年々、少子高齢化が進み、介護需要が高まっている昨今。
介護の現場で働く中で、後続の育成や介護業界の発展のために教える立場に興味があるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「興味はあるけれど講師になる方法がわからない…」
「講師としてどんな場所で働けるの?」
といった疑問をお持ちの方もいることでしょう。
そこで本記事では、介護業界で講師になる方法や講師の種類、働き方など様々な疑問を解説!
この記事を読めば、介護業界の講師としての働き方や働くための具体的な道筋を知ることができます。
目次
1.介護技術講師の需要が高まっている
日本は年々、少子高齢化が進行し、高齢者の数が増加しているということは皆さんご存知の通り。
それに伴い、介護が必要となる人も増加しているので、介護士の需要も高まっています。
厚生労働省によると2025年には約245万人の介護人材が必要と発表されており、年間約6万人の介護人材を確保する必要があるとのこと。
そのため、介護人材を育成する講師の需要も高まることが予測されます。
では、介護技術講師の仕事はどのようなことを行うのでしょうか?
次に介護技術講師の仕事内容を紹介していきます。
2.介護技術講師の仕事内容とは?
介護技術講師の需要は少子高齢化が進むにつれて、年々増加していることをお伝えしました。
ここからは、介護技術講師の主な仕事内容について紹介していきましょう。
介護技術講師としての仕事内容は主に以下の通りです。
- 介護福祉士になる人材の育成
- 介護技術や知識の伝達
- 介護職員の質の向上
この他にも働く場所や雇用形態などによって、仕事内容が異なってくる場合があります。
では、介護技術講師が働く場所にはどのような場所があるのでしょうか?
次で、介護業界の講師として働く場所を種類分けして紹介していきます。
3.介護業界の講師には大きく5つの種類がある
介護技術講師としての一般的な仕事内容を紹介してきましたが、介護技術講師といっても、その働く場所や働き方は様々。
介護技術を人に教えていれば、介護技術講師と言えてしまうので、職業としてのくくりが大きく迷ってしまいます。
そこで、介護業界における一般的な講師業を大きく種類分けして、下記でお伝えしていきましょう。
介護業界における講師には大きく分けると5つの種類があります。
- 介護初任者研修
- 介護実務者研修
- 介護福祉養成校
- 福祉系高校教員
- その他講師
先ほども述べたように、授業する内容や講義などは職場によって異なるので、自分が目指したい講師を把握しておくことが重要です。
それぞれの講師の特徴や授業内容は後ほど解説していきます。
ここまで、介護技術講師に関する概要を紹介してきましたが、
「どうやって介護技術講師になるか?」
という点が気になるのではないでしょうか?
介護技術講師になるには基本的に2つの条件をクリアする必要があります。
4.介護講師になるには実務経験と講習会が必須!
介護技術講師には5つの種類があると伝えました。
しかし、全ての介護技術講師において「介護技術講師になろう!」と、すぐに介護技術講師になることは基本的にはできません。
なぜなら、講師として人に教えるためには「正しい知識や技術」を指導する必要があるからです。
もし、誰でも彼でも介護技術講師になることができてしまえば、間違っている技術や知識を指導する人が出てきてしまう可能性があります。
すると、間違った介護知識や介護技術を学んだ人が現場で事故を起こしてしまうという悲しいことも…。
そのため、介護業界全般の講師になるためには「実務経験」と「講習会に参加すること」が必須です。
各講師によって講師となる条件は異なりますが、概ね「5年以上の実務経験」を前提条件にしている場所が多くみられます。
これらのことから、介護講師を目指す人はまず、介護士としてしっかりと実務経験を積む必要があるといえるでしょう。
それでは、次から各介護業界の講師について解説を行なっていきます。
それぞれの講師の特徴や条件を理解して、自分の中の講師像をしっかりとイメージできるようにしてみてください。
5.介護初任者研修の介護技術講師
ここからはこれまでに紹介した一般的な介護技術講師の知識を踏まえて、各講師について解説していきます。
まず、はじめに解説する講師は「介護初任者研修」の講師です。
「介護初任者研修」とは、介護に携わるものが、基本的な介護技術を身に着けることができるようにすることを目的として行われるものになります。
そのため、介護職におけるスタートラインとなる資格です。
介護初任者研修講師として教える内容は?
