看護師の転職が成功するか不安になっていませんか。
結論から言うと、しっかりとポイントを押さえて転職活動をすれば、看護師の転職は成功します。
常に求人の多い看護師の仕事ですが、安易に転職を決めてしまうと理想の働き方ができないかもしれません。
今回は、実際に転職を成功させた看護師の体験談や、成功した看護師たちが心得ているポイントについて徹底解説!
転職を成功させ、自分らしく働ける職場を見つけましょう。
目次
1.看護師が転職を成功させた3つの体験談
初めての転職はもちろん、何度か経験があっても転職をする時には不安がつきものです。
しかし、転職を成功させた看護師はたくさんいます。
今回は、転職を成功させた看護師の3人の体験談を確認していきましょう。
- いくつも面接を受けて良い職場に巡り合えた
- 雇用条件をしっかり見極め希望通りの転職ができた
- 転職サイトを使ってトントン拍子に決まった
成功体験を見れば、あなたも転職の後押しをされるはずです。
順番に確認していきましょう。
体験談1.いくつも面接を受けて良い職場に巡り合えた
まずは、複数の面接を受けた結果良い職場に巡り合えたという成功体験談です。
何件か面接をした後にやっと働きたいと思う職場が見つかり、無事に転職することが出来ました。今までよりも少し忙しいですが、給料もかなり上がり満足しています。
たくさんの面接の日時を決めることは、忙しい看護師にとって難しいことです。
しかし、満足のいく転職先を追い求め、妥協せずに面接を繰り返し受けたことで転職に成功したのでしょう。
また、この方は希望である給料を上げることにも成功しています。
前の職場よりは忙しいという点を受け入れつつも、「給料をあげたい」という転職の目的を果たしているのです。
仕事内容、給与、福利厚生、残業の有無、人間関係など、全ての条件が100点満点の職場はほとんどありません。
絶対に叶えたい条件と妥協する条件をしっかり分けることで転職に成功させたと言えます。
体験談2.雇用条件をしっかり見極め希望通りの転職ができた
続いて、雇用条件をしっかりチェックして希望の転職先を見つけたという成功体験談です。
担当コンサルタントさんが給与面だけで選ぶと、実はすごく休日数が少なかったりボーナスが少なかったりする事があるので、全体的な条件をしっかり見て決めた方が良いとアドバイスしてくれたお陰で、見落としている点に気づく事ができて良かったです。
つい「給料をあげたい!」と欲が出てしまいますが、他の条件もしっかり見極めていることが成功のポイントです。
というのも、給料の良い仕事は激務であったり、ボーナスが少なかったりと他の条件が悪いことも少なくありません。
悪い部分を給料で補っていることは、よくあることです。
いくら給与が良くても、他の条件が悪ければ転職に後悔してすぐに離職してしまうでしょう。
求人票からあらゆる情報を見抜くことが転職を成功させる秘訣です。
体験談3.転職サイトを使ってトントン拍子に決まった
最後は、転職サイトを使うことで効率よく転職活動を進めた成功体験談です。
夜勤がない職場、少しゆっくりと働く事ができる環境をという事で通勤に便利なクリニックを選びました。面接などの手配も全て担当の方が行なってくれたため私は何もする事なく言われるがままにトントン拍子で話が進み退職後はこちらのクリニックでお世話になる事が決まりました。
夜勤や残業の多い看護師にとって、ひとりで転職活動を進めることは難しいです。
そのため、転職サイトを使って転職活動をすれば、トントン拍子に決まっていきます。
体験談のように面接の手配も行ってくれるので、自分で直接医療機関とやりとりをする必要はありません。
自分ひとりだとなかなか時間確保できない看護師も、転職サイトを使えばスムーズに進めることができるでしょう。
2.転職に成功した看護師が絶対に押さえているポイント
体験談を見ていると、成功している人には共通点があります。
転職に成功した看護師が押さえているポイントは、以下の7つです。
- 自分の理想の働き方を文言化する
- 求人情報を見極める
- できるだけ多くの求人を比較する
