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グループホームの看護師の仕事内容や役割とは?働くメリット・デメリットを解説!

グループホームの看護師に転職した人の声:
看護歴16年 40歳女性Oさん

子育ての合間を縫って、zoom(テレビ電話) でお話を伺いました!

自分の出産を機に、一般病棟勤務からグループホームへ転職しました。看護師として働いています。

――良かった点はありますか?

病院時代に比べて夜勤が格段に少なくなりました。

かなり子育てしやすくなっと感じています。

うちの子はもう中学に入りましたが、それでもかなり手いっぱいです(笑)ママって大変なんですね。 病院勤務からグループホームに転職しておいて本当に良かったと思います。転職するだけでも結構な時間と体力を使いますから。

あと夜勤が減ったので夜食のお菓子も減って健康的になったかなと思います!

――たしかに肌がお綺麗ですね。では反対に、グループホームの悪い点はありますか?

悪い点ですか。強いて言うなら、看護師が不足していること。私が勤務しているグループホームの看護師は私だけ。だから医療行為に関する難しい判断も、自分ひとりで決めないといけないんですよね。「これどうする?!」みたいな。

――なるほど、現場には頼れる人が少ないと。

そうですね、完全に頼られる側。でもこれは表裏一体ですね。自分の裁量で決められる方がストレスフリーなこともありますし、臨機応変に動いて医療機関と上手に連携が取れたときなどはやりがいを感じます。

――人手不足、というのはつまり求人が多いということ?

はい。今はどうか分かりませんが、私が転職した当時も複数の就職先から吟味して一番条件の良いところに決めさせてもらいました。

給与面も大切ですが、出産して家庭を持つ身として「プライベートの家族との時間を確保できるかどうか」を重視して選んだのが今の職場です。

――やっぱりグループホームは自分の時間を作りやすい?

病院と違って「急患!」というケースは少ないですから。
育児と仕事で忙しいはずなんですけれど、ウチはシフトに融通が利くので、YouTube 見たり友達とお茶したり……みたいな独身の時みたいに余裕のある時間も作れるようになりました。

――息抜きできるのは大切ですね! コミュニケーション能力が求められる職場ですが、大丈夫でしたか?

たしかに、外部の医療機関やグループホーム内の介護士さんと連携を取ることが求められます。もちろん入所者さんとも。

私は口下手な方ですが、色んな人と関わるのは楽しいです。長く働いていると「こういう人にはこう説明するのが良さそう」というある意味での “型” が生れてきたり。基本的には皆さん「看護師」としての信頼を持ったうえで接してくれているので、とても過ごしやすい職場です!

――最後に、これからグループホームに就職したい後輩にアドバイスをお願いします!

そうですね、どこのグループホームも看護師として「頼られること」が多い職場だと思います。自信がないと不安かもしれませんが、自信を持って自分の考えをそのまま仕事に落とし込めるのは楽しいですよ。頑張ってください!

「グループホームの看護師ってどんな仕事内容なのかな?」とお悩みですね。

グループホームの看護師の役割は、用者の身体機能の維持や認知症の進行を遅らせることです。

生活支援や介助の他に、健康管理や医療機関との連携を行います。

もしかすると、「病院の看護師より楽そう」と思う人もいるかもしれません。

しかし、利用者の医療ケアを任されているという責任感の強い仕事でもあります。

今回は、グループホームの看護師の役割や仕事内容を分かりやすく解説!

