看護師

看護師から薬剤師になるのはアリ?薬剤師になる方法と年収を解説

「看護師にはなったものの、やっぱり薬に関わる仕事がしたい」
「今の看護師のキャリアに不安がある」

薬学に興味を持っている方であれば、調剤のプロフェッショナルである薬剤師への転職を考えていることも少なくないはずです。

しかし看護師から薬剤師になることはできるのか、不安に感じる人もいるでしょう。

この記事では、薬剤師になるまでのルートや資格取得までのお金と時間について解説していきます。

看護師としての仕事に悩んでいる人は、薬剤師になるまでのルートを知って今後のキャリアについて深く考えていきましょう。

1.看護師から薬剤師になることは可能だが難関

看護師から薬剤師になるには、新しく大学の薬学部に入り直して薬剤師資格を取得しなければいけません。

看護師と薬剤師は同じ医療系の仕事ではありますが、資格取得のルートは全く違います。

そのため、看護師資格を持っていても、薬剤師として直接役立てることは非常に難しいでしょう。

もちろん、看護師として学んだ知識が実務で活かせることは多々あるはずです。

しかし資格取得に関しては、看護師資格を活かせる学校はほとんどありません。

薬剤師の資格を取得するには、6年間大学の薬学部に行く必要があります

国公立大学であれば入試も難関で、卒業までの学費も6年分となるので金銭的な負担も大きいです。

薬学部の学費は、国公立大学の場合毎年60万円ほど、私立大学では毎年200万円程度となっています。

時間と金銭、大学への入学難易度から考えて看護師から薬剤師を目指すのは不可能ではありませんが、難しいと言えるでしょう。

2.薬局事務は資格なしでもできる

看護師から薬剤師になるには最低でも6年間大学へ通う必要があり、すぐに転職可能な仕事ではありません。

しかし薬剤師でなくても薬学を学びたい、薬局と関わりたいという人は、薬局や製薬会社に関連する仕事につくのがおすすめです。

例えば薬局事務は、特別な資格を持っていなくても従事できます。

また、製薬会社では薬の営業や販売ルートの確保など、薬に関する様々な仕事があるので薬学に興味のある人は検討しても良いでしょう。

さらに、薬局事務などで活かせる資格として以下のものを取得すると、転職で有利になれます。

  1. 調剤事務実務士
  2. 医療保険調剤報酬事務士
  3. 調剤事務管理士
  4. 調剤報酬請求事務専門士

これらは民間資格ですが、現場で信頼されている資格なので薬学に関心を持っていることの証明になります。

このように、薬剤師になるのが難しい人でも関連した資格を取ることでイメージに近い働き方を実現することが可能です。

特に看護師から薬剤師になりたい、という人は夜勤なしの労働環境を希望しているケースが多くあります。

薬局や製薬会社では、場所にもよりますが基本的に夜勤はないのでワークライフバランスを重視した働き方が可能です。

薬剤師の仕事に興味のある人は、周辺の仕事も積極的に探しながら自分のキャリアを前向きに見直すことをおすすめします。

次は、参考として薬剤師の平均年収、看護師の平均年収について解説します。

年収面で今後のキャリアに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

3.薬剤師の給与・年収

全国で見る薬剤師の平均年収は、500〜550万円ほどとなっています。

男女で給与にばらつきもありますが、時給で換算すると2,000円程度と、非常に高い収入が得られる仕事だと言えるでしょう。

一方、看護師の年収は400万円程度となっており、夜勤を中心にしている看護師ならさらに年収が上がることも少なくありません。

看護師資格、薬剤師資格を取るまでの難易度はかなり違いますが、時に年収1,000万円を超える医師ほどの給与差はないと言えるでしょう。

そのため、年収が良いからという理由だけで薬剤師を目指すのはおすすめできません

今後高齢化が進むにつれ、看護師の需要はさらに上がり十分な給与が得られる可能性は高いです。

また、看護師の人材は不足しているため、給与面で不満があるなら転職して年収アップを目指すという方法もあります。

6年大学に通って薬剤師になるより、給与面だけ考えれば看護師のままでも良いでしょう。

しかし、小さい頃からの夢でどうしても薬剤師になりたいという人、看護師になったものの体力的に続けるのが難しい人なら、薬剤師としてキャリアを再スタートするのもおすすめです。

看護師として働くことへの不満がどこにあるのか、しっかりと見つめ直し自分の将来を考えていきましょう。

次は、お金と時間をかけても薬剤師への道を検討するのがおすすめな人を解説します。

薬剤師になるべきか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。

4.お金と時間をかけて看護師から薬剤師になるべき人

看護師が薬剤師になるにはお金と長い時間が必要です。

そのため、転職先の一つとして気軽に考えると途中で挫折してしまう可能性が高いでしょう。

一方で、以下のように努力をしてでも看護師から薬剤師になる道を検討したほうが良い人もいます。

薬剤師を目指すべき人

  1. 薬学が好きな人
  2. 金銭的に余裕のある人

自分のライフプランや生活のことを考えつつ、後悔のない選択をしましょう。

4−1.薬学が好きな人

学生時代からずっと薬学が好きで、薬剤師に強い憧れを持っている人は薬剤師を目指すべきでしょう。

資格取得までの道のりは大変ですが、薬学を学びたい、薬剤師になりたいという強い気持ちがあれば乗り越えられるはずです。

診療科にもよりますが、現状看護師は直接薬に関わる機会が非常に少なくなっています。

特に個人クリニックでは病院に薬をほとんど置かず、処方する薬は全て薬局で受け取ってもらうシステムが一般的です。

そのため薬に興味のある人にとって、看護師の仕事に不満を感じることはあるでしょう。

仕事の内容から考えて、どうしても薬剤師になって薬について学んだり患者さんに直接薬の処方がしたいなら、薬剤師になるための学校探しや勉強を始めましょう。

4−2.金銭的に余裕のある人

金銭的に余裕があるなら、看護師から薬剤師を目指しても良いでしょう。

薬剤師の資格を取るためには現状、全日制の大学に6年通わなければいけないのでその間の収入も激減するからです。

現時点で国公立大学なら400万円以上、私立大学なら1,000万円以上の学費を納める余裕のない人は、薬剤師を目指すのは難しいでしょう。

しかし、各大学の薬学部では国家試験に合格できる優秀な人材を求めているため、場合によっては奨学金がもらえることもあります

また、生活が苦しい場合は企業が運営する奨学金制度が使えることも少なくありません。

近隣に気になる薬学部があるなら、奨学金制度や学費について、パンフレットを請求して詳しく調べてみましょう。

まとめ

看護師の国家資格を持っている場合でも、薬剤師になるのは非常に難しいです。

薬剤師になるには全日制の薬学部に通い、6年勉強しなければいけないので時間とお金のある人でなければなかなか目指せない状況ではあります

しかし薬局の事務に関する資格などがあれば、薬局など薬学に関わる場所で働くことも可能です。

自分の今の状況を顧みて、ベストな仕事を選びましょう。

この記事を最後まで読み、「やっぱり薬剤師になるのはやめておこう」と考えた人は少なくないはずです。

しかし、看護師の仕事を見直し、新しい仕事を目指そうという気持ちを持てたことが今後のキャリア形成にポジティブな影響をもたらします

自分の希望に近い仕事につけるよう、薬学関連の仕事以外にもいろんな転職先を検討してみましょう。