- 事前に転職先の内部情報を得る
- 面接対策を徹底する
- 雇用条件のチェックを徹底する
- 相談できる人を作っておく
ポイントを抑えることで、より自分の理想の働き方ができる転職先に巡り合えます。
しっかりとポイントを押さえ、転職を成功させましょう。
ポイント1.自分の理想の働き方を文言化する
まずは、自分の理想の働き方を書き出しましょう。
たとえば、「家族との時間を大切にしたい」「産婦人科の知識を深めたい」「年収を50万円以上アップさせたい」などさまざまな要望があると思います。
次に何のために転職をしたいのかをハッキリさせ、目的を果たすためにどのような条件を優先すべきかを考えましょう。
- 仕事内容
- 年収
- 夜勤の有無
- 残業の有無
- 職場の雰囲気・人間関係
- 休暇の取りやすさ
これらの条件に優先順位を付け、理想の職場を第三者にも伝わるように文言化します。
そうすることで、気になる求人と自分の理想の働き方が合致しているか客観的に判断できるのです。
ポイント2.求人情報を見極める
求人情報をしっかりと見極めましょう。
というのも、1つの良い条件につられて応募したものの、ほかの条件がよくなかったという失敗がよくあるからです。
良い求人を見極めるためには、以下の5つのポイントを見なければなりません。
- 給与の記載
- 休暇の記載
- 賞与実績
- 福利厚生
詳しく確認しましょう。
①給与の記載
給与は、細かい内訳まで確認しましょう。
医療機関によって給与の書き方は違います。
月給35万円と書いてあっても、以下の3つのパターンが考えられるのです。
- 基本給が35万円
- 残業手当・夜勤手当込で35万円
- 現場の看護師の平均額面が35万円
同じ35万円でも基本給が35万円であれば残業・夜勤手当がつくともっと稼げます。
しかし、現場の看護師の平均が35万円であれば新人のうちはそれよりも低い給料である可能性が高いです。
給料については内訳までしっかり確認しましょう。
②休暇の記載
休暇の記載には注意しましょう。
というのも、「週休2日」は1ヶ月のうち1週間でも2日休む週が1度でもあれば、記載して良いことになっているからです。
「週休2日」を「毎週2日の休みがある職場」と認識してしまうと、転職後思った通りに休みが取れないかもしれません。
毎週2日休むには「完全週休2日」と書かれている求人を探しましょう。
また、1年で取れる休暇を示す年間休日日数の確認も欠かせません。
年間休日日数の平均は120日なので、120日を基準に多いか少ないか確認しましょう。
③賞与実績
賞与を確認するには、「賞与実績」を確認しましょう。
賞与実績に書かれている額は、ちゃんと支払われている賞与の額です。
単純に「賞与年2回」と書かれている場合、どれくらいの額が支給されているか判断できません。
「賞与年2回(実績6ヶ月)と記載されていれば、賞与が支給されると信頼できます。
④福利厚生
福利厚生の項目で見ておきたいポイントは、病院が任意で設けているサービスの内容です。
福利厚生の充実具合によって、看護師を大切にしている医療機関かどうかを確認できます。
住宅手当・寮・社員食堂・資格取得支援や手当・院内保育などといったサービスが充実しているかを確認しましょう。
たとえば、認定看護師を目指しているのであれば資格に関する支援があると職場を選ぶべきです。
自分にとってどのようなサポートを職場から受けたいかを基準に、福利厚生の内容をチェックしましょう。
ポイント3.できるだけ多くの求人を比較する
できるだけ多くの求人を比較し、より良い転職先を選びましょう。
なぜなら、多くの選択肢から選ぶ方が理想に近い職場に出会える可能性が高いからです。
医療や介護では人手不足なので、看護師向けの求人はたくさんあります。
しかし、どの職場でも自分の理想の働き方ができるとは限りません。
同時並行で面接を進めても問題ありませんし、内定後返事を待ってもらうこともできます。
自分の希望する働き方をできるだけ多く叶えるためにも、多くの求人情報を並べて比較しましょう。
ポイント4.事前に転職先の内部情報を得る
