「介護士として年収600万円稼ぎたい!」
「スキルを上げてもっと年収をアップさせたい!」
介護士の収入は労働の割に低いと言われており、収入面で不満を感じる人は多いはずです。
介護士の仕事を続けることで、年収600万円を目指すのは可能なのでしょうか。
この記事では、介護士の年収データを元に年収600万円がもらえるのか解説します。
年収アップのコツも紹介するので、少しでもたくさんの給料をもらい仕事を充実させましょう。
目次
1.介護士で年収600万円は可能?平均を解説
介護士の平均年収から考えると、介護業界では資格を取得しても年収600万円は難しいと言えます。
厚生労働省の調査によると、介護士の平均年収は保有資格無しで月261,600円、上位資格である介護福祉士を持っていても、303,460円です。
そのため、現在の状況では、月収の3ヶ月分近いボーナスがもらえる施設で介護福祉士として働いていても、600万円には届かないと考えられるでしょう。
ただし、待遇の良い施設で管理職として働くなら年収600万円超えの可能性はあるかもしれません。
また、経験が10〜20年以上と長く、スキルを持った介護士であれば年収600万円以上の高待遇で雇ってもらえることもあります。
今の自分に目指せる範囲で、昇給に向け努力を続けていきましょう。
次は、管理職になった介護士の年収について解説していきます。
出世により年収アップを目指している人は、ぜひ参考にしてください。
2.ただし施設管理者なら年収600万円のチャンスも
少数ではありますが、施設長、事務長クラスになれば年収600万円の求人もあります。
たとえば、千葉県の介護施設では施設運営マネジメントの仕事で年収450万円~749万円が提示されていました。
また、東京都のサービス付き高齢者住宅の支配人の求人では年収が 500万円~649万円となっています。
マネジメント経験を持っている人は、こうした求人を探し年収アップを目指すと良いでしょう。
ただし、経験が少ないままこうした管理職クラスの求人に応募しても、落とされてしまう可能性が高いです。
まだ自分には管理者として施設全体をまとめる力が無い、と感じるなら今の職場で経験を積み出世を目指しましょう。
次は、年収を600万円に近づけるためのコツを解説していきます。
今よりたくさんの給料を稼ぎたい、という人はぜひ参考にしてください。
3.年収を600万円に近づける!昇給の方法を解説
介護士が給料を上げて年収600万円を目指すには、経験とスキル、働き方の工夫が必要です。
今の給料に不満があるならそのまま我慢するのではなく、昇給に向け前向きに動き始めましょう。
介護士が年収600万円を目指すポイントは、以下の通りです。
- 夜勤専従として働く
- 専門性の高い資格を取得する
- 上司の仕事もこなせるようになる
- 副業を始める
自分に合った昇給の方法で、仕事のやりがいをもっと高めましょう。
ポイント1.夜勤専従として働く
今の施設ですぐに年収を上げたいなら、夜勤専従として働きましょう。
夜勤は深夜手当が付くので、同じ作業でも時給が上がります。
夜勤のみで働く夜勤専従の介護士なら、日勤のみで働くより月収は上がるので、今より給与はアップするでしょう。
ただし、夜勤をこなせるのはある程度経験があり、緊急時に少人数でも対応できる介護士のみです。
先輩や上司から、夜勤をこなせると判断された場合のみ夜勤のシフトを増やすことを考えましょう。
ポイント2.専門性の高い資格を取得する
介護士が年収を上げるには、専門性の高い資格を取得して資格手当をもらうのが効果的です。
ケアマネや生活相談員、介護福祉士などの上位資格を取得すれば、手当のみで平均月収に5万円ほどの差が出ることもあります。
いくら経験があっても、資格なしの状態では実力を認めてもらいにくいです。
現在資格を持っていない人は、初任者研修や実務者研修から取得して資格手当をもらいましょう。
ポイント3.上司や先輩の仕事もこなせるようになる
スキルが上がり、できる仕事が増えれば出世に近づきます。
今の給与に満足していないなら、先輩や上司がこなしている仕事を同じレベルでできるよう努力しましょう。
努力の結果、そのエリアで有名になるほどスキルの高い人材になれば、多くの施設が欲しいと考えるので年収は大幅に上がります。
1年後、2年後にできる仕事が少しでも増えるよう、先輩や上司を見習って経験を積みましょう。
ポイント4.副業を始める
今の職場環境でどうしても昇給が望めない場合、副業を始めるのも良いでしょう。
介護士の経験を活かせるおすすめの副業は、以下の通りです。
- 他の介護施設の夜勤
- 単発のイベントバイト
- コンビニやスーパーの夜勤
- 家事代行サービスの仕事
- データ入力・モニターなどの在宅ワーク
この他、介護士の仕事事情を記事や動画にして発表して収益化を目指すのも良いでしょう。
ただし、介護施設によっては規定で副業が禁止されていることもあるので、必ず就業規則を確認してください。
以上が、介護士が年収をアップさせる方法でした。
介護士は需要の高い仕事なので、頑張り次第で年収アップは実現できます。
しかし、今の環境で限界がある場合転職を考える人も多いでしょう。
そこで次は、転職と介護士の年収について解説するので、ぜひ参考にしてください。
4.転職をすれば介護士の年収は上がる?
年収を上げるため、転職を考える介護士は少なくありません。
しかし、介護士に限った話ではありませんが、転職をしても必ず年収が上がる訳ではありません。
平均収入の高いエリアで働ける人、スキルが正当に評価されなていなかった人であれば、転職をして年収が上がる可能性が高いでしょう。
一方、スキルを持っていない人や経験が少ない人は、どの介護施設に行っても給与が変わらないので、年収にあまり差は出ないかもしれません。
ただし、今の職場がいわゆる「ブラック施設」であれば、心身を守るため年収に関わらず転職を検討した方が良いでしょう。
介護業界におけるブラック施設の特徴は、以下の通りです。
- サービス残業が慢性化している
- 介護士の平均より明らかに給料が少ない
- 手当金がもらえない
- 休日に無給で出勤させられる
- 残業時間の長さが大きな負担になっている
介護士の過労について明確な基準はありませんが、一般に過労死ラインは月残業80時間と言われています。
介護士は肉体を使うハードな仕事なので、80時間未満であっても身の危険を感じたら転職を検討してください。
次は、これからの介護士の年収について解説していきます。
将来、年収600万円を得られる可能性があるのか知りたい人は、ぜひ読んでみてください。
5.介護士の年収はこれから上昇する!
厚生労働省は介護士の待遇アップに取り組んでおり、介護士の年収は現在まで上昇しています。
厚生労働省がまとめたデータによると、介護職員の平均月収は平成29年から平成30年で約1万円上昇しました。
現在も厚生労働省は介護人材確保のため、給与面を重視した取り組みを行っているので、今より年収が上がる可能性は高いでしょう。
また、資格を持っている介護士の手当は重点的に上げよう、という動きが出ています。
年収600万円になるのはまだ先かもしれませんが、年収アップのため早めに資格を取得しておきましょう。
まとめ
今の状況では、介護士が年収600万円を目指すのは難しいと言えます。
特に、地方では給与水準が低くなるので、年収600万円の仕事はほとんどない状況でしょう。
ただし、資格を取り役職が上がれば手当が増え、月収は上がっていきます。
資格を取る、出世する、勤務時間を増やすなど、今の自分にできる方法で年収アップを目指しましょう。