介護師

介護職として夜勤専従で働くことは可能?夜勤で働くメリットとデメリット

「さらなる資格を取得して給料をあげたい」

「仕事とプライベートの両立のために、できるだけ効率よく稼ぎたい」

あなたがこんな風に考えているのであれば、介護職の夜勤専従という働き方について、学んでみませんか?

夜勤専従は、その名の通り夜勤シフトのみで働くポジションです。

夜勤というと、体がきついなどデメリットをイメージされがちですが、実はメリットもたくさんありますよ。

夜勤1回の日給は20,000円~30,000円なので、週2〜3回勤務でも十分稼げてしまうのです。

この記事を読めば、夜勤専従という働き方のメリット・デメリットが理解できます。

自分が夜勤専従に向いているのか、判断するための1つのヒントしてみてくださいね。

1.介護士の夜勤専従ってそもそも何?

夜勤専従とは、介護職の夜勤専門のポジションです。

介護施設には、24時間体制で介護職員が滞在するタイプのものがあるんですね。

夜勤専従は24時間体制の施設で、夜勤のみに従事する働き方、もしくはポジションのことです。

夜間は利用者が就寝中なので、求められる役割や業務内容も日勤と違ってきます。

この章では、介護士の夜勤専従を以下2つに分けて説明しますね。

  1. 昼間の仕事と何が違うの?
  2. 夜勤専従介護士の勤務時間は?

それでは詳しく見ていきましょう。

(1)昼間の仕事と何がちがうの?

夜勤と日勤の大きな違いは、利用者が活動中か就寝中かという点です。

夜勤の場合、夕食の少し前から勤務を開始して、翌朝利用者が起床するまでの時間を担当します。

そのため、利用者が就寝するまでの時間は忙しくても、それ以降は比較的ゆったりと仕事に取り組めるのが特徴です。

夜勤では、就寝時の安否確認や徘徊の確認・排泄介助など、夜間に発生する業務に対応します。

夜勤の主な業務を、以下に挙げてみましたのでご覧ください。

  • 口腔ケア
  • 夕食介助
  • 就寝介助
  • 徘徊の見張り
  • 排泄介助
  • 起床介助
  • 施設内誘導
  • 服薬介助
  • ゴミ出し

レクリエーションやリハビリなどの活動も無いため、日勤に比べて慌ただしさは少なくなるでしょう。

(2)夜勤介護士の勤務時間は?