どんな人におすすめなのかまで説明しているので、参考にして次の転職に活かしましょう。

1.グループホーム看護師の役割とは

グループホームにおける看護師の主な役割は、利用者の健康を管理することです。

グループホームの利用者が快適に暮らすためのサポートを介護士と一緒に行います。

グループホームは病院と違って医師が常駐していません。

そのため、状況に応じて看護師が医療措置を行う場面もあります。

利用者の体調に異常があったときには医療機関と連携することも。

このように、病院で働く看護師よりも、自分で判断しなければならないことが多いです。

そもそもグループホームとは、どのような施設なのか確認しておきましょう。

そもそもグループホームとは

グループホームとは、認知症の高齢者に対応した共同生活介護施設です。

グループホームに入るためには、以下の2つの条件を満たす必要があります。

  • 65歳以上の高齢者である
  • 要支援2または要介護1以上の認知症患者である

これらの条件を満たす利用者5人〜9人で、家事分担をしながら共同生活を行っていきます。

病院は利用者の治療を行う場所ですが、グループホームは利用者の日常生活の場所です。

そのため、医療行為以外にも、利用者が快適に生活できるよう支援することも看護師に求められます。

次の章で、グループホーム看護師の仕事内容を詳しく確認していきましょう。

2.グループホーム看護師の仕事内容

グループホームには看護師にしかできない仕事も多いです。 

グループホーム看護師の仕事内容は、大きく以下の3つに分けることができます。

  1. 生活支援や介助
  2. 健康管理
  3. 利用者のケアプランの作成

グループホームによって、看護師に任される仕事内容は多少変わります

しかし、大筋これらの仕事を任されることになるので確認していきましょう。

業務1.健康管理や医療行為

グループホームの看護師には、利用者の健康管理や医療行為が任されます。

1人1人の健康状態をチェックし、どのように健康維持をしていくかプランを作成していくのです。

具体的には、以下のようなことを行います。

  • 薬の管理・投与
  • 血液検査や採
  • 体温測定
  • 点滴
  • たんの吸引

体調の悪い利用者が出てきた場合は、看護師が体調をチェックします。

状態によっては応急措置をしなければなりません。

医療機関と連携を取って医者へ利用者の状況を詳しく伝え、引き継ぎをすることもあります。

グループホームには医療行為のできる人は看護師しかいません

そのため、柔軟かつ迅速な判断を求められることがあります。

業務2.生活支援や介助

看護師は、グループホームの利用者の生活支援や介助を任されます。

看護師だけに任されるのではなく、介護士と一緒に行うことがほとんどです。

たとえば、以下のようが業務を行います。

  • 入浴の介
  • 衣類やおむつの着脱
  • 爪切り
  • 口腔のおそうじ
  • ガーゼ交換や軟膏の塗布

これらの仕事は、必ずしも看護師の仕事と限られていません。

介護士のサポートとして看護師も一緒に行うグループホームがほとんどです。

医療行為以外の仕事もあることをおぼえておきましょう。

業務3.利用者のケアプランの作成

利用者のケアプラン作成にも看護師は関わります。

ケアプランとは、「これからどのような生活を送っていきたいか」といった目標を設定して利用するサービスを決めていく計画書です。

基本的にケアプランは、ケアマネージャーが作成していきます。

しかし、利用者の健康状態を理解している介護士や看護師も一緒になって作成することが一般的です。

ケアプランは、利用者の要望に答えながら作成していかなければなりません。

普段から利用者の声に耳を傾け、何を望んでいるのか把握してあげる必要があります。

3.グループホーム看護師の給料事情

グループホームで働く看護師の年収は、400万円〜550万円程度です。

しかし、病院と比べると、年収は数十万円低くなってしまいます。

病院で働く時と比べても、基本給はあまり変わりません。

ただし、夜勤のないグループホームで働くと手当がない分、年収は低くなります

また、グループホームでは残業を行うことが少ないです。

そのため、病院と比べると年収にして数十万円下がることが予想されます。

4.グループホーム看護師になるなら持っておくべき資格

グループホームで看護師として働くのであれば、以下の2つの資格を持っておくべきです。

  1. 正看護師・准看護師
  2. 自動車運転免許証

順番に確認しましょう。

資格1.正看護師・准看護師

グループホームで看護師として働くためには、正看護師もしくは准看護師の資格が必須です。

どちらの資格でも可能としている求人がほとんどですが、給与に違いがあります。

たとえば、正社員なら基本給5,000円〜1万円程度、パート・アルバイトなら時給200円〜500円程度の差があるのです。

少しでも高い給与で働きたいのであれば、実務経験を積みながら正看護師受験に向けた勉強をして、資格の取得を目指しましょう。

資格2.普通自動車免許

グループホームの看護師の求人を見ていると、資格欄に普通自動車免許と書かれている求人が多いです。

必須ではありませんが、勤務先の選択肢は広がります。