「介護初任者研修」とはその名の通り、介護の初心者に行う研修となります。
介護士=介護の仕事を行う人
なので、資格がなくとも介護の仕事を行うことは可能です。
しかし、知識や技術がないまま働いていると適切な対応や正しい介護のやり方を知らずに働くということになります。
「介護初任者研修」を修了していない状態は、無免許で車の運転を行なっているようなもの。
いざというときに適切な対応がとれない可能性があります。
そのため、義務ではありませんが介護に携わる人は、はじめに「介護初任者研修」を受講しておくとよいでしょう。
講座は10科目計130時間行われます。
講座内容としては、介護業務を行う上での最低限の知識・技術、それを実践する際の考え方など介護の基礎を身につける内容です。
介護初任者研修講師になるには?
介護初任者研修講師になる要件は以下の通りです。
「介護初任者研修過程を適切に実施、指導できるものにより行われるよう十分配慮される必要がある」
つまり、実施主体となる都道府県により講師となる条件が異なることが特徴です。
概ね介護福祉士として5年以上の実務経験を条件としています。
なぜなら5年以上実務経験を積むことで、講師として人に教えるだけの必要な知識や技術を身につけることができるからです。
ですが、1点注意が必要なポイントが!
科目によっては「障害福祉サービスでの2年以上の実務経験」が必要だったりと科目によっても条件が異なります。
そのため、自分が勤めたい場所の講師要件を確認することが重要です。
例:愛知県ホームページ(愛知県介護職員初任者研修過程 講師用件)
以上、「介護初任者研修講師」について解説してきました。
「介護初任者研修講師」は介護に携わり始めた初心者の方に介護のイロハを教える仕事です。
介護素人から介護のプロとしての第一歩を踏み出させるポジションともいえるでしょう。
次に紹介する介護講師は、より介護士として質の高いサービスを提供することができるようにするための「介護実務者研修」についてです。
6.介護実務者研修
介護の基本となる知識や技術は「介護初任者研修」で学ぶことができることを先述しました。
そこから、より質の高い介護サービスを提供する知識や技術を学ぶために行われる研修が「介護実務者研修」となります。
「介護実務者研修」は3年以上の実務の経験のある実務経験者が、介護福祉士国家試験を受験するために必要な研修でもあるため、需要が高まっている研修です。
介護実務者研修講師として教える内容は?
「介護実務者研修」は介護士の質の向上を目的とした講習内容となっています。
なぜ質の向上を行わなければならないかというと、少子高齢化や地域の繋がりが薄くなっているなど環境が変化しているからです。
環境が変化することにより、介護のニーズも多様化しているので、従来の介護士では十分に対応することができないケースもみられるようになってきました。
そのため、多様化した介護ニーズに応えるために介護士の質の向上が必要とされている訳です。
「介護実務者研修」の具体的な講習内容としては、幅広い介護技術や医療的なケアなど専門性を高めるものとなっています。
そのため、研修のボリュームも増え、期間は6ヶ月以上、授業時間450時間以上で行われるものです。
介護実務者研修講師になるには?
介護実務者研修講師には「専任教員」と「一般教員」があり、指導できる内容が異なります。
また、それぞれ講師となる条件が異なるという点に注意が必要です。
以下でそれぞれの特徴を紹介していきましょう。
専任教員になるには?