夜勤には主に、2交代制と3交代制という2つのシフトが存在します。

提供する介護サービスが施設によって異なるため、シフトの組み方が変わるからです。

日勤・夜勤2交代制・夜勤3交代制(深夜勤)の勤務時間を、表にまとめたので見てみましょう。

シフト 勤務時間
日勤 夜勤 深夜勤
夜勤2交代制 8時〜17時 16時〜翌朝9時
夜勤3交代制(深夜勤) 8時〜17時 14時〜22時 22時〜翌朝6時

2交代制シフトの場合、1日を日勤と夜勤の2つに分けます。

そのため、介護士の勤務時間も16時間以上と長時間になるのが特徴です。

夜勤2交代制は、少ない勤務日数で給料を稼ぐことができますが、1回の勤務時間が長いという難点もあります。

夜勤3交代制は、1日を日勤・夜勤・深夜勤の3つに分けるシフトです。

そのため、夜勤でも新夜勤でも1回の勤務時間は8時間程度になります。

普通に考えると、3交代制の方が無理がないように思えますよね。

ですが、残念ながら介護施設のほとんどが2交代制を採用しています。

なぜなら、3交代制にしたくても人手不足で対応できないからです。

夜勤を希望する場合、勤務時間が長い2交代制シフトになる可能性が高いことを知っておきましょう。

以上の2つが、介護士の夜勤専従という働き方についての基礎知識でした。

次の章では、介護士が夜勤専従で働くメリットについて紹介します。

自分の生活にあう魅力的なメリットがあるか、確認してみてくださいね。

2.介護士が夜勤専従で働くメリットは4つ

介護士が夜勤専従で働くメリット

夜勤専従として働こうと考えている人は、生活リズムの変化や仕事内容に不安を感じるのではないでしょうか。

「興味はあるけど、昼夜が逆転した生活になるのは避けたい」と夜勤を敬遠しがちですよね。

ですが、夜勤にも様々なメリットがありますよ。

介護士が夜勤専従で働く代表的なメリットは以下の4つです。

  1. 給料が高い
  2. 昼間の時間を活用できる
  3. 勤務日数を減らせる
  4. 日勤に比べて仕事量が少ない

それぞれ詳しく見ていきましょう。

メリット1.給料が高い

夜勤で働く1番のメリットは給料の高さです。

日中の介護職と比較すると、夜勤の方が必ず給料が高くなるように設定されています。

なぜなら、労働基準法によって、日勤の1.25倍時給が高くなるように決められているからです

2交代制の場合は勤務時間が長くなるため、長時間労働手当も支給され、さらに1.25倍の給料がもらえます。

夜勤の場合、1勤務当たり20,000円〜30,000円くらいの日給で募集されています。

仮に日給30,000円で週2回勤務した場合、月給換算すると240,000円〜300,000円です。

少ない勤務日数で週5勤務同等の収入を稼げるので、効率の良い働き方といえますよね。

短い時間で高い給料を稼ぎたい人には、おすすめの働き方です。

メリット2.昼間の時間を活用できる

昼間の時間を活用できることも、夜勤専従のメリットの1つではないでしょうか。

夜勤だから昼間に時間が取れるだけでなく、出勤日数が少ないので休みが多く取れるという側面もあります。

夜勤専従では昼間に睡眠をとる生活になり、いわゆる昼夜逆転した生活になってしまうことも多いです。

しかし、毎日勤務するわけではないので、休みの日に生活リズムを戻すこともできます。

そのため、昼間にスクールに通ったり、趣味に時間を使ったりすることも可能です。

夜勤専従の生活リズムに慣れるまでは大変かもしれませんが、意識的に生活習慣を正せば昼間の時間を有効活用できるでしょう。

メリット3.勤務日数を減らせる

夜勤専従の場合、勤務日数を減らせるのが大きな魅力です。

1回あたりの労働時間が長いので、1週間の労働時間制限を超えないためには、勤務日数を減らす必要があるからです。

労働基準法では、日勤であれば通常1日8時間以内、夜勤は1週間あたり40時間以内の労働時間と規定しています。

日勤と勤務時間が変わらないように見えますが、夜勤専従は1日あたりの勤務時間が長いので、勤務日数を減らさなければなりません。