事前に転職先の内部情報を知っておくようにしましょう。
なぜなら、求人票だけでは分からないことを知っておくことで、「こんな職場なんて思っていなかった!」というギャップを無くせるからです。
たとえば、職場の人間関係や雰囲気、休みの取りやすさ、残業の多さは求人票を見ただけでは分かりません。
これらの情報を知るには、実際に勤めている人から話を聞いたり、職場見学にいく必要があります。
また、転職サイトのアドバイザーなら医療機関の内部情報を豊富に持っているので頼ることもおすすめです。
ポイント5.面接対策を徹底する
面接対策をしっかりと行いましょう。
というのも、面接での受け答えで内定が出るかどうかが決まるからです。
看護師の中途採用では、以下のような質問がよくあります。
- 自己紹介・自己PR
- 退職や転職の理由
- 志望動機
- これまでの職歴
- 自信のあるスキル
- 看護師を目指したきっかけ
- どんな看護師になりたいか
- 自分の強み・弱み
最低でもこれらのことは、自信を持って答えられるようにしておきましょう。
ポイント6.雇用条件のチェックを徹底する
内定が出た後、雇用契約を締結する前に条件をしっかり確認しておきましょう。
なぜなら、雇用契約書には最終的な雇用条件が書かれているからです。
求人票には少しでも人が集まるよう、誇張して良い条件が書かれていることも少なくありません。
そのため、求人票や面接時の受け答えを鵜呑みにするのではなく、実際に働く条件が書かれている雇用契約書をよく確認するべきです。
不安や疑問があるなら、解決してから労働契約書を交わしましょう。
ポイント7.相談できる人を作っておく
転職することについて、相談できる人を作っておきましょう。
なぜなら、転職は一人で行うと孤独で辛いと感じてしまう人が多いからです。
以下のような人であれば客観的なアドバイスをもらえます。
- 同僚や先輩
- 転職サイトのアドバイザー
詳しく見ていきましょう。
①同僚や先輩
同僚や先輩であれば、普段からあなたの働きぶりを見てくれているので相談相手としておすすめです。
良いところや悪いところを第三者目線で教えてくれるでしょう。
もし、転職経験者が同僚や先輩にいるのであれば、体験談も話してくれます。
成功の秘訣や後悔したことを教えてもらうことで、自分の転職活動に活かすことができます。
②転職サイトのアドバイザー
転職サイトに登録すれば、専任のアドバイザーがついてくれます。
アドバイザーは転職のプロなので、カウンセリングをすることであなたの強み・弱みを理解してくれるのです。
あなたにぴったりな求人情報も教えてくれるでしょう。
自分だけでは気づけなかった自分の強みを知れたり、思いも寄らない転職先と出会えるかもしれません。
過去の求職者の体験談を踏まえ、あなたの転職を成功に導いてくれるでしょう。
3.看護師の転職を成功させるなら転職サイトを利用しよう
看護師の転職をさせたいのであれば、転職サイトを利用しましょう。
なぜなら、転職に成功するポイントをすべてカバーできるからです。
転職サイトを使えば、専任のアドバイザーがカウンセリングを経てあなたにピッタリの求人を紹介してくれます。
さらに、面接対策や職場訪問、条件交渉まで手厚くフォローしてくれるのです。
中でも、おすすめの転職サイトを確認していきましょう。
- ナースではたらこ
- 看護のお仕事
- 医療ワーカー
順番に確認しましょう。
おすすめ1.ナースではたらこ
ナースではたらこは、アドバイザーの手厚いサポート・フォローを受けられる看護師向けの転職サイトです。
24時間いつでも電話相談ができるので、毎日忙しい看護師であっても自分のタイミングで転職活動ができます。
特に、転職したいと思っている医療機関があるなら、ナースではたらこの逆指名制度を使ってみましょう。
逆指名制度とは、指定の医療機関にあなたを売り込んで採用してもらえないか働きかけてくれることです。
転職したい診療所やクリニックがあるのであれば、活用してみましょう。
おすすめ2.看護のお仕事
看護のお仕事とは、全国12万件以上もの求人情報を持つ業界最大級の看護師向け転職サイトです。
