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看護師からヘルスケアベンチャーを目指すのはアリ?仕事内容やベンチャー就職の注意点も解説

「自分で新しい製品を開発したり、営業してみたい」

「これまでの経験を製品やサービスという形で医療分野に活かしたい」

そんな人は、新しいアイディアや技術を形にするヘルスケアベンチャーがおすすめです。

しかし、ヘルスケアベンチャーの実態を知らず転職すると、イメージとのミスマッチから苦しい思いをすることになりかねません。

そこでこの記事では、実際にヘルスケアベンチャーを看護師が目指すにはどうすれば良いか、具体的にどんな仕事があるのか解説していきます。

ヘルスケアベンチャーでの働き方を知り、主体的に新しい形で医療に貢献しましょう。

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1.看護師が注目するヘルスケアベンチャーとは?

ヘルスケアベンチャーとは、医療やヘルスケアの分野に新しく進出してきた企業のことです。

ベンチャーの定義は様々ですが、ヘルスケア関連の分野でサービスや商品を提供する新しい企業はヘルスケアベンチャーと言えるでしょう。

ここからは、ヘルスケアベンチャーで働くことに興味を持っている看護師向けに、ヘルスケアベンチャーの種類ややりがいを解説していきます。

1−1.ヘルスケアベンチャーの種類

ヘルスケアベンチャーの種類

ヘルスケアベンチャーが指す企業の範囲は広いですが、仕事内容は大きく以下の種類に分けられます。

  1. 創薬、製薬
  2. データ解析
  3. 医療メディアなど個人向けのサービス
  4. 医療機関の効率化・支援

それぞれの部門で現在数多くのヘルスケアベンチャーが登場しており、医療のさらなる発展に貢献しています。

自分にどんな仕事が合うかだけでなく、今の医療に必要な仕事は何なのかしっかり考えて将来性のあるヘルスケアベンチャーを見定めましょう

1−2.看護師がヘルスケアベンチャーを目指す意義

自由に意見を言い合える場を求めているなら、看護師がヘルスケアベンチャーを目指す意義は大きいでしょう。

設立されたばかりのベンチャー企業には社内の勢力図などがないため、周りに流されず意見を交わし合うことができるからです。

また、新しい技術やアイデアを商品やサービスという形で幅広く生かしていきたい人にとって、ヘルスケアベンチャーのやりがいは大きいと言えます。

ヘルスケアベンチャーは製薬会社や医療機器メーカーなど、仕事内容の面で他の医療関係会社と大きく違うところはありません。

しかしヘルスケア業界に新規参入してきたベンチャー企業は、既存の企業より柔軟なアイディアでサービスを提供できる機会がたくさんあります

そのため、本気でやりたい仕事があるなら看護師からヘルスケアベンチャーを目指すのは良いでしょう。

次は、もし看護師からヘルスケアベンチャーに転職した際の仕事内容を解説します。

ヘルスケアベンチャーに入った後、具体的に何をするのかよく分からないという人はぜひ読んでみてください。

2.看護師からヘルスケアベンチャーになった際の仕事内容

ヘルスケアベンチャーの仕事内容

看護師からヘルスケアベンチャーに入った場合、会社の大きさにもよりますが主に以下のような仕事を行います。

  1. サービス・商品の営業
  2. 製品企画・マーケティング
  3. 研究開発

それぞれの詳しい仕事内容について確認しておきましょう。

仕事1.サービス・商品の営業

売り込む製品がすでに出来上がっている場合は、自社の製品をより多くの医療現場で使ってもらうため営業を行います。

看護師が前職であれば、現場の声を拾い上げて上手く医療関係者とコミュニケーションを取らなければならない機会も多いです

そのためある程度成長したヘルスケアベンチャーでは、医療職出身の人が製品・サービスの営業を担当するケースが多くあります。

自分のコミュニケーション能力を活かし、それぞれの医療現場に合った営業活動を行いましょう。

仕事2.製品企画・マーケティング

製品企画段階のヘルスケアベンチャーでは、新しい製品を作ったり、どんな製品が必要かマーケティングを行います。

