看護師

準夜勤のメリットが最大限に生かせる1日のタイムスケジュール事例とは

看護師をしていれば夜勤という働き方に、心も体も慣れているでしょう。

しかし、実際の体には疲れが蓄積されています。

この記事は2交代制の夜勤ではなく、3交代制で実施される準夜勤についての記事です。

どんな働き方で、メリットやデメリットにはどんなものがあるのか掘り下げてみましょう。

実際のタイムスケジュールや、疲れが溜まったときの工夫などもご紹介していきます。

1.看護師の準夜勤とはどんな働き方なの?

看護師の準夜勤とは

この記事を読んでいるということは、おおよそ準夜勤のある職場で働きたいと考えている人ではないでしょうか。

この章ではまず、準夜勤のおおまかな概要をお伝えします。

  • 準夜勤とは看護師特有の働き方
  • 就業時間は夕方から午前0時頃

職場によって詳細は異なりますが、ベーシックな準夜勤の働き方を見ていきましょう。

準夜勤とは看護師特有の働き方

夜勤がある仕事は世の中にたくさんありますが、準夜勤という働き方は看護師特有のものです。

そもそも準夜勤は日本看護協会とよばれる団体によって推奨されています。

目的は夜勤に携わる看護師の労働時間を減らし、体にかかる負担を軽減したいからです。

日勤から準夜勤、準夜勤から夜勤へと1日ずつ段階をおうシフトを採用する職場もあります。

すべては看護師の体調管理に寄与するもので、独特な夜勤の1つの形態です。

就業時間は夕方から午前0時頃

準夜勤の明確な就業時間は法律などで定められていません。

多くの場合、夕方~午前0時前後と設定されています。

準夜勤が1日を3分割した、日勤と深夜勤を繋ぐ時間帯をカバーするものだからです。

だいたい1日8時間程度の勤務となると覚えておきましょう。

2.準夜勤の4つのメリットとは

看護師の準夜勤のメリット

準夜勤がどういった働き方をするものかはご理解いただけたかと思います。

次に、準夜勤が看護師にもたらす4つのメリットを詳しく見ていきましょう。

  1. 深夜勤と比べると1日当たりの勤務時間が少ない
  2. 完全な昼夜逆転が避けられる
  3. 出勤までの時間が有効活用できる
  4. 少額の夜勤手当がもらえる

