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看護師が妊娠したら夜勤を免除しよう!報告のベストタイミングや注意点を解説

「看護師が妊娠した時って、夜勤を続けても良いの?」と不安に感じていませんか?

確かに夜勤を続ける人もいますが、夜勤帯は看護師の配置が少なくて負担が大きくなってしまいます

結果的に早産や流産ということにも、なりかねません。

そこで今回は、夜勤が与える妊娠への影響や夜勤免除の方法について解説!

妊娠した後病院で働き続けるときの注意点も説明しているので、参考にして下さい。

自分の体と赤ちゃんの命を最優先で働き、元気な赤ちゃんを出産しましょう。

1.看護師が妊娠したら夜勤はできる?

妊娠した看護師が夜勤をすると流産リスクが高まる

看護師の仕事をしているときに、妊娠が発覚したら「夜勤はできるの?」と一番に悩みますよね。

結論から言うと、妊娠しているのであれば夜勤はしないようにしましょう

なぜなら、夜勤の回数が多ければ多いほど、流産のリスクが高まるからです。

看護師の中には夜勤をする人もいますが、流産リスクを考えるとしない方が良いです。

小さな命を守ることができるのは、あなただけであることを理解しておきましょう。

(1)夜勤は流産・早産に影響を及ぼす

夜勤は、流産・早産に影響を及ぼします。

妊娠8週以降の妊婦において、週2回以上夜勤をした人は、夜勤をしなかった人に比べて翌週に流産するリスクが32%も増加することが分かっています。(CareNet│週2回以上の夜勤で翌週の流産リスク増