看護師は実際の医療現場を経験しているため、現場での課題を拾い上げやすい立場です。

自分が働いていて不便に感じたことや、改善したら良いと思う点を製品企画で活かしましょう。

仕事3.研究開発

医療に関する研究に詳しい人は、研究開発部門で活躍することも可能です。

研究開発部門では、まだ日本の医療にない新しい製品やサービスを一から開発できるので大きなやりがいを感じられるでしょう。

ただし、看護学部を卒業した学士の場合、まだ研究開発に活かせる専門知識が少ないため新技術の開発などに携わることは稀です。

以上が、ヘルスケアベンチャーで看護師が行う仕事でした。

小さなヘルスケアベンチャーでは一人で複数の業務を担当することもあります

最初に自分が担当にならなかった業務についても入社後はしっかり勉強しておきましょう。

次は、ヘルスケアベンチャーを目指すべき看護師の特徴を解説していきます。

3.ヘルスケアベンチャーを目指すべき看護師の特徴

ヘルスケアベンチャーを目指すべき看護師の特徴

ヘルスケアベンチャーで主体的に新しいサービス・商品を企画・開発したりすることに魅力を感じる看護師は少なくありません。

しかしヘルスケアベンチャーの業績は浮き沈みが激しく、残業も看護師時代より増えてしまう可能性があります

そのため、自分がヘルスケアベンチャーに適していると思える人でなければ、仕事を続けるのが難しくなってしまうでしょう。

ここからは、ヘルスケアベンチャーを目指すべき看護師の特徴について解説します。

ヘルスケアベンチャーを目指すのがベストなのか、悩んでいる人はぜひ参考にしてください。

特徴1.医療の新技術について興味がある

ヘルスケアベンチャーで活躍するには、医療の新技術やアイデアに常に興味を持ち、情報収集を行わなければいけません。

特に、ひとりひとりの裁量が大きい小規模なベンチャー企業なら、医療の新しい情報をどれだけ知っているかで評価は変わるでしょう。

常に情報を収集できるだけの熱量がなければ、周りと知識差を感じたり、新しい発想が出てこなくなったりして働くのが苦しくなってしまいます。

そのため、医療の新技術やアイデアに興味を持っている人は、ヘルスケアベンチャーでの仕事に向いていると言えるのです。

特徴2.自分で主体的に医療と関わりたい

ヘルスケアベンチャーが向いているのは、医師や薬剤師の指示を待つのではなく自分で主体的に医療と関わりたいという人です。

看護師も主体的に動くことはありますが、ヘルスケアベンチャーは社員が少ないため、一人ひとりの裁量が大きいため自分の意見を言える機会も看護師より多くあります

自分のやりたいことが明確でない人にとっては厳しい環境ですが、自分の意見をはっきり言いたい人には向いているでしょう。

以上が、ヘルスケアベンチャーに向いている人でした。

ヘルスケアベンチャーの環境を厳しいと感じる人もいますが、自分の意志でいろんなものを作りたい人ならやりがいを感じられる職場になるはずです。

自分が何をしたいのかしっかり分析し、自分の目指すビジョンと合った会社を選びましょう。

ただし、ヘルスケアベンチャーを目指す上では事前に知っておきたい注意点もあります。

次で詳しく解説するので、ヘルスケアベンチャーで自分の力を発揮したい、という熱意を持っている人はぜひ読んでみてください。

4.ヘルスケアベンチャーを目指す看護師の注意点

ヘルスケアベンチャーを目指す看護師の注意点

ヘルスケアベンチャーには、ベンチャー企業ならではの注意点があります。

「看護師の仕事が苦しくて転職したけれど、ヘルスケアベンチャーでも仕事が大変だった…」など就職後のギャップに苦しむ人も少なくありません。

看護師からヘルスケアベンチャーを目指す際は、以下の点に注意してください。

  1. 年収が下がる可能性がある
  2. 仕事量が増える可能性がある
  3. 長く勤められないことも多い

それぞれの注意点について、事前に詳しく見ておきましょう。

注意点1.年収が下がる可能性がある

看護師の平均年収は、平成28年度厚生労働省の調査によると約481万円になります。

日本人全体で見る平均年収が441万円であることを考えると、平均より高い収入です。

