現在は以下のようになっています。
- 介護未経験での転職が増加中
- クラスターのリスクから介護職を離れる人が急増
- 感染によって人材不足が続いている
詳しく解説していきます。
介護未経験での転職が増加中
まずは「介護未経験での転職が増加中」であること。
最近は未知のウイルスが流行り、人と接する場所ではかなり人材雇用が減少しています。
しかし日本では2020年時点ですでに人口の約30%が高齢者となっており、このままの状況が変わらなければ「2065年には約40%が65歳以上になる」といわれているそう。
この高齢化問題が今回は良い方向に傾き、介護未経験者でも転職者が増加しています。
介護は勉強することで年齢的にも制限なく働けるため、これからも人員増加が見込めるでしょう。
クラスターのリスクから介護職を離れる人が急増
つぎに「クラスターのリスクから介護職を離れる人が急増」していること。
介護未経験での転職が増加中である一方で、離職率もかなり増えています。
やはり未知のウイルスが影響しており、クラスターが起こりやすい場所を避けるようにスタッフがやめているみたいです。
もともと介護業界は約30万人もの人手不足といわれているため、高齢者の増加とともに介護士の負担はさらに大きくなっていくでしょう。
これから介護書菌の平均年齢も上昇する可能性があります。
感染によって人材不足が続いている
さいごに「感染によって人材不足が続いている」こと。
もともと人員不足で先述しましたが、いくら介護未経験者が増加しても施設内のスタッフに感染してしまい激減しています。
高齢者が集まる施設では特にクラスターが起きやすく、もちろんスタッフに感染することも。
一時的にではありますが、感染による人材不足もかなり影響がある状態です。
介護未経験が無資格でできることは?

ここからは、介護未経験者が無資格の状態で行える業務について解説します。
- 生活援助
- 掃除
- 洗濯
- 送迎業務
- 事務系業務
1つずつ、解説します。
生活援助
生活援助とは、その名のとおり利用者の生活に必要なことをサポートするもの。
たとえば日常生活で必要な食材など、高齢者のみでは難しい買い物を手伝います。
特にお米や飲料など、ストックしておけるものを買う際には力が必要になることも。
身体介護のように専門知識を使うサポートはできませんが、こういった手伝いをすることが主な業務内容となります。
掃除
掃除は、利用者が指定した場所をきれいにするもの。
たとえば手の届かない仏壇の上を拭いたり、力が必要な風呂掃除をしたりします。
普段できないこと以外にも、シーツ交換やトイレ掃除から床などの日常的なものまで手伝うことも。
ただし高齢者にとっては日常生活がリハビリや機能訓練にもなるため、サポートのしすぎは厳禁。
あくまでも重い荷物を代わりに持つ、力が必要な仕事をするという認識でいましょう。
洗濯
洗濯は利用者が指定したものを洗って干し、取り込んでアイロンがけすること。
なかには下着は避けたい、畳み方にこだわりがある人もいるので1つずつの行動に指示を仰ぎましょう。
また洗剤などのストックがなければ、そのまま買い物サポートに移行することも。
これも掃除と同じく、利用者の身体リハビリとなるためサポートのみを行いましょう。
送迎業務
送迎を必要とする介護施設では、車で利用者を家に送ったり迎えにいったりします。
介護が未経験で無資格の場合は、その送迎業務を任されることが多いでしょう。
これはアルバイトや派遣など、関係なく任されます。
自動車運転免許を持っていなければいけないので、もし他にできる人がいなければ毎日車に乗ることになりそうです。
事務系業務
事務系業務とは、書類を作成したりPC作業をしたりすること。
たとえばデイサービスの場合、保護者に1日の様子を簡単に伝える手紙を作成している場所もあります。
こういった介護施設の場合は、事務系作業が介護未経験者や無資格者に任されるでしょう。
ただPC作業に苦手意識がある人でもできる内容であることが多いため、そこまで心配することはありません。
介護未経験が派遣をあえて選んだときのメリット