1回16時間勤務のシフトの場合、3回の勤務で48時間、つまり規定の40時間を超えてしまうため、週に2回が上限になります。

残りの5日間は休みですので、プライベートに時間を割けますよね。

ただし、勤務日数が減る分、1日あたりの勤務時間が長くなります。

どちらを好むかはその人次第です。

夜勤専従を始めるなら、自分がどのようなライフスタイルを望むのか、よく考えてからにしましょう。

メリット4.日勤に比べて仕事量が少ない

夜勤のメリットとして、日中勤務に比べて仕事量の少なさが挙げられます。

なぜなら、夜間には利用者が就寝しているため、介助の機会が減るからです。

日中はレクリエーションやリハビリなど、利用者が活動する機会がたくさんあります。

その分、利用者とのコミュニケーションや介助の機会も多くなりますよね。

夜勤の場合、利用者の活動とやり取りが減るので、仕事量もそれにともない少なくなります。

もちろん、仕事量が減るからといって手を抜けるわけではありません。

むしろ夜間は緊急性が高いこともありますし、介護士の数も限られるので、夜勤の介護士には大きな責任がのしかかります。

利用者からのナースコールが鳴ったときなどは緊急の場合が多く、緊張感が走るでしょう。

そうした緊急性や重責をのぞけば、夜勤業務は日勤と比べると少し楽に感じるかもしれません。

夜勤の方が肉体的に負担がかかる業務が少ないからです。

日勤と夜勤、どちらも一長一短あるので、自分に合った働き方を見極めるようにしましょう。

以上の4つが介護士が夜勤専従で働くメリットでした。

次の章では、反対に夜勤専従で働くデメリットについて紹介します。

良い面と悪い面の両方から夜勤専従について理解し、自分が夜勤専従に向いているか考えてみましょう。

3.介護士が夜勤専従で働くデメリット2つ

介護士が夜勤専従で働くデメリット

この章では、夜勤専従のデメリットについて見ていきます。

夜勤専従は給料が高くなったり、出勤日数が少なくなったりと魅力的な働き方ですが、デメリットもあります。

「こんなはずではなかった」と後悔しないように、デメリットについても知っておきましょう。

夜勤専従で働くデメリットは主に2つです。

  1. 肉体的な負担が大きい
  2. 1人にかかる責任が大きい

1つずつみていきましょう。

デメリット1.肉体的な負担が大きい

夜勤のデメリットとしては、何といっても肉体的負担の大きさではないでしょうか。

なぜなら、昼夜が逆転する生活を強いられるので、睡眠が阻害されるからです。

出勤日数が少ない分、疲れをとるために時間を使うことは可能ですが、それでも慢性的な睡眠不足に陥る人もいるようです。

夜間働いているため、昼間に予定を入れることを自分自身に義務付けてしまい、それが精神的負担になってしまう人もいます。

夜勤専従を選択肢にする場合、どのような生活を送ることになるのか、なるべく鮮明なイメージを持ちましょう

紙に書き出してみるのもおすすめです。

その上で、自分が本当に望んでいる生活なのか、慎重に判断するようにしてくださいね。

デメリット2.1人にかかる責任が大きい

夜勤のデメリットは、勤務している介護士1人ひとりの責任が大きいことです。

夜勤は日中に比べて出勤している人数が多くありません。

仕事量は少ないとはいえ、1人の業務範囲は広くなるでしょう。

例えば、夜間に利用者が緊急事態に陥ったときは、少ない人数で対応を求められます。

日中は多くの介護士が助けてくれたとしても、夜勤ではそうはいかないこともあるでしょう。

また、認知症介護施設では、利用者が夜間に徘徊することもあります。

日中では多くの人が徘徊に気づけますが、夜間はあなた1人で対応しなければならないこともありえます。

人に頼れないという緊張感とプレッシャーが、負担になる人も多いでしょう。

ここまでが夜勤専従のデメリットでした。

メリット・デメリットを踏まえて、夜勤専従はどのような人に向いているのでしょうか?