準夜勤で働くと、仕事面や私生活面、お給料面でさまざまなメリットがあるようです。

メリット1.深夜勤と比べると1日当たりの勤務時間が少ない

まず、準夜勤は1日あたりの勤務時間が少ないのが特徴です。

準夜勤がある職場は3交代制を導入しています。

つまり多少の誤差はあっても1日あたりの連続勤務時間が8時間程度にしかなりません。

当然、働く時間が短ければ体に溜まる疲れも軽減されますよね。

労働時間が短い方がいい人にとって、準夜勤は働きやすい勤務スタイルなのです。

メリット2.完全な昼夜逆転が避けられる

準夜勤は多くの職場で23時~午前0時前後に勤務が終わります

つまり勤務を終えて帰宅したとしても、夜中の1時頃には家に帰ることが可能です。

これなら朝まで長時間働く深夜勤とは違い、完全に昼夜が逆転してしまうことはありません

夜勤明けは眠気が尾を引き、休息だけで1日つぶれると悩む看護師は多くいます。

そんな人たちにとって完全な昼夜逆転が避けられる準夜勤はメリットの多い働き方なのです。

メリット3.出勤までの時間が有効活用できる

準夜勤は仕事以外の私生活の時間も、有効活用しやすい働き方と言えます。

起きてから出勤するまでのだいたい8~9時間が自分の時間として自由に使えるからです。

ランチや買い物を楽しめば心もリフレッシュできますよね。

銀行や役所、歯医者や病院などといった用事を済ませることだって可能です。

日中のゴールデンタイムが自分の時間として確保されるのは大きなメリットになります。

いつも同じ時間に働く単調な働き方よりも、フレキシブルに時間を活用したい人におすすめです。

メリット4.少額の夜勤手当がもらえる

短時間でも準夜勤に入れば当然、夜勤手当がもらえます。

具体的には2017年に日本看護協会が調査した結果によると、1勤務当たり4,076円とありました。

それでも日勤だけで働くよりは手当のプラスがお給料につくメリットがあります。

少しでも働く時間を工夫して多くのお金を得たい人にとっては嬉しいメリットではないでしょうか。

3.準夜勤の3つのデメリットとは

看護師の準夜勤のデメリット

準夜勤は働く時間が短くて済み、体への負担も少ないメリットが豊富にある働き方です。

しかし、準夜勤のある職場で働きたいと考えるのであればデメリットも把握しておきましょう

  1. シフトによっては疲れが溜まる
  2. 帰宅時に使える交通機関がない
  3. まとまった休みがとれないこともある

これら3つが主に考えられるデメリットとなります。

デメリットの軽減、解消方法も考察しながら詳細を見ていきましょう。

デメリット1.シフトによっては疲れが溜まる

勤務する時間帯や勤務時間そのものを比較すると、準夜勤は深夜勤よりも体に疲れが残りにくい働き方です。

しかし、シフトによっては疲れが溜まってしまうこともあるので注意しましょう。

たとえば深夜勤の明けとなる日の夕方からまた準夜勤に入るパターンです。

前日に十分な睡眠が確保できていない上に、体のリズムが整わない状態が想定されます。

準夜勤の翌日に日勤に入るパターンは休息が短くなるので続くと負担になりそうです。

いずれもまずは自分の体のリズムを整える方法をしっかりと把握しておきましょう。

職場のシフト体制が事前に把握できるのであれば、把握しておいた方が無難です。

夜勤明けの1日を考えてみよう

まず、夜勤明けの1日をどう過ごせば自分の体が楽でしょうか。

夜勤明けに短時間の仮眠をとったほうがいい人もいます。

逆に、夜まで寝るのを我慢してぐっすり眠りについた方が翌日に調子が戻るという人もるでしょう。

さまざまなパターンを試してみてください。

自分へのご褒美として、夜勤明けにマッサージなどの予定を入れるのもいいですね。

疲れが取れるだけでなく、特別な気分を味わえ、効率よく休息が取れます。

次に、夜勤に入れる人員数が不足している職場には注意しましょう。

人手不足な職場ほどほど、無理なシフト組みが頻発しやすいものです。

転職先の求人票や面接では人員数についてきちんと確認することをおすすめします。

既存スタッフの夜勤の頻度も、質問や問い合わせをいれるなどして確認しておきましょう。

デメリット2.帰宅時に使える交通手段がない

準夜勤であげられるデメリットの最たるものが、通勤のための交通手段についてです。

準夜勤は勤務が終わる時間がだいたい午前0時前後と言われています。

この時間は、公共交通機関の終電が終わっている時間帯です。

近い職場であっても、徒歩や自転車で帰宅するには少し心配な時間帯といえるでしょう。

ましてや月に何度も遅い時間帯に帰宅するのは、防犯の面から考えても危険です。

車やバイクなど、なにかしらの交通手段を確保しておくことを強くおすすめします。

職場によってはタクシーチケットを手配してくれる職場もあるようです。

また、パートナーや家族に迎えに来てもらうなど、ほかにも方法はあります。

準夜勤のある職場への転職を検討する際は、帰宅方法について必ず検討しておきましょう。

デメリット3.まとまった休みが取れないこともある

職場によっては、準夜勤があることで連続した休みが確保しづらい場合があります。

これもやはり人員の少ない職場で起こりがちな問題です。

こまめにシフトを入れることで、スタッフを確保している場合は注意しましょう。

準夜勤のあとに日勤、深夜勤のあとに準夜勤という働き方は続くと体に疲れが溜まります。

上手にリフレッシュを挟まないと、疲れを抜くタイミングを見失いがちです。

こういった職場では、シフトの出し方にはぜひ一工夫することをおすすめします。

休みの希望を自身でコントロールし、連休が取れるよう工夫するのです。

また、転職前の面接や面談では、転職先の夜勤体制について必ず確認しておきましょう。