専任教員とは「教務に関する責任者」のことで、専任教員となれば「介護実務者研修」におけるほとんどの科目を担当することが可能です。
専任教員となるには下記の条件を満たす必要があります。
①介護福祉士として実務経験5年以上
または、以下の条件を満たしましょう。
②介護に関する科目を教えることができる資格を持つもので、1〜3のどれかにあてはまる
- 大学等の教授、准教授、助教又は講師
- 養成施設、福祉系高校(一般高校)での教歴3年以上
- 福祉系高校(特例高校)、実務者研修での教歴5年以上
①・②どちらかの条件を満たした上で、実務者研修教員講習会を修了していることが必要条件です。
ちなみに、「実務者研修教員講習会」とは、介護実務者研修における「専任講師」となるために必要となるカリキュラムのことです。
下記、3科目計50時間の受講が必要となります。
- 介護教育方法(30時間)
- 介護過程の展開方法(15時間)
- 実務者研修のねらい、評価方法等(5時間)
受講費用は講習会の開催団体によって異なりますが、およそ5万〜10万円の開催団体が多いです。
一般教員になるには?
一般教員は介護実務者研修において「介護過程Ⅲ」と「医療的ケア」のみを担当することができる教員のことを意味します。
それぞれの教員要件が異なることに注意が必要です。
「介護過程Ⅲ」、「医療的ケア」の教員となる各条件は厚生労働省によると下記の通り。
介護過程Ⅲ | 専任教員要件の①・②のどちらかを満たした上で、実習指導者講習会、実務者研修教員講習会等の講習を受けている |
---|---|
医療的ケア | 5年以上の実務経験がある医師、看護師、保健師又は助産師であり、医療的ケア教員講習会を修了している |
専任教員も「介護過程Ⅲ」と「医療的ケア」の授業を担当するためには、これらの教員要件をパスする必要があります。
以上、「介護実務者研修講師」について解説してきました。
「介護実務者研修」は、多様化した介護ニーズに応えられるように質の高い介護士を育成することを目的とした研修になっています。
また、「介護福祉士」になるためにも必須の講習となっているので、現在ニーズが高まっている講師です。
そのため、求人数も他の講師と比べて最も多い講師となっているので、就職の面からみるとおすすめの講師といえるでしょう。
ここまでは、実際に介護現場で働いている人を対象に行われる講師を紹介してきましたが、次から紹介する講師はまだ介護に携わる前の人を対象とする講師です。
7.介護福祉養成校
「介護初任者研修」や「介護実務者研修」は実際に介護現場で働いている人に知識や技術を教えるものとなっていました。
続いて、紹介する「介護福祉養成校」はこれまで紹介してきたスキルを高める研修とは異なり、介護福祉士として必要な知識や技術を習得する養成施設です。
その名の通り、介護福祉士を養成するための施設なので、卒業後、介護福祉士国家資格の受験資格を得られます。
介護福祉養成校教員として教える内容は?
介護福祉養成には大学や短期大学、専門学校など種類がありますが、最短のものでも卒業までの期間は2年間です。
国家資格である「介護福祉士」になるために、必要な知識や技術を習得するために2年間の勉強期間が必要ということになります。
教務内容としては、「介護福祉士」となるための主な下記の3領域を指導することです。
- 人間と社会
- 介護
- こころとからだのしくみ
また、これらの3領域の授業以外にも養成校では、担任業務やテスト作成などの教員としての業務があります。
介護福祉養成校教員になるには?
では、「介護福祉養成校教員」なるにはどのような条件があるのでしょうか?
「介護福祉養成校教員」になるには、厚生労働省が示す下記の条件を満たさなければなりません。
- 介護福祉士、社会福祉士、保健師、助産師、看護師、又は医師の資格を有し、実務経験5年以上
- 大学院、大学、短期大学又は高等専門学校において、教授、准教授、助教又は講師
- 専修学校の専門課程の教員として、当該教育内容を3年以上担当
さらに科目の編成や授業の編成等について責任を有する者には「介護教員講習会」を修了する必要があります。
ちなみに、介護教員講習会とは、介護福祉士養成施設における専任教員の資質向上をはかり、質の高い介護福祉士を養成することを目的とする講習です。
下記、3分野計300時間以上の受講が必要となります。
- 基礎分野
- 専門基礎分野
- 専門分野
受講費用は、およそ320,000円です。
条件だけ見ると、介護教員になるのはさほど難しくないように感じられます。
ですが、介護教員が難しいのは就職することです。
なぜなら一般的な求人情報サイトには、介護教員の求人がほとんど出回りません。
そのため、条件を満たしていても就職することが難しいのです。
では、どのようにして求人を探せば良いのか?