なぜなら、業務中に自動車運転をする可能性があるからです。

利用者の通院や買い物の付き添いを看護師の仕事としているグループホームもあります。

免許がなければ他の職員が運転することになりますが、人員不足のグループホームの場合「看護師にも運転を任せたい」と考えるのです。

このような理由から、自動車運転免許証を持っていると有利に求職活動ができると言えます。

ここまで、グループホームの仕事内容や資格について見てきました。

しかし、「グループホームで働く看護師の実状がわからない」という人もいるかもしれません。

次の章からは、グループホーム看護師のメリット・デメリットを見ていきましょう。

5.グループホーム看護師のメリット

同じ看護師という仕事であっても、病院とグループホームとでは仕事内容が全然違うことがわかりました。

病院と比べたとき、グループホーム看護師として働くメリットは以下の3つを挙げられます。

  1. 定時で上がれることが多い
  2. 体力を使う業務が少ない
  3. 緊急性やプレッシャーが大きい

順番に見ていきましょう。

メリット1.定時で上がれることが多い

グループホームで働くと、定時で上がれることが多いです。

病院であれば、救急搬送や急な入院対応などによって定時をすぎることも珍しくありません。

一方、グループホームにいきなり入居者が入ってくることは、ありえないことです。

ほとんどグループホームの入居者の入れ替えはなく、新しい入居者対応も事前に日時が決められます。

残業のない職場が多いため、家庭やプライベートと両立をしたい人にはおすすめの職場です。

メリット2.体力を使う業務が少ない

病院と比べると、体力を使う業務が少ないです。

というのも、基本的に入居者のケアは介護士が担当します。

もちろん、衣類の着脱や入浴の介助などを手伝うこともありますが、看護師1人で行うことはありません。

介護士と一緒に行うため、病院と比べるとかなり肉体疲労が軽減されます。

若いうちは病院看護師でも気にならなかった業務も、年齢を重ねるごとに「体力的にしんどい」という人は少なくありません。

また、産休・育休明けでも肉体的負担が少ないので働きやすいと言えるでしょう。

メリット3.緊急性やプレッシャーが少ない

病院と比べると、緊急性やプレッシャーが少ないです。

病院であれば、患者の死を目の当たりにすることは珍しくありません。

患者の急な容態悪化に苦しむ看護師も多く、精神的な辛さを感じてしまいます。

しかし、グループホームでは命に関わる容態変化はほとんどありません

常に緊迫している病院と比べ、精神的な負担は少ないです。

そのため、精神的余裕を持って働ける職場と言えます。

グループホームであればのびのび働くことができるでしょう。

6.グループホーム看護師のデメリット

一方で、グループホームで看護士として働くデメリットもあります。

グループホーム看護士として働くことを検討しているのであれば、デメリットも把握した上で決定していくべきです。

デメリットを把握しておくことで、転職後「イメージと違う!」と悩むことも少なくなるでしょう。

病院と比べた場合、以下のような4つのデメリットが挙げられます。

  1. 医療ケアの判断を任されて責任が重い
  2. 高齢者とのコミュニケーションが密になる
  3. 相談相手が少ない
  4. 介護士の立場が強い施設もある

順番に確認していきましょう。

デメリット1.医療ケアの判断を任されて責任が重い

グループホームにおける医療ケアは、すべて看護師に判断が任されます。

なぜなら、他の介護士やスタッフには医療知識がないからです。

病院であれば、患者への医療ケアはすべて医師が行います。

病院では看護師は補助的立場になりやすいですが、グループホームでは自分で判断をしていかなくてはなりません

慣れるまでは、正しい判断ができているのか不安になり、責任感の重さに悩みを抱える看護師もいます。

しかし、医療ケアのサポートはあらかじめ医師からプランを指示されることが多いです。

また、分からないことが出てきたら医療機関へ相談することもできます。

医師や医療機関との連携をしっかり取ることで、不安は消えるはずです。

デメリット2.高齢者とのコミュニケーションが密になる

病院で働くときと比べると、高齢者とのコミュニケーションが密になります。

グループホームの入居者は、65歳以上の高齢者ばかりです。

そのため、世代の違いによって起きる価値観の違いや認識のズレが出てくるかもしれません。

特に、認知症を患っている高齢者ばかりなので、初めは難しいと感じることも多いでしょう。

しかし、普段接する中で少しでも情報を引き出すことも重要な仕事です。

どのようなケアを望んでいるのか等、利用者の気持ちを聞き出せるような関係性を目指しましょう。

もちろん、看護師だけで利用者とコミュニケーションを取るわけではありません。

介護士やスタッフなどとチームとなって、利用者の気持ちを理解してあげましょう。

デメリット3.相談相手が少ない

グループホームでは相談相手が少ないことで、不安を抱く看護師もいます。

というのも、「グループホームにつき1人の看護師」という施設も珍しくないからです。

病院であれば、たくさんの看護師がチームとなって働きます。