万全とまではいかなくとも、小さな工夫や確認をすることでトラブルを未然に防ぐのです。

4.準夜勤で溜まりがちな疲れを軽くする方法とは

いかに準夜勤といえども、夜勤特有の体に残る疲れがあることに変わりはありません。

この章では、準夜勤で溜まってしまいがちな疲れを軽くする方法をご紹介します。

  • 準夜勤で疲れやすいシフトの事例3つ
  • 準夜勤で疲れを軽減&コントロールする方法

体に溜まった疲れを軽減する方法を学ぶことで、準夜勤と上手く付き合いましょう。

準夜勤で疲れやすいシフトの事例3つ

準夜勤のある職場で注意したい疲労が溜まりやすいシフトの事例は下記のとおりです。

  1. 準夜勤の翌日が日勤
  2. 夜勤明けの休みが1日のみ
  3. 深夜勤から準夜勤

いずれもシフトの組み方次第では、十分あり得るシフトです。

対策を事前に考えておくことで、実際の疲れも乗り越えやすくなります。

1.準夜勤の翌日が日勤

準夜勤のある職場でよく言われる、しんどい勤務パターンです。

仕事を終えた後、いちもくさんに家に帰って睡眠をとる必要があります。

寝つきが悪い人は入眠儀式のようなものを取り入れるといいでしょう。

ホットミルクを飲む、いつものパジャマに着替える、アロマを炊くなどといった方法があります。

何か眠りの質を高めてくれる工夫も効果が期待できそうです。

2.夜勤明けの休みが1日のみ

人員の少ない職場によくある、疲れやすいシフトパターンです。

やはり転職するのであれば、まずはシフトに余裕を持って働ける職場を目指しましょう。

自分の体に溜まった疲れを取り除く方法は考えておくべきです。

体内時計のリズムを整える方法をあらかじめ検討しておくことも重要となります。

夜勤からのリカバリーなので、キーワードは睡眠を良質なものにすることとなるでしょう。

軽いウォーキングやジョギングといった運動、糖質を摂取できる食事は快適な眠りを誘うのに有効な方法です。

3.深夜勤から準夜勤

深夜勤のあと体の調子が整うのに時間がかかる人にとって、しんどいシフトパターンです。

休息を取る方法や、体をケアする方法を押さえておきましょう。

この勤務パターンも短い時間で疲労を取り除く必要があります。

準夜勤から日勤勤務同様、睡眠の質を高める工夫を模索しておく必要がありそうです。

準夜勤で疲れを軽減&コントロールする方法

それでは具体的に準夜勤での勤務を実施するにあたって、とるべき工夫をご紹介します。

  1. 準夜勤から帰宅後の過ごし方
  2. 生活リズムの取り戻し方
  3. 短時間の休息でも体が休まる工夫

この3つを意識することで、疲れは溜まりにくくなります。

また疲労を軽減するため、勤務自体を楽にすることができるのです。

1.準夜勤から帰宅後の過ごし方

準夜勤は勤務開始までの日中に時間的余裕があります。

こういった時間帯を活用することで、準夜勤から帰宅後すぐに休息をとれるのです。

たとえば準夜勤から帰宅後、ご飯を食べるのであれば食事の用意はしておきましょう。

翌朝の朝食の準備や、部屋の片づけなど、前倒しでできることはすべて済ませます

準夜勤から帰宅した後は寝るだけという状況を作りだすのです。

即座に休息にはいれるルーティーンを実施し、体に疲れを溜めにくくします。

2.生活リズムの取り戻し方

夜勤で崩れた生活リズムを整える方法は人によってまったく違います

睡眠をとるベストなタイミングや、仮眠の効果があるかないかも人それぞれです。

夜勤明けの1日をどういった過ごし方にすればいいのかは自分で把握しておきましょう。

決まったパターンを体に覚えさせ、慣れるだけでも非常に有効です。

3.短時間の休息でも体が休まる工夫

準夜勤での勤務を希望するなら、短時間で自身の体が休まる方法を模索しておきましょう。

準夜勤のある職場では、たびたび短いスパンで次の勤務が回ってくることがあります。

限られた時間内での休息、睡眠の質があげられる工夫は実践していきましょう。

まず、日中に睡眠をとる場合は部屋を真っ暗にしてください。

部屋が暗ければ暗いほど、良質な睡眠をサポートするメラトニンが分泌されます。

睡眠の質をあげるのに有効な方法です。

また、アロマなどの香りでリラックスできる人は寝室にアロマを炊きましょう。

肌触りの良い寝具やパジャマを着用して眠るのもおすすめします。

すべて睡眠の質を上げてくれる工夫です。

体は睡眠をとることでもっとも回復力が増します。

心のリフレッシュに軽い運動などを取り入れてもいいでしょう。

ご自身にあった工夫を、実際に試しながら見つけてください。

5.準夜勤のタイムスケジュール事例

ここでは具体的な準夜勤にはいる看護師の1日をタイムスケジュール事例に沿って解説します。

リアルな勤務形態を可視化してあるので、イメージ材料に活用してください。

看護師の準夜勤タイムスケジュール
午前8時 起床・朝食
午前9時 洗濯や掃除・準夜勤に向けた家事を済ませる
午前10時 テレビを見たりジムにいったり自分時間を楽しむ
午前11時30分 友人と待ち合わせ
午前12時 友人とランチ、そこから買い物を楽しむ
午後3時30分 解散
午後4時 自宅に戻り出勤の準備、電車にて出勤
午後5時 着替えを済ませて出勤
午後5時30分 カルテから患者の情報・日勤看護師からの申し送りを確認、ケアの準備
午後6時 食事介助、入浴介助、排泄介助、検温や点滴
午後7時 自身の食事休憩
午後8時 患者の就寝準備、内服薬の管理、血糖値測定など
午後9時 消灯、ナースコールの対応へ
午後10時 カルテ記入、巡回・見回り
午後11時30分 深夜勤看護師への申し送り
午前0時30分 勤務終了、自宅にタクシーで帰宅
午前1時過ぎ 就寝