方法としては、現職の介護教員から声をかけてもらうか、各養成校が個別に求人をサイトに掲載しているものを見つけるなどの方法があります。
以上、「介護福祉養成校教員」について解説してきました。
「介護福祉養成校」は、将来「介護福祉士」になる人材を養成する施設になります。
そのため、介護未経験の人に「介護福祉士」になるための介護技術や知識を指導することが主な業務内容です。
授業以外にも教員として、人を指導する立場になるので包括的に指導することができる能力が求められます。
業務は大変ですが、介護業界の発展に繋がる重要な仕事といえるでしょう。
次に紹介する講師は、講師の中でも最も若い人に指導する講師になります。
8.福祉系高校
「介護福祉養成校教員」は学校の教員のように、介護に関する技術や知識を指導するものでした。
しかし、次に紹介する「福祉系高校教員」は実際に学校の教員となります。
「福祉系高校」は卒業時に介護福祉士試験の受験資格を得ることができる、介護福祉養成過程の基準を満たす高等学校及び中等教育学校のことです。
基本的には高校であるため、これまで紹介してきたものの中では授業する対象者が最も若いといえます。
福祉系高校教員として教える内容は?
「福祉系高校」では「介護福祉士」になるために必要な知識や技術を高校在学中に指導し、卒業後、「介護福祉士」になるための人材を育成することが目的です。
そのため、基本的な介護を提供できる能力を教授することを目的に、福祉、介護福祉基礎等、こころとからだの理解などの授業を行います。
高校卒業後から「介護福祉士」として働くことができるので、若いうちから資格を得たいと考えている人が集まる場所といえるでしょう。
福祉系高校教員になるには?
福祉系高校の教員になるためには、「高等学校教諭一種免許(福祉)」の資格をもつ必要があります。
その理由としては介護に関することを教えていますが、前提として高校であるからです。
高校の教員になるためには当然、教諭免許を持つ必要があるので、介護士としての経験や資格の前に教諭免許を持つ必要があります。
その上で、各科目の指導や教務に関する責任者としてそれぞれの教員要件を満たす必要があることに注意してください。
福祉の教科の教員
ここからは各教科における教員要件をそれぞれ紹介していきましょう。
まずは福祉の教科の教員から解説していきます。
福祉の教科を教授する教員のうち1人は、すべての教科における教育課程の編成等の教務に関する主任者として下記の条件を満たすことが条件です。
- 福祉系高等学校の教員又は養成施設等の専任教員として3年以上の経験を有する者
介護福祉基礎等の科目の教員
続いて、介護福祉基礎等の教員要件について紹介していきましょう。
介護福祉基礎、介護総合演習、介護過程、介護実習、コミュニケーション技術、又は生活支援技術を教授する教員のうち1人は、下記のいずれかの条件を満たす必要があります。
- 介護福祉士として、実務経験5年以上
- 介護福祉士の資格を持っており、文部科学大臣及び厚生労働大臣が定めた研修を修了する。または、それに準ずるものとして文部科学大臣に定められた者。
こころとからだの理解の科目の教員
最後に紹介するのはこころとからだの理解の科目の教員です。
こころとからだの理解の科目を教授する教員のうち1人は、下記のいずれかの条件を満たす必要あり。
- 医師、保健師、助産師又は看護師の資格を有し、実務経験5年以上
- 介護福祉士の資格を持っており、文部科学大臣及び厚生労働大臣が定めた研修を修了する。または、それに準ずるものとして文部科学大臣に定められた者。
このように福祉系高校の教員は、介護福祉士としての資格と経験以外に高等学校の教諭としての資格が必要となるため、就職条件が難しい仕事です。
しかし、将来ある若い人を対象に介護を教えることができる、他にはない唯一無二の仕事ともいえるでしょう。
最後に今まで紹介してきた講師に当てはまらない、講師としての働き方を解説していきます。
9.その他講師
ここまで介護業界の講師として働く主なものを紹介してきました。
しかし、これらに当てはまらない講師としての働き方がまだあります。
その講師というのが最後に紹介する「その他講師」です。
「その他講師」とはこれまで紹介してきた講師には当てはまらないもので、実際の介護現場で使われる介護技術の技術指導や施設内研修などを行います。
その他講師として教える内容は?