次は、夜勤専従がおすすめな人の特徴3つを紹介します。

4.夜勤専従がおすすめな人の特徴3つ

介護士の夜勤専従に向いている人

先ほどは夜勤専従のメリット・デメリットを紹介しました。

初めて夜勤専従として働こうと考えている介護士は、自分が夜勤に向いているのか気になりますよね。

夜勤専従を始めると生活も大きく変わりますし、勇気のいる決断になるでしょう。

そんな人のために、夜勤専従が向いている人の特徴を紹介します。

夜勤専従に向いている人の特徴は以下の3つです。

  1. 昼間に別の予定を入れたい人
  2. 効率よく収入を得たい人
  3. ダブルワークを考えている人

それぞれ詳しく説明しますので、参考にしてみてくださいね。

特徴1.昼間に別の予定を入れたい人

昼間に資格取得に向けて学校に通いたい人などは、夜勤専従の働き方が合うでしょう。

なぜなら夜勤専従で効率よく稼ぐことで、昼間に時間を作れるからです。

もちろん、睡眠時間確保のために日中全ての時間は使えませんが、うまくリズムを作ればスクールに通う時間を確保できます。

資格取得に向けてスクールに通いたい人などには、夜勤専従はとても合った働き方になるでしょう。

特徴2.効率よく収入を得たい人

効率的に収入を得たい人は、夜勤専従に向いています。

夜勤専従は日給が高いので、出勤日数が少なく抑えられるからです。

2交代制の夜勤で勤務した場合、日給が30,000円というところもあります。

週に2回まで出勤日数が制限されていても、月収換算で約25万円を稼ぐことができますよね。

効率良く稼げれば、空いた時間に別の予定を入れられますし、プライベートも充実させられます。

効率重視で給料を稼ぎたい人は、夜勤専従を検討してみてもいいかもしれませんね。

特徴3.ダブルワークを考えている人

仕事を掛け持ちしたいと考えている人は、夜勤専従でダブルワークをするのも選択肢ではないでしょうか。

なぜなら、夜勤は週2回からなど少ない勤務日数で入れるため、副業にも適しているからです。

ただし、夜勤シフトに入りながら昼間に別の仕事をするとなると、体力的には相当厳しくなることが予想されます。

週2とはいえ、1回の勤務で16時間働いた後、すぐに昼間の仕事にはいけませんよね。

睡眠をとって体調を整える時間も必要です。

そうなると、9:00-17:00の週5勤務の仕事と組み合わせるのは、実質不可能でしょう。

夜勤専従を含むダブルワークを考えている人は、組み合わせる仕事も慎重に選ぶ必要がありますね。

以上の3つが夜勤専従が向いている人の特徴です。

次の章では、夜勤専従の求人探しのポイントを紹介します。

夜勤専従として働きたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

5.夜勤専従の求人探しのポイント3つ

介護士の夜勤専従の求人を探すポイント

初めて夜勤専従で働く介護士護は、どのような基準で施設を選べばいいのでしょうか。

2交代制や3交代制のように、シフトによって働き方も変わるので戸惑いますよね。

ですので、この章では求人探しのポイントを紹介します。

初めて夜勤専従に挑戦する介護士が、職場を選ぶときのポイントは以下の3つです。

  1. 利用者が少ない施設
  2. 夜勤で働く人が多い施設
  3. 利用者の要介護度が低い施設

1つひとつ詳しく紹介します。

ポイント1.利用者数が少ない施設

初めて夜勤にチャレンジするならば、まずは利用者数が少ない施設で慣れていきましょう。

利用者の数が少ないと、1人ひとりに対して目が行き届きます。

そのため、夜勤に慣れていない人でも対応しやすいでしょう。

逆に利用者が多い施設は、それだけ業務量も増えることは想像できますよね。

初めて夜勤に挑戦する人ならば、まずは利用者が少ない施設で、夜勤の働き方に慣れることをおすすめします。

利用者の数を知るには、直接介護施設に問い合わせると確実ですし、施設のホームページで確認できる場合もありますよ。

できるかぎり施設の情報を集めて、スムーズに夜勤を始められるようにしましょう。

ポイント2.夜勤で働く人が多い施設

夜勤に慣れていない介護士であれば、夜勤で1人きりにならない施設を選ぶのもおすすめですよ。

先輩や同僚と一緒にシフトに入ることで、教えてもらいながら徐々に仕事に慣れていけるからです。

夜勤ではいちいち人に聞いている時間もなく、自分だけで判断しなければならない場面もあるでしょう。

そのため、慣れないと正しい判断ができなかったり、対応策がわからずに戸惑ったりしがちです。

そんなときにすぐに質問できる環境であれば、少しは気が楽になりますよね。

一緒にシフトに入っている同僚がいるだけで、心の負担はとても減るものです。

特に慣れないうちは、同時間に何人でシフトに入るのか、面接時に確認するようにしましょう。

ポイント3.利用者の要介護度が低い施設

夜勤初心者が働くなら、できれば利用者の要介護度が低い施設の方がいいでしょう。

なぜなら、要介護度が高い利用者が多い施設は、介護の難易度も上がるからです。

もちろん、要介護度の違いで利用者を差別する意味ではありません。

初めての夜勤というだけでハードルが高いので、その他の部分で少しでも負担を減らしましょう。

これは利用者のためでもあります。

慣れないことだらけで介護士に余裕がなくなってしまっては、利用者に迷惑をかけてしまう可能性があるからです。

こうした理由から、初めて夜勤専従として働く場合は、要介護度が低い利用者が多い施設をおすすめします。

以上の3つが、これから夜勤専従を目指す人が求人を探すときのポイントです。

実際に求人を探してみた人はお気づきかもしれませんが、無資格で夜勤専従として働ける施設は意外に少ないです。

その理由を次の章で説明していきます。

無資格でも夜勤専従として働こうと考えていた人は、これからどうすればいいのか説明しますね。

6.夜勤専従希望なら知っておこう!介護資格がないと採用されにくい理由

夜勤専従として働きたいと考えている人の中には、まだ無資格の人もいるでしょう。

夜勤専従で働きたい人に少々残念な事実ですが、実は無資格だと採用されにくいです。

なぜなら、夜勤専従では責任のともなう場面も多いため、無資格の介護士だと知識が足りないと判断されてしまうからです。

実際の求人情報をみても、初任者研修や実務者研修を必須条件にしているところもあります。

夜勤専従として働きたいのであれば、最低でも初任者研修を取得しておくのが良いでしょう。

無資格でも夜勤専従として働ける施設もありますが、自分に負担がかかる可能性が高いです。

必要な資格は最低限取得してから、夜勤専従を選択肢に入れるようにしましょう。

まとめ

これまで紹介したように、夜勤専従という働き方はメリットもあればデメリットもあります

また、ライフステージや年齢によっても向き・不向きが変わるでしょう。

働き方も日勤に比べて特殊で、始めたばかりの頃は慣れない仕事に戸惑う人も多いはずです。

一方で、日中に資格取得に向けてスクールに通いたい人などにとっては、魅力的な働き方ですよね。

いずれにしても、日中に学校に通い夜勤で生計を立てるとなると、多かれ少なかれ体に負担はかかります。

自分の体を第1に考え、夜勤専従として働けそうか判断してみてください。

あなたが望むライフスタイルを手に入れることを陰ながら応援しています!