準夜勤は約8時間という限られた時間内で業務を遂行します。

時間が過ぎるのをひたすら待つというよりは、時間に無駄のない働き方ができるのです。

表には記載がありませんが、ここに急患の対応なども含まれてきます

集中して業務に臨めるので、1日ごとにメリハリを持って働けるでしょう。

6.準夜勤がある職場を探す方法

準夜勤を導入している職場を探す方法は大きく分けて2つです。

  1. 求人サイトを使う方法
  2. ネット検索

それぞれのツールを使った求人検索の流れを見ていきます。

1.求人サイトを使う方法

準夜勤のある職場を求人サイトで検索するのであれば、絞り込み検索機能を活用しましょう。

多くの場合、準夜勤は3交代制というキーワードで検索することが可能です。

フリーワード検索から『準夜勤』と記入し、検索をすることも可能です。

2交代制の深夜勤と混同してしまわないよう注意してください。

2.ネット検索

ネットには求人サイトを横断して求人をまとめて検索できるサイトが存在します。

Indeedなどがその最たる例です。

GoogleやYahooの検索から『準夜勤 求人 地域名など』を入力するだけで、検索に引っ掛かる求人を簡単にピックアップすることができます。

求人サイトを横断しているので、個別で調べる手間は省ける便利な方法です。

ただし、募集が終了している求人もあがってくるので注意してください。

地域名などで絞り込んでいるので、準夜勤がある求人が多く載っているサイトの目星が付けられます。

あとはサイトに飛び、詳細検索をかけるとスピーディーな検索が可能です。

目ぼしい求人サイトがあるのであればそちらから絞り込み検索を実施してください。

ないようであれば、検索エンジンを活用するのも手段です。

7.準夜勤制を導入する職場を探す際の留意点

それでは最後に、準夜勤を導入する職場を探す際の注意点をお伝えします。

やはり、準夜勤でデメリットとなっていたシフトの組み方や働き方に影響を及ぼす項目は要チェックです。

  1. 準夜勤の勤務時間帯
  2. シフトの組み方
  3. 勤務に影響する懸念材料

この3つに的を絞って確認しておくことで、より良い転職先に出会えるでしょう。

1.準夜勤の勤務時間帯

準夜勤は1回の勤務時間が約8時間程度で、それはどこの職場でもほぼ一緒です。

しかし具体的に、何時から何時までの勤務になるかは職場によって異なります

勤務終了後の帰宅手段を考慮し、勤務時間を調整している職場があるからです。

終電に合わせて勤務時間を変えたり、準夜勤全体の勤務時間を短い職場があります。

デメリットである帰宅時の交通手段の心配は必要ないので、働き手に優しい職場ですね。

2.シフトの組み方

ほかにも勤務先の準夜勤を含めたシフト全体の組み方は転職前に把握しておきましょう。

なかには準夜勤から日勤、深夜勤から準夜勤といった勤務が横行する職場があります。

これは実際働く知り合いがいる職場であれば事前にチェックしておきたい部分です。

転職サイトの口コミなども活用するといいでしょう。

面接や面談時に質問する時間は必ずあるので、一般的なシフト事例を聞いておくといいですよ。

もし、それでも不安なら最初から勤務形態について条件を提示するのも一つの手です。

「連続した休みは月に3回ほしい」

「深夜勤明けの翌日は必ず休みにしてほしい」

雇用前の段階でこういった条件を丁寧に詰めておけば、働きだしてから失敗したと感じることはそうありません。

3.勤務に影響する懸念材料

スタッフが慢性的に不足している職場では、無理なシフト組みが行われがちです。

休みを確保しながら快適に働くためにも、職場環境の事前リサーチは必ず行いましょう。

人手不足、夜勤にはいれるスタッフの数が十分いるかどうかは押さえておきましょう。

退職予定のスタッフがおり、欠員を埋める形での採用ならば業務内容も事前に確認すべきです。

どういった仕事を担っていたかで、仕事のウエイトを考える上での参考になります。

準夜勤が行われる環境を精査しておくことで転職を成功へと導きましょう。

まとめ

工夫さえすれば看護師にとって有意義な働き方となるのが準夜勤です。

準夜勤のタイムスケジュールと、そのメリットを見てきました。

1日の勤務時間が短時間で済むほか、私生活も有意義に過ごせそうですね。

しかし、魅力的な部分がある反面、デメリットの存在も確認しました。

疲れが溜まったときの対処法や、効果的な休息方法を押さえておくことは非常に重要です。

転職の面接や面談の場では事前リサーチを怠らないようにしましょう。

以上を踏まえておけば素敵な転職先と出会えること間違いなしです。