多くの求人情報を持っているので、多くの選択肢の中から比較して転職先を決められます。
求人紹介では職場の雰囲気や残業の有無など、求人票からは分からない内部情報を教えてもらえるので安心です。
リアルな情報を知った状態で面接を受けられるので、具体的な質問をすることができるでしょう。
地域ごとに専門のアドバイザーがついてくれるので、比較的求人の少ないエリアで転職したい人におすすめです。
おすすめ3.医療ワーカー
医療ワーカーは、医療機関以外の看護師の求人を多く扱う転職サイトです。
具体的には、介護施設、保育園、ツアーやイベントナース、民間企業などの求人情報を持っています。
また、医療機関以外で働いたことのない人でも履歴書の添削や模擬面接を行ってくれるので、安心して違う職種へ挑戦できるのです。
さらに給料や配属希望など自分では言いにくい条件交渉もお任せできます。
医療機関以外の職場を探しているのであれば、活用したい転職サイトです。
4.今の職場で働き続けるためにできる3つのこと
もし、「うっすら転職を考えている程度」なのであれば、今の職場で楽しく働き続けるための努力をしましょう。
というのも、転職活動は肉体的にも精神的にも負担をかけてしまいます。
できるだけ今の職場で働き続けるためにも、以下の3つのコツを実践しましょう。
- 疲れを取る工夫をする
- スキルアップを目指す
- 働き方を変える
コツを実践すれば、転職をしなくても自分の理想とする働き方ができる可能性があります。
コツ1.疲れを取る工夫をする
疲れを取る工夫をしましょう。
なぜなら、疲れを取らなければ元気に仕事ができないからです。
体が疲れたままだと、精神的にも辛くなってしまうことがあります。
看護師はシフト制で働くので、変則的な生活になりやすいです。
そのため、どうしても疲れを溜めがちになります。
栄養バランスの良い食事を摂り、6時間以上の睡眠を確保しましょう。
それだけでも、疲れが取れやすくなりますよ!
コツ2.スキルアップを目指す
今の自分よりも、スキルアップすることを意識しながら働きましょう。
なぜなら、新しく資格を取ったり専門知識を深めたりすることで、立場が上がり結果的に働きやすくなるからです。
今は先輩や上司の指示に従わなければならない立場だったり、後輩に教える立場で忙しいかも知れません。
しかし、「助産師になって独立したい」など明確な目標を持てば、日々の仕事にやりがいを持てるようになります。
もちろん、もっと小さな目標でも良いです。
- 1日1回もミスをしない
- 夜勤を任されるようになりたい
- 患者さんから「ありがとう」と言われたい
このような目標や夢を持っていれば、もっと仕事を頑張ろうと力が湧いてくるはずです。
コツ3.働き方を変える
夜勤や残業が辛いのであれば、働き方を変えるのも良いでしょう。
仕事にはやりがいを持っているけど、勤務体制のせいで「転職したい」と思っている可能性があるからです。
たとえば、正社員からパートになれば夜勤をしなくて良いなど融通が効くと思います。
子育てのために時短勤務にしたり、体調が整うまで週3日の出勤にしたり、働き方を変える方法はたくさんあります。
ただし、働き方を変えるために、病棟の異動が発生するかも知れません。
看護師長などに今抱えている悩みや希望の働き方を相談してみましょう。
まとめ
転職に成功をする看護師は、以下のような7つのポイントを押さえています。
- 自分の理想の働き方を文言かする
- 求人情報を見極める
- できるだけ多くの求人を比較する
- 事前に転職先の内部情報を得る
- 面接対策を徹底する
- 雇用条件のチェックを徹底する
- 相談できる人を作っておく
もし、転職をしたい気持ちが強いのであれば、しっかりとポイントをおさえた転職活動をしましょう。
しかし、まだ「転職活動をするほどでもない」と考えるのであれば、今できることを実践すべきです。
今の職場でも生き生きと働けるのであれば、無理に転職する必要はありません。
モヤモヤ悩む状況から脱し、自分らしく働ける職場を見つけましょう。