働きはじめはペアになって先輩が業務を教えてくれる職場も多いでしょう。

しかし、グループホームには同じ立場の人がいないため、仕事の悩みを解決しづらいかもしれません。

とはいえ、グループホームには介護士やケアマネージャ、栄養士など様々な立場のスタッフがいます。

役割は違えど、利用者さんの快適な生活をサポートするという大きな目的に変わりはありません。

チームの一員だと思って、積極的に悩みは相談しましょう。

デメリット4.介護士の立場が強い施設もある

グループホームによっては、介護士の立場が強い施設があります。

というのも、グループホームでは介護士が職場を取り仕切っているケースが多いからです。

なかなか自分の意見が言えなかったり、思い通りに仕事ができなかったりすることも珍しくありません。

医療的な役割があるとはいえ、あくまでも利用者の生活のサポートを行う介護士の仕事が中心となります。

そのため介護士から指示されることも多いのです。

もし、働きにくいと感じるのであれば施設長やマネージャーに相談しましょう。

介護士の指導や他のグループホームへ異動が叶う場合があります。

1人で悩まずに、相談できる人に積極的に相談しましょう。

7.グループホーム看護師に向いている人・向いていない人

ここまで、グループホームの看護師の仕事内容やメリット・デメリットを見てきました。

メリット・デメリットを踏まえてグループホーム看護師に向いている人と向いていない人を見ていきましょう。

(1)グループホームの看護師に向いている人

グループホームの看護師に向いているのは、以下のような人です。

  1. 患者の命に関わる仕事をしたくない人
  2. 家庭やプライベートと仕事を両立させたい人
  3. 高齢者とのコミュニケーションが苦にならない人

このように考えているのであれば、病院よりもグループホームで働く方が合っています

キャリアアップも兼ねて、転職を検討してみましょう

(2)グループホームの看護師に向いていない人

一方、グループホームの看護師に向いていない人は、以下のような人です。

  1. 命を助けることにやりがいを感じる人
  2. 常に、気軽に相談できる仲間と一緒に働きたい人
  3. ハードワークでも給料が高い方が良い人

このような人は、病院で看護師として働く方が合っています

グループホームではやりがいを感じられないかもしれません。

以上、グループホーム看護師に向いている人・向いていない人を説明しました。

ここまで読んで「グループホーム看護師として働きたい」と思ったのであれば、次の章で求人について見ていきましょう。

8.グループホーム看護師の求人が掲載されているサイト

グループホーム看護師に興味を持っているのであれば、求人情報も見ておくことをおすすめします。

なぜなら、グループホームによっては給料が減ってしまうこともあるからです。

求人情報を見ることで、転職に現実味が帯びてきます

グループホーム看護師の求人が載っているサイトを確認していきましょう。

サイト1.看護roo!

看護roo!は、東京・大阪・名古屋を中心に看護師の転職をサポートする求人サイトです。

公開されているグループホームの求人数は、500件程度でした。

看護roo!は非公開求人が多いサイトです。

非公開求人とは、応募が殺到しすぎないよう条件に合う人にだけ紹介をする優良求人情報のことを指します。

看護roo!なら転職希望者に専任のアドバイザーがついてくれるので、条件に合う求人情報を積極的に紹介してくれるのです。

グループホームで働きたい旨を伝え、希望の転職先を見つけましょう。

サイト2.医療WORKER

医療WORKERは、9万件以上の求人情報が掲載されている最大級の看護師求人サイトです。

公開されているグループホームの求人だけでも、600件以上と多くの求人情報が見つかりました。

医療WORKERも、看護師専門のアドバイザーに要望を伝えることで、非公開求人を紹介してもらえます。

面接対策や履歴書の添削、給与や条件交渉もアドバイザーに任せられるので安心して転職活動ができるでしょう。

また、求人の検索機能も充実しており、働きたいエリアのグループホームの求人をピンポイントで検索をかけることが可能です。

求人検索は無料でできますので、早速探してみましょう。

サイト3.マイナビ看護師

マイナビ看護師は、転職サイトで有名なマイナビが運営する看護師専用の求人サイトです。

マイナビ看護師には、250件程のグループホームの求人が掲載されています

正社員・パート・アルバイトなど、さまざまな雇用体系で募集がかかっています。

そのため、自分の働きやすいと思える仕事が見つけやすいでしょう。

グループホーム×地域名×条件(勤務体系など)で簡単に求人検索できます。

登録しなくても検索できるので、一度確認してみましょう。

まとめ

グループホームにおける看護師の主な役割は、利用者の健康を管理することです。

グループホームの利用者が快適に暮らすためのサポートを介護士と一緒に行います。

  1. のびのび働きたい
  2. 家庭やプライベートと仕事を両立させたい
  3. 高齢者とのコミュニケーションが苦にならない

このように考えているのであれば、グループホームで看護士として働くことは合っていると言えます。

一度求人情報を確認し、キャリアアップに繋げましょう。