これは、2007年〜2013年にかけて、妊婦22,744人を対象にデンマークの大学が夜勤と流産の関係性について行った調査結果です。

調査の結果、対象妊婦の8.5%(1,889人)が流産してしまいました。

さらに、妊娠3〜21週の妊婦では、夜勤の回数が増えるほど流産リスクが高まっていることも分かっているのです。

夜勤を10回するごとに流産リスクは1.15倍となり、夜勤をしなかった場合に比べて計26回以上夜勤をするとリスクは2.62倍になります。

このように、妊娠中の夜勤日数の多さが流産のリスクに直結します。

(2)後悔する前に夜勤免除を申請しよう

「病院に頼まれて断れなかった」「妊婦でも夜勤していた先輩看護師がいた」など、さまざまな理由から夜勤を考えている人もいるかもしれません。

しかし、赤ちゃんの命は何にも変えられない大切な宝物です。

万が一、流産をしてしまうと、自分が夜勤をしたことに対して後悔してもしきれないでしょう。

少しでも流産リスクを減らすためにも、職場に夜勤免除を申請するべきです。

しかし、妊娠報告のタイミングや夜勤免除の方法が分からない人も多いと思います。

次の章で詳しく確認していきましょう。

2.看護師の妊娠報告のタイミングと夜勤免除をする方法

妊娠した看護師が妊娠報告と夜勤免除をする方法

看護師の妊婦報告は、妊娠が分かったらすぐに報告しましょう。

妊娠初期は、熱っぽくなったり貧血を起こしやすくなったり、体調を崩しやすいです。

早めに報告することで、職場に迷惑をかけずに済むでしょう。

また、自分の健康や流産リスクを下げるためにも夜勤免除を申請すべきです。

夜勤を免除してもらうためには、以下の2つの方法があります。

  1. 妊娠証明書を提出する
  2. 母性健康管理指導事項連絡カードを使う

詳しく確認していきましょう。

方法1.妊娠証明書を提出する

妊娠証明書を勤務先に提出することで、夜勤を免除してもらえます。

妊娠証明書とは、かかりつけ医が夜勤を控えるべきだと勤務先へ進言するための書類です。

妊娠証明書を取得するためには、産婦人科に以下のことを相談しましょう。

  • 勤務状況(看護師であることや夜勤があること)
  • 夜勤を避けたいと思っていること

相談すると、あなたの妊娠の経過や体調を見た上で、妊娠証明書を書いてくれます。

妊娠証明書を提出すれば、医療機関である勤務先が「夜勤をさせる」ということはあり得ません

ちなみに、妊娠証明書は「夜勤免除の診断書」と言うこともあります。

かかりつけ医に相談する時に覚えておくと、スムーズです。

方法2.母性健康管理指導事項連絡カードを使う

母性健康管理指導事項連絡カードを産婦人科のかかりつけ医に書いてもらうことで、夜勤免除の効力をもたらしてくれます。

母性健康管理指導事項連絡カード(母健連絡カード)とは、妊婦への指示事項をかかりつけ医が雇い主に伝達するためのカードです。

たとえば、以下のような指示が書かれます。

  • 休憩を取るタイミング
  • 時短勤務
  • 夜勤免除

指示を受けた場合、雇い主は記載内容に応じた適切な措置を取らなければなりません

そのため、不安なことや気になることがあれば、小さなことでも相談しましょう。

母健連絡カードに診断や指導の内容を書いてもらうことで、妊婦でも働きやすい環境になるはずです。

3.妊娠した看護師におすすめの働き方

ここまで夜勤を免除する方法をお伝えしました。

しかし、「妊娠したらどんな働き方をしたら良いの?」と悩む看護師もいるでしょう。

結論から言うと、夜勤なしで時差出勤や短時間勤務で働くことをおすすめします。

というのも、勤務時間が9時間以上の人は早産・流産リスクが高いからです。

日本労働組合総合連合会の調査によると、労働時間が9時間以上の人は、4人に一人が早産、5人に一人は流産という結果が出ました。

そのため、勤務時間を短くしてもらうことで母子ともに健康に過ごせる可能性が高まります。

また、つわりのタイミングは朝や夜など人によってそれぞれです。

自分の体調に合わせて時短勤務をしたり、時差出勤ができるよう、勤務先に掛け合いましょう。

4.看護師が妊娠した時に気をつけるべき注意点

看護師が妊娠したら注意すべきポイント

看護師が妊娠しても働き続けるのであれば、気をつけたい注意点が3つあります。

  1. 感染病のリスクに気をつける
  2. レントゲンなどの放射線に浴びない
  3. 長時間立ちっぱなしを避ける

夜勤免除や時短勤務であっても、少しでも働くのであれば気をつけるべきことばかりです。

詳しく確認していきましょう。

注意点1.感染病のリスクに気をつける

病院での感染症に気をつけましょう。

看護師の自身の感染だけでなく、胎児に影響を与えることがあります。

看護師という仕事柄、さまざまな患者と近い距離で接する機会が多いです。

特に、結核や多剤耐性の患者と接触することで、母子ともに感染するリスクがあるとされています。

日頃から消毒や予防を徹底し、受け持つ診療科によっては担当患者の変更もお願いしましょう。

注意点2.レントゲンなどの放射線に浴びない

レントゲンなどの放射線に浴びないよう気をつけましょう。

なぜなら、妊娠中に放射線を浴びると以下のようなさまざまな影響を受けるからです。

全期間 出生後の癌の確率増加
妊娠4〜8週 奇形が発生(白内障、骨格・性器の異常など)
8週以降 精神発達遅滞

もちろん、放射線を浴びたからといって必ず影響を受けるわけではありません。

しかし、放射線を浴びることで障害や癌のリスクを高めることは事実です。

レントゲンなどの放射線を扱うときは、必ず放射線防護エプロンを着用して極力浴びないよう注意しましょう。

注意点3.長時間立ちっぱなしを避ける

できるだけ長時間の立ちっぱなしを避けましょう。

なぜなら、妊娠中は血液が薄まりやすく貧血気味になりやすいからです。

ちょっとしたことでも、フラフラしたり疲れたりしやすくなっています。

立ち仕事の多い看護師ですが、以下のことを意識して働きましょう。

  • 事務作業は座って行う
  • 一仕事終わったら、3分でも良いから座る

これだけでも疲れがたまりにくくなります。

また、「しんどい」と思ったときは、遠慮せずに少し座ったり横になったりして体を休めることも大切です。

5.看護師の切迫流産率は通常の2倍!子どもの命を最優先に働こう

看護師は、通常と比べて切迫流産率が2倍以上であることが分かっています。

切迫流産とは、妊娠22週未満の時期に出血や腹痛などを起こし、流産する可能性がある状態のことです。

医労連の「2017年看護職員の労働実態調査結果報告」によると、以下のような結果が書かれていました。

切迫流産の割合 30.5%
流産の割合 10%

ちなみに、全ての妊婦さんの切迫流産の割合は約15%(まのレディースクリニック│妊娠と病気)です。

つまり、看護師の切迫流産率は通常の2倍であると計算できます。

看護師の切迫流産率が高い理由には、以下のようなことが挙げられます。

  • 夜勤
  • 肉体疲労
  • 命を扱う精神的ストレス

他の仕事に比べても、看護師は疲労やストレスを抱えやすい職業と言えます。

子どもの命を守るためにも、妊娠中は必ず業務軽減をしましょう

夜勤免除はもちろん、時短勤務や時差出勤など、できるだけ体に負担をかけない働き方を模索すべきです。

まとめ

妊娠が分かった看護婦は、できるだけ早い段階から夜勤免除を相談しましょう

日勤中も無理をしないで、空き時間があれば座って作業することを心がけてください。

お腹の赤ちゃんを守れるのはあなただけです。

赤ちゃんの命を最優先に働くためにも、まずは上司に妊娠報告をしましょう。