授業内容は特に決まりがありません。
なぜなら、依頼されて指導を行う場合もあれば、自分発信で勉強会を開催することもできるからです。
そのため、指定された授業依頼があれば、そのことについて授業を行います。
また、自分が講義したい内容があれば、勉強会というかたちで好きな授業を行うことが可能です。
強いていうなら、自分の強みを活かせる内容を講義することになるでしょう。
その他講師になるためには?
「その他講師」となる条件は特にありません。
誰でも「講師」と名乗ってさえしまえば、講師になることができます。
しかし、いきなり講師と名乗ってもそう簡単に依頼はきませんし、勉強会に人は集まってきません。
そのため、条件ではありませんが、依頼されるための知名度や伝手、勉強会に集客することができる知名度などは必要になってきます。
10.介護講師になるには何から始めたらいいの?
ここまで介護講師の種類を紹介してきましたが、実際に介護講師になるためには何から始めたら良いのでしょうか?
結論としては、「実務経験を積む」と良いでしょう。
なぜなら、ほとんどの講師の要件として5年以上の実務経験と講習会の受講が必要だからです。
経験が足りてないといくら知識や技術があっても、求人段階で振り落とされてしまいます。
そのため、まずは5年以上の実務を経験することを目標とすると良いでしょう。
さらに実務を行いながら、他人へと授業することができるように知識やスキルを高める勉強を行っておくと、講師へとなる過程がスムーズになります。
すでに実務経験が5年以上あり、経験における条件を満たしている人は、自分がなりたい講師を定めて、必要な講習会を受けると良いでしょう。
次にここまでで解説することができなかった介護技術講師に関する疑問などを解説していきます。
【補足】介護技術講師にまつわるQ&A
介護技術講師にまつわる疑問などを以下で回答していきましょう。
Q1.介護講師としての求人数は?
介護講師としての求人は介護士の求人数よりも数は少なくなりますが、しっかりと出回っています。
介護講師の求人情報は、医療系の求人サイトよりも一般の求人サイトに掲載される傾向にあるようなので、興味がある人は検索してみてください。
介護講師の求人の中でも特に「介護実務者研修」のニーズが高まっているので、実務者研修の専任教員の資格を有していると就職で有利です。
Q2.介護講師の給料は?
介護講師を目指す上で気になる点が給料。
職場によって差はありますが、ほとんどのものにおいて介護士よりも高い給料を得ることができます。
給料水準としては、20万〜30万円の職場が多いようです。
ですが、例外として福祉系高校の教員に関しては介護講師の前に高校教員となるため、この給料水準よりも高い給料を得られる傾向にあります。
また、外部講師などで単発の授業や勉強会などを行った場合には、講義ごとに報酬を決めるケースが多いようです。
初任者研修や実務者研修の講師は時給で1200円〜3000円程度が相場となっています。
自分で開催する勉強会に関しては勉強会の需要を考えて、自分で好きな金額を設定することが可能です。
まとめ
介護講師は今後の介護業界を発展させるために重要な仕事といえます。
もちろん、介護講師になることは簡単なことではありません。
介護講師はここまで解説してきたように、職場によってそれぞれ特徴があるので、自分が目指したい講師を選択することが重要です。
また、必須となる講習や経験があるため、講師になるためには時間や資金がかかることにも注意が必要となります。
ですが、それらを踏まえた上でも新たな介護士を育成することや質の高い介護技術を教えることは素晴らしい仕事です。
介護業界の発展や介護技術を教えることに興味がある人は、目指してみることをおすすめします。