しかし、まだ好調な成績が出せていないヘルスケアベンチャーの場合、日本人全体の平均年収より低い収入しか得られない可能性もあります

また、ある程度の規模があるヘルスケアベンチャーでも、開発にお金がかかりすぎて残業代を十分に出せないという状況も考えられるでしょう。

ヘルスケアベンチャーに行く際、収入面に注目する人は多いはずです。

しかしどれだけ求人を探しても収入が下がる可能性があることも、知っておきましょう。

注意点2.仕事量が増える可能性がある

立ち上がったばかりのヘルスケアベンチャーでは、仕事量に対して人手が足りず業務量が膨大になることも少なくありません。

看護師の仕事も夜勤有りでもちろんハードですが、ヘルスケアベンチャーでも毎日深夜まで残業が続くことが考えられるのです。

さらに、残業時間の管理について不十分な会社もあり、働いた分の給与がしっかり出ない可能性もあります。

仕事量が多少増えてもやりがいのある仕事ができるなら構わない、という人でなければヘルスケアベンチャーで働き続けるのは難しいです。

もし仕事の量に不安があるなら、面接時に残業について聞いたり、事前にネットで平均残業時間を調べるなどの工夫をしましょう。

注意点3.長く勤められないことも多い

ベンチャー企業の多くは数年で倒産・廃業してしまうため長い期間安定して勤めるのは難しいです。

ベンチャー企業と聞いて華々しいイメージを持つ人もいますが、ベンチャー企業が5年後も残っている確率は15%、10年後も残っている確率はわずか6%程度とも言われています。

そのため今は順調な会社でも、数年後にはもう倒産している、という可能性が非常に高いと言えるでしょう。

少なくとも5年以上は同じ職場で、安定した働き方をしたいという場合、ヘルスケアベンチャーを取り巻く環境には不安があります。

その点大きな病院・診療所の廃業は少ないので、ヘルスケアベンチャーより職場を変えず働くこともできるでしょう。

ヘルスケアベンチャーで働きたいという気持ちが、こうしたベンチャー企業ならではの倒産リスクより取るべきものなのか、一度考えてみるのがおすすめです。

以上が、ヘルスケアベンチャーに入る際の注意点でした。

ヘルスケアベンチャーは、仕事の面でも、経営の面でもまだ不安定なところが多いです。

やりがいは大きいですが、リスクに不安を感じるなら考え直したほうが良いでしょう。

次は、それでもヘルスケアベンチャーに入りたい、という人向けにヘルスケアベンチャーの求人を探す方法を解説します。

5.看護師からヘルスケアベンチャーに入るには

看護師からヘルスケアベンチャーに入るには、基本的に今の仕事を辞めて転職をする必要があります。

転職でヘルスケアベンチャーを目指す場合、求人が多いタイミングを狙いましょう。

一般的に転職求人が多いとされているのは、年度の切り替えが多くの企業で行われる3〜4月、もしくは9〜10月です。

転職にかかる期間は3ヶ月〜半年と言われているので、ちょうど良いタイミングで求人が探せるよう転職活動の時期を見極めましょう。

そして転職活動を実際に行う際には、ヘルスケアベンチャーの情報を求人サイトなどで入手しなければいけません。

しかし、ヘルスケアベンチャーはまだできて間もない企業も多く、求人募集が公式サイトにしか書かれていないことも多いです。

そのため、ヘルスケアベンチャーに関連するニュースには常に目を付けておき、気になる企業があれば直接公式サイトを見たり、問い合わせをしたりしましょう

まとめ

最新技術や新しいアイディアを使い、医療現場に貢献するヘルスケアベンチャーのやりがいは大きいと言えます。

また、ヘルスケアベンチャーは看護師など医療を経験した人材のニーズも高くあるため、自分のスキルを活かせる職場が見つかるでしょう。

しかしベンチャー企業の生き残りは厳しいため数年後にその会社がまだあるかどうかは分かりません。

また、まだ明確な実績が出せていない企業の場合、年収面でも看護師として働くより下がる可能性が高いです。

そのため、ヘルスケアベンチャーに入るには覚悟が必要になります。

どうしても入りたい企業があるかどうか、求人サイトなどでじっくり探してみましょう。

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