ここからは、介護未経験が派遣をあえて選んだときのメリットを4つ紹介します。
- 希望に合う介護施設が見つかる
- 時間や期間を決めて働ける
- いろんな職場を短期間で体験できる
- 高時給で働ける
1つずつ、解説していきます。
希望に合う介護施設が見つかる
介護未経験が派遣をあえて選んだときのメリット、1つ目は「希望に合う施設が見つかる」こと。
高齢者が増加しているいま、介護施設はどこにでもあるほど多くなりました。
つまり働き手も自分の希望に合った介護施設を見つけやすくなっており、時短勤務や家からの距離などでも選べるようになっています。
希望に合う介護施設さえ見つかれば、未経験や無資格でも派遣社員になれるので働ける確率がグンと高まるでしょう。
介護未経験者が派遣を選ぶときには、多くの介護施設のなかから希望に合う場所が見つかるというのが大きなメリットです。
時間や期間を決めて働ける
介護未経験が派遣をあえて選んだときのメリット、2つ目は「時間や期間を決めて働ける」こと。
基本的に4交替制で勤務する介護業界では、アルバイトのように時短勤務も叶います
たとえば入所型施設の場合は、以下のような4交替制のシフトが多いでしょう。
- 早番:7~16時(実働8時間・休憩1時間)
- 日勤:9~18時(実働8時間・休憩1時間)
- 遅番:11~20時(実働8時間・休憩1時間)
- 夜勤:16~10時(実働16時間・休憩2時間)
夜勤はあるものの日勤専門として働くこともできるため、子どもがいる家庭など個人の事情に合わせて働けます。
また夜勤を必要としないデイサービスなどの通所型施設であれば、以下のようなシフトです。
- 9~17時(実働6時間・休憩1時間)
- 9~13時(実働4時間・休憩なし)
- 11~14時(実働3時間・休憩なし)
1勤務あたりを3~4時間ほどで完了することができるので、時間や期間を決めて働きたい人にはおすすめです。
いろんな職場を短期間で体験できる
介護未経験が派遣をあえて選んだときのメリット、3つ目は「いろんな職場を短期間で体験できる」こと。
実際、介護未経験者が考える理想と現役スタッフの現実にはかなり差があります。
そこであえて派遣という働き方を選択することで、多くの職場を短期間で体験できるのです。
ちなみに代表的な職場は、以下の5つ。
- 特別養護老人ホーム
- 介護老人保健施設
- デイサービス
- 訪問介護
- 病院
他にも認知症ケアやリバビリに特化した介護施設があるので、未経験者でも多くの職場から選べます。
介護未経験者だからこそ、多くの職場を見て働きたいところを見つけましょう。
高時給で働ける
介護未経験が派遣をあえて選んだときのメリット、4つ目は「高時給で働ける」こと。
一般的に介護職の平均時給は、東京で1,025円とされています。
しかし派遣という選択をすると、平均時給は1,200円まであがるのです。
なぜなら派遣会社が不足している介護業界の人材確保をすることで、自社募集できない介護施設にとって安心材料となるから。
時給を上げてでも欲しいというほど、介護業界は慢性的な人材不足に悩まされているのです。
介護は未経験だけど時給は高いほうが嬉しいので、そういった方は派遣会社に登録するのが良いでしょう。
介護未経験が派遣をあえて選んだときのデメリット

つづいては、介護未経験が派遣をあえて選んだときのデメリットについて解説します。
結論からいうと、派遣を選ぶデメリットよりもメリットが上回るのは事実。
しかし人によっては、デメリットが大きい場合もあります。
今回は以下の4つについて、言及します。
- 昇給・ボーナスはない
- 福利厚生が派遣会社によって異なる
- 契約期間が決まっている
- ローンが組めるか不安
1つずつ、順に解説するので参考にしてみてください。
昇給・ボーナスはない
介護未経験が派遣をあえて選んだときのデメリット、1つ目は「昇給・ボーナスはない」こと。
職場によってではありますが、基本的にはないと考えておきましょう。
もし昇給を望むのであれば、派遣ではなく正社員やアルバイトとして雇ってもらうことをおすすめします。
しかしその際、派遣社員として働いていた時給からは下がることが多いので注意しましょう。
短期的にみるのか、長期的に介護業界で働きたいのかをじっくりと考えてから判断してください。
福利厚生が派遣会社によって異なる
介護未経験が派遣をあえて選んだときのデメリット、2つ目は「福利厚生が派遣会社によって異なる」こと。
介護業界で働きたい未経験は、福祉関係に強い派遣会社を探しますよね。
しかし福利厚生について、きちんと確認できていないことも。
福利厚生は派遣会社によって異なるため、求人サイトで見たような好待遇は期待できないかもしれません。
解決方法としては、やはり派遣社員ではなく自社雇用を狙うべき。
もしくは派遣会社に交渉をして、福利厚生が充実している介護施設を紹介してもらうのがおすすめです。
契約期間が決まっている
介護未経験が派遣をあえて選んだときのデメリット、3つ目は「契約期間が決まっている」こと。
働き始めた介護施設で長く務めたいと考える場合、契約期間が更新されなければそのまま終了となってしまいます。
また契約期間内に問題を起こせば、その場で終了することも。
これらはデメリットですが、契約期間を5年以上更新できた場合は「その介護施設で雇用することができる」ので交渉すれば問題ありません。
契約期間に関しては、特に心配する必要はないでしょう。
もし介護施設の都合で契約期間が終了するのであれば、また派遣会社に他の事業所を紹介してもらうことができます。
ローンが組めるか不安
介護未経験が派遣をあえて選んだときのデメリット、4つ目は「ローンが組めるか不安」だということ。
派遣社員は正社員と比較して、収入が不安定ですよね。
そのため家や車など、大きな買い物をする際にローンが組めなくなるという恐れがあります。
派遣会社に登録をしていても、不況などの問題でなかなか求人が出なくなれば働き口もありません。
ここはかなり大きい問題で生活にも直接関係するところなので、心配であれば派遣ではなく介護施設の求人を自分で探すのが良いでしょう。
ただ介護未経験者の場合は、始めだけ派遣会社を利用して好待遇で仕事に挑むのをおすすめします。
まとめ|介護未経験・無資格で仕事するなら派遣がおすすめ

今回は介護未経験者が無資格でできることから、あえて派遣という働き方を選ぶメリット・デメリットについて解説しました。
介護未経験でも、働きやすいのが派遣です。
実務をこなしながら、資格取得を目指してみましょう。
当サイトでは介護職に特化したサイトで、他にもたくさん記事